コンピュータ関連の操作メモ、トラブル記録。

GRASS使用上の注意

インストール直後の設定
インストール後、GRASSのインストールディレクトリの下のetcディレクトリにある、Init.shを調整する必要がある。
デフォルトでは、LD_LIBRARY_PATH=$GIS_BASE/libになっているが、必要に応じて、システム側で用意されているライブラリのパスを含めないと、動作しないモジュールが生じる。
たとえば、LD_LIBRARY_PATH=$GIS_BASE/lib:/usr/lib:/usr/local/lib のようにする。
Mapsetが開けない際の対処
指定されたmapsetが現在使用中という旨のメッセージが表示される。
======== ここから =================
[$USER@localhost $USER]$ grass60
Cleaning up temporary files.....
Starting GRASS ...
$USER is currently running GRASS in selected mapset. Concurrent use not allowed.
======== ここまで =================

利用したいmapsetのディレクトリに移り、".gislock"というファイルを削除する。
これで、grassを起動し直せばOK。
SRTM dataの取り扱い
USGSのSeamless Data Distribution System(http://seamless.usgs.gov/)で希望する範囲のDEMデータがマウス操作によって取得することが可能。SRTM finishedデータは海域をフラットに処理したものであり、海域でのレーダの乱反射による凸凹がなくなっており、扱いやすくなっている。しかし、陸域でのデータの抜けが完全になくなったわけではない。
grass(6.0.2)へのインポートは、GIS ManagerのFile -> Import -> Raster Map -> Multiple formats using GDALを選択し、インポートしたいデータを選択する。この機能は、GDALのライブラリを用いてデータをインポートするもので、多様なフォーマットに対応しており、基本的に入力ファイル名の選択と出力するラスターデータ名を設定すれば、自動的にインポートが完了する。
インポートされたデータは、海域などにも標高値が入っているので、必要ならば、NULL値を設定する。NULL値の設定は、GIS ManagerのRaster -> Develop Map -> Manage null valuesを選択する。この機能では、データは上書きされるので、オリジナルを残したいのならば、コピーを取っておく。ここでは、処理対象となるラスターデータを選択し、NULLに変更したい値を設定する。今回の場合0をNULLに変更する。
海域のNULL化処理が済んでも陸域のデータ欠損はそのままなので、データの補間・平滑化処理をする必要があると思われる。処理方法はX方向、Y方向の近傍3点、つまり処理対象グリッドを中心とした9点の中で平均、メディアン、モードなどの簡単な統計的処理となる。平均とメディアンは平滑化が効いている印象がある。モードでは、あまり平滑化が効いていない印象がある(伊豆大島のデータで比較)。データ内に急激な変化点がないのであれば、どの手法でも問題ないだろうが、急変点がある場合にはメディアンがいいかと思われる。

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