cron で定期的に実行するコマンドの情報を記述したファイル、もしくはそれを編集するための UNIX コマンドのこと。

crontab ファイルの書式

crontab ファイルは 1 行 1 コマンドで記述し、各行は以下のような書式になっている。

<分> <時> <日> <月> <曜日> <コマンド>

<コマンド> は行末、もしくはバックスラッシュによってエスケープされていない % 記号までがそのままシェルに渡される。% 記号以降は標準入力としてそのコマンドに与えられる。そのとき、2 番目以降の % 記号は改行に変換される。

時刻指定は基本的に数値で指定する。各フィールドの指定可能範囲は以下のとおり。

フィールド	値の範囲
分	0〜59
時	0〜23
日	0〜31
月	0〜12
曜日	0〜7（0 と 7 が日曜日）

さらに、すべてのフィールドで以下のような特殊な書式も使える。

書式	機能	例
*	すべての時刻	*
s-e	s から e までのすべての時刻	0-10
n1,n2,n3	n1 と n2 と n3 の時刻	0,20,40
n1/n2	n1 の範囲内で n2 の間隔	0-59/10

crontab コマンドの使用方法

crontab コマンドの書式は以下のとおり。

crontab [-u <ユーザー名>] [<ファイル> | -e | -l | -r]

<ファイル>が指定された場合、そのファイルで crontab ファイルを置き換える。<ファイル> として -（ハイフン）が指定されると、標準入力から読み込む。オプションの意味は以下のとおり。

オプション	機能
-u	指定されたユーザーの crontab ファイルを対象にする
-e	crontab ファイルを編集する
-l	crontab ファイルの内容を表示する
-r	crontab ファイルを破棄する

キーワード

• cron

参考

• crontab コマンドの man ページ (JM Project)
• crontab ファイルの man ページ (JM Project)
• Gentoo Linux Cronガイド