[323] ユーノ 対 メカユーノ 1 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:29:03 ID:CnOzt+Nw
[324] ユーノ 対 メカユーノ 2 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:30:23 ID:CnOzt+Nw
[325] ユーノ 対 メカユーノ 3 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:32:12 ID:CnOzt+Nw
[326] ユーノ 対 メカユーノ 4 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:33:42 ID:CnOzt+Nw
[327] ユーノ 対 メカユーノ 5 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:35:47 ID:CnOzt+Nw
[328] ユーノ 対 メカユーノ 6 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:37:26 ID:CnOzt+Nw
[329] ユーノ 対 メカユーノ 7 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:39:19 ID:CnOzt+Nw
[330] ユーノ 対 メカユーノ 8 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:40:58 ID:CnOzt+Nw
[331] ユーノ 対 メカユーノ 9 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:43:41 ID:CnOzt+Nw
[333] ユーノ 対 メカユーノ 10 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:46:01 ID:CnOzt+Nw
[334] ユーノ 対 メカユーノ 11 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/01/23(水) 23:47:15 ID:CnOzt+Nw

人間誰だって『こいつだけは絶対に許せない』と考える相手がいるもんだ。
フェイト=T=ハラオウンもそうだ。彼女がそう考える相手は二人いた。
一人はユーノ=スクライア。二人目は高町なのはである。
何故ならばユーノはフェイトが愛していたなのはを寝取り…
なのははフェイトを捨ててユーノの所へ入ってしまった。
故にフェイトは二人を憎んだ。自分からなのはを寝取ったユーノのみならず…
自らを裏切ったなのはに対しても………
と言っても、実際はそこまで複雑な物では無い。なのはとユーノの付き合いそのものは
フェイトとの付き合い以上に長いし、普通に相思相愛。故になのはとユーノの二人に
とって見ればごく普通に付き合っているだけに過ぎない。
何よりもなのはに対して恋愛感情を抱いているフェイトと異なり、なのはは
フェイトに対して親友と言う健全な感情しか抱いていないと言う点が大きいだろう。
よってユーノは別にフェイトからなのはを寝取ったワケでは無いし、なのはも
フェイトを裏切ったワケでは決して無い。しかし…フェイトにとっては違う。
フェイトは頑なに二人が自分を裏切ったと考え…憎んだ。
だからこそユーノになのはを寝取った罰を与えつつ、なのはに対しても
ユーノの所へ行った事は間違いだったと思わせる様な報いを与えた後で
フェイト×なのはを不動の物にする様な作戦をフェイトは日々考えていたのだが…
口で言う程中々良い作戦など思い浮かぶはずが無かった。

結局何の策も思い浮かばぬまま数日の時が流れ、フェイトは何気無くエリオの部屋へやって来た。
やっぱり常になのはとユーノをどうにかする作戦を考え続けるワケにもいかないし、
エリオの世話とかもきちんとやっとかなければならないのである。
「フェイトさんおはようございます。」
エリオは玄関前でフェイトを出迎えるが、そこでフェイトが訪ねた。
「エリオは今何やってるのかな?」
「僕ですか? ハイ実は先日ヴァイス陸曹から面白いビデオを借りまして、それを見てる所です。」
「え? ヴァイスから…?」
フェイトは嫌な予感を感じた。特に根拠は無いが、フェイトは『ヴァイス=エロい』と言う
イメージを持っていた。ヴァイスならば恥かしげも無く沢山のエロ本やエロビデオを所有し、
その内のいくつかをエリオにも見せているのでは…とそう全く根拠も無い勝手な思い込みを
抱いていたのである。

