差別・偏見やヘイトスピーチを助長する「嫌韓」デマ・中傷に対抗・反論するウィキです。

「嫌韓」の主張

1906年に978万人だった朝鮮人の人口は日本統治下で2倍以上にもなった。これは日本による統治が「善政」であったことを示すものだ。

反論

「人口2倍増加説」は統計調査の不備によるもの。また人口増加は「善政」を意味するものではない。

よくネットで見られる意見ですが、2つの点で誤りがあります。まずは戦前の朝鮮・日本・台湾の人口推移のデータを見てみます。


朝鮮人人口(万人)男女比率(女100に対する)平均増加率(過去5年の平均,%)推計・国勢調査の人口数(万人)左の指数 1910年=100日本の総人口(万人)左の指数 1910=100台湾の総人口(万人)左の指数 1905年=100
1905304100
1906978117
191013131138.616311004818100
191515961054.317031045275109348114
192016921061.217631085596116366120
192518541041.919021175974124399131
193019691031.220441256445134450148
193521251031.622211366925144512168
194022951021.623551447193149572188
(岩波書店ブックレット「日本の植民地支配 肯定・賛美論を検証する」より)

ここでまず注目したいのは、1906年・1910年の男女比率が他の年と大きく違っている点です。1906年の調査は日本人の警務顧問によって行われたものですが、この男女比の不自然さから充分な調査ができなかったことがわかります。朝鮮で国勢調査が行われるようになったのは1925年なので、それ以前の数字はあまり信頼できません。人口学者によっていくつかの推計が試みられていますが、「推計・国勢調査の人口数」の1910~1920年の数値はそうした推計のうち一番値が少ないものです。これと1925年以降の国勢調査による数値をあわせて見てみると1910~1940年の人口増加は約44%で、日本の人口増加(約49%)とそれほど違いはないということになります。したがって「人口が2倍になった」は誤りであることがわかります。

さらに「人口が増えた」ことが即「善政だった」ということにはなりません。日本統治下の朝鮮に限らず、欧米による植民地でも人口が急増した例はいくつもあります。

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