620 名前:歪んだ素直 1/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:09:39 ID:3SZkjDRA
621 名前:歪んだ素直 2/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:10:13 ID:3SZkjDRA
622 名前:歪んだ素直 03 3/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:11:03 ID:3SZkjDRA
623 名前:歪んだ素直 03 4/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:11:45 ID:3SZkjDRA
624 名前:歪んだ素直 03 5/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:12:19 ID:3SZkjDRA
625 名前:歪んだ素直 03 6/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:12:52 ID:3SZkjDRA
626 名前:歪んだ素直 03 7/7 ◆kd.2f.1cKc[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 02:13:37 ID:3SZkjDRA

「は…………?」

 ユーノの告白を聞いて、ティアナはしばらくの間、呆然と立ち尽くしていたが、やがて
ふふっ、と、苦笑交じりに笑った。
「そういうプレイがお望みですか? スクライア司書長らしい──」
「違う!」
 ティアナの言葉を、ユーノの叫びが遮った。
「本気だよ、僕は……」
 ユーノは低く、しかしはっきりと言って、まっすぐにティアナを見つめる。
「そんな……」
 ティアナは困惑の表情になる。
「スクライア司書長には、高町隊長が居られるじゃありませんか……」
 そう言って、おろおろとして視線を這わせる。
「なのはとはそういう関係じゃないんだ。友達で……それに彼女に言わせると、僕は彼女
の師匠ってことらしい。魔法のね」
 ユーノはティアナから視線を一時も外さず、そう言った。
「そうだったんですか」
 ティアナは顔を上げて、意外そうな顔をする。
「なのはは元々、魔法が神秘の領域に入ってしまった世界の出身だからね。一番基礎的な
部分は、僕が……でも、すぐに彼女に教えるようなことはなくなってしまった、そう思っ
ていたんだけど……」
 ユーノの言葉を、ティアナは素直に興味深そうに聞いていたが、
「けど……?」
 そこで、ユーノの表情が険しくなったのを見て、引っかかったように問い返す。
「僕はもっと肝心なことをなのはに教えていなかった。魔法は暴力だけじゃないってこと
……前から薄々は気にしてたけど、ティアナの件ではっきりとわかった。僕の落ち度だ」
「それで……」
 ティアナは薄く笑う。ユーノがティアナに出会ったときの“嫌な”笑みだ。
「同情から、私を?」
 だが、ユーノはその笑みを見ても、これまでの様に取り乱したりせず、強い意志を持っ
た表情を見せる。
「否定はしない、けど要はそこじゃない」
「え?」
「僕がなのはを好きだったのは否定しない。もっともなのはは友人としか思ってないみた
いだけど……でも、僕はティアナのことを知ってしまった。なのはがティアナにした事を
……それでなのはと幸せになんかなれないよ」
「そんな……あれは私の落ち度で……スクライア司書長が気にするようなことじゃありま
せん!」

