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直前の指令所の交信、運転手が気にかけた?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060925-0000005...

 兵庫県尼崎市で昨年4月に起きたJR福知山線脱線事故の発生直前に、脱線した快速電車が現場手前の伊丹駅でオーバーランしたことについて、車掌(43)がJR西日本新大阪総合指令所と約40秒間無線交信していたことが関係者の話で分かった。車掌は、70メートルのオーバーランだったのに高見隆二郎運転士(当時23歳、死亡)の依頼で指令所に8メートルと過少申告したが、生じた1分半の遅れについて指令所は「ちょっと長いな」などと指摘、再確認していた。申告に疑念を抱いたとみられる。交信は運転席でも聞こえているため、県警尼崎東署捜査本部は、この交信が高見運転士の心理に与えた影響の分析を進めている。

 関係者によると、高見運転士は伊丹駅で約70メートルオーバーランし、車掌に車内電話で「まけてくれないか」と依頼。車掌は無線で指令所に8メートルと過少申告した。しかし伊丹駅を約1分半遅れで出発しており、8メートルのオーバーランにしては遅れの時間が長かった。指令所は車掌に無線で「ちょっと長いな」などと確認。こうした交信は計約40秒間に上った。車掌と指令所の交信は普段から運転席でも傍受していた。

 指令所はこの後、高見運転士を無線で呼び出した。高見運転士に直接確認しようとしたとみられるが、高見運転士から応答はなく、この数秒後に脱線した。

 一方、高見運転士が04年6月に片町線の下狛駅(京都府精華町)で約100メートルオーバーランし再教育を受けた際、考え事をしていて漫然と運転していたのが原因なのに、「(遅れを取り戻すため)回復運転をしていてブレーキが遅れた」と虚偽説明し、しっ責されていたことも分かった。「もううそはつきません」と反省文を書いたという。

 高見運転士の大きなオーバーランは、脱線事故直前の伊丹駅が、下狛駅に続き2回目だった。捜査本部は、伊丹駅での過少申告が発覚し乗務停止などさらに重い処分を受けることを恐れたのではないかなど、伊丹駅出発後の高見運転士の心理状況に着目している。

(毎日新聞) - 9月25日15時7分更新
2006年09月29日(金) 21:21:26 Modified by umedango




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