「エリオ一体何のビデオを見ていると言うの!?」
「フェイトさん!?」
いてもたってもいられなくなったフェイトはエリオの部屋に上がり込んだ。
もしフェイトが予感した通りにヴァイスがエリオにエロビデオを貸していたと言うのなら
それはキツイお仕置きをしなければならない。半ば激怒しながらTVの置いてある部屋へ向かうが…
「何だ…ゴジラか………。」
エリオが見ていたのはゴジラ映画(昭和シリーズ)だった。てっきりエロビデオの類では無いかと
考えていたフェイトは安心しつつも拍子抜けして肩を落としていた。
「良かった。これなら安心…。」
「どうしたんですか? フェイトさん?」
遅れてやって来たエリオは首を傾げるが、フェイトはその場にゆっくり座った。
「私も見てもいいかな?」
「別に良いですけど。」
安心したついでにフェイトもエリオが見ていたゴジラ映画を見せてもらう事にした。
実に懐かしい。昔…97管理外世界の海鳴で暮らしていた時はたまにこれの再放送なんかも
やってて色々見た事があったが、その時を思い出し微笑ましい気分になっていた。
だが、そこで一つの転機が訪れる事となる。ゴジラ対メカゴジラで、敵役のメカゴジラが
最初ゴジラそっくりの皮を被った状態で街を破壊するシーンがあったのだが、
そこでフェイトにあるアイディアが浮かんだのだ!
「そうだ! その手があったじゃない! ありがとうエリオ! おかげで助かったよ!」
「え?」
いきなり物凄いテンションで礼を言われてエリオも唖然とするしか無かったが、
フェイトは何を考えたか直ぐにエリオの部屋から走り去って行った。

時空管理局内の某所でJS事件の首謀者であるジェイル=スカリエッティが幽閉されていた。
時空犯罪者とは言え、その優秀な頭脳を腐らせておくのは惜しいと考えた管理局は
そこでスカリエッティに懲役代わりに彼の持つ技術の平和利用の為の研究をさせていたのであった。
とはいえ、やはりスカリエッティにとってはどうも面白い物では無い。
「もう土木作業機械の設計開発する仕事は嫌だお…。もっと志の大きな仕事がしたいお…。」
スカリエッティは涙目になりながら何処かで聞いた事のあるセリフを吐いていたが…
そこで突然フェイトがやってくるワケである。
「ジェイル=スカリエッティ! いるかい!?」
「おやおや、フェイトちゃんじゃ無いか。一体どうしたのかな?」
「馴れ馴れしい呼び方はするな! それよりお前に頼みたい事がある!」
「そんな怖い顔しないでおくれよ…一体何がどうしたんだい?」
フェイトが考えた作戦とはこうだ。スカリエッティにユーノそっくりのロボットを作らせて
なのはを乱暴させる。そうすればなのははユーノを間違いなく嫌う様になるだろうし、
同時になのは自身に対してもユーノの方に行った事は間違いである事を思い知らさせる
罰にもなる。そしてフェイトがなのはを手に入れてめでたしめでたし。
と言う壮大な(フェイトにとって)作戦だった。とは言え、いきなりそんな話を
持ちかけられても普通なら馬鹿馬鹿しいと断るはずなのだろうが……意外にも
スカリエッティはOKしてしまった。
「ふむ。面白そうだな。その馬鹿馬鹿しいさに惹かれた。少なくとも土木作業機械の
設計開発ばかりの毎日より面白い。よし、私に任せたまえ。君の要求する通りの物を作って見せよう。」
「頼むよスカリエッティ! 見てなさいなのはにユーノ! 私を裏切った報いを受けさせてあげるから!」
と、フェイトは高笑いを始めてしまったのだが…そこでスカリエッティは思った。
「(血は争えんか…プレシアに似てきたな……。そんな事言ったら殺されそうだけど……。)」

それから一週間後、なのはの部屋に一人の訪問者が現れる事となる。
「ユーノ君こんにちわ。」
『ヤア…ナノハ…。』
その訪問者の名はユーノ=スクライア。なのはも何の疑問も持たずに部屋の中に入れている
様子であったが…それはただのユーノでは無い。これこそフェイトの提案に沿って
スカリエッティがこしらえたユーノそっくりのロボット『メカユーノ』なのである!

そしてメカユーノの眼部カメラから捉えた映像が別室からメカユーノをコントロールする
フェイトとスカリエッティの所に設置されたモニターに表示されるのである。
「それにしても…予想以上に上手く行ったね。」
「ふむ…相手はあの古代ベルカの聖王さえ屠った魔導師と言うからある意味賭けではあったのだが…
こうも上手い具合に行くとやはり完璧な人間等いないと思わせてくれるな。」
メカユーノに対して偽物のユーノだと気付くどころか疑問にさえ思わないなのはに
フェイトとスカリエッティは逆に驚きを隠せない様子であった。

