女装主人ネタ
初出スレ:3章365〜
属性:
理由が分からないままってのも良いな。
周りには秘密なのか、もう既に知れ渡ってるかで女従者は
普通にお姫様だと思いこんで憧れていた。
ある日、憧れの姫様に「一緒に夜のお茶会をしましょう、お泊まり込みで」
と誘われ、パジャマパーティーだと思いこんで出かけていった従者。
「姫狭、ネグリジェ姿もお美しいです」
「ふふっ、そう言うあなたの方が可愛いじゃない。
私が贈ったナイトドレス、とっても似合っていてよ」
「え? 姫様、どこ触って……」
「やっぱり女の人じゃないとこういうラインは出ないわね。ちょっと口惜しいわ」
「あのっ! ちょっと……」
「いいじゃない、私とあなたの仲なんだし」
「そうじゃなくて姫様。大変失礼かとは思いますが、姫様の胸って
男らし……いえ、何だか異様に固くありませんか?」
「うふふ、だって固くなくちゃあなたをしっかり抱きしめられないじゃない」
「あっ……姫様って意外に逞し……いえ、骨格がしっかりされているんですね」
「あなたみたいな可愛らしい女の子に比べたら、いくらかしっかりしてるでしょうね」
「ひっ、姫様? 下履きの下のソレは……まままままさかまさかそんな筈が」
「あらやだ可愛い、動揺しちゃって。すぐ済むから大丈夫よ」
「ちょっ、何で、女装っ……」
「最後まで気が付かないなんて、やっぱりあなた面白い子ねえ。またいらっしゃい」
その他にも何か色々と仰っていたようですが、全く耳に入ってきませんでした。
取り敢えずあの方を今度から何とお呼びするか悩んでいます。
何か思い付くままに書いてみた。
*
ガシャーン!
「っ・・いったぁ‥!」
閉じられた寝室の扉が乱暴にきしむ音。
寝台から、部屋の端まで、思い切り吹っ飛ばして、しまった。女騎士の顔がさーっと蒼ざめる。
「あっ・・も、申し訳ありません!!お怪我はありませんか!?つい‥!」
ふっとばされた形のまま、姫は背を扉に預けてしゃがみこみ、右肩を庇うように触れている。
「右腕、いためたかも‥‥足もちょっと‥」
差し出された腕の意のままに慌てて姫を抱き上げる。
「あっち‥‥」
抱き上げ、指ししめされたベッドへと急いで連れて行くまでに、見かけよりもかなりあるその重量、
硬い感触の違和感に女騎士の背中に知らず、冷たい汗がつたった。
そういえば、今まで姫を抱き上げた事は一度もなかった。
さっき、一体姫はなにをなされようとしていたのか。
沈むベッドで、自分の耳元ぎりぎりに近づいた彼女の吐息、掴まれた肩に何故か無意識に本能的な危機感が突き動かされて、
振りほどいてしまった。
なぜ自分があんな乱暴な行動に出たのかがわからない。
混乱した頭に、しかし今はそれどころではない。
私たるものが、王や王子ならまだしも、姫の大切なお体に、怪我をさせてしまった‥‥!
「申し訳ありません!このようなこと、二度と‥!」
寝台に注意深く降ろす。真っ白な絹のシーツに覆われた寝台は先ほどの名残で少し乱れていた。
寝台の端に腰を降ろした姫は未だずっと右腕を庇われたままだ。その痛々しさに女騎士の顔が歪んだ。
「‥お待ちください!すぐに医者を呼んで参ります!」
そういって、触れていた腕を離し、扉まですぐにとって返す、 つもりだった。
閉められた扉に振り返りかけていた自分の体が、その右腕一本の力によってベッドに沈み込まされるまでは。
ふいに引かれた体は、瞬時の抵抗など、できるはずもなく。
自分の頭の上から降る低い声。
「‥大丈夫だよ? あれくらい。 」
頭の上、ひとつに束ねられた手に、手枷のしまる感触、しゅるり、という音がする。
傷めたはずの右腕は、仰向けにされた自分の視界の左側で、自分の左腕をシーツに縫い付けていた。
見上げた先は、いつも無邪気さを浮かべているべき、はずの、姫の、見知らぬ顔。
「だって私‥『オトコ -男- 』、ですもの。 」
にこり、と無邪気に呟かれた言葉。
途中で一瞬低くなるその声音も、浮かべられたその笑みも、見知らぬ短髪も、
「でも『二度と』‥ふっ飛ばしたりは、しないでね?」
それは間違いなく、女騎士の知らぬ『男』のものだった。
読んでくれてありがとうございましたー!
さて、誰かこの一連の女騎士妄想をそろそろ具現化して吐き出してくれる人々が
ぼろぼろと現れることを祈って‥!
