子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

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『小澤征爾―日本人と西洋音楽』(PHP新書)



 目次

プロローグ 音楽には国境がある 9

第1章 「文化的・平和的掠奪行為」としての西洋音楽

 〈歌〉を禁じられた若者 30
 バッハは作品であって素材でもある 32
 「柔らかでふくよかな音の響き」の欠如 36
 日本人であることを自覚することから 40
 本物と借り物 46
 文化的・平和的掠奪行為 49

第2章 何人かの「父」

 実父から受け継いだロマンティシズム 56
 三度の挫折 59
 「齋藤秀雄」からの脱出 66
 N響事件 69
 ボストン交響楽団の経営者として 74
 リベンジなるか 76

第3章 「透明なブラームス」の是非

 音楽の文学化 80
 命令を表現する能力 87
 「指揮しすぎるな」 91
 成長と変化を続ける 98
 根強い小澤批判 101
 「小澤のブラームス」 106
 苦しんだ末の造形 111

第4章 疾走する『荘厳ミサ曲』

 音楽は教会に奉仕するものにあらず 116
 「敬虔」が「退屈」にならぬよう配慮 121
 疾走する〈信仰宣言〉 123
 トスカニーニと小澤 126
 フルトヴェングラーのトスカニーニ批判 130

第5章 ショスタコーヴィチの「叫び」

 〈五番〉は革命讃歌か? 136
 強制された歓喜 141
 無理解な演奏者 143
 「体制内解釈」 145
 ロストロポーヴィチの解釈 149
 二重の罠 152
 真のメッセージ 156
 日本人であることの強み 159

第6章 オペラという伏魔殿

 ”伏魔殿”からの勧誘 164
 〈小澤征爾音楽塾〉での実験 168
 「他の人の音をよく聴いて!」 178
 「とてもいいね。もっといい音だと、もっといい」 182
 芝居としての醍醐味 186

第7章 菊池寛とチャイコフスキー

 「『父帰る』体験」の意味 190
 西洋音楽、それは「統一への意志」 194
 『ノヴェンバー・ステップス』の世界的価値 199
 菊池寛・カラヤン・小澤 205
 小澤の真骨頂 210

エピローグ 西洋音楽と「からごころ」 215

後記
参考文献
参考CD 

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