56 名前:554[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 00:05:47 ID:YSdDZ3vZ
57 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F@また入れ忘れたすまんorz[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 00:06:45 ID:YSdDZ3vZ
58 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F@また入れ忘れたすまんorz[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 00:07:16 ID:YSdDZ3vZ
59 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 00:08:17 ID:YSdDZ3vZ
60 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 00:09:21 ID:YSdDZ3vZ
61 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 00:09:48 ID:YSdDZ3vZ

 白くて綺麗で、それでいたむっちりとした肉感を醸し出すその物体がジェイルの視界一杯に広がっていた。
 ウーノはジェイルに言われたとおりにお尻を上げて突き出すような格好になり、彼へと恥部をさらけ出す。
 そんな彼女の陰部は先程の愛撫と口淫で既に熟れきっており、短い間隔でひくひくと、何かを待ち望んでいるかのように卑猥に蠢き続ける。
 ウーノ自身の脳内も先程の前戯でショート寸前らしく、しきりに腰を振っては後ろを振り向いてジェイルの男根を物欲しそうな目線で眺めている。
 ジェイルもそれを分かっているが、一向に彼女に応えようとせず、ただウーノが空回りをしているだけの状態になっていた。
 それでもなお、ウーノはジェイルに向かって腰を振り続ける。ウーノも分かっているのだ、自分がからかわれていることくらい。
 分かっていてもそんな痴態を晒し続けるその訳は、ウーノの陰部の絡め取るようなその動きに全て集約されているようだった。

「おねがします……は、早くいれてください……」

 ニヤリ、とジェイルはほくそ笑む。
 まだ我慢、まだ我慢、と自身と自身の”無限の欲望”に言い聞かせながら彼女の恍惚とした表情や、羞恥で真っ赤に染まった頬、それにゆらゆらと動き続ける彼女の臀部などを嘗めるように睨みながら、ほくそ笑んだままの表情で言い放つ。

「さて、何をどこに入れて欲しいのか、私にはさっぱりなんだが、ん?」
「い、いじわるしないでくださいよぉ……」

 腰をくねらせながら目を虚ろにさせてジェイルを見つめるウーノ。しかし、ジェイルは変わらず厭らしい微笑みを浮かべたままだ。
 ウーノはやがて観念したのか、意を決したように溜息をつくと、襞を広げるように尻肉を掴む。
 そして、先程よりも更に顔を赤く染めながら、ジェイルを子どもが欲しい物をせがむ時のようにしっかりと見据えて口を開く。


「お、お願いします……わ、わたしのびちょびちょになっているここに……その、あなたのそれを……」
「ふむ、私としては少々物足りないが、許してやろうか」
「あ、ありがとうございんああっ!!」

 許してやろう、とは言っているが、声に出すほどに限界だったウーノと同じように、ジェイルもまた我慢の限界だった。
 ウーノはそれに応えるように悩ましい声で悦びの声を高々と上げる。
 それと同時に耳を傾けなくとも互いの性器がぐちゅぐちゅと粘性のある卑猥な音を立てて片方が飲み込まれていく。

「ふああああっっっっ!!」

 甲高い女の嬌声と共にジェイルの肉棒が根本まで完全に見えなくなった。
 声を抑えるなどという思考は既に吹き飛んでおり、上がる声にも躊躇や抑制といった感情は全くもって含まれていない。
 はぁはぁと荒い息を上げるウーノを見て少し間をおいてから、根本まで挿し込まれたモノをゆっくりと引き抜いていく。

「あぅあっ! こ、こふれるぅぅぅぅ!! やめっ、ふわぁぁぁっっ!!」

 肉と肉が擦れあい、ウーノだけではなくジェイルもその快感に顔を歪め、そして少しずつ引き抜いたモノをゆっくりと戻していく。
 その動作の繰り返しだけのはずなのだが、それだけをしている時間が二人にとってはかけがえのないものに感じていた。
 囚人の身でありながらこうして夜の営みにうつつを抜かす。
 一度堕ちてしまえばどこまでも堕ちていってしまいそうなほどに甘く、それでいて胸を締め付けるように切ない、この時間が。
 ウーノにとっても、ジェイルにとっても、欲望のままに生きているだけであるはずのこの時間が、それはもう堪えきれないほどに愛しいという感情を胸の奥底に憶えていた。


「ぅああっ! ……はぅんっ! ……っぁあっ!!」

 ジェイルの回転数が徐々に上がって行くにつれて、それに比例するようにウーノの嬌声の感覚もまた狭くなっていった。
 傍目では苦しんでいるように見えるウーノだが、自分の両手をジェイルの右手と左手に自分から絡ませ、自らの意志で自分の尻をジェイルの股間へと打ち付ける。
 それにジェイルの突きも加わり、密着部分ではぐちゅぐちゅとした音が微かに二人の耳を揺らし、そして全体ですぱん、すぱん、と何かを叩いているような音が狭い寝室の中に響き渡る。
 更にジェイルの打ち突けは強まり、ウーノも自分の手で腰を打ち付けるという行為はもはや出来なくなり、両手を地面へと下ろしてしまった。

