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2006/04/01

　尼崎ＪＲ脱線事故をきっかけに、新たな「企業理念」「安全憲章」を定めたＪＲ西日本は、大阪府吹田市の社員研修センターで制定式を開き、山崎正夫社長が主要駅の駅長ら現場長二十二人に書面を手渡した。

　一九八七年の同社発足以来、初の理念見直し。全社員アンケートを踏まえ、効率化や競争力強化から安全第一を強調した内容に変更した。安全憲章では脱線事故を風化させないことを誓った。

　制定式では役員や現場責任者ら約三百五十人が集まり、冒頭には事故の犠牲者に黙とうをささげた。山崎社長は「企業風土を変えるのは今しかない。今変えなければ永久にできない」と厳しい口調で訓示し、社員の意識改革を訴えた。

　企業理念、安全憲章の書面は各職場に持ち帰り、社員に徹底する。