最終更新: fuzokuwiki 2011年01月20日(木) 23:02:33履歴
遊女には厳格な階級があり、その待遇にも歴然とした差がありました。妓楼が遊女同士を競わせ、客に見栄を張らせることで売上を伸ばすためです。吉原の遊女というと最高位を表す「太夫」が思い浮かびますが、それは宝暦(1751〜64)のころに消滅してしまったとのことです。
吉原遊郭の上級遊女への敬称で、妹女郎が姉女郎を「おいらが……」と言って呼んだのが始まり。岡場所や宿場の女郎には使われず吉原独特の呼称で、格式の高さを示す象徴でもありました。
なお、馴染みになると客が他の花魁に通うのは浮気とみなされ、それが発覚すると花魁は客を吉原大門のあたりで捕らえ、茶屋に苦情を言ったそうです。客は金を支払って詫びを入れざるを得ませんでした。
- 位
- しきたり
初会(一回目) | 花魁は客と離れたところに座り口を利かず酒も飲まない。この際、花魁は、客がたくさんの芸者を呼び派手に遊ぶことできるほどの財力があるかどうか吟味していた。 |
裏(二回目) | 少し近くに寄ってくれ、一言二言声をかけてもらえるものの、基本的には初会と同じ。 |
馴染み(三回目) | 自分の名前の入った膳と箸が用意されるが、ご祝儀として馴染み金を支払う必要があった。通常は、三回目でようやく床入れ出来るようになった。 |
- 花魁道中
- 揚代(花代)
- 身請け
花魁について雑用をする遊女。
振袖新造 | 遊女見習い。個室はなく二十畳くらいの部屋で雑居。 |
留袖新造 | このうち稼ぎのいい遊女が花魁と呼ばれる。 |
太鼓新造 | 人気はないが芸がたつので主に宴会での芸の披露を担当。 |
番頭新造 | 器量の悪い遊女や年季を勤め上げた遊女が務め、マネージャー的役割を担った。 |
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