 ティアナの方が困惑して、慌てたように言った。
「フローターフィールドでフォローした? 墜落するまで撃っといて」
「え……」
 ユーノが問い返すように言うと、ティアナは軽く驚いて、左目だけを円くした。
「僕が教えそびれたのは、そういうこと。力を使うんなら周囲に与える影響を考えなきゃ
ならない。でも、僕はなのはにはそれを教えず、僕が傍でフォローしてしまっていたから」
 ユーノが深刻そうな表情で言う。
「つまり……贖罪、ですか?」
 ティアナはそう言って、自嘲するように薄く笑う。
「それもひとつ」
「まだ、あるんですね?」
 ユーノが言うと、ティアナはクスッ、と失笑してしまった。
「僕は流れの部族の生まれでね、それが不幸だったとは思ってないけど、なのはとその家
族と過ごした時期があって、その……僕はペットのフェレットだったんだけどさ」
「フェレット?」
 ユーノの言葉に引っかかって、ティアナは聞き返す。
「僕固有の変身魔法で、フェレットに似た姿に変身できるんだ。なのはの家族にはずっと
それで通してた」
「そ、そうだったんですか」
 そう聞いて、ティアナは少し唖然とした表情になった。
「話がそれたけど、それで……そのせいで、かな。僕はそういう家庭生活に憧れるように
なってたんだ。でも、実際にはそれとは程遠い道を選んでしまったんだけど、それでも、
いつかは、ってね」
 言いながら、ユーノの表情から険しさが消えていき、口元で笑った。
「…………」
 ティアナは開いている左目を円くして、ユーノをまじまじと見る。
「ティアナはそれを叶えてくれた……僕はそれを手放せなくなりつつある。僕は、君に…
…君のいる現状に惹かれている」
「スクライア司書長……」
「僕はティアナが欲しい。僕が…………」
 一瞬、その先を躊躇したが、
「僕の為に」
 と、はっきりと言うと、ユーノは真剣な表情でティアナを見据える。
「私……私は……」
 ティアナは、しばらくユーノと視線を合わせていたが、やがて視線を伏せる。
「私……でも……私、いままで……だから、1人の男の人に、そんなこと言われるなんて、
考えてなかったから、私……汚れちゃって」
 泣きそうな表情で、しゃくりあげるように途絶えがちに言う。
 それ自体の覚悟は出来ていたし、それほど苦もなく受け入れていた。だが、今この状況
は想定していなかった。
「そんなの関係ない! 僕が欲しいのは今のティアナなんだ」
 ユーノは声を上げて、ティアナに手を伸ばす。自分の右手でティアナの右手を掴むと、
ゆっくりと引き寄せる。
「スクライア司書長……」
 涙の滲みかけた隻眼で、ティアナはユーノを見る。
「ユーノ、って呼んでくれないかな?」
「…………」
 ティアナは一旦視線を這わせ、逡巡したが、やがて顔を上げる。
「ユーノ、さん」
「ティアナ……」
 視線が合い、お互い見つめ合う。
「キス……してくださいますか?」
「うん、もちろん」
 ティアナがそっと左目を閉じると、ユーノはティアナの唇に自らの唇を重ねた。
「ユーノ、さん」
 重ねるだけのキスが離れると、ティアナはうっとりとした表情で、微笑みながらユーノ
を見る。
「うん?」
 ユーノも穏やかな表情で、聞き返した。
「抱いて……ください……」
「! ティアナ……僕は……」
 ユーノは一瞬、表情を険しくする。
「はい……だから……私が……ユーノさんと」
 ティアナが穏やかな笑みで言うと、ユーノははっとしたようになって、
「そうか……うん、そうだね、それなら……」
 ユーノも穏やかな表情になって、もう一度キスを交わした。
「よいしょ、と」
「きゃっ」
 キスが離れると、ユーノはティアナを抱え上げた。所謂“お姫様抱っこ”である。
「ゆ、ユーノさん」
「大丈夫だよ、ティアナは軽いし、こう見えてもそれなりに身体は鍛えてるんだ」
 慌てたようなティアナに、ユーノはウィンクして笑って見せた。
 そのまま、ベッドにティアナを運んでしまう。
 ベッドに下ろされると、ティアナは慌てて、身体を起した。
「あ、あの脱ぎます、から……この服……」
 ジャージのズボンにTシャツという自分の格好を改めて見て、ティアナは赤面しながら
そう言った。
「あ、う、うん、解った」
 ユーノは反射的に、後ろを向いてしまう。
「あ……別に後ろは向いていなくても……よろしければ、ユーノさんも脱いで……」