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理由が分からないままってのも良いな。
周りには秘密なのか、もう既に知れ渡ってるかで女従者は
普通にお姫様だと思いこんで憧れていた。
ある日、憧れの姫様に「一緒に夜のお茶会をしましょう、お泊まり込みで」
と誘われ、パジャマパーティーだと思いこんで出かけていった従者。
「姫狭、ネグリジェ姿もお美しいです」
「ふふっ、そう言うあなたの方が可愛いじゃない。
私が贈ったナイトドレス、とっても似合っていてよ」
「え? 姫様、どこ触って……」
「やっぱり女の人じゃないとこういうラインは出ないわね。ちょっと口惜しいわ」
「あのっ! ちょっと……」
「いいじゃない、私とあなたの仲なんだし」
「そうじゃなくて姫様。大変失礼かとは思いますが、姫様の胸って
男らし……いえ、何だか異様に固くありませんか?」
「うふふ、だって固くなくちゃあなたをしっかり抱きしめられないじゃない」
「あっ……姫様って意外に逞し……いえ、骨格がしっかりされているんですね」
「あなたみたいな可愛らしい女の子に比べたら、いくらかしっかりしてるでしょうね」
「ひっ、姫様? 下履きの下のソレは……まままままさかまさかそんな筈が」
「あらやだ可愛い、動揺しちゃって。すぐ済むから大丈夫よ」
「ちょっ、何で、女装っ……」
「最後まで気が付かないなんて、やっぱりあなた面白い子ねえ。またいらっしゃい」
その他にも何か色々と仰っていたようですが、全く耳に入ってきませんでした。
取り敢えずあの方を今度から何とお呼びするか悩んでいます。
何か思い付くままに書いてみた。
*
ガシャーン!
「っ・・いったぁ‥!」
閉じられた寝室の扉が乱暴にきしむ音。
寝台から、部屋の端まで、思い切り吹っ飛ばして、しまった。女騎士の顔がさーっと蒼ざめる。
「あっ・・も、申し訳ありません!!お怪我はありませんか!?つい‥!」
ふっとばされた形のまま、姫は背を扉に預けてしゃがみこみ、右肩を庇うように触れている。
「右腕、いためたかも‥‥足もちょっと‥」
差し出された腕の意のままに慌てて姫を抱き上げる。
「あっち‥‥」
抱き上げ、指ししめされたベッドへと急いで連れて行くまでに、見かけよりもかなりあるその重量、
硬い感触の違和感に女騎士の背中に知らず、冷たい汗がつたった。
そういえば、今まで姫を抱き上げた事は一度もなかった。
さっき、一体姫はなにをなされようとしていたのか。
沈むベッドで、自分の耳元ぎりぎりに近づいた彼女の吐息、掴まれた肩に何故か無意識に本能的な危機感が突き動かされて、
振りほどいてしまった。
なぜ自分があんな乱暴な行動に出たのかがわからない。
混乱した頭に、しかし今はそれどころではない。
私たるものが、王や王子ならまだしも、姫の大切なお体に、怪我をさせてしまった‥‥!
「申し訳ありません!このようなこと、二度と‥!」
寝台に注意深く降ろす。真っ白な絹のシーツに覆われた寝台は先ほどの名残で少し乱れていた。
寝台の端に腰を降ろした姫は未だずっと右腕を庇われたままだ。その痛々しさに女騎士の顔が歪んだ。
「‥お待ちください!すぐに医者を呼んで参ります!」
そういって、触れていた腕を離し、扉まですぐにとって返す、 つもりだった。
閉められた扉に振り返りかけていた自分の体が、その右腕一本の力によってベッドに沈み込まされるまでは。
ふいに引かれた体は、瞬時の抵抗など、できるはずもなく。
自分の頭の上から降る低い声。
「‥大丈夫だよ? あれくらい。 」
頭の上、ひとつに束ねられた手に、手枷のしまる感触、しゅるり、という音がする。
傷めたはずの右腕は、仰向けにされた自分の視界の左側で、自分の左腕をシーツに縫い付けていた。
見上げた先は、いつも無邪気さを浮かべているべき、はずの、姫の、見知らぬ顔。
「だって私‥『オトコ -男- 』、ですもの。 」
にこり、と無邪気に呟かれた言葉。
途中で一瞬低くなるその声音も、浮かべられたその笑みも、見知らぬ短髪も、
「でも『二度と』‥ふっ飛ばしたりは、しないでね?」
それは間違いなく、女騎士の知らぬ『男』のものだった。
読んでくれてありがとうございましたー!
さて、誰かこの一連の女騎士妄想をそろそろ具現化して吐き出してくれる人々が
ぼろぼろと現れることを祈って‥!
2011年09月20日(火) 20:23:37 Modified by ID:ttSExjedMw