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第4回 Jリートクラブ (2024年3月13日(水)18:30--20:30) @茅場町, 東京証券会館, 一般社団法人不動産証券化協会主催

第1部:足元の相場見通しと「リート」の魅力 by 馬淵磨理子

  • 日経平均4万円突破は24年後半かと思っていたら,3月でもう超えてしまった.42000円も視野
  • 1989年のバブルとは異なる状況 ∵期待値がバブル時は70倍なるも今は16.8倍. ビールでいうと泡が少なく実体がある
  • 春闘のベアも好調.
  • 移動平均乖離率6%で調整局面ではある(想定内)
  • 業種別:銀行が好調. 不動産も好調
  • 米国は5.5%金利. いつ下げるかは不透明
  • マイナス金利(中央銀行と銀行の間の話)と短期金利引き上げは別物. 来週の植田総裁の発言に注目.
  • スケジュール:4月から決算発表, 11月に米国大統領選
  • 富裕層のポートフォリオは不動産に15%. 現物でなくREITでもよい.
  • REITは配当可能利益の90%超えを分配するルール
  • J-REIT指数は下落傾向.
  1. 米国の商業不動産低迷に引っ張られている.
  2. マイナス金利解除への警戒感
  3. 株式への資金シフト
  • J-REIT: オフィス以外の商業施設,住宅, 物流施設はコロナ前後で変わらず
  • 今は割安感がある. J-REITの配当利回りは4.67%. NAV倍率(株のPBRに相当)が0.88で割安

第2部:東急不動産・上川原氏, アクティビア・プロパティーズ投資法人 (証券コード:3279)

  • 東京中心.商業施設とオフィス. スポンサーは東急不動産
  • UR(Urban Retail): 商業施設
  • TO(Tokyo Office): 都心6区. 渋谷など
  • 商業施設:東急プラザ表参道原宿, デックス東京ビーチ(お台場).
  • ホテル:神戸旧居留地25番館(オリエンタルホテル). A-FLAG西心斎橋(東急 ステイ+メルキュール):インバウンド9割
  • オフィス:恵比寿プライプスクエア, 霞が関東急ビル
  • コロナから復帰
  • 分配金利回り4.6%. NISAでは分配金が恒久的に非課税

Q. オフィスリーシング状況?
A. エリアによって良し悪しあり. 保有物件が多い.渋谷はITやスタートアップが多く堅調
Q.歩合賃料とは?
A. テナントの売り上げに連動する賃料.売上が伸びるほど賃料アップ. デックス東京ビーチ(子供向けプレイランドなど)の売り上げが伸びている
Q. 成長余力は?
A. 広域渋谷圏が成長.ホテルの歩合賃料の伸び期待. 札幌(札幌東急REIホテル)も好調.  豊富なスポンサーのパイプラインから取得

第3部:東京リアルティインベスント・埜村氏, 日本プライムリアルティ投資法人 (証券コード:8955)

  • J-REIT = 株式投資の流動性 + 不動産賃貸業の安定性
  • 配当性向が高い ∵法人税が免除, 収益のほとんどを配当として分配
  • 20年間,ほとんどの期間でTOPIXより東証REIT指数のリターンが上回っている
  • 投資法人自体は従業員を雇用していない. 資産運用会社が運用. スポンサーは東京建物
  • 68物件, 約5000億円の資産規模, 中野セントラルパークイースト
  • 分配金:7600円, 4.63%, 1口 328500円
  • ほとんど駅近物件:7割が駅から徒歩3分以内, オフィスメイン
  • 大手町タワー,東京スクエアガーデン, 渋谷タワレコ, グランフロント大阪
  • 98.4%稼働.市場平均は93.8%
  • 内部留保を活用して7600円の分配金を維持していきたい
Q. オフィスのマーケット状況?
A. コロナ前は空室率1%. コロナもあり6%まで上がっていた時期もあり. コロナ後, オフィス需要が急速に改善
2025年に供給増が見込まれ注視が必要だが, マーケットが悪化する可能性は低い. 需要が強い. ビルによる選別化は進む
Q. 今後, どういった物件を取得?
A. 今後も需要が強い都心オフィス.プレイヤーが多いが, 外部から入札で物件取得は困難. スポンサーであるデベロッパー・東京建物からの供給が得られるので有利.
Q. 今後の分配金の戦略?
A. 7600円を死守したい. 実力ベース(不動産売却益や内部留保に頼らず運用益)で分配する予定.何かあったら内部留保から出す.
金利が上がっても, 借入金利は長期固定化しているので影響は限定的

第4部:平和不動産アセットマネジメント 川崎氏 平和不動産リート投資法人 (証券コード:8966)

  • 16期連続で増配. 分配金3300円.
  • LTV: REITが保有する不動産の評価額に占める借入金の割合
  • オフィス稼働率98.6%, レジデンスの稼働率97.1%
  • オフィス43物件, レジデンス83物件.
  • 内部留保:57億円
  • セイムボート出資12.9%.ML/PM/BM業務
  • 日本の会社の96%は従業員50人以下の中小企業. ここをターゲット.
  • 世帯の少人数化が進展. シングルコンパクトタイプ住居の需要増
  • ROI 10%を目指す. GHG(温室効果ガス)90%削減
  • バリューアップ工事による賃料アップ
C. 坪1万円代の賃料を求める会社が多い
Q. 御社の強み?
A. 賃料改定による増加. 賃料ギャップを抱える物件の取得. 内部留保と分配金.
Q. オフィスとレジデンスが好調なのは?
A. オフィスは高い稼働率. 将来価値の高いものへの物件入れ替え. レジデンスは賃料増額改定.
Q. 金利上昇への対策?
A. 緩やかな上昇を予想. 変動金利は3割のみのため影響は限定的. 返済期限の分散化により上昇を吸収.
Q. ポートフォリオがオフィス/レジデンスは半々だが,今後は?
A. 双方の特徴を活かしながら運用. 地方都市部も活用. お寺の土地を借りてリースアップ. 普通借地権(?). 3年連続公募増資
C. p.23「サステナブルな投資主還元」のスライドがいい

以上.

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