魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst 第五話
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nano69_264 2011年05月05日(木) 20:45:42履歴
5 名前：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ [sage] 投稿日：2010/09/30(木) 20:24:55 ID:UIRAfz5s [2/5]
6 名前：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ [sage] 投稿日：2010/09/30(木) 20:58:33 ID:UIRAfz5s [3/5]
7 名前：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ [sage] 投稿日：2010/09/30(木) 21:00:43 ID:UIRAfz5s [4/5]
第五話：作られたリンカーコア
「ああ、ＭＬＣ−３のことかい？・・・Ｍａｋｅｄ Ｌｉｎｋｅｒ Ｃｏｒｅ−３。
要するに、人造リンカーコアだよ・・・・・・」
「え？でも、この写真にあるんは、どう見積もっても握り拳ほどしか・・・」
「それと、一体何の関係があるんですか！？」
アルグレンの口から発せられた言葉に、フェイトとはやては我が耳を疑った。
先ほど立ち会った実験に使われていたＭＬＣ−３、人造リンカーコアは１．５メートルは有った。
しかし、ガジェット・トルーパーから見つかったそれの大きさは２０〜２５センチほど、それも宝石型。
機械のＭＬＣ−３とは明らかに違う。
「言葉が足りなかったかな・・・？正確には、ＭＬＣ−３の本体はそれとほぼ同じ大きさの宝石だ」
アルグレン曰く、“とりあえず、リンカーコアみたいなのを作ってみよう”と言う冗談み
たいな一言から、人造リンカーコアの開発が２０年前に始まったとのことだ。
「ええっ！？じゃあ、アルグレンさんは今お幾つ・・・」
「僕は先代の主任から計画を引き継いだだけだ。話はまだ続く」
特殊技術開発部は天才・秀才の集まりだったらしく、僅か７年で男性の握り拳大の結晶体にまで小型改良に成功していた。
しかし、開発はここで行き詰まる。
それを制御する仕組みの開発が追いつかなかったのだ。
小型化に成功した人造リンカーコアだが、現時点では単純にエネルギーを内包した結晶
体―ジュエルシードの親戚とも言える代物で、危険極まりなかった。
そのための制御装置だったが、それの開発を担当していた技術者が管理局を辞めてしまったことで、更に開発は難航した。
そして、やっとの事で制御装置を１．５メートルの大きさにまで小型化したのだが、出力は依然として不安定なままだと言う。
「写真から判断するに、その傀儡兵、ガジェット・トルーパーだっけ？頭頂高は２メートル前後といった所か・・・・・・。
ＭＬＣ−３より大きいとはいえ、戦闘も可能なほど安定した出力を出せるようにした技術
者は天才だ。弟子入りしたいくらいだよ・・・。ところで、一つ聞いて良いかな？」
「何か？」
「そのガジェット・トルーパーが現れたのは、いつ頃から？」
その質問にはフェイトが答えた。
「頻繁に出てくるようになったのは、ここ最近です。ただ、目撃情報自体はかなり前から寄せられています」
「それは、具体的にはいつ頃から？」
「えっと・・・新暦６８年頃から、でしょうか・・・？」
フェイトの事を聞きながら、アルグレンはアルグレンでデータベースを検索する。
「これは・・・！？まさかそんな・・・・・・」
「どうしたのですか？」
「制御装置を担当していた彼女が辞めたのが、ガジェット・トルーパーが目撃され始める
５年前だ。彼女ほどの天才なら、或いは・・・・・・。これを見てくれ」
そう言ってアルグレンは一枚の履歴書らしきデータを表示させる。
それの右上には、銀縁眼鏡を掛けた怜悧な印象を受ける女性の顔写真が貼られていた。
