[39] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-1/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:16:41 ID:tv4o4IpF
[40] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-2/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:17:11 ID:tv4o4IpF
[41] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-3/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:17:36 ID:tv4o4IpF
[42] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-4/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:18:12 ID:tv4o4IpF
[43] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-5/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:18:47 ID:tv4o4IpF
[44] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-6/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:19:09 ID:tv4o4IpF
[45] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-7/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:19:33 ID:tv4o4IpF
[46] 熱い彗星の魔導師たち 10.5-8/8 ◆kd.2f.1cKc sage 2008/03/01(土) 07:20:41 ID:G8Sr1clW

熱き彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-16.5

 グリフィスとオットーは、デートの最後に、ホテルへと足を向かわせた。
 と、言っても、もちろん、アグスタのような、高級ホテルではない。所謂モーテルの類
だ。
「その……オットーさん、さすがに今日は、まだ早い……ですか?」
 グリフィスは、その表情を伺うように、おずおずと訊ねる。
 ここまで足を運んだは良いが、いざ事に至る……となると、せっかく交際までこぎつけ
た女性の機嫌を損ねてしまうのではないか、嫌悪されてしまうのではないか、と、不安に
なってきたのだ。
 だが、オットーは、
「いいよ、入ろう」
 と、グリフィスの手を優しく握り、中へ入るよう促した。
「でも……オットーさん」
 グリフィスは、歩き始めながらも、まだ、躊躇う様な声を出す。
「大丈夫、ボクでも、ここがどんなことを主な目的とした宿泊施設かは、理解してるよ」
 オットーは言い、無表情の固さが残る中ながら、口元で微笑んで見せた。
「わかりました……それなら」
 グリフィスは覚悟を決め、繋がれた手を握り返しつつ、オットーと並んで、進んだ。
 室内は、ラブホテル……と言うには、やや落ち着きのあるシックな内装だ。実際、この
種の宿泊施設は、逢引き以外のシチュエーションでも、24時間飛び込めるそれとしての需
要もある。性格上、防音もしっかりしていることも、ポイントである。
「普通のホテルと、あまり変わらないんだね」
 オットーは、室内を見回しながら、感心したように、言った。
「ええ、いかにもと言う所もありますが、こういうところも、あるんです」
 グリフィスは、やや落ち着きを取り戻しながら、言った。
 もっとも、ここを紹介してくれたのは、ユーノ・S・バニングスである事は、さすがに
伏せておく。
 夫婦同室とは言え隊舎でおおっぴらに(しかも、シフト上真昼間から)ヤるわけにも行か
