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遺族ら胸中複雑 JR脱線事故の合同慰霊祭

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/00031956sg300...
2005/08/24

 9月下旬に予定されている尼崎JR脱線事故犠牲者の合同慰霊祭で、合同開催するJR西日本と兵庫県などは、死亡した運転士を合わせた死者「107人」を対象にすることで調整を進めている。だが、運転士の異常運転が事故の直接原因とみられるだけに、遺族らの胸中は複雑だ。「心静かに祈れない」「参加したくない」などの声の一方、「運転士も被害者」などの意見もある。

 慰霊祭「慰霊と安全のつどい」は、JR西と兵庫県、関係各市町による実行委員会の主催で、尼崎市内で開かれる予定。犠牲者遺族や関係者のほか、一般の参列も受け入れる。

 当初、JR西は慰霊の対象を乗客犠牲者百六人とし、一部の遺族に説明していた。だが、兵庫県との調整の結果「事故で亡くなったすべての人を慰霊する場で、乗客・乗員の区別はない」と運転士も慰霊の対象とした。

 JR西は担当者を通じて、この方針を遺族に順次伝え、理解を求めている。しかし、息子を亡くした神戸市の男性(51)は「運転士の遺族を思うと複雑だが、一緒に慰霊するのは抵抗がある」と参加を決めかねている。

 また、母親を失った西宮市の女性は「原因のすべてが運転士一人にあるわけではないが、現時点では許す気になれない。このままでは、参加したくない」とわだかまりを見せる。

 一方、息子を失った神戸市の菅尾美鈴さん(56)は「事故に至るさまざまな背景を考えると、運転士もある意味で被害者。個人的には百七人全員に手を合わせたい」と理解を示す。また、一人娘を失った宝塚市の竹崎凉子さん(61)は「事故の原因が明らかになっていないのに、急いで慰霊祭を開くこと自体が間違い」と指摘する。

 JR西は「複雑な気持ちの方もおられるので、きちんと説明し、理解してもらうよう努めたい」としている。
2006年08月21日(月) 07:11:24 Modified by umedango




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