[248] 漢たちの挽歌その3(1/3) sage 2008/01/04(金) 20:51:42 ID:GgOBfy8M
[249] 漢たちの挽歌その3(2/3) sage 2008/01/04(金) 20:52:23 ID:GgOBfy8M
[250] 漢たちの挽歌その3(3/3) sage 2008/01/04(金) 20:52:53 ID:GgOBfy8M

そうして、席に着いた3人。クロノは気を利かせてVIP席の紹介状をくれた為(より確実な口
封じとも言う)、広々とした席に8人もの下着姿の女性のサービスを受けることが出来た。


「お飲み物はどうなさいますか?」
「おっと、そうだな・・・俺はブラック&マッコイの65年ものを。お前らはどうすんだ?」
「僕はボウモウの60年ものを」
「えーっと?どうしましょう。何かお勧めってあります?」
ヴァイスとグリフィスはウイスキーのかなりいい奴を頼んだ。しかし、アルコールを飲んだこ
とも無いエリオは良くわからないので年長二人に相談する。返ってきた答えは二つ、
「んー、カルーアミルクはどうだ?結構甘くてのみ安い初心者向けの酒だぜ」
「スクリュードライバーはどうかな?オレンジの風味がきいてて飲みやすいし、最初は無理を
せずにならしていけばいいんじゃないかな?」

エリオはとりあえずカルーアミルクを注文し、後からスクリュードライバーを注文することにし
た。

これが後に『酒を魔力に変える魔道士』と呼ばれ、『管理局の白い魔王』に飲み比べで圧勝す
る男の最初の一杯と成ることを世界はまだ知らない。


「ブラック&マッコイ、ボウモウ、カルーアミルクをお持ちしました」

「では皆さーん、カンパーイ!」
『カンパーイ!』
ヴァイスの声で始まったパーティ。3人がそれぞれ過ごしている。少し覗いてみるとしよう。


case 1 ヴァイスの場合

「そう!んで、今度やっと戦闘魔導士に戻ったわけよ!!」
「キャー!孤高のスナイパーですね!!」
「いや、それほどたいしたもんじゃないさ。俺に出来るのは最前線の連中の援護だけだからな。
そんな奴らに比べりゃ俺の仕事なんて軽い軽い(フッ)」
「でもー、そんな風に自分が裏方に回ってみんなを助けるってカッコいいですよ!」
「そうかなー!あははははは!!」

フツーに調子にのって楽しんでいる。


case 2 グリフィスの場合

「この間の事件の残務処理なんかもあって、最近忙しかったんで丁度いいおやすみですよ美しい
お嬢さんに囲まれて気が休まります」
「ああ、ジェイル何とかって人の騒ぎですね」
「そうです。僕がいる部隊も最前線で戦っていましたからね。それにしてもよくご存知ですね首
謀者の名前などはまだ伏せられているはずですが?」
「此処に来るお客さんは管理局の人がイッチバン多いですからちゃんと勉強しているんです」
「そうですか。では、そんな仕事熱心な君たちには僕からプレゼントです。 フルーツ盛り合わ
せ一つ!」
『やったー』

周りの環境故か、女性の扱いには(ある程度)慣れている。最初はおたおたしていたがものの1分
程で調子を取り戻してしまった。  朱に交われば・・・とはよく言ったものだ。


case 3 エリオの場合

「えっとー、3番の人が4番の人のほっぺにチュー」
「あたしが3番!4番は?」
「あ、僕ですね」
「うん、エリオ君?目、つぶって?」
「はい」

チュ♪

「終わったよー。じゃ次いこー」
「そうですね、あ、次このVSSOPって言うのください」

酒の力のおかげである意味一番楽しんでいる。きっとフェイトが見たら大泣きではなかろうか。ちなみに現時
点で一番呑んでいるのは彼である。


2230時  機動六課男性隊舎

彼らが思いっきり楽しんでいる一方、ここで恐ろしいことが起ころうとしていた。

「ヴァイスさーん、入りまーす」

ヴァイスの部屋を訪れる影、ソレは紛れも無く機動六課フォワードリーダーのティアナ・ランスター
であった。



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目次:漢たちの挽歌
著者:43-154

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