「っはぁっ! ……ど、ドクタはぁあんっ! ……激しっうあん!!」

 ウーノの両手によって拘束されていたジェイルの腕はウーノの腰に回され、自身の運動だけでなく手で引き寄せるようにして更に彼女への責めを早めていく。
 それに呼応するように、ウーノの甲高い嬌声はより激しさを増し、かろうじて開けられていた瞼が完全に閉じられてしまっていた。
 やがて、上下運動を繰り返してきたジェイルの肉棒もそろそろ限界を知らせるかのように、先端の膨らみが少しずつ増していた。
 そしてそれに呼応するかのごとくウーノの膣に力が籠もり、せっかく掴んだ幸せを離すまいとジェイルの肉棒を締め付け続ける。
 
「ぅあああああ!! ……い、イっちゃいますんぅぅううっ!!」
「……っう! ウーノ! い、イクぞっ、ウーノッ!!」

 「んあっ!!」という二人共に同じような声が聞こえたかと思うと、二人は力無くその場に倒れ込んで、ぜー、ぜー、と息を整え始める。
 ジェイルのモノは未だ中に入ったままだが、異物が入ったままの状態であるはずのウーノの顔は、これ以上ないほどに幸せに満ちあふれていた。


「あつぃぃ……。お腹の中がやけどしちゃいますよぉ……」

 とろんとした目つきで優しく自分のお腹を撫でるウーノと、それを息を整えながら優しく口元をゆるめて彼女を背中から抱きしめるジェイル。
 そこにはまるで夫婦のような、いや、本物の夫婦よりも美しい光景が一つのベッドの上で繰り広げられていた。
 至福の時というのは正にこんな時だと体現するかのように、熱いキスでお互いをねぎらう二人の間には、部屋の壁で時を刻む時計とは別に、それとは別の時間が流れているとしか言いようのない、二人だけの時間がそこには流れていた。
 未だに、彼女の中では白濁とした液体が胎内で踊り続けている。





 さて、ウーノとジェイルの体は戦闘による疲労というのは計算されているが、こういった行為による疲労はウーノの制作時やジェイルの誕生時には全くと言っていいほど考慮が為されていない。
 だから、このとてつもない疲労感というのも彼らが創造主の設定した本来の目的通り生きていたならば有り得ない疲労蓄積だっただろう。
 故に、何度か経験しているこの倦怠感というものに、ウーノは未だに慣れられずにいた。
 それが失敗だったのだろう。今宵のジェイルは薬のせいか、先程口と中で二回も果てたにもかかわらず、彼のブツは未だに凶悪な形を保ったままだ。
 ウーノは苦笑いを浮かべながらも、おそるおそる聞いてみることにした。


「あの……まだ、ですか?」
「これくらいであの薬がどうにかなると思ったかい、ウーノ?」
「……すいません」

 首を前に倒して項垂れるウーノであったが、若干の期待の色が頬に浮かんでいたことに彼女は全く気づいていない。
 そして、対するジェイルがそれを見逃すはずなど有りはしなかった。
 夜は、まだ長そうだった。



     □     □     □     □     □     □



「はあ……」

 腰をさすりながら深い溜息をつくのは白衣姿で受付に佇むウーノその人である。
 昨晩(と言うと彼女が最後に見た空は若干明るかったのだから語弊になるかも知れないが)のことを思い出すと、よくこの場所に座っていられるな、と思うのがウーノの正直なところである。
 腰は痛いし、股はひりひりするし、頭は寝不足でガンガン言っているし。


 ちなみにジェイル本人も、さすがに疲れが溜まっているのか、患者が来るまでは奥の事務室兼住宅のソファーでテレビを見ながら雑魚寝を決め込んでいる。
 思い出すのも恥ずかしいが、あの時の私はどうかしていたのだと思う。というか、そうであったと信じたい。
 一度目の膣内射精の後、三度目くらいまでは回数を数えていたのだけれど、その後は記憶も飛び飛びで何度愛されたのかの正確な数は今も謎のままだ。
 この体の中にどれほどの種子が宿っているのかと、そう考えては見るのだが、体の血流が高まって冷静な思考が出来そうになかった。
 所詮、安全日というものを選んで性行をしたのだから、万一がない限りは受精ということにはならないと思うのだが、それはそれで悲しい。
 いつか、危ない日を狙って行為に及ぶこと日は来るのだろうか。そんな妄想をぶんぶんと勢いよく顔を横に振って打ち消す。
 自分は、あの人の従者でしかないのだから。ただ、私を慰めの捌け口として利用してくれればそれだけで良いのだ。
 それなのに、自分にのしかかってくる体重を布団に手を突いて緩和させてくれたり、そのまま激しく行けばいいものを自分が慣れるまでゆっくりと進めてくれたり、何より私の―――――

 「……ウーノ」

 自分の名前をそっと囁いてみる。
 この名前は便宜上の、名前とも呼べるかどうかも怪しいものとして名付けられたものだ。
 それを、何度も何度も、愛しいという感情が自分にも伝わってくるほどの優しい声で、何度も何度も―――――

「はあ……」

 ウーノはもう一度大きく溜息をついた。




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目次:小さな町の小さな診療所 クリニック・F
著者:554

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