「それにしてもいきなりどうしたの? ユーノ君? お仕事忙しいんでしょ?」
『ソンナコトハナイヨ…ナノハ…。』
自室に案内しながら問うなのはに対しそう答えるメカユーノ。だがここからが本番。
次の瞬間メカユーノはなのはに抱き付き、物凄い勢いでベッドへ押し倒したのである!
「キャア! どうしたの!? ユーノ君いきなりどうしたの!?」
『ナノハ…ヤラセロ………。』
「え? キャァァ!!」
部屋中になのはの悲鳴が響き渡った。何故ならば押し倒した直後に
メカユーノがなのはの着ていた服を乱暴に剥ぎ取り始めたのだから……

一方、別室ではメカユーノを操縦するスカリエッティが少々気まずい顔になっていた。
「本当に…良いのかい? お前の好きな相手を傷付ける事になるのだぞ…。
これはちょ〜っと本末転倒な気もするのだが………。」
「構わない! なのはだって私を裏切って心を傷付けた! その報いを受けさせる!」
「そ…そうかい……。」
怒りにも似た真剣な顔になっているフェイトにスカリエッティも大人しくするしか無かった。
確かにフェイトとしてはなのはを傷付ける行為はやりたくないと言うのが正直な気持ち。
しかし…なのはは自分を捨ててユーノの方へ行ってしまうと言う裏切り行為を行った身故に…
その報いは受けさせなければならないと言うのがフェイトの考えであった。
そしてメカユーノになのはを犯させる行為こそ、なのはとユーノを別れさせる事と同時に
なのはに対する罰になり得ると考えていたのだ。

「嫌! ユーノ君やめて! ああ!」
メカユーノは物凄い力でなのはをベッドに押さえ付けて服を剥ぎ取り、ついには
下着さえもまるで引き裂く様に剥ぎ取った。そうなればなのはの裸体が露となるのは
当然であり、なのはが身に付けていた物は精々足に履いていた靴下と、髪を結んでいた
紐しか残ってはいなかった。

一方別室では………
「ふむ……。一切の改造処置等を受けずに自然のままあそこまで美しいと言うのは
ある意味異常だな。それでいて実力もあると言うのだから……凄まじい事この上無い。」
と、スカリエッティはなのはの裸体に半ば興奮しつつ、それでも冷静に
科学者なりの評価を下したりなんかしちゃったりしていたのだが…
フェイトなんかもう鼻血が出ていたりする。
「ふ…フフフ……この作戦さえ成功すれば……なのはは私の物なんだ……フフフ……。」

「ユーノ君一体どうしたの!? どうしてこんな事するの!?」
『ナノハ…イイカラヤラセルンダ…。』
未だメカユーノを本物と信じて疑わないなのはは必死に抵抗しながら
問い掛けるが、メカユーノは有無を言わせずになのはを押さえ込み、ついには
その脚を大きくM字に押し広げ、股間のソレへと極太のメカモノを押し付けた。

「おい…本当にやるのか?」
「良いからやってまえ! どうせ既になのはのマ○コはユーノのチ○ポと何度も何度も
ズコバコズコバコズコバコズコバコ………ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
スカリエッティはなおも躊躇している様子だが、フェイトは絶叫しながら決断を下した。

「やめて! ユーノ君! あ! 嫌! 嫌! あああああああ!」
フェイトの決断により、メカユーノはなのはを犯した。
極太のメカモノがなのはの股間のソレの中へと押し込まれ…なのはの身体がビクンと震える。
「あっ! ユーノ君! あ! 嫌! やめて! どうして! どうして! あああ!」
『ウルサイ…ナノハハダマッテヤラレテイレバイインダ…。』
メカユーノは情け容赦無くなのはを突き始めた。泣きながらも抵抗しようとするなのはだが…
それもメカユーノの物凄い力によって押さえ込まれてしまう。しかもそれだけでは無く
さらに勢い良くメカユーノはなのはの頬へと平手打ちを叩き込んでいたのだ。
「あ! 痛! やめ! あ!」
『ホラホラ…ナケ…モットナケ……。』
メカユーノはなのはを激しく突きながら…何度も頬に平手打ちを叩き込み続けた。

「行け行け! もっとやりなさい!」
別室ではフェイトが大熱狂しながら叫んでいた。なのはがメカユーノを本物のユーノと
信じて疑わぬ限り、何をやっても罪は本物のユーノに擦り付けられるのだから
何をやっても構わないとばかりに、自分が考え付く限りのユーノがなのはに
嫌われる様な事をメカユーノにやらせ続けた。

