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2006/03/29

　ＪＲ西日本は、百七人が死亡した昨年四月の尼崎脱線事故を受けて、宝塚線（福知山線）や東海道線など三十八線区のカーブ千二百三十四カ所で進めてきた列車自動停止装置（ＡＴＳ）の設置を終え、二十八日、すべての場所で使用を始めた。

　今後カーブでの速度超過による脱線事故はほぼ完全に防げるという。

　ＪＲ西日本によると、十三日に設置を終え、順次カバーを外して使用を開始し、最後に残った和歌山県の紀勢線御坊-紀和間で二十八日、始発から使い始めた。作業は予定通り二〇〇五年度内に終えた。

　尼崎脱線事故は、カーブで大幅にスピードを出し過ぎたことが原因とみられる。

　同社は来年三月末までに、ポイント千百カ所と行き止まり線五十カ所にもＡＴＳを設置する。