ず、さりとて2人とも“いかにもと言う所”が趣味な筈もなく、オフとなればこういう所
へ外泊するのは、ある意味自然な流れと言えた。
 閑話休題。
「お待たせ」
 バスローブ姿のオットーが、バスルームから出てきた。
 ベッドに腰掛け、そわそわとしていたグリフィスも、既にバスローブ姿だ。
『女の子は、エッチの前には身体を綺麗にしておきたいものなの』
 グリフィスにとって、散々自分を弄繰り回してくれた、母の下で働いていた双子の印象
は、いいものではなかったが、女性をエスコートする知識を与えてくれたのには、感謝し
てもいいだろう。
「オットーさん」
 グリフィスは反射的に立ち上がり、オットーに近付こうとする。
「いや、これから親密な仲になるんだし、もっと……砕けた口調で、呼んでくれないかな?」
 オットーは、そう言いつつも、気恥ずかしそうに視線を逸らし、顔をほんのりと紅くし
た。
 彼女は彼女で、異性と交際、デートするとなって、結構情報やらセオリーやらを集めた
のである。もちろん、それが全て正しい情報とも、限らなかったが。
「じゃあ、オットー、で、いいかな?」
「ああ」
 グリフィスが言うと、オットーはますます、気恥ずかしそうに、顔を紅くした。
「こっちに来て……」
「うん」
 グリフィスが、オットーの肩を抱き寄せつつ、促す。オットーは、抵抗せず、そのまま、
ベッドの方へと、近づいた。
「脱がせ……るから」
「……うん」
 グリフィスの手が、オットーのバスローブにかかる。
 グリフィスは、女性の裸を見るのは初めてと言うわけではない。だが、これから本気で
交際を考えていこうと思っている相手だけに、自然、緊張する。
「う、わ……」
 オットーの裸体を目の前にして、グリフィスは、感嘆の声を漏らしかけてしまった。
 上半身こそ、細く、肉付きは薄く、女性らしいふくよかさは無いが、それでも、括れを
見せるウェストや、小さいながらも丸まったお尻は、まさしく女性のものである。
 しかも、見苦しさが微塵もない。
「どうかな……ウェンディの言葉じゃないけど、見た目にはあまり女性らしくない身体だ
から」
「そ、そんなこと……ないよ」
 恥ずかしそうに視線を泳がせるオットーに、しかし、グリフィスは、途中あまりの興奮
に詰まりながらも、断言した。
「ボクも女性なんだね。グリフィスにそう言われると、少し嬉しいよ」
 口元で照れ笑いを、しかし嬉しそうに浮かべながら、オットーは言う。
「何度か言ったけど……オットーは、今まで、僕の前にはいなかったタイプの女性なんだ
……外見も、性格も。だから、そこに、とても、惹かれてる」
「そう、なんだ」

 はっきり言ってしまえば、グリフィスはぶっちゃけ、女性不信だったのである。
 仕事以外にはだらしない、しかし年齢不詳の美貌を持つ女傑である母親。その母親の友
人で、母親の酒仲間でもある、やはり年齢不詳の、魅惑の未亡人、その部下の、ゴシップ
好きの歩く艦内放送。母親の部下で、魔法技術も一流だがセクハラはそれ以上の双子姉妹。
さらに最近になってからは、化けダヌキに白い悪魔に金色夜叉に熱血ツンデレと、人間ロ
ストロギアが約4名。
 幼馴染みには、そこまでは毒の強くない女性もいたが、もっともそれにしても、グリフ
ィスの描く“おしとやかな女性像”からはかけ離れすぎている。
 それで女性不信になるなというほうが無理だ。
 そこへ、オットーとの出会い。
 言葉遣いこそ少年のようだったが、強烈な色香の持ち主ではなく、理知的で冷静。
 それに、中性的な容姿。グリフィス自身は意識していなかったが、彼の女性不信の根幹
に、オットーの容姿は、触れなかったのである。
 妥協ではない。決して妥協ではない。消去法から始まる恋心も、往々にして存在するの
だ。
「あ……」
 グリフィスの手が、オットーを抱き寄せる。
「キス、したいんだ」
「うん、ボクも」
 グリフィスの言葉に、オットーはそう返して、そっと目を閉じる。
 ちゅっ
 重ねるだけだが、しっとりとしたキス。
 オットーは、うっとりと、目を細める。
「ぷは……」
 2人の唇が、離れる。
「はぁ……はぁ……」
 オットーは、少し熱っぽい息を吐き出し、顔をいっそう紅潮させる。それでもまだ、普
段のクールなイメージは失われていない。
 グリフィスは、小柄なオットーの肢体を、そっと、ベッドに押し倒そうとする。オット
ーはそれに逆らわず、ゆっくりと雪崩れるように、ベッドに横たわった。