それから数十分後…メカユーノがなのはからメカモノを引き抜き…なのはは
全身の力が抜けてしまったかの様にベッドに倒れ込みただただ息をしているだけだった。
「うう…ユーノ君の…馬鹿………。もうユーノ君なんか…大嫌い…。」

「やった! これで成功だ!!」
「うむ…あの古代ベルカの聖王さえ屠った魔導師がこうもあっさり…。
これはこれで拍子抜けはしたが…それでも爽快ではあったぞ…。」
フェイトは作戦の成功を確信した。これで確実になのははユーノを嫌う様になる。
そうフェイトは考えていたのだが…………………

そこで突然なのはの部屋のドアが開き、何者かが現れた。
「いや〜実は今日の講演が中々好評でさ〜、通常のギャラとは別に中々高級そうな
お酒とか貰っちゃったんだけどなのはも一緒に飲まないかい? って……
うわぁぁぁぁぁ!! 僕がもう一人いるぅぅぅぅぅ!!」
「ユーノ君がもう一人いるよぉぉぉぉぉ!!」
部屋の中に入って来たのは誰でもない本物のユーノ=スクライア。
これにはなのはもユーノ自身も驚きを隠せない。
「は…まさか…これが噂に聞くドッペルゲンガー!? じゃ…じゃあ僕は死ぬのか!?
死んでしまうと言うのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ユーノは頭を押さえながら絶叫した。『ドッペルゲンガー』この世には自分がもう一人
存在し、それを見た者は間も無く死んでしまうと言うのだが…ユーノはメカユーノを
自身のドッペルゲンガーと認識し、そう解釈してしまったのだ。
「嫌だ…死にたくないよ…僕はまだ死にたくないよ………。」
ユーノは涙目で狼狽した…そしてある行動を起こしてしまうのだ。
「それでも死んでしまうって言うのなら…死ぬ前に…なのはに僕の子を産ませてから死ぬぅぅぅ!!」
「ええ!? キャァァァァァァァァ!!」
何と、今度は本物のユーノがなのはをベッドに押し倒し、モノを押し込んでしまった。

別室では本物のユーノの登場によってフェイトとスカリエッティも驚きを隠せないでいたが…
「おいおい…何か凄い事が起こったぞ。これではメカユーノ作戦も失敗だな。」
「いや待って。確かにメカユーノ作戦は失敗だけど…本物のユーノの手によって
なのはへのレイプが成されたと言う事は…やはりなのはがユーノを嫌う様になるのは必然。
これもある意味作戦は成功したと言う事になる。」
フェイトはやはりこれでなのはとユーノの仲は終わったと確信していた……が………

「あ! ユーノ君! 凄い! 凄いよぉぉぉ!」
「なのは! なのは! なのはぁぁぁぁぁぁ!」
なのはがユーノに対し抵抗していたのは最初の十秒だけ。
それ以降は逆になのはの方からユーノを抱きしめたりと、ユーノとの
交わりに喜びを感じていたのである。しかも………
「ユーノ君…私はユーノ君が死んじゃうなんて嫌………。でも……相手がドッペルゲンガーじゃ
仕方ないよね………。ユーノ君……やっぱり死んじゃうんだね………。だから分かったよ…。
ユーノ君死んじゃっても……私…ユーノ君の赤ちゃん産む………一人でも……
立派に育ててみせる………だから……安心して……。」
「なのは! なのは! なのはぁぁぁぁぁぁぁ!」
こうまで言い切ってしまった。なのはは本気でユーノの子を産むつもりだったのである。

「え…これは一体どういう事……? 何なのこの差は……。」
「ま…所詮本物と偽物の違いと言う奴でしょ?」
メカユーノに対してはあんなに嫌がっていたと言うのに本物のユーノに対しては
あそこまで喜ぶなのはにフェイトは気に食わない顔をし、スカリエッティは
逆にこうなって当然と言った風な顔をしていた。
「ま、いずれにせよ作戦は失敗と…。とりあえず正体がバレない内にメカユーノを撤退させるとするか。」
と、スカリエッティはメカユーノを退かせようとしていたのだが、そこでフェイトが
スカリエッティを突き飛ばし、メカユーノの操作を始めたのだ。
「何をするんだ!?」
「ここで終わらせるワケにはいかないでしょ!? なのはのクソビッチがぁぁぁぁぁ!!」
もはやフェイトは怒りで我を忘れていた。なのはは自分の物だと信じて疑わない
フェイトにとって…あそこまでユーノと幸せそうに交わう光景は信じられず、
むしろなのはに裏切られた…許せない…そう言った感情を抱いていたのである。
「メカユーノ! こうなったらなのはの後を犯しなさい!」
フェイトは一心不乱にメカユーノを操作した。