 Tシャツを脱ぎつつ、ティアナはユーノの背後に声をかける。
「あ、そ、そうだね」
 ユーノは部屋着のトレーナーに手をかけ、そこから順に、まず上衣から脱いでいく。
「ユーノさん……」
 ブリーフ1枚になったところで、ティアナの声に振り返る。
 そこには、既に全裸でベッドに座っているティアナの姿があった。
「ティアナ……」
 ユーノはゆっくりと近づき、まずは普通に、前から腕を回して抱き締めた。
「あっ……」
 ティアナが短く声を上げるが、抵抗はない。
「温かいな……素肌で触れ合うと、人ってこんなに温かいんだ」
 ユーノはどこかしみじみと言う。
「私も……こういう風にされるのは初めてじゃないのに、すごくドキドキします」
 ティアナはぎゅっと抱きつき返しながら、そう言った。
「ん……」
「ちゅ……」
 視線でやり取りをして、抱き締めあいながらキスを交わす。
「ん! ぅ……」
 重ね合わせるだけのキスを繰り返していると、しっとりと押し付けられたティアナの唇
から、舌が差し出されてきて、ユーノの唇をなぞる。
 ユーノが薄く唇を開くと、ティアナの舌がそこに潜り込んだ。
「れろ……ちゅ、れりゅ……」
 くぐもった音がする。入り込んできたティアナの舌を、ユーノは自分の口腔内で絡めと
り、弄ぶ。
「ん、ふぅ……」
 ユーノはほんのりと、ティアナは目に見えて、各々顔を紅潮させ、上気していく。
「ぷは……」
 銀色の糸を引いて、唇が離れた。
「ティアナ、今日は……僕がリードして、いいよね?」
「はい、お願いします」
 ユーノが訊ねると、ティアナはくすっと笑って答える。
「余り慣れてないかもしれないけど……」
「大丈夫ですよ」
 少し不安気に言うユーノに、ティアナは苦笑気味に笑って即答した。
「うん……解った」
 言いながら、ユーノは抱き締めていた腕を緩めると、ゆっくりとティアナをベッドに横
たわらせる。
「ん……ユーノさん……」
 気持ちが漏れ出したように、ティアナはうっとりとした表情でユーノの名前を呼ぶ。
 ユーノの手が、ティアナの乳房に覆い被さる。ただし、やんわりと。
「ん、ふぅ……そんな……」
「痛い?」
 ティアナの声に、ユーノは手の動きを止めて、ティアナに訊ねた。
「いえ、むしろ逆です……胸愛撫されて、こんなに気持ちいいなんて、初めて……」
 ティアナは切なげに息をしながら、そう答えた。
「そう、なんだ」
「はい」
「じゃあ、もっと」
 ユーノは、ティアナの乳房を覆っている手に、ゆっくりと力を入れた。
 大きすぎず小さすぎず、どちらにもコンプレックスを感じないだろう、絶妙なバランス
の大きさと形を持つティアナのそれが、ユーノの手に合わせてゆっくりと形を変える。
「んっ、はぁぁ……ぁぁ……ユーノさぁん……」
 ティアナは切なげに、上ずった声を上げる。
 ひとしきりその柔らかさを堪能した後、ユーノはその先端にある、きゅっと充血した突
起をきゅ、と指の腹でつまんでみた。
「ひゃ、ん」
 びくっ、と、ティアナの身体が軽く跳ねる。
「ユーノさん……ごめんなさい私……感じすぎる……こんなのって……」
 ティアナははぁはぁと息を荒げながら、顔を真っ赤に上気させて、言う。
「それじゃあ……こっちを……」
 ユーノは乳房から右手を離すと、おなかをなぞるようにして、その下へと手を伸ばす。
 くちゃ……
「ひゃ、ぁ、んん……」
 そこは既に型崩れを起してしまっていたが、指先ではみ出した花びらを捏ねると、隠微
な音をたてながら、そのまま浅いところまで指を押し込んだ。
「ユーノさぁん……気持ちいいよぉ……」
「ティアナ……」
 訴えるような潤んだ瞳で、切なげに声を上げるティアナに、思わずユーノはごくりと息
を呑んだ。
「とっても可愛いよ……ドキドキする」
 そう言って、秘処への愛撫を続けながら、左腕で軽く抱きつく。
「ちゅ……ん……」
「はぁ……んんんっ……」
 ユーノがティアナのうなじに唇を這わせると、ティアナの背中がゾクゾクッと震えた。
 くちゅ、くちゅ……水音はその潤いを増す。
「あ、えっ!?」
 ユーノの上半身が少しだけ離れた、かと思うと、閉じられたままの右目の瞼に、ちゅっ
とキスをしてきた。
「あ、ふぁ!」
 びくっ、と、快感と不意を突かれたこととに、ティアナの身体が跳ねる。
「あ……あ……ごめんなさい、ユーノ、さん、私……私ぃ……」
