684 パパの秘密(1/10) sage 2008/03/16(日) 23:39:12 ID:pevN9UoS
685 パパの秘密(2/10) sage 2008/03/16(日) 23:39:58 ID:pevN9UoS
686 パパの秘密(3/10) sage 2008/03/16(日) 23:41:01 ID:pevN9UoS
687 パパの秘密(4/10) sage 2008/03/16(日) 23:41:45 ID:pevN9UoS
688 パパの秘密(5/10) sage 2008/03/16(日) 23:43:09 ID:pevN9UoS
689 パパの秘密(6/10) sage 2008/03/16(日) 23:44:30 ID:pevN9UoS
690 パパの秘密(7/10) sage 2008/03/16(日) 23:45:37 ID:pevN9UoS
691 パパの秘密(8/10) sage 2008/03/16(日) 23:46:24 ID:pevN9UoS
692 パパの秘密(9/10) sage 2008/03/16(日) 23:47:10 ID:pevN9UoS
693 パパの秘密(10/10) sage 2008/03/16(日) 23:48:22 ID:pevN9UoS
694 パパの秘密(おまけ) sage 2008/03/16(日) 23:49:34 ID:pevN9UoS

ユーノ・スクライア。

みんなから先生と呼ばれる、とってもとっても偉いひと。
私に面白い事、色々な事を教えてくれる。かっこよくて、優しいひと。

そして最近、私のパパになってくれたひと。
そんなパパの新たな一面を私が知ったのは6歳のときだった。


ある日、魔法学院に入学する前に海鳴の実家へ里帰りをし、高町家でアルバムを見ていたヴィヴィオ。

なのは達が小学校4年のころの写真である。八神家で撮られたものだ。
なのはママ。
子犬(アルフ)を抱いているのがフェイトママ。
車椅子ははやてお姉ちゃん。
そしてはやてお姉ちゃんの車椅子を支えているカチューシャの子がすずかお姉ちゃん。
真ん中に堂々と陣取っているのがアリサお姉ちゃん。

「?」

写真を眼で追っていくと、アリサが誰かの首根っこを逃げられないようにつかんでいる。
見慣れないコ。

薄い栗色の髪が肩までかかるくらい、ピンク色のリボンをつけ、白いフリルのついたドレスをきている。

淡い緑色の綺麗な瞳、写真に写りたくないのか、色白の頬を少し赤らめてとても恥らっているのがわかる。

昔のママたちもかわいいが、このコもとてもかわいらしい。

「ねぇ、ママ〜。このコ誰?」
「あっ〜・・・それは〜・・・」
「すごいかわいいの〜!」

はしゃぐヴィヴィオになのはが言いずらそうにしている。

そうしていると、士郎と買い物から帰ってきたユーノが入ってきた。

「ただいまなのは、ヴィヴィオ・・・ってそれは!?」
「あ・・・」

「あ、ああー!何でこの写真が!?しかもよりによって、よりによってヴィヴィオに見られた〜!」
「まっ、待ってユーノ君!!これは本当に偶然で!」

そういって脱兎のごとく駆け出して司書長とそれを追っていく教導官。

そして部屋に残されたヴィヴィオに、なのはと一緒にユーノを追っているRHが念話で話しかけてきた。

『(ヴィヴィオ、大丈夫ですよ。もう少ししたら私もマスターもユーノも無事に戻りますから)』
『(うん、わかった。ねぇレイジングハート。2人ともどうしちゃったの?)』
『(あの写真に写っていた女の子・・・実はユーノなんです)』

「ええ〜!!ユーノパパ〜?なんで女の子〜?パパはパパでパパのパパだから・・・」
驚きで思わず念話ではなく口に出してしまうヴィヴィオ。
『(ヴィヴィオ、落ち着いてください。パパは4人もいません。今から10年前のことです)』



その日ははやての家でホームパーティー。
仲良し5人組、ヴォルケンズ、アルフ、エイミィ、クロノ、そしてユーノが集まり
はやてを中心に5人が作った料理もあって盛大に盛り上がった。