「ジュリアンヌ・フェリシア・ビゼー。ここに来るまで、ジェイル・スカリエッティの助手をしていた女だ・・・・・・」
「「！？」」
ジェイル・スカリエッティ。現在は軌道刑務所で一部のナンバーズと共に無期懲役に処せ
られている次元犯罪者にして稀代の天才技術者であり、科学者。
同時にプロジェクトＦの関係者であり、ナンバーズの生みの親にして、自らも作られた存
在―コードネーム「無限の欲望」―でもある男で、六課とは少なからず因縁がある。
その、元助手とは・・・・・・。
「彼女は制御技術の開発。とりわけ、魔力炉や能力限定リミッターの様な魔力制御に長け
た技術者だった。その腕を見込んで、ヘッドハンティングしたんだが・・・・・・。彼女
が関わっているなら、それも説明が付く・・・・・・！」
「わかりました。今日はありがとうございました」
キーパーソンはスカリエッティの元助手。となると、本人も一枚噛んでいるのは確実だろう。
いてもたってもいられなくなったはやては、アルグレンに礼を言うと、フェイトを伴って再び足早に去っていった。
「あ〜。平和だね〜」
「そうですね〜」
「そうね・・・」
はやてが本局へ向かったちょうどそのころ、六課のロビーではスバルとティアナとキャロがのんびりしていた。
どうやら、今はオフの様で。
初めてＸナンバーと相対した任務から２週間。空中戦を除けば、六課には殆どスクランブルが来ていなかった。
ちなみに、エリオはただいま自主練習中。
「どうしたの、ティア？浮かない顔して」
「ん。・・・・・・あの日の任務のことで、ちょっとね・・・」
のほほんとしている二人を尻目に、眉間にしわを寄せて考え込むティアナ。
〈どうして、ガジェットはあの倉庫を・・・・・・？
スカリエッティは既に逮捕されて刑務所の中、そいつと近しいナンバーズも一緒。
次に考えられるのはあのちびっ子（ルーテシア）だけど、そっちも使い魔共々保護観察中だからシロ。
六課の試験運用期間が延長されて、規模の拡張が行われたのもガジェットの残党や、未回
収のレリック捜索と、有事の際の遊撃戦力のため・・・。ん！？『規模』・・・！？〉
「そうか、わかった！！」
「ど、どうしたんですかティアナさん！？」
“パン！”と、膝を叩いてティアナはいきなり立ち上がる。
「わかったのよ。あいつの・・・クリス・キーラの目的と、その背後にいる黒幕が・・・！」
「本当！？」
「それって、一体！？」
ティアナが説明を開始しようとしたその時、スクランブルを知らせるサイレンが鳴り響く。
『ロングアーチより各員。ロングアーチより各員。機動四課より、救援要請！
ミッドチルダ南西、アイドネウス地方に赴いていたトーラス分隊と連絡が取れなくなって
います！！その活動範囲内で行動するガジェットを捕捉！勢力は、�儀燭�２０、�祁燭�
７、Ｔ型（ガジェット・トルーパーのこと）が５です。
フォワードは、直ちに出撃してガジェットを撃滅しつつ、友軍の救助に当たってください。
なお、八神部隊長とハラオウン執務官の合流は困難なため、ヘキサ１（ウェンディ）も戦
闘に参加してください。繰り返します・・・―』
「・・・・・・話は後ね。キャロはエリオを呼び戻して。スバルはギンガさん達に連絡。
さあ、仕事の始まりよ！」
「いよっしゃ！」
「はい！」
久しぶりの出撃に張り切る３人。
しかし、クリスが名乗ったコードナンバーの意味を、まだ彼女らは知らなかった。
デバイス解説：２
『スパイラルアーチェリー』
六課の新メンバー、サラ・ブリュンスタッドが使用する長弓型インテリジェントデバイス。
形状はその名の通り、アーチェリーの弓のような形で、持ち手の部分で切り離しが可能。
物質変化魔法で生成した矢を、魔力の弦で放つ仕組み。誘導も可能。
ストレージデバイスと部品の一部を共用しているため、総合性能は純粋なインテリジェン
トデバイスと比べてやや劣るが、整備性や汎用性において勝る。
通常形態のアローモードの他、近接戦闘形態のダガーモードが存在する。
待機形態は意外と知られていないが、ペン型をしている。
