男と女、世界最強決定戦
最終更新：ID:y3uZHvS9sQ 2016年03月12日(土) 03:49:09履歴
13 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/10/10(土) 19:44:47 ID:YOtXBrvA0
『Man or Woman？』
男と女、どちらが強いのか？
シンプルにして永遠の命題をタイトルにした、４年に１度のバトルファックの祭典。
今代最強の男としてリングに上がったのは、日本代表の青年だった。
リングネームには慣例に従い、『ＳＵＳＡＮＯ-Ｏ』……祖国の伝説における豪傑の名を戴いている。
業界最大手の団体の、男子世界ランキング１位であるギリシャの『ヘラクレス』、３位であるアメリカの『サタン』など、
層々たる猛者からの選抜である。
特に、崩壊した祖国の経済をバトルファックで立て直した英雄、ヘラクレスことアレクシオス・サマラス選手を抑えての代表選出は
大変な名誉だと日本中の男達が沸き立ったものだった。
スサノオは２０代半ば。
肉体的にも成長と漲る若さを兼ね備え、精神的にも豊富な経験と柔軟さを併せ持つ最高の年代と言っていいだろう。
身長は１８０センチ弱と、世界の強豪に比べればやや小柄だが、鍛え抜かれた肉体の迫力は決して見劣りするものではない。
やや線の細い顔立ちは、繰り返した努力と闘争の果てに精悍さを刻み込まれており、
女を濡らさずにはいない野性的で本能的な男の魅力に溢れていた。
コンディションはベスト。
少年の時から憧れた世界最高の舞台で、青年は世界最強の男として世界最強の女を待っていた。
14 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/10/10(土) 19:45:48 ID:YOtXBrvA0
やがて美しくも艶めかしい行進曲が鳴り響き、一人の女性が花道に姿を現す。
女子世界ランキング１位、フィンランドの『フレイヤ』
同２位、イタリアの『ミネルヴァ』
……世界中の男たちを、映像の中から微笑むだけで射精させてきた最強の美女達を押しのけて、
エジプトから来た少女がそこに立っている。
……『ハトホル』
エジプト代表の美姫は、『クレオパトラ』の名を戴くのが通例だった。
それがなぜ、彼女は世界三大美女とも呼ばれたビッグネームではなく、マイナーな古代の女神の名で呼ばれるのか。
スサノオは神話伝承の類には詳しくないが、いくつかのゲームでハトホルの名を見たことがある。
愛と美、太陽と豊穣の女神。
そのシンボルは、牝牛。
ゲームの中のハトホルは、例外なく爆乳の美少女として描かれていた。
ぷるん、ぷるん。
花道を歩く少女の乳房も、まさに愛と美を詰め込んだような、はちきれんばかりの美爆乳である。
優雅な歩みに合わせて揺れるたびに、敵であるはずの男たちから昂奮の鼻息と恍惚のため息が漏れる。
太陽の光を吸い込んで、琥珀の輝きを放つ褐色の肌。長い黒髪と深い黒の瞳。
宝石のような美少女だった。人を虜にする美しさと人を惑わす色気に、スサノオほどの男さえ一時、目を奪われる。
身長は１７０弱。世界のグラビアを飾る美女たちと比べれば、決して長身とは言えない。
それでも、規格外の爆乳と、それをさらに強調するベリーダンサーのような腰つきは、
トップモデルですら引き立て役すら務まるまいと思わせるほどの圧倒的な存在感を見せつけていた。
15 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/10/10(土) 19:48:22 ID:YOtXBrvA0
「よろしくお願いします」
リングに上がった世界最強の女は、虫も殺さぬような微笑みを浮かべて、流暢な日本語で挨拶した。
おそらく、言葉責めのために憶えたのだろう。
「シャラフトゥナー」
拙いエジプト語で、よろしく、と返しながら、スサノオは早くも世界最強の男の誇りを背負って
彼女と戦わなければならない重責に汗を流していた。
未確認情報だが、ヘラクレスがこの試合を辞した理由は、ハトホルとのスパーリングが原因らしい。
一晩で５０人の女戦士を果てさせた伝説さながらの英雄は、
この二十歳前の少女との一夜の後から、未だに病院のベッドの上にいるという……
31 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:34:58 ID:zLZfsWIg0
美辞麗句を尽くした、大仰な選手紹介。