「ユーノ君…凄…アッ!」
「なのは…なのは…なのは…。」
なおも強く抱きしめあって激しいピストン運動を行うなのはとユーノであったが、
そこでメカユーノがなのはの背後に回りこみ、そこから背を掴んで持ち上げ…
何となのはの尻菊へメカモノをぶち込んだのだ。
「ア! アッ――――――――――――――!!」
ユーノのみならず、メカユーノにまで挿入され、前後のサンドイッチ状態にされた
なのはは頬を赤くさせながら叫んでいた。

「よしやれ! メカユーノやれ! さっきみたいになのはに苦痛を与えなさい!」
フェイトは物凄い形相でメカユーノを操作し、メカユーノになのはの尻を激しく突かせた。
今のフェイトはもはや目的と手段が完全に入れ替わっている。
あくまでもなのはとユーノの仲を裂く為にユーノそっくりのロボットを使って
なのはに乱暴させる程度の事だったと言うのに…今のフェイトは完全にそれが入れ替わっていた。
ただただひたすらになのはに苦痛を与える事…その為に動いていた。
「アハハハハ…アハハハハハハハハハハハ!!」
「あわわわわ…。」
部屋中で高々と笑うフェイトに対し…スカリエッティは完全に怖気づいてしまった。
「ま…まるでプレシア…いや…プレシアそのものだ…。彼女がプロジェクトFの失敗作…?
何を世迷言を………こんなにもプレシアの血を受け継いでいるじゃないか…………。」
スカリエッティは恐怖した。まるでプレシアの血が覚醒するどころか…
まるでプレシア自身が蘇ったかのようなフェイトの形相に……………

フェイトに操作されるままメカユーノはなのはに苦痛を与えるべく尻を何度も突き上げた。が…
「ユーノ君! あっ! 凄いよ…ユーノ君凄いよ!」
「なのは…なのは…なのは…。」
なのははメカユーノの事など構いもしなかった。メカモノを尻に押し込む前と
何ら変わらずにユーノと抱き合い…何度も激しく全身を突き動かしている。
メカユーノの与える苦痛よりも…本物のユーノの与える快感の方が遥かに勝っていたのだ。
無論メカユーノもユーノに負けまいとより出力アップして続けるのであるが……
やはり本物のユーノとなのはの愛の前に勝るに及ばず…ついにはショートしてしまった。
メカユーノは全身から煙を吐きながら忽ち崩れ落ち、それに伴ってなのはの尻から
メカモノも引き抜けるが…そうなってもなおなのはとユーノは激しく抱き合いやり続けた。

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…。」
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…。」
全てをやり終えて…なのはもユーノも全身汗だくになってベッドに倒れ込んでいた。
「これで……悔いを残さずに…死ねる…。」
ユーノはゆっくりと目を閉じながらそう小声で呟いていたのだが……
「ちょっと待ってユーノ君! これドッペルゲンガーなんかじゃないよ!」
「え?」
なのはの突然の言葉にユーノも反応して起き上がる。そして二人の目の前には
ショートして動かなくなったメカユーノの姿があるわけであり。
「これは…もしかしてロボット?」
「そっか…最初に来た方のユーノ君の様子がおかしいって思ったら…ロボットだったんだ!」
やっと二人はメカユーノの存在がメカである事に気付いていたのだが…
次の瞬間一斉に抱き合っていた。
「良かった! ユーノ君は死なないよ! あれドッペルゲンガーじゃないから大丈夫だよ!」
「良かった…本当に良かった…僕は死ななくて良いんだね………。」
「でも私…ユーノ君の赤ちゃん…産むつもりなのは変わらないよ…。だからユーノ君も…。」
「うん…二人で一緒に協力して育てよう……。」
二人は嬉し涙を流しながら抱き合い…互いに口付けをした。