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目次：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ
著者：俺的リリカル
6 名前：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ [sage] 投稿日：2010/09/30(木) 20:58:33 ID:UIRAfz5s [3/5]
7 名前：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ [sage] 投稿日：2010/09/30(木) 21:00:43 ID:UIRAfz5s [4/5]
第五話：作られたリンカーコア
「ああ、ＭＬＣ−３のことかい？・・・Ｍａｋｅｄ Ｌｉｎｋｅｒ Ｃｏｒｅ−３。
要するに、人造リンカーコアだよ・・・・・・」
「え？でも、この写真にあるんは、どう見積もっても握り拳ほどしか・・・」
「それと、一体何の関係があるんですか！？」
アルグレンの口から発せられた言葉に、フェイトとはやては我が耳を疑った。
先ほど立ち会った実験に使われていたＭＬＣ−３、人造リンカーコアは１．５メートルは有った。
しかし、ガジェット・トルーパーから見つかったそれの大きさは２０〜２５センチほど、それも宝石型。
機械のＭＬＣ−３とは明らかに違う。
「言葉が足りなかったかな・・・？正確には、ＭＬＣ−３の本体はそれとほぼ同じ大きさの宝石だ」
アルグレン曰く、“とりあえず、リンカーコアみたいなのを作ってみよう”と言う冗談み
たいな一言から、人造リンカーコアの開発が２０年前に始まったとのことだ。
「ええっ！？じゃあ、アルグレンさんは今お幾つ・・・」
「僕は先代の主任から計画を引き継いだだけだ。話はまだ続く」
特殊技術開発部は天才・秀才の集まりだったらしく、僅か７年で男性の握り拳大の結晶体にまで小型改良に成功していた。
しかし、開発はここで行き詰まる。
それを制御する仕組みの開発が追いつかなかったのだ。
小型化に成功した人造リンカーコアだが、現時点では単純にエネルギーを内包した結晶
体―ジュエルシードの親戚とも言える代物で、危険極まりなかった。
そのための制御装置だったが、それの開発を担当していた技術者が管理局を辞めてしまったことで、更に開発は難航した。
そして、やっとの事で制御装置を１．５メートルの大きさにまで小型化したのだが、出力は依然として不安定なままだと言う。
「写真から判断するに、その傀儡兵、ガジェット・トルーパーだっけ？頭頂高は２メートル前後といった所か・・・・・・。
ＭＬＣ−３より大きいとはいえ、戦闘も可能なほど安定した出力を出せるようにした技術
者は天才だ。弟子入りしたいくらいだよ・・・。ところで、一つ聞いて良いかな？」
「何か？」
「そのガジェット・トルーパーが現れたのは、いつ頃から？」
その質問にはフェイトが答えた。
「頻繁に出てくるようになったのは、ここ最近です。ただ、目撃情報自体はかなり前から寄せられています」
「それは、具体的にはいつ頃から？」
「えっと・・・新暦６８年頃から、でしょうか・・・？」
フェイトの事を聞きながら、アルグレンはアルグレンでデータベースを検索する。
「これは・・・！？まさかそんな・・・・・・」
「どうしたのですか？」
「制御装置を担当していた彼女が辞めたのが、ガジェット・トルーパーが目撃され始める
５年前だ。彼女ほどの天才なら、或いは・・・・・・。これを見てくれ」
そう言ってアルグレンは一枚の履歴書らしきデータを表示させる。
それの右上には、銀縁眼鏡を掛けた怜悧な印象を受ける女性の顔写真が貼られていた。
「ジュリアンヌ・フェリシア・ビゼー。ここに来るまで、ジェイル・スカリエッティの助手をしていた女だ・・・・・・」
「「！？」」
ジェイル・スカリエッティ。現在は軌道刑務所で一部のナンバーズと共に無期懲役に処せ
られている次元犯罪者にして稀代の天才技術者であり、科学者。
