16 名前:二つの未来 16 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2008/08/12(火) 18:13:41 ID:GbZDPC4A
17 名前:二つの未来 17 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2008/08/12(火) 18:14:55 ID:GbZDPC4A
18 名前:二つの未来 18 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2008/08/12(火) 18:16:42 ID:GbZDPC4A
19 名前:二つの未来 19 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2008/08/12(火) 18:18:03 ID:GbZDPC4A

          二つ目の未来 『自分の幸せを取ってユーノと結婚した未来』

ユーノはなのはの求婚に応じた。動機はどうあれ、なのはの熱意に押されての事だった。

「仕方ないな〜。」

なのはに押される形で仕方なくOKをするユーノだが…内心狂喜乱舞していた。
そもそも、彼は表面的にはただの友達の様に振舞っていても、本当はなのはの事を愛していた。
しかし、そういう事を表立ってなのはに言う度胸が無く、地団駄を踏む毎日だったのだが…
形はどうあれなのはと結婚するチャンスが巡って来たのだ。これはOKしないはずが無い!

これに関して、フェイトがちょっとユーノに嫉妬して精神的に病みそうになった事もあった。
しかし…そこにフォローを入れたのが誰でもないなのは本人である。

「じゃあフェイトちゃんは私がジェイル=スカリエッティのお嫁さんになれば良いって思ってるんだね!?
幻滅だよ…。フェイトちゃんはそんな酷い人じゃないと思ってたのに…。」
「あ…いや…私は別にそんな意味で言ったんじゃ…。」
「そうだよね! 白い悪魔な私と悪魔の科学者のスカリエッティはお似合いのカップルだもんねー!!」
「なのはごめんなさい!! 謝るから…謝るからもう怒らないで! ユーノと幸せになってください!!」

もはや誰も二人の結婚に文句を言う者はいなくなった。管理局のエース・オブ・エースが
凶悪時空犯罪者ジェイル=スカリエッティと結婚してしまっては、忽ち大スキャンダルになるし、
下手をすれば管理局の権威にも関わる。そうでなくても、なのはとスカリエッティの結婚を
反対しない者など…いるはずはない。それが例えフェイトであっても。逆にユーノと結婚すれば、
『エース・オブ・エースと無限書庫司書長の結婚』と言う実に華のある結婚になるし、
管理局における美談にもなり得るのである。

こうして二人は結婚した。元々動機が『スカリエッティと結婚する位ならユーノと結婚する』と言った
言わば妥協に近い物であった為、当初は果たして長続きするのか? 直ぐに破局とかなっちゃうんじゃないの?
と周囲は心配したのだが…意外な事にこれが中々上手く行ったりするのである。

幼き日に二人は共に暮らした事があったし、それ以降も友達としての付き合いが続いていた。
だからこそ、結婚したと言っても所詮はスカリエッティを諦めさせる為の形式的な物なのだから
結婚する前と大して変わるはずがない…と思われていたはずなのに…

「どうしてかな…ユーノ君と一緒にいると凄く安心するんだ〜。」
「え? そうかな…。」

なのはは自分からユーノに寄り添っていた。本人も何故か分からないが…ユーノと一緒にいる事に
安らぎを感じていたのである。確かに管理局における配属先が違うのだから、仕事中には中々会えない。
しかし…だからこそ、仕事が終わってユーノと再開した時になのはは心が安らぎ、安心する。
どんな強固なバリアジャケットやシールド・バリアー等に守られている時よりも、
ユーノと寄り添っている時の方がずっと安心出来た。最初はそれが何故か分からなかったが…
それでもなのはは徐々に気付きつつあったのだ。

「そっか…私…ユーノ君の事…好きだったんだ…。」

なのはは結婚して初めて自分がユーノの事を好いていた事に気付いた。友達としての好き…
すなわち『LIKE』と言う意味での好きでは無く、『LOVE』と言う意味での好き。

「ユーノ君…大好き…。」
「僕のなのはの事…大好きだよ。当然じゃないか。僕達は夫婦なんだから…。」

スカリエッティを諦めさせる事が目的に過ぎなかったはずの二人の結婚は…
何時しか本当の結婚。お互いの幸せの為の結婚へと変わっていた。

互いの愛を自覚して初めて、二人は新婚旅行に出かけた。その際、なのはの義娘である
ヴィヴィオも連れて行こうとしたが、彼女は二人に気を遣ってか、付いて行く事は無かった。
二人もヴィヴィオに申し訳無いと思いながらも、気持ちを切り替えて新婚旅行へ出発した。
ヴィヴィオが大好きななのはママと一緒に行きたい気持ちを我慢して、なのはとユーノの
新婚カップルを立てたのだ。だからこそ、ヴィヴィオの誠意を無駄にしない為にも
二人は精一杯新婚旅行を楽しんだ。

そして、新婚旅行中の一夜に…二人は初めてのSEXをした。
結婚初夜の時は、既に説明した通り形式的な結婚に過ぎなかった上に
まだなのははユーノに対する愛を自覚していなかったし、ユーノも恥かしくて
中々言い出す事は出来なかった。だからこそ、それを取り戻さんばかりの勢いで
二人はまるで野生に返ったかのような激しい野性的なSEXを繰り広げた。