「でも…ユーノ君そっくりのロボットに私を襲わせるなんて…一体誰がこんな事を…。」
「うん…。」
互いの愛を確認し終えた後で、二人の疑問はメカユーノの方に集まる。
メカユーノは相変わらずにショートして動かないままだが…そこで二人に心当たりが浮かぶのである。
「ああ! もしかして!」
「フェイトちゃん!?」
何気無く二人の脳裏に浮かんだフェイトの存在。根拠は無い…と言う以前にメカユーノから
フェイトが犯人と言う様な証拠物などありはしないが…フェイトならやりかねない。
そういうイメージが二人には強く残っていたのである。

さて、メカユーノ作戦が大失敗に終わったフェイトとスカリエッティはと言うと…
「じゃ、私はここで退散させて貰うから…。スカリエッティ後はよろしく…。」
「あ! 待って! 置いていかないでよフェイトちゅぁ〜ん!」
「ええい離せ!」
涙目になってすがり付いてくるスカリエッティを振り払い、フェイトは追手が来ない内に
逃げようとしていたのだが………
「こんな事したのはフェイトちゃんでしょう!?」
「まさかスカリエッティまで一枚噛んでいたとはね…。」
「あ……。」
既になのはとユーノが部屋のドアを開けて入って来ていた。ちなみに二人がこうも早く
フェイトの居場所を発見出来たのかと言うと…それはユーノが探査魔法を使用したからに他ならない。
攻撃系の魔法は全く使用出来ないが、それ以外ならばSクラス評価されてもおかしくない
ユーノなら造作も無いし、元々フェイトの魔力資質自体も強いから探査しやすい物だった。
「ねえフェイトちゃん…正直に教えて…。また私とユーノ君の邪魔をしようとしたんでしょ?
スカリエッティにあんなユーノ君そっくりのロボット作らせて…罪を本物のユーノ君に
擦り付けようとしたんでしょ?」
「………………。」
なのははフェイトを睨み付けながらそう問いかけた。だが、そうは言っても今の所証拠は無い。
フェイトとスカリエッティが共にしらばっくれてしまえばそれまで…。そうすれば問題は無いと
スカリエッティは考えていたのだが…………
「悪いのはなのはの方じゃないか! 私を捨ててこんなフェレット男の所に行くなんて!」
「ええ!?」
フェイトはしらばっくれる所か逆切れを起こし、自分からバラしてしまっていたでは無いか。
「そうだよ! 私は悪くない…悪いのはなのは……私はこんなにもなのはを愛していると言うのに…
私を裏切ってこんなつまらないフェレット男なんかの所に行くなんて………許せない!!
だから…私は……なのはに罰を与えた…そう…罰を与えたんだ……。あんなフェレット男と
一緒になったって幸せにはなれない…。そう思い知らさせるつもりで…………。」
フェイトの目には涙が浮かんでいた。それだけ真剣に…自身の正義を信じていたのだろう。が…
「だからって……そんな事して許される理由にはならないよね………。それにユーノ君は
つまらないフェレット男なんかじゃないよ。私を傷付けるだけならまだしも………
ユーノ君に罪を擦り付ける様な事するなんて…許せないよ………。」
フェイトがなのはを憎んだ様に…なのはもまたフェイトに憎しみを抱く様になっていた。
フェイトにとってどれだけ正当性があろうとも、こんな事して許されるはずがない。
もしメカユーノになのはが犯されて直ぐに本物のユーノも現れる様な事が無ければ
なのははメカユーノが偽物だと言う事に気付かず…本物のユーノを嫌う様になっていた
かもしれない。そう考えると…身震いする……。確かにフェイトはなのはにとって
唯一無二の親友だが…だからこそ……彼女の行動が許せなかった………。
「フェイトちゃん…少し…頭冷やそうか…。」
「ヒッ!」
なのははレイジングハートを片手に呟き…スカリエッティは思わず真っ青になりながら退くが…
「ちょっと待ったなのは! フェイトのやった事は確かに許せない事だけど…だからって
こちらも暴力で返したらフェイトと同じになっちゃうよ。だから…ここは話し合おう?」
「え? でもユーノ君…。」
「良いから…。それとも…僕の言う事が聞けないのかな?」
「あ………わ…分かったよ…。ここはユーノ君に任せるよ。」
ユーノはなのはへニッコリと微笑みを向けるが…なのはは一瞬何かに怯えた様な顔になり、
レイジングハートを下げて…一度部屋を出た。
「さて、それじゃあフェイトにスカリエッティ…詳しく話を聞かせてもらおうかな?」
ユーノは笑顔で部屋の椅子に座り、話し合いの用意をしていた。
「わ…分かったよ…。」
「し…仕方ないな。」
フェイトとスカリエッティも反抗するのかと思いきや意外と素直に椅子に座って
ユーノと話し合うつもりだったが…それはあくまでも表向きのポーズ。
なのはが部屋を出てユーノ一人になった事は二人にとって実に好機。
一見真面目に話し合う振りをして…隙を見てユーノを襲い…去勢する。
そうフェイトは考えていたのだが…二人は気付いていなかった。
本来ならば追い詰められた側が言う『話し合おう』の言葉を追い詰めた側である
ユーノから切り出したと言う本当の意味を………