 グリフィスが、上から、抱きついてくる。体重を感じる。自分より背の高い男性ではあ
るが、重くはない。非格闘戦型とは言え、戦闘機人なのだ。この程度は、軽い。
 再び、唇が重ねられてくる。
「ちゅ……んむ」
「ちゅ……」
 うっとりとしたように、キスを重ねられたオットーだったが、不意に、グリフィスの手
が、もぞもぞと動き出した。
「ん、ぅ、は……」
 キスの隙間から、あるいは鼻から、熱い吐息が漏れる。
 グリフィスの両手が、オットーの薄い乳房をまさぐっていた。
 なだらかなふくらみを、しかし丹念に、最初は優しく、やがて、捏ねるように撫でまわ
してくる。
 身体がぴくぴくと、熱を伴って反応する。けれど、オットーには、それを拒否するつも
りは、まったくなかった。
「ぷは……」
「はぁっ……はぁ……」
 唇が離れる。オットーは大きく、そしてグリフィスも、深く息を吸い込んだ。
 胸の愛撫は、続けられている。
「尖ってきたよ」
 何が、とは、グリフィスは言わなかった。
 言われるまでもない。オットーの薄い乳房の上で、乳首が、きゅーっ、と充血してきて
いる。固くなったそれが、グリフィスの手で擦られ、オットーにしびれるような快楽を与
えていた。
「はぁぁ……んぁ……胸は……ボク……」
「大きさ、関係ないんだ……やわらかい、凄く」
 それに吸い寄せられたかのように、グリフィスはオットーの乳房を、手のひらで捏ねる。
「ちゅっ……」
「んーっ!!」
 乳房への愛撫で身体が熱くなっていた所へ、さらに、キスでその逃げ道を塞がれ、オッ
トーは、悲鳴のような、鼻声を漏らしてしまう。
「あ……」
 グリフィスは、慌てて身を起こし、オットーから、手を離した。
「ごめん、やりすぎたかな?」
 申し訳なさそうに言う。相手が経験ないことを、失念していた。
「い、いや……気持ちよかった……大丈夫」
 オットーは、はぁはぁと息を、熱っぽく、荒くしつつも、そう言った。
「性器の方も……触って、いいよ?」
「あ、うん……」
 端的な言葉を使うオットーに、しかし、グリフィスは戸惑った声を出しながらも、なお
興奮を覚えた。
 オットーの外性器は、陰毛に覆われていなかった。機能的なものが理由だろうか。それ
とも────
 邪推を、グリフィスは、頭を振って、振り払う。そんな事は、どうでも良い。いまさら
引き返せないし、もちろん今後も含めて、引き返すつもりもない。
 一見、縦すじのシンプルな形状を保っていたそれは、しかし、グリフィスの指が触れる
と、わずかにほころんで、ぷちゅ、と、愛液を外に漏らした。
「ふぁ、んっ……」
 粘膜を指で触れられ、オットーは、短く声を上げ、ぴくん、と、身体を反応させた。
「はぁぁっ……んぅぅ……っ」
 陰唇をくすぐり上げ、膣口にわずかに、指を差し込んでみる。きゅっ、と、膣口が締ま
ってきた。
「ひっ」
「あっ」
 悲鳴のような、ひときわ高い声に、グリフィスは慌てて、指を引き戻す。
「痛かった?」
「あ、いや……少しびっくりしただけだよ、大丈夫」
 乳房の薄い胸を上下させ、荒い息を整えつつ、オットーは熱と快楽で潤んだ眼で、グリ
フィスを見つめ、そう言った。
「それじゃあ、こことか……」
 グリフィスは、指の方向を変えると、くり、と、その天頂にある、淫核を、指でくすぐ
った。
「っ、ひっ!」
 オットーが、瞬間的に、身体をよじる。
「痛い?」
「はぁっ、はぁっ、き、気持ち良すぎてしまう……けどっ、嫌じゃ、ないっ」
 グリフィスの言葉に、オットーはひときわ荒い息をしながら、そう答えた。
 くり、くり……
「はぁぁぁっ、んぁぁぁっ!」
 グリフィスの指が、オットーのクリトリスを、優しく擦る。その度、オットーは鳴き声
を上げた。
 オットーの目には、涙が滲んでいるが、嫌なのではない。刺激が強すぎて、出てしまっ
ているだけだった。
「そろそろ……いいかな、オットー」
 すっ、と、指を軽く戻し、止めて、グリフィスは、優しげに訊ねる。
「あ、うん……はぁ、はぁ……大丈夫、だと思う」
「それじゃあ……」
 オットーが肯定の返事を返すと、グリフィスは、妙に手馴れた手つきで、オットーの脚
に手をかけ、開かせる。
 バスローブの前を開け、既にいきり立った、グリフィス自身のモノを取り出すと、オッ
トーの性器に、あてがった。
 ずっ、ずずっ
「うっ、くっ……」
