割り稽古&袱紗捌き(ふくささばき)の練習

はじめは割り稽古というのをします。一連のお点前の部分部分を練習するわけです。「割り稽古」という言葉が、すでに「和」!って感じ。だいたい「袱紗捌き(ふくささばき)」「茶筌通し(ちゃせんとおし)」「茶巾絞り」が3大割り稽古、って感じでしょうか。茶巾絞り以外は、お手前の中での「見せ所」って感じです。というのも、「茶をいれる」という意味では、必要ない動作ですから。袱紗捌きは、袱紗を折りたたむプロセスなのですが、袱紗自体はお点前の中で実用としては、お釜の蓋を持つときに熱くないように使う以外は、儀式的な動きの中でしか登場しません。(袱紗は赤やオレンジ色の30cm四方くらいの布のことです)茶筌通しも、意味合いとしては茶筌の先に棘がでていないか、とか茶筌の状態を確認する作業ですが、その場でお茶に落ちてしまいそうな棘があった場合どうするのかは私は分かりません(笑)。はじめは全然うまく扱えず、苦労しました。

私の袱紗です。2年も使ってるなんて信じられない・・。
初めは扱いづらかったですが今は折り目がついてやりやすくなりました。



袱紗をたたんだところ。
この状態にするまでが「袱紗捌き」なのです。



ちなみに、袱紗は、お客様をするときに使う場合もあります。こないだやった「唐物(からもの)」というお点前では(やったといっても友達のお点前を頂いただけ)、茶入れが古くてとても貴重なものなので、お客様は自分の袱紗を取り出して、拝見するときに茶入れを載せます。また、お月謝を先生に渡すときに袱紗にはさんでお渡ししたりします。要するに、「大切に扱ってます」という時に使うものなんですね。
そういう丁寧さみたいな発想は普段欠けているものなので、礼儀として大事なんだなぁ、とあらためて学ばされました。

※ちなみに袱紗は男女で色や大きさが違ったり、出袱紗といって刺繍が施してあり、お濃茶を頂くときに使用するものもあります。
2006年05月03日(水) 12:02:52 Modified by teatree_x




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