同時にプロジェクトＦの関係者であり、ナンバーズの生みの親にして、自らも作られた存
在―コードネーム「無限の欲望」―でもある男で、六課とは少なからず因縁がある。
その、元助手とは・・・・・・。
「彼女は制御技術の開発。とりわけ、魔力炉や能力限定リミッターの様な魔力制御に長け
た技術者だった。その腕を見込んで、ヘッドハンティングしたんだが・・・・・・。彼女
が関わっているなら、それも説明が付く・・・・・・！」
「わかりました。今日はありがとうございました」
キーパーソンはスカリエッティの元助手。となると、本人も一枚噛んでいるのは確実だろう。
いてもたってもいられなくなったはやては、アルグレンに礼を言うと、フェイトを伴って再び足早に去っていった。
「あ〜。平和だね〜」
「そうですね〜」
「そうね・・・」
はやてが本局へ向かったちょうどそのころ、六課のロビーではスバルとティアナとキャロがのんびりしていた。
どうやら、今はオフの様で。
初めてＸナンバーと相対した任務から２週間。空中戦を除けば、六課には殆どスクランブルが来ていなかった。
ちなみに、エリオはただいま自主練習中。
「どうしたの、ティア？浮かない顔して」
「ん。・・・・・・あの日の任務のことで、ちょっとね・・・」
のほほんとしている二人を尻目に、眉間にしわを寄せて考え込むティアナ。
〈どうして、ガジェットはあの倉庫を・・・・・・？
スカリエッティは既に逮捕されて刑務所の中、そいつと近しいナンバーズも一緒。
次に考えられるのはあのちびっ子（ルーテシア）だけど、そっちも使い魔共々保護観察中だからシロ。
六課の試験運用期間が延長されて、規模の拡張が行われたのもガジェットの残党や、未回
収のレリック捜索と、有事の際の遊撃戦力のため・・・。ん！？『規模』・・・！？〉
「そうか、わかった！！」
「ど、どうしたんですかティアナさん！？」
“パン！”と、膝を叩いてティアナはいきなり立ち上がる。
「わかったのよ。あいつの・・・クリス・キーラの目的と、その背後にいる黒幕が・・・！」
「本当！？」
「それって、一体！？」
ティアナが説明を開始しようとしたその時、スクランブルを知らせるサイレンが鳴り響く。
『ロングアーチより各員。ロングアーチより各員。機動四課より、救援要請！
ミッドチルダ南西、アイドネウス地方に赴いていたトーラス分隊と連絡が取れなくなって
います！！その活動範囲内で行動するガジェットを捕捉！勢力は、�儀燭�２０、�祁燭�
７、Ｔ型（ガジェット・トルーパーのこと）が５です。
フォワードは、直ちに出撃してガジェットを撃滅しつつ、友軍の救助に当たってください。
なお、八神部隊長とハラオウン執務官の合流は困難なため、ヘキサ１（ウェンディ）も戦
闘に参加してください。繰り返します・・・―』
「・・・・・・話は後ね。キャロはエリオを呼び戻して。スバルはギンガさん達に連絡。
さあ、仕事の始まりよ！」
「いよっしゃ！」
「はい！」
久しぶりの出撃に張り切る３人。
しかし、クリスが名乗ったコードナンバーの意味を、まだ彼女らは知らなかった。
デバイス解説：２
『スパイラルアーチェリー』
六課の新メンバー、サラ・ブリュンスタッドが使用する長弓型インテリジェントデバイス。
形状はその名の通り、アーチェリーの弓のような形で、持ち手の部分で切り離しが可能。
物質変化魔法で生成した矢を、魔力の弦で放つ仕組み。誘導も可能。
ストレージデバイスと部品の一部を共用しているため、総合性能は純粋なインテリジェン
トデバイスと比べてやや劣るが、整備性や汎用性において勝る。
通常形態のアローモードの他、近接戦闘形態のダガーモードが存在する。
待機形態は意外と知られていないが、ペン型をしている。
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目次：魔法少女リリカルなのはＳｔｒｉｋｅｒＳ Ｂｕｒｓｔ
著者：俺的リリカル
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