コンピュータ関連の操作メモ、トラブル記録。

スナップショット

スナップショットはある時点でのファイルシステムのイメージを短時間に確保するもので、Solarisには"fssnap"というOSのコマンドとして利用可能。ただし、電源を切ると消えてしまう。
Solarisでスナップショットを経てバックアップを確保する場合、下記のように処理する。


(1) Oracle等のデータベースに関するプロセスを正常に停止させる。
(2) fssnapコマンドでスナップショットイメージを作成する。
fssnap -F [file system] -o maxsize=[バッキングストアファイルの上限サイズ],bs=[バッキングストアのファイル名(フルパス)] [対象ファイルシステム(マウントポイント)]
例えば、
fssnap -F ufs -o maxsize=1000m,bs=/temp01/disk_snap_bs.dat /disk
(3) fssnap -i コマンドでスナップショットされたファイルを確認する。
例えば、
0 /disk
1 /disk01
のように表示される。
(4) ufsdumpコマンドでバックアップ
ufsdump 0uf /dev/rmt/0bn /dev/fssnap/0 (最後の数字はfssnap -iで表示される左端の数字、バッキングストアファイルではなく、/devにあるデバイスファイルを指定すること)
(5) tarコマンドでバックアップ
tarでバックアップする際には、まずスナップショットをマウントする必要がある。
1. スナップショット用のマウントポイントを作成。
mkdir /backup/home.backup
2. スナップショットをマウントする。
mount -F ufs -o ro /dev/fssnap/1 /backup/home.backup
3. マウントされたスナップショットのディレクトリに移動する。
cd /backup/home.backup
4. tarコマンドでバックアップ。
tar cvf /dev/rmt/0 .
ただし、solarisのネイティブtarではEオプションをつけないと、8GB以上のファイルはアーカイブされない。gnu tarなら問題ない模様。
(5) リストア
リストアは通常のバックアップファイルのリストア同様に実施可能。

ALOMコマンド

Sun Fire V210などのサーバー機では、ALOMと称される管理用ROMが搭載されている。ALOM自体は、電源コードが挿されている限り有効になっている。
通常のコンソール画面からは、"#."(シャープとドットを押す)で入ることができる。この段階では、OSは起動していることがあるので、ALOMで電源を切らずに、OSのshutdownコマンドで電源を切ること。
ALOMからOSのコンソールに復帰するには、"console"と入力する。
よく使われるコマンドは下記の通り。

reset : ALOMレベルでのリセット。-yオプションを付加すると、すべての対話型の質問にyと答えたことになる。
poweron : 電源投入。
poweroff : 電源切断。-yオプションを付加すると、すべての対話型の質問にyと答えたことになる。
詳細はSunのWebページからALOMに関するドキュメントあるいは、サーバー管理マニュアルを入手するとよい。

SCSI機器管理

新規にディスク、テープなどのSCSI機器を増設する際には、下記の手順で処理する。
(1) マシン本体、既接続の外部機器の電源を切る。
(2) 既接続のSCSI機器のSCSI IDを確認し、新規接続のSCSI IDを重複がないように設定する。
(3) SCSIコネクタにケーブルを接続する。
(4) マシン本体の電源を入れる。このとき、RAMチェック時のStop + Aを押し、PROMの画面に移る。
(5) PROM上で、probe-scsi-allと入力する。これは、PROM上で接続されているSCSI機器を表示するものであり、ここで、認識されていなければ、ケーブルの接続、SCSI IDの設定などを確認する必要がある。
(6) PROM上でのSCSI機器の確認ができたら、boot -rと入力して、起動する。これは、/dev以下のデバイスへのリンクを再構築するものである。
(7) OS起動後、テープ機器であれば、/dev/rmt/以下にデバイスファイルが作成されているかどうかを確認。テープを入れて、mt -f /dev/rmt/[n] statと入力し、OS上で認識されているかどうかを確認する。
(8) OS起動後、ディスクであれば、フォーマット、ファイルシステムの構築を行わなければならない。
(8-1) フォーマット
formatコマンドで行う。フォーマットコマンドはヘルプがあり、簡単に使い方が分かる。主に使用するのは、パーティションの削除、作成、ラベル書き込み、設定したパーティション情報の保存などである。
formatと入力すると、接続されているディスクの一覧が表示されるので、フォーマットをしたいディスクを選択する。
この際、デバイス番号が表示されているので、マウント時に必要になる情報なので、メモしておくことが望ましい。
(8-2) ファイルシステムの作成 formatコマンドでフォーマットが済んだら、newfsコマンドでファイルシステムを作成する。
使い方は、newfs /dev/dsk/c1t1d0s7(最後の/以下はデバイス番号)となる。
なお、newfs -N とすると、スーパーブロックの表示のみを行い、ファイルシステムは作成されない。これは、ディスクの障害時に代替スーパーブロックを使用してfsckを実行する際に役立つ。
(9) マウントファイルシステムの作成が済んだら、OSからrootでマウントポイントを作成し、マウントすれば、ストレージとして利用可能になる。

rootでtelnet / rloginでログインする方法

/etc/default/loginファイルを編集する。
CONSOLE=/dev/console をコメントアウトする。

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