 ティアナが切なげに声を上げる。ユーノのうなじに、腕を絡める。
「解った……行くよ?」
「はい……はい」
 ユーノは一度ティアナから軽く離れると、ティアナの膝を優しく押し、脚を広げさせる。
 いきり立ったペニスを、濡れそぼった女陰(ほと)に押し当てた。
 じゅ、ずっ……
 水音を立てて、ユーノのペニスが、ティアナの膣内へと侵入していく。
「ふぁぁぁ、ユーノさんの、熱いぃい……!」
 ティアナが、切ない悲鳴を上げる。
「く、ぅ……」
 ユーノも、自らのペニスに与えられるティアナの膣の感触に、呻くように声を漏らした。
「ぁ……あ、ユーノ、さん……はぁ、私の、緩く、なって、ませんか……?」
 真っ赤に上気した顔のまま、ティアナはかすかに心配そうに聞く。
「それは……でも、これは……っ」
 ユーノは言葉に詰まる。悪い意味ではなく、答えに迷った。
 挿入に対する抵抗を以って緩急をつけるなら、ユーノのモノはあまり抵抗もなくその奥
へ誘われていった。
 だが、入り込んだそれに、膣壁がねっとりと絡み付き、ペニスの敏感な部分を撫で上げ
てくる。
「気持ちいいよ……僕も……ティアナの中……」
「それなら……あ、ふぁぁ……っ!」
 ユーノは奥まで一気に押し込むと、そのままずっ、ずっと、ゆっくりとしたペースだが、
力強いストロークを始めた。
「ごめんティアナ、もう我慢できない……っ」
「はい、はい、大丈夫、です、好きなように、動いて……」
 荒い息をしながらも、多少余裕を見せるティアナだったが、ユーノが突き上げてくるた
び、それをがっつりと削られていく。
 ずっ、ずっ、ずっ、ずっ……
 徐々に、ストロークのスピードが上がっていく。
「っ、くぅ……ティアナ……僕……ティアナが好きだよ!」
「ぁ、は、あ、ありがとう、ございま、ひゅっ……」
 感極まって、ユーノが声に出す。ティアナがそれに答える。
 そこから、ユーノのストロークは、一気に激しくなった。ずぐ、ずぐ、ずぐっ……深く、
膣底まで叩きつけるように突き上げる。
 半ば無意識に、ティアナの方もユーノのストロークにあわせて、軽く腰を動かしていた。
「ティアナ……ティアナ!!」
「あ、は、ぁぁっ、ぁっ!!」
 びくっ、びくっ、と、ティアナの身体が絶頂に登り詰めさせられ、オルガズムに背中を
跳ねさせる。
「っく、ああ!!」
 きゅぅ、と、絶頂に締まるティアナの膣内に、ユーノは搾り取られるように射精してし
まった。
「あ、ぅ……ティアナ……」
 ユーノはその名前を呼びつつ、ぐったりと崩れ落ちかけて、ティアナに体重をかけない
よう、その横に倒れた。
「ユーノさん……ありがとうございます……」
 ユーノと向かい合うようにして、ティアナは微笑みながらそう言った。
「ティアナ……ホントに好きなんだ、僕には君が必要なんだ。だから……」
「はい……大丈夫です……」
 ユーノがどこか不安げに言うと、ティアナは笑顔のままそう答えた。
 そしてそのまま、2人は抱き締めあって、キスを交わした。


 それから数ヶ月後、ティアナは再び時空管理局にその名を連ねた。ただし、正式には非
常勤の民間協力者として。
 その勤務先は、無限書庫。
 当初は司書としての能力は未熟とすら言えなかったが、ユーノのアドバイスを受けて、
それからさらに半年後には常勤・正規職の司書を凌ぐほどの能力を身につけた。
 もっとも、機動6課の面々は当初、ティアナの無限書庫入りに気付かなかった。
 それは、ユーノが特に他のメンツに言わなかったからと言うのもあるが、何よりも彼女
の名前が、既にティアナ・“ランスター”ではなかったのだから…………


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目次:歪んだ素直
著者:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc

このページへのコメント

俺たちの旅は(ryみたいなかんじっすね〜。続き期待してますよぉ

0
Posted by ティアナ好き 2009年04月22日(水) 12:26:23 返信

続きが気になるぜ!!

0
Posted by リゼルグ 2009年04月21日(火) 06:39:49 返信

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