           「ユーノ君ね……怒ったら……とっても怖いんだ………。」

その日の晩、フェイトはエリオとキャロの前で泣き崩れていた。
「うわぁぁぁぁぁん!! えぐ…えぐ…えぐ…怖かったよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「フェイトさん! どうしたんですか!?」
「一体何があったんですか!?」
まるで子供のように大声を張り上げながら泣き続けるフェイトにエリオとキャロも大慌て。
「怒ったユーノが…えぐ…凄く怖くて……えぐ…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「怒ったユーノさん?」
とりあえずフェイトが泣いている原因が怒ったユーノにある事は二人も理解出来たが…
何時も優しいユーノが怒ったら…と言うのがどうも二人には想像し難かった。
「普段優しい人の方が怒った時怖いと言いますからね。きっとユーノさんも怒ったら
凄い形相で怒鳴りつけて来たりするんでしょうね…………。」
「ううん…違う……。」
「え?」
首を左右に振るフェイトにエリオとキャロは驚いた。
「ユーノは…えぐ…怒っても怒鳴ったり…えぐ…怖い顔になったりしない……えぐ……
むしろ…顔も…えぐ…言葉遣いも…えぐ…優しくて…穏やかで…えぐ……でも……
そこが逆に怖くて………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「フェイトさん!」
「そんな…一体どんな……。」
フェイトはエリオとキャロの両方を力一杯抱きしめ、その服を大量の涙で濡らしていた。
そこでやっとフェイトは気付く。あの一瞬なのはがユーノに対して見せた怯えの表情。
あれは怒ったユーノを知っているが故の行動。その怖さを知っていながらも…
ユーノと一緒にいる事を止めないと言う事は…それだけユーノが好きと言う事。
それを悟ったフェイトは…もう二人の邪魔をするのは止めようと思った。

そしてスカリエッティもまた…
「お〜い。今日も大人しく刑に服してはいるかな?」
「うわぁぁぁぁぁ!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
「へ?」
刑務官がスカリエッティの所に来るなりスカリエッティは頭を抱え、そう叫びながら
のた打ち回り、刑務官もどうして良いのか分からない顔になっていた。
「ま…まあ…やっと罪を自覚して反省する気になったって事か…それは良い事だ。」

一方なのはとユーノはと言うと…最初にユーノが貰って来たお酒を二人で飲み、
双方共に顔が少々赤くなっていた。
「でも…ちょっと叱りすぎちゃったかな? フェイトすっごく泣いてたし…。」
「大丈夫大丈夫。フェイトちゃんには良い薬だよ。当分悪さ出来ないって。」
酔いのせいもあるのかなのはは大胆(?)な事を言っていたが、その後で
ユーノを見つめて言う。
「でも…これだけは今でも一緒だよ。私はユーノ君の赤ちゃん産む…。
その時は…ユーノ君もおねがいね?」
「うん…僕もその時には父親として頑張るよ…。でも…その前にまず籍入れないとね。」
「そうだね………。」
なのはとユーノは互いに笑顔で見つめあい、軽くグラス同士を当てた。
                 おしまい



著者:◆6BmcNJgox2

このページへのコメント

ユーノさんは、なのはさん以上に怖いですね・・・・。あとゴジラの映画て、実におもしろいですよね。

0
Posted by 名無し 2012年07月18日(水) 22:03:34 返信

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