失敗の研究

ピアノ独奏版ハンガリー狂詩曲 (S.244／R.106)
曲の終わり近くにカデンツァが指定されており、セルゲイ・ラフマニノフ、マルカンドレ・アムランなどが自作のカデンツァを演奏している。また、ウラディミール・ホロヴィッツは全体的に技巧を凝らした編曲を行っている。米国では度々アニメーション作品などに用いられており、『トムとジェリー』の「ピアノ・コンサート」がその代表として挙げられる（ディズニー映画、ルーニー・テューンズにも例がある）。

トムとジェリー(Tom and Jerry) - ピアノ・コンサート(The Cat Concerto)

Horowitz plays Liszt-Horowitz: Hungarian Rhapsody No. 2

Valentina Lisitsa plays Liszt's Hungarian Rhapsody No. 2

管弦楽版ハンガリー狂詩曲 (S.244／R.106)

フランツ・ドップラー編曲版 ニ短調 S.359／2
演奏時間は、ピアノ版と同じ約12分である。主題をトランペットで始める。 楽器編成は以下の通り。

ピッコロ、フルート2、オーボエ2、小クラリネット、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ（3個）、シンバル、トライアングル、弦五部

カール・ミュラー＝ベルクハウス編曲版 ハ短調
ミュラー=ベルクハウスの編曲版は、ドップラー編曲版とは調性が異なり、編成にハープが加えられているので聴感上の違いは大きい。

ヘルベルト・フォン・カラヤン、アンタル・ドラティ（ロンドン交響楽団、Mercury,1960年録音）など、この編曲版を録音している。

ドップラー＋リストの編曲版、ドップラーの編曲版、ミュラー=ベルクハウス版の3種を区別掲載していた「作曲家別 クラシックCD/DVD総目録（音楽之友社）」も正確ではない。今日出版譜として管弦楽編成の編曲が確認されているのはドップラー、ミュラー=ベルクハウス版の2つだけである。