171 名前:雷刃がいる風景 特別編 〜節分〜 [sage] 投稿日:2010/02/02(火) 23:13:17 ID:wmwD8daM

「せつぶん?」

「そう、節分。」

商店街を歩く雷刃が首を傾げながらなのはを見る

「お、お姉さまがしたいなら……」

目を閉じ形の整った唇を突き出す雷刃

「それは接吻なの。」

慣れた手つきでポカッと叩くなのは
その横にいたフェイトも苦笑していた

「節分はその年の恵方に向いて無言で恵方巻きをそのまま食べるんだ。確か縁起が悪いから包丁とかで切っちゃダメなんだよ」

「恵方巻き?」

雷刃は二人の間に入り二人と腕を組みながら聞く

「うーん……あっ、あれだよ」

ちょうど売られていた恵方巻きを指差すフェイト
雷刃はそれを見て先ほどフェイトから聞いたのを想像する



――お、お姉さま!らめぇ!そんなに入らないよ!

――喋らずさっさとくわえるの。フェイトちゃんはもうあんなにくわえてるの

――んぐっ、はふっ、んぷっ、ぷはぁ

――ふふ、いい子だね



ブシュ、と鼻血を出す雷刃

「にゃあああ!?」

「ら、ライ!?」

「お、お姉さまぁ〜」

幸せそうに鼻血を出しながらトリップしっぱなしの雷刃の襲撃者―ライであった



何とか帰宅したなのは達
八神家、ハラオウン家、バニングスに月村と大集合したその夜、豆まきが始まる

「鬼はー外ー!福はー内ー!」

バラバラと投げられるのは落花生
普通は落花生は使わないが回収が楽なので高町家では落花生なのだ

「悪魔は外だー!」

悪乗りしたヴィータがなのはにぶつけたのがキッカケに場は戦場へと変わっていった

「全く塵芥共の遊びに「パチモンは外やー」待てぃ!塵芥!待たんか!この塵芥!塵芥!」

はやてが闇統べる王―ヤミにぶつけ車椅子でドリフトターンを室内でかましつつ逃走し追うヤミ

「……そちらから来たらどうです?私が怖いですか?」

「飛び込んだ瞬間撃ち込む狙いなのは分かっている。貴様こそ怖いのか?」

両手に落花生を持ちながらジリジリと間合いを測るシグナムと星光の殲滅者―セイがバトルマニアらしくタイマンで勝負していたりと混沌を極めながらも無事収拾

回収した落花生を手になのはが発した一言

「それじゃ年の数だけ食べるの!」

皆がポリポリと摘みライが口移しをねだったり、それを見たフェイトが嫉妬してなのはを押し倒したり、それにつられてセイまでもが突撃するなか、ヴォルケンリッターがどれだけの落花生を食したか
それを知るすべはない……


目次:雷刃がいる風景
著者:イクスピアリ

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