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進入速度は116キロ JR事故 誤差調整し特定

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000182081.sh...
2006/12/02

 尼崎JR脱線事故で、快速電車が現場カーブに進入した速度が時速百十六キロだったことが二日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会などの分析で分かった。事故調委はこれまで、時速百十五-百十七キロとの調査結果を公表していたが、JR西日本にも協力を求めデータを分析。誤差を調整し速度の特定にこぎつけたという。

 また、快速電車の高見隆二郎運転士=死亡、当時(23)=の健康状態については、JR西などへの詳細な調査の結果、異常を示すような資料は見つからなかったとしている。

 事故調委は年内にも、これまでにまとめた調査経過や認定事実を公表。事故原因をどのように分析するのか、有識者らの見解を聞く意見聴取会を年明けに開く見通し。

 最終報告は事故発生から二年となる来年四月下旬を目標に、取りまとめ作業を進めている。

 事故調委が昨年九月に公表した中間報告などによると、高見運転士は半径約三百メートルの右カーブに、制限時速七十キロを大幅に上回る速度でブレーキをかけず進入。約一秒後にブレーキをかけたが電車は左に傾き、一両目と二両目が現場マンションの手前約六十メートルにある線路脇の電柱に衝突。そのまま横転してマンションに突っ込んだ。

 高見運転士は現場カーブの手前約一・四キロの直線で、制限時速百二十キロを上回る百二十四-百二十五キロまで加速。この時点でブレーキをかけたが、その後は現場カーブに進入するまでブレーキ作動の記録は残っていないという。


 ◆尼崎JR脱線事故◆ 2005年4月25日午前9時18分ごろ、尼崎市のJR福知山線塚口-尼崎間の右カーブで、7両編成の上り快速電車が脱線。線路脇のマンションに衝突し、乗客と運転士の計107人が死亡、500人以上が重軽傷を負うJR史上最悪の事故となった。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、運転士の速度超過が脱線の主原因と断定。国交省は今年3月に省令を改正し、速度超過を防ぐためカーブなどに列車自動停止装置の設置を義務付ける新たな基準を定めた。
2006年12月04日(月) 06:54:44 Modified by umedango




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