魔法少女リリカルなのは、 〜伝説の傭兵〜

[107]37564<sage> 2006/06/23(金) 19:12:02 ID:RSPuphDG
[108]37564<sage> 2006/06/23(金) 19:13:33 ID:RSPuphDG
[109]37564<sage> 2006/06/23(金) 19:15:03 ID:RSPuphDG

(な、なんて人なの!?フェイトちゃんの攻撃を逆手てに取るなんて)
「こないのなら此方から行くぞ」
その人はそう言うと真直ぐフェイトちゃんの方に向かってく、
でも其処には、
『避けろ、フェイト』
「うん」

念話を聞いたフェイトは直に男の攻撃を避け距離を取る。
「避けたか…だが避けてばかりでは俺を倒す事は…!」
この時、男はようやく自分の上空に青い魔法陣が形成され無数の光の剣がある事に気付いた。
「気付いたのが遅かったな!スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!!」
すると、男の上空にあった無数の光の剣が一斉に男に向かい爆発が起った。

              ※
『………来たわ。はやてちゃん』
「そっか、ありがとなシャマル」
うちはシャマルに礼を言って前を向いた。
其処にはフードを着込んだ男とそれを追うザフィーラ、シグナム、ヴィータが見えた。
すでに詠唱は終ってる、後はヴィータ達を巻き込まんよう注意するだけや。
『今や、ザフィーラ、ヴィータ達を止めて!』

「御意!止まれ二人とも!」
ザフィーラはそう言って止まり二人のほうに手を広げた。
「危ねえじゃねえか、邪魔すんなよザフィーラ」
「落ち着けヴィータ、これも主の命令だ!」

(おや?追って来てない様ですね、諦めましたか?)
男は自分を追っていた人間が居なくなった事に気付いた。
 さて、この結界内では生半可な転移魔法では抜け出せませんね。
かと言ってこのままあの騎士達と戦って勝自信は私にはありませんし、
むしろ、接近戦が続けば私の勝機は低くなる一方ですからね…
っとなると、私の尤も得意とするアレならいけるでしょうか?
ですが、正直アレは魔力消費が高いんですが、…おや?
 男が考え事をしてると、ある魔力に気が付いた。

「(気付かれてもうた!?)けど、この距離なら!ミストルティン!」
はやてはそう言って手に持っていた杖『シュベルトクロイツ』を男に向けた。
すると、はやての上にあった黒い渦の中にあった七つの光が槍と化し、男に向かった。

おやおや、光の槍ですか?
見た事無いタイプの魔法ですが『一応』避けておきましょう。
ああいう『タイプ』の魔法攻撃は必ずって言っていいほどの『オプション』が付いてますからね。

う、うそや…
「マジかよ…」
「なんという男だ…」
シグナム達もそう呟いた。
目の前の光景がまるで前にシグナム達と見に行った映画みたいや、
確かあの映画では主人公の乗る戦闘機が華麗に敵のミサイルを避けきるのが目玉やった。
その光景が正にそれや、うちの撃ったミストルティンを次々と避けていく。
それは、まるでミストルティン事態があの人を避けてるみたいな。…ってそんな事あらへん。
うちは確実に当たる様…
「はやて!後ろだ!!」
「へ?」
「おっと、動かないで下さいよ」
(し、しまった!?)
はやてが一瞬目を離した隙に男ははやての背後を付き首に手を触れた。
「テメー、はやてに触れんじゃ、」
「動かないで下さいよ。この子の安全が保証出来ませんよ」
「くっ、卑怯な」
「これでは、手が出せん」
「テメー、汚ねえぞ!」
ヴィータはそう叫ぶも状況が状況なだけに構えていたグラーフアイゼンを下ろした。
「そう、それで良いんですよ。それから其処の女性も出てきて下さい」
男が言い終えるとビルの陰に身を潜め機会を窺っていたシャマルが男の目線に入るビルの屋上に移動した。
「そうです。そこから動かないで下さい。
少しでも動けば私の魔力をこの子に流し込みますよ」
「ま、魔力を流し込んだからってなんやねん!」
はやては強がってそう言ったが内心震えていた。
「私の魔力にはちょっとした毒性がありましてね。普通の人間には寝込む程度ですが、
魔導師の体の中に入ると確実に死ぬ毒です」
「そ、そんなんハッタリや!」
「ハッタリか如何か試してみますか?君の体で、」
男はそう言うとはやての前に右手を見せると『どす黒い魔力光』が男の右手を包んだ。
「!…ヒッ!」
それを見たはやては声にならない叫びを上げた。
「止めろ、はやてに手を出すな!!」
ヴィータが叫ぶ様に言うと、
「…冗談ですよ、私もそんな野蛮な事はしたくありませんし、
何より人質は生きていてこそ価値があるんです。それに君には少し聞きたい事がありますし」
「…聞きたい事やて?」
「そうです」
そう言うと、男は魔力を消した右手を再びはやての首に戻した。
「それでは、第一の質問です…」

          ※
クロノが撃ったスティンガーブレイドの煙が治まりつつあった。
男には確実に直撃した筈だ。この場に居た誰もがそう思った。
「…状況は如何なってんだい?…フェイト」
すると、フェイトの横に男の攻撃を受けて落ちたアルフが戻った。
「アルフ、傷は大丈夫?」
「へへ、大丈夫だと思うけど…後でユーノに見て貰うよ」
そう言ってアルフはフェイトに笑顔を見せた。

「煙が晴れるぞ!」
クロノがそういい終えると同時に煙から人影が現れた。
其処にはクロノの出した光の剣が男の体に十何本も突き刺さってる姿が見えた。
「これでもう動けない筈…」
「これで終わりか?」
「「「!」」」
一同が終ったと思った瞬間、男は平然とそう聞いた。
そして、次の瞬間、男の体に刺さった光の剣は男の体に吸い込まれていった。
いや、厳密に言えば男の体を包んでいる『フード』に吸い込まれていた。
「なんなんだい!?あの布は」
「分からないけど、まだ戦いが続いてる事は確か!」
「(ある程度魔力の補給も出来たな)さっきの攻撃のお礼に見せてやろう。
俺の魔力攻撃をな!」
そう言って男が両手を構える。
そして、その両手にはシグナム達と戦ってる男と同じ『どす黒い魔力光』が両手を包んだ。
(妙なフードに黒い魔力光…まさか)
この時、ユーノの頭の中で『ある書物の内容』が浮んだ。
           ※

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目次:魔法少女リリカルなのは、〜伝説の傭兵〜
著者:37564

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