煽られた観客達の大歓声が鳴りやまない中、ついに決戦のゴングが鳴った。
軽くステップを踏むハトホルの巨乳はゆさ、ゆさと艶めかしく揺れる。
凄まじい圧力だ。スサノオはそのプレッシャーに押されて後退しそうになる。
後退しなければ、魂ごと深い谷間に吸い込まれてしまいそうな気がした。
だが、最強の男として、女を前に退くわけにはいかない。
『男女決戦』と銘打った大会は、結局のところ各団体が毎年のように行っているのだが、
それでもその意味が薄れることはない。
１６年前の『Man or Woman？』において、当代の『フレイヤ』が『マルス』を下した時の悔しさは今でも憶えている。
当時はいわゆる『北欧の天使』の隆盛期。
男性を表す記号の起源ともなった戦神の名を借りて、最強の美少女に果敢に挑んだローマの勇者は、
シックスナインで完敗した後、２度のパイズリで完全に骨抜きにされ、
最後は騎乗位で組み伏せられて聞くに堪えない甘い鳴き声を上げ、
一滴残らず精液を搾り取られて、干乾びた男根を全世界に晒してリングに沈んだ。
その日からクラスの女子たちが男子に見下した目を向け、明らかに態度が大きくなったこともよく憶えている。
自分が無様を晒せば、世界中の男たちがあの日の屈辱を味わうことになる。
スサノオは油断なく身構えながら、ゆっくりとハトホルに近づいていった。
にこっ
そんなスサノオの様子を見て、軽いステップを踏んでいたハトホルは破顔一笑した。
32 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:36:15 ID:zLZfsWIg0
そして、一気に跳躍する。
褐色のしなやかな肢体が猫のように舞い、気が付けば弾んだ乳房がスサノオの目の前にあった。
「なっ……」
躍動する爆乳はみっしりと重たげで、しかし、微塵も鈍さを感じさせない。
若い娘の魅力をただひたすらに詰め込んだ、魅惑の果実の強烈な誘惑。
むにゅっ！
「んむぅっ」
試合開始から７秒。スサノオの顔は１０センチも身長の低いハトホルの胸に挟み込まれていた。
深い胸の谷間で濃縮された濃厚な色香に、スサノオの脳が眩んだ。
並の男なら、これだけで射精してしまっていただろう。それほどの威力だった。
「私の胸に見惚れていらしたのね」
鈴を転がすようなハトホルの声は、澄んだ美しさを放ちながらもたまらなく蠱惑的で挑発的だ。
流暢な日本語が、スサノオの耳から脳へダイレクトに溶け込んでいく。
「いいのですよ。たっぷりと味わってください」
ふにゅっ……
ハトホルの胸は大きく柔らかく、スサノオの顔はどこまでも沈んだ。
「男は絶対に逆らえない、この女神の乳房を……♪」
赤ん坊のように甘えてしまいそうになる、溢れんばかりの母性。
それでいて、挑発的な弾力を持つ雌の媚肉は、雄の獣性を烈しく煽り立ててくる。
男の欲望を丸裸にする乳だった。
激しく屹立したスサノオの巨根がビクビクと震え、腰がガクガクと揺れる。
早くも女たちの歓声と、男たちの悲鳴が上がった。アナウンサーが絶叫する。
マズい。スサノオは衝撃にもがくこともできないまま、ハトホルの乳房を味わってしまう。
見ただけでもヤバいと分かるオッパイは、触れてみればその想像をなお上回る凶器だった。
こんなもので責められたら、あっと言う間にボインドランカーにされてしまう……
33 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:38:04 ID:zLZfsWIg0
……すぐにでも、反撃しなければ。
スサノオは右手を乳房に添えて受け止めるように揉みしだき、左手をハトホルの股間へ伸ばす。
くちゅっ……
巨乳に視界を塞がれながら、スサノオの指は正確にハトホルの陰唇と肉芽を捕えた。
ほぅ、とハトホルが感嘆の吐息を漏らす。
反撃できた男など、ほとんどいなかったのだろう。
それでも、ハトホルは余裕の微笑みを崩さない。
スサノオの必死の愛撫を受けながら、胸に抱いた男を値踏みするように見下ろして、
そそり立った男根にしなやかな指を絡めていく。
スサノオのペニスがビクビクと痙攣した。
女体が男体に絡みつくような、艶めかしいせめぎ合いが始まった。
34 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:42:59 ID:zLZfsWIg0
せめぎ合いが始まって、１０分。
２０分制の１ラウンドも、半ばが経過し……
「ん…… くぅ……！」
ついにハトホルが、甘い鼻声を上げて身をよじった。