 グリフィスが侵入を開始すると、オットーはくぐもった嬌声を上げる。
 中もまた、愛液で充分潤ってはいるものの、硬い。処女の硬さだった。
 だが、膣奥に侵入しても、グリフィスのペニスに、それが絡み付き、引き千切る感触は、
なかった。
 オットー自身もまた、破瓜の痛みがほとんどないことで、それに気付く。
「はぁ……はぁ……っ」
「はぁ……くぅ……っ」
 膣底まで深く繋がった状態で、オットーとグリフィスは、動きを止めたまま、顔を見合
わせる。
「やっぱり、処女膜は残ってなかったみたいだ」
「そうだね」
 オットーの言葉に、グリフィスは短く答えた。
「引いた、かな?」
 オットーは、不安そうに、グリフィスに訊く。
「全然……ある程度は予想してたし、それぐらいで、オットーの価値が変わったりなんか
しないよ」
 グリフィスは、苦笑気味の笑顔を取り繕って、言う。しかし、時折、うっ、と、呻くよ
うな声を出す。
「無理しないで良いよ」
 オットーは、笑顔を取り繕っているグリフィスに向かって、どこか悲しげな表情で、そ
う言った。
「ち、違う」
 グリフィスはしかし、深く息をしながら、そう言った。
「え?」
「興奮しすぎて……きついし、我慢できない……」
「あ、そっちの意味……」
 グリフィスの答えに、オットーは、彼女にしては珍しく、決まり悪そうな顔で、視線を
俯かせた。
「動いて、いいかな」
「うん」
 オットーの答えを待ってから、グリフィスはすっ、ずっ、……と、まずはゆっくりと、
ストロークを開始した。
「くはぁ……ぁぁっ……」
「くっ……ぅっ……」
 膣壁を擦り上げられ、オットーが、嬌声を漏らす。グリフィスの方も、未経験のきつさ
に、また、声を漏らした。
 ずっ、ずっ……グリフィスのストロークが、だんだんと、速く、リズミカルになってい
く。
「はぁぁぁっ……ボク……っぁ、はぁぁ……っ」
 オットーは、上半身の背中をベッドに押し付ける。手が、無意識に、ベッドのシーツを、
掴もうとする。
「気持ち良いっ……? はぁっ……」
 ずっ、ずっ、ずっ、ずっ……
 グリフィスが、力強くストロークをしていくと、オットーは、こくこく、と、頷いた。
「はぁぁぁっ……グリフィスぅっ……!」
 オットーは、鳴き声を上げながら、グリフィスの名前を呼ぶ。
「好きだ、っ、オットーっ!」
 荒い息に途切れさせながら、グリフィスはストロークを続けたまま、言う。
「ボクは、ボクは、はぁっ……グリフィスの気持ち、受け止めたいっ」
 出会って間もない相手ではあったが、好意を受け止めるには充分な相手だと思った。そ
うでなければ、ここまで来ない。
 ずっ、ずっ、ずっ、ずっ……
「くっ、ぅ……オットー、ぼ、僕はもうっ……」
「え、ぁ、う、ん……中で、出して良いからっ……」
 ずぅぅ、ずぅぅっ……
 グリフィスは深く突き入れてのしかかりつつ、オットーの手を握る。オットーもまた、
それを握り返した。
「っぁ、ふぁぁぁぁっ……! はぁぁぁぁっ……」
 オットーの細い上半身が、絶頂に跳ねた。
「っく、ぅ、ぁっ……っ」
 オットーの膣がいっそう締まり、グリフィスのペニスを搾り取るかのように蠢く。その
感触に、グリフィスは溜まらず、ドクドクと、オットーの膣内に、放ってしまった。
「は、ぁ、はぁっ……はぁっ……」
 荒い息をしながら、ずるり、と一度引き抜き、しかし、グリフィスは、そのまま、オッ
トーに雪崩れ込む様に、倒れてしまう。
「っ、ごめん、今退くから……」
 グリフィスは慌てて、オットーの上から退こうとするが、オットーは、それを阻むかの
ように、グリフィスを抱き締めた。
「オットー……重くないかい?」
「全然、大丈夫だよ」
 口元で嬉しそうに微笑みながら、オットーは、グリフィスを抱き締めている。
「それなら、良いけど……」
 少し決まりが悪いように言いつつも、グリフィスは、オットーに身体を任せる。
 2人の顔が見詰め合って。
「ちゅ……」
「んっ……」
 再び、キスが交わされた。



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目次:熱き彗星の魔導師たち
著者:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc

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