もっともフェイトは料理を勉強中であったが。

しかしパーティーがヒートアップした時にエイミィの一言で、ユーノにとって惨事いや珍事が起こった。

「ねぇ、前々から思ってたんだけどさ。ユーノ君って女顔だよね〜」とエイミィ

「えっ?」
ユーノは少し驚いた。

「あ、確かにそう思う。いつも弱々しいフェレットだからそんな風に見れなかった」とアリサ。
「アリサちゃん、それは言いすぎじゃ・・・」と控えめに注意するのはすずか。

「うん!そうやエイミィさん、私も常々そう思ってたんよ!」とものすごく反応がいいのがはやて
「まぁ・・・」「う〜ん、確かに」
となのはとフェイトは控えめな感想を言った。

『じーーーーーーーーーーーーー』

皆の視線がユーノへ集まる。
「ちょ、ちょっとみんな!?」
ユーノは不安な顔になる。

「それなら・・・いっそのこと」
「ええ、そうね!」

そうしてエイミィとアリサが一気にユーノを取り押さえにかかった。
ユーノは即座に逃げようとしたが・・・

「シャマル」
「はーい!」
はやてのよびかけにさわやかに笑顔を浮かべた湖の騎士の右手の人指し指が一瞬、若草色に光る。

そして即座にランクAAAクラスの強固なバインドがユーノにかまされた。

「ちょっと、魔法使うなんて反則だよ!?」
「ユーノ、あんたが逃げようとするからじゃない!第一抵抗する相手を拘束する魔法がバインドって
いうんでしょ?」
とアリサが正論(?)を言う。

「ふっふっふ、バインドかけられた君は我々の管理下にある!!」とノリノリなエイミィ
「おとなしく改造されるんやで〜!!」とはやて

そんな2人にヴィータは言った
「はやてー、ユーノにそんなことしても元々男なんだから似合わないと思うけどさ」

「ヴィータ!」
意外なところから出た援軍にユーノはヴィータを救いの神のように見た。

そうすると眼をキラリと光らせ、はやては言った。
「甘いでヴィータ。こう見えても私は女性の観察眼だけはするどいんよ。ユーノくんは女性として
光るものがあるで!」
「まあ、確かに・・・それにはやてが言う事は正しい」
ヴィータはうなずいた。シャマルはともかく、シグナムや自分は服飾センスやらファッションやらには
非常に疎いため、今もはやてに服を選んでもらっているからだ。

救いの神はあまりにも単純だった。

「(はやてちゃん、男性が女性として光っても・・・)」
という突っ込みを心の中ですずかが入れたのは言うまでもない。

「いいじゃんか別に〜、フェレットになろうが、女の子になろうがユーノはユーノなんだし」
「うん、そうだよねアルフ、ユーノはユーノだもんね」
妙なところでフェイトとアルフは納得していた。


「そんな〜、クロノやザフィーラも何か言ってよ!!」
女性軍が中立・もしくは敵対陣営についてしまったためユーノは男性軍に助けを求める。

ラウンド1、ザフィーラVSはやて
「主、いささか・・・」
「ザフィーラ。来週のエサ、シャマル特性ハンバーグとウチの作るハンバーグ、どっちがええ?」
「(間髪入れずに)スクライア、すまぬ。我も生きていかねばならぬゆえ・・・」

ラウンド2、クロノVSエイミィ
「エイミィ、少し・・」
「あれ〜?艦長とフェイトちゃんにバラされたいかな?クロノ君のベッドの下に隠してあったエロほ・・・」
「(間髪入れずに)別に命がとられるわけじゃないんだ、いいじゃないか」

当然の結果である。

「ちょっとチーク濃くない?アリサちゃん」
「ただでさえ色白でさえないんだから、このくらいにした方がいいわよ・・・ほら、温泉の時みたいにジタバタしない!」
「ゴホッゴホッ!」
こうしてアリサによってどんどん顔に化粧をほどこされていくユーノ。

(数分後)

「よし完了!!エイミィさん、化粧セットありがとう!」
そうしてアリサは化粧道具をエイミィに返した。

「うわぁ」「へぇ」「はぁ〜」
今まで事の成り行きを見守っていた。なのはとフェイト、すずかの口から感嘆の
声が漏れる。

「ユーノくん、かわいいわ〜」
と正直に感想を述べたシャマルをユーノはブルーな顔で見つめる。
しかし、面々が持った感想の通り化粧を施されたユーノは非常に可愛らしかった。

