尿潜血検査は試験紙で行われ、血液に存在する赤血球中のヘモグロビンが尿中に存在するかどうかを調べています。
原理
還元型クロモゲン(無色)+過酸化水素ーーーー>酸化型クロモゲン(青色発色)+ H2O
この反応の触媒としてヘモグロビンミオグロビンが働く!(ペルオキシダーゼ様活性を持つ)

アスコルビン酸が尿中に大量にあると、アスコルビン酸が優先的に酸化されてしまい、クロモゲンが無色のままになる。偽陰性!

主に腎・尿路系に炎症や損傷、腫瘍などがあると、そこから出血し、尿の中に血液が混入するため、尿潜血検査は陽性を示します。
また、溶血性貧血などのように体内で赤血球が大量に壊される疾患の場合、赤血球に含まれるヘモグロビンが大量に放出されるため、結果的に尿の中にヘモグロビンが排泄されるので尿潜血検査は陽性となります。
筋肉疾患などでミオグロビンと呼ばれる、ヘモグロビンに似た蛋白が尿中に存在しても、試験紙法の場合、尿潜血検査は陽性を示します。
クラッシュ症候群?
  • ナットクラッカー現象(くるみ割り現象)
左腎静脈が腹部大動脈?上腸間膜動脈?に挟まれて狭窄を起こす現象です。
狭窄が起こることにより、左腎静脈圧が上昇し、その結果血尿が出るようになります。
  • 良性家族性血尿
遺伝性のもので、腎臓にある糸球体基底膜?と呼ばれる膜が生まれつき薄い病気です。
一般的に予後の良い病気です。

血尿は、原因が分からないものが実は一番多く、8割方は原因不明です。原因不明の血尿の場合、将来重大な疾患に進展することは非常に少ないので、定期的な検査を受けていれば安心です。

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