モラトリアム

 アイデンティティの確立を先延ばしにすることを心理的モラトリアムという。こういう人たちをモラトリアム人間ということもある。エリクソンが提唱。

 エリクソンはこれを悪い意味では使っていない。
 アイデンティティの確立とは、時には、他の可能性を切り捨てることになるため、とても辛い作業になることもある。

 だから、アイデンティティの確立を先延ばしにするモラトリアムがある。昔の社会であれば、とっくに社会の一員としての責任を追わなくてはならない年齢にも関わらず、もうすこし準備期間をおいている。

 そのため現代では、早く一人前になって社会にでようとは思わず、いつまでも親の世話になりたい、できるならずっと学生でいたいと考えるような現代的モラトリアムが問題となっている。
2005年10月16日(日) 21:58:57 Modified by startandstandup




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