「アタシには同じ顔にしか見えないけどな〜」
とアルフは皿に盛られたドック・フードをボリボリ食べてそう言った。
どうやら知的な主と性格が対照的なこの使い魔にとって美的センスはどうでもいいらしい。

そんなユーノを見てなのはは(お父さんとお風呂に入るのは恥ずかしいけど、フェレット
形態のユーノ君と入っても恥ずかしくないのってやっぱ女の子みたいだからかな?)などと考えていた。

パパの秘密
「さて仕上げや、シグナムちょっとええか?先日グレアムおじさんから届いたあれをとりに行きたいやけど」
「もしかして主、あれをスクライアに?」
「そのまさかや♪」
「(憐れ、スクライア・・・)」
主の命令であるため仕方ないが、烈火の将は心底、若き司書に同情した。

そして数分後

「お待たせやー」
はやてとシグナムが戻ってきた。シグナムの手にはドレスがある。
「これやこれ!今朝イギリスのグレアムおじさんから届いたんよ」

「すごく可愛らしいドレスだね。はやてちゃん、もしかしてこれを・・・」
「フフフ、さすがすずかちゃんや?これユーノ君に似合うかな思うとるんよ」

「そ、そんなの着れないって!!」
そう言ってバインドをかまされたユーノは芋虫みたいに身体をクネクネさせる。

そんなユーノに対してドレスをテキパキと着せていくエイミィとアリサ、男であるがもともと華奢な
体つきのユーノである。服を脱ぐのも着るのも(そこにユーノ自身の意思は全くないが)容易であった。

そしてフィニッシュにピンク色のリボンをつけられた。


薄い栗色の髪が肩までかかるくらい。
そんな髪に可愛らしいピンク色のリボン。
華奢な身体に白いフリルのついたドレスがよく似合っている。
淡い緑色の綺麗な瞳、透き通るようにきれいな顔。


そんなユーノを見てなのはがまず最初に

「ユーノくん、いやユーちゃん・・・かわいい〜!!」
そう言ってユーノに抱きついた。

「なのは、ちょっと苦しい・・・」
「まあまあなのはちゃん落ち着きや、でもナイスネーミングやで!」
そういってなのはに親指で「Goo!」サインを送った。

「これは・・・わたしの予想をはるかに超えたわ」
「かわいさならアタシのうさぎといい勝負だな」
日ごろ、辛口批評の多いアリサやヴィータは珍しく賞賛の声をあげた。

「うまく化けたもんだユーちゃん。変身魔法を用いずとも、敵勢力を十分にだませるな」
「シグナム・・・」
冷静に戦略的価値を分析するシグナムにユーノはつっこみを入れる気力をそがれた。

「・・・」
仲良し5人の中ではおとなしい方のフェイトとすずかはユーノの可愛いらしさに同姓(?)ながら
顔を赤らめた。

もはや見世物である。
ユーノは無駄だとは思っていたが、クロノとザフィーラに涙目の顔見せる。
「くろのぉ〜、ざふぃ〜らぁ〜」

その直後クロノは一気に赤面し小さく何かをつぶやく
「そ、その何だ・・カ・ゎぃぃ・・・ああーダメだ!!」
そうしてクロノは発狂し、壁にガンガン頭を打ち付けてる。

ザフィーラもその場では冷静を装っていたが、後の回想では自分の子供好きはこの時に確信した
気がするという。

「これは絶対記念に撮っておかないといけへんね。シグナム」
「かしこまりました主」

そう言って、奥の棚からカメラを取り出した。

そのカメラをエイミィがシグナムから受け取る。
「それじゃあ私が写すね。せっかくだからみんなもそこに並んで!」

そうしてなのは、フェイト、はやて、すずか、そして
「ほら、ユーちゃんジタバタしない!女(?)は度胸よ。覚悟を決めるの!」とユーノの首根っこ
をつかんで逃げられないようにしているアリサ。

「よーし、動かないでね。はいチーズ!!」

(パシャッ!!)