「はっ! はっ! はっ! はっ! はっ!」
「あ! んぁ! ユーノく…すごっ! すごいよぉぉぉ!」

恥じらいを捨て去った二人はまさに最強だった。一糸纏わぬ肢体を重ねあい
汗だくになる事も構わず、互いの肉体を貪りあった。ユーノは己の一物でなのはを
突き上げながらなのはの乳房を揉み解し、乳首をなめ回し、弄くり、吸い付いた。
なのははユーノの激しい突きと乳房攻めに一身に感じながら…ユーノの動きに合わせて
腰を激しく突き動かした。肉と肉がこすれ合い、もはや二人は全身にオイルを
塗りたくったかの様になっており、それでも一心不乱に交わり続ける光景は逆に異様だった。

二人の野獣のごとき最凶のSEXは、ユーノのまるで牛乳の様に真っ白な濃い精液が
大量にぶちまけられ、なのはの膣・子宮を満たすまで続いたが、二人は繋がったまま一夜を明かした。
二人は離れたくなかったのだ。出来る物ならば、もうずっとこのまま一つに繋がっていたかった。
まあ、後で一緒に朝風呂して、汗を洗い流したのだけど…

なのはとユーノの野性的なSEXの甲斐あって、なのははユーノの子供を身篭った。
それに関してフェイトがまた精神的に病んでユーノに嫉妬した事もあったが…

「じゃあ私はスカリエッティの子供でも産んでれば良かったのかな!? フェイトちゃん?
フェイトちゃんは私にスカリエッティの子供を産む機械になって欲しかったの!?」
「ご…ごめんなさい…ユーノの元気な赤ちゃん…産んでください…。」

なのはにこうまで言われてしまえば、流石のフェイトも正常な精神状態に戻った上に
何故か敬語になってなのはに謝らざるを得なかった。

そしてなのはのお腹の中の子供は徐々に育ってなのはのお腹を膨らませて行き…
ついに出産の時が来た。お産はかなりの難産となったが、ユーノへの愛や
これから自分が産む子供を心の支えとして…立派に産んで見せた!

「オギャー! オギャー!」
「おめでとうございます! 元気な男の子ですよー!」

なのはは男の子を産んだ。父ユーノを思わせる翠色の瞳と薄黄土色の頭髪を持った
まるで天使の様に可愛らしい男の子である。

「この子の名前は私とユーノ君の名前をそれぞれくっ付け合わせて…ナーノにしようと思うの。」
「ナーノか〜…良い名前じゃないか。」

なのはとユーノの間に誕生した新たな命。ナーノ=スクライア。彼こそなのはとユーノにとって
新たな未来への希望だったが…そこでユーノが何かを思い出したかの様に言った。

「あ…そういえばなのは…ジェイル=スカリエッティはどうなったのかな…。」
「あ! すっかり忘れてた!」

そういえばそうだ。筆者もなのはとユーノの幸せ結婚生活を描くのに夢中になって、
すっかり忘れていた。あの時は執拗になのはにアプローチをかけていたと言うのに、
なのはとユーノが結婚して以来スカリエッティが来る事は無かったのだ。
また、当初懸念されていたた『なのはがユーノと結婚した事に逆恨みして…』
と言った意味での襲撃等も無く、ミッドは概ね平和だったのである。

なのはとユーノは未だお互い忙しい身である為、こことは別の選択肢を選択した
並行世界のなのはと違って子供をポコポコ作る事は無かったが、それ故に二人にとって
唯一の愛の結晶であるナーノはそれはそれは大切に育てられた。
勿論義娘のヴィヴィオを大切にする気持ちも忘れていない。

そして平和な内にあっという間に数年の時が流れるが…二人の愛が冷める事は無かった。

その頃には既になのはとユーノの二人は名実共に完全な夫婦となっており、
なのはは母親として、ユーノは父親として立派に板が付く程になっていた。
確かに今は以前の様な燃え上がる様な激しい愛とまでは行かないものの…
それでも二人の仲は実に安定して幸福な関係を築いていた。

そして、ナーノは幼き日の父ユーノを思わせる半ズボンからかすかに浮き出たお尻のフォルムが
実にエロスを感じさせ、エリオやクロノ・ヴァイス辺りなら一目見ただけで思わず
尻を掘りたくなってしまう程の『男が惚れる男の子(違う意味でw)』へ成長していた。

「お父さんお母さん、あのねあのね、今日は学校で変身魔法を教えてもらったんだよ。
それで、後で友達皆で色んな動物さんに変身して遊んだんだよ。」
「じゃあナーノはどんな動物さんが変身したのかな?」
「友達はトラやライオンに変身してたけど…僕はやっぱりフェレットさんが一番だよ!
だってお父さんに最初に教えてもらった魔法だもん!」

と、この様な会話が行われる位…ミッドチルダは平和だった。しかし…脅威は忘れた頃にやって来るのである。

                       つづく


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目次:二つの未来
著者:◆6BmcNJgox2

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