『(こうしてその写真がとられたというわけです)』
『(なのはママの名づけたユーちゃんって何かかわいらしいね)』

『(今後もこのような悲劇が何回かあったわけですが・・・あっマスターがユーノを見つけました。
少しお話するようですが、すぐに翠屋に戻れると思います)』
『(うん、わかった。ママのお話すごく良いもんね〜)』


数時間後・・・なのははユーノを連れて帰ってきた。
ユーノはフェレットになってソファーに置いてあるクッションに隠れていた。
何を隠そう、愛娘に自分の女装写真を見られたのである。

「あ、あのさ。ヴィヴィオ・・・」クッションの影から蚊の泣くような声
「ユーノパパ・・・」

恥ずかしい!父親としての威厳バッキバキ、穴があったら入りたいという状況であった。

ユーノの予想1「女装なんかするヘンタイパパとは一緒にお風呂はいらなーい!」

ユーノの予想2「パパもしかしてママの世界の言葉でいう『いんjy−』なの?」

ユーノの予想3「女装するひとなんてヴィヴィオのパパになってほしくなーい」

そんな辛らつな答えが返ってくるかと思いきや・・・
「写真のユーノパパ、かわいかったよ」
「え?」

意外な言葉に驚いてクッションから顔を出す
「ねっ、ユーノ君。ヴィヴィオは気にしないって言ったでしょ?ヴィヴィオ、パパね、子供の頃本当
にかわいかったんだよ」

「うん!ヴィヴィオ小さい頃のなのはママとユーノパパの写真見れて嬉しい!」

そしてフェレットユーノにヴィヴィオは抱きついた。
「昔も今もユーノパパだーい好き」
「ヴィヴィオ、嬉しいけどちょっと力入りすぎ・・・」

ヴィヴィオの腕の中で嬉しがりながらも、ユーノはなのはに昔抱かれていたようにじたばたしていた。
そうしているとなのはがフォローをいれる。

「ヴィヴィオ、そんなにギューってしてるとパパつぶれちゃうよ」
「あっ、ごめんなさい」
ヴィヴィオに解放してもらうと、ユーノはヒトに戻った。

そしてなのはがにっこり笑いながら
「ねぇヴィヴィオ、今度私のお下がりじゃなく、パパのドレス着てみる?」
「うん、着たい!」
「うん、それじゃあ今度はやてちゃんに借りてくるね。ヴィヴィオもパパみたいにかわいいからねー」
そういってなのははヴィヴィオの頭を優しくなでた。

その直後に下から桃子さんと士郎さんの声が聞こえてきた。

「3人ともご飯よ〜、なのは、手伝って!」
「ユーノくーん、君はもう20歳なんだろー?降りてきて一杯やろう!」

「それじゃあ、2人とも行こうか。おじいちゃんとおばあちゃんが呼んでるしね」
「うん!」「は〜い!」

end





数日後

ロング・アーチの訓練場からロビーに戻ってくるスバルら新人達。

「今日も訓練疲れたねー、早く夕食の時間になんないかなー?」
「スバル、あんたまだ夕食を食べる体力あるならいいじゃない!」
「ティアさんが一番大変でしたもんね」
「モード3カッコよかったですよ!」
「そう?でもロングレンジはまだまだ慣れないわ。ヴァリアブル・シュートを始めて撃った時みたいに
疲れちゃった」

そんな4人の前にヴィヴィオパタパタと駆け出してくるのがわかった。

「どうしたの?ヴィヴィオ」とスバルは聞いた。
「う〜んとね・・・」
そうしてポシェットから写真を取り出し、満面の笑みでこういった。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん見て!!パパかわいいの〜♪」



著者:44-256

このページへのコメント

アニメにすべきだ。

0
Posted by 海坊主 2012年06月20日(水) 00:48:00 返信


これはアニメになるぜ。

0
Posted by クライマックス 2011年09月24日(土) 01:41:32 返信


これはアニメになるぜ。

0
Posted by クライマックス 2011年09月24日(土) 01:41:30 返信

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