リングに愛液がぽたたっ、と滴り落ちる。豊満な褐色の丘の頂は深紅に充血していた。
「ァンっ！！」
尖り切った乳首に男の舌が絡むと、女の喉が仰け反る。
スサノオは強かった。
当然だ。ギリシャの英雄ヘラクレスを退け、世界最強の男に選ばれたのだから。
半年前の世界選手権。決勝でフレイヤに敗れさえしたものの、
準々決勝でアメリカの新星・ワンダーウーマンを死闘の末に下し、
準決勝ではデビュー以来無敗でミネルヴァを襲名した『陽気なイタリア娘』リリアーナ相手に
１３回のダウンを奪われながら脅威の大逆転ＫＯを成し遂げた。
決勝のリングに上がったスサノオは、最強の女神フレイヤに１ラウンドで優しく失神させられてしまったが、
準決勝でのダメージが残っていなければあるいは、と、
男性のみならず女性までもが思わず口にしたほどの男だ。
肉体、技量。精神力。そして女を蕩かす男の魅力。
男の中の男に生まれついた稀有な逸材を、研いて磨いて作られた
世界トップクラスのバトルファックランカー達の中で、なお燦然と輝く男の理想像。
それが当代『スサノオ』……海堂・大和という男だ。
35 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:43:50 ID:zLZfsWIg0
……そのスサノオが。
「あ、あふっ…… ふぁ」
だらしなくヨダレを溢れさせて悶えていた。
女に一声上げさせるのが限界だったのだ。
巨乳に犯された顔は全ての表情筋が溶けてしまったかのように緩み、
弛まず扱きたてられたペニスはハトホルの愛液に倍するカウパーを垂れ流して池を作っていた。
「うふふ……貴方みたいな強い男、初めてですわ」
熱い吐息を漏らしながら、余裕の微笑みを崩さずに少女が囁く。
囁きながらも、女の胸と手が別々の生き物のように動いていた。
ベリーダンスには体の各部を別々に動かす技術がある。その応用だろうか。
ハトホルのヒップが妖しく円を描くと、乳房と指が官能的なうねりを男の体に伝えていくのだ。
36 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:45:48 ID:zLZfsWIg0
「よくがんばりましたね……」
ハトホルは手からフトモモの間へとペニスを滑らせると、自由になった両手でスサノオの頭をかき抱いた。
「ご褒美よ♪」
「ンンっ！！」
顔が完全に豊乳の谷間に陥ち、褐色のフトモモにムッチリと挟まれた黒光りするペニスが
童貞のように真っ赤に発色した。
そのまま、フトモモを上下にこすり合わせるようにして、女の腰が小刻みに８の字を描き始めた。
伝家の宝刀、マイヤ。ベリーダンスの基本動作。
紀元前から何千何万という男の誇りを葬ってきた、古代の女神達の美しき舞い。
「〜〜〜〜〜〜！！」
どぴゅっ！！
巨乳に抱かれて悲鳴も出せないまま、スサノオのペニスが膨らんで爆ぜた。
夥しい量の精液が、世界中の人々が見守る中でリングに撒き散らされていく。
……最強の男の、呆気ない最期だった。
37 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:46:36 ID:zLZfsWIg0
「フフッ…… ジャミール♪」
もはや決着を確信したのだろう。ハトホルは言葉責めを加えることなく、母国の言葉で『可愛い男ね』と呟いた。
エスケープを告げるはずの口は深い谷間に埋もれ、タップするはずの手はすがるようにハトホルの腰にしがみついている。
ハトホルは手早く腰を回して、最後の一滴まで精液を拭い去ると、
男の限界を超えて健闘した、しかし無様にアクメに達した男の体を優しくリングに横たえる。
谷間から解放された顔は、涙と涎を垂れ流して白目を剥いていた。
女たちの歓声と、男たちの悲鳴。
聞きなれたＢＧＭを背に、少女は優雅に身を翻して、ニュートラルコーナーではなく自分のコーナーに歩いていく。
戦いは終わった。
言うまでも無い、女の勝利だ。
男は珍しく可愛らしい意地を見せてはくれたものの、やはりただの一度も女を満たすこと叶わず、
いつものように栄光と名誉を欲望と快楽に売り渡して幸せになったのだ。
観客に軽く手を振って答えた少女は、自分が幸せにしてあげた男を最後にもう一度振り返り……
38 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:47:44 ID:zLZfsWIg0
「何処へ行く気だい？ まだ夜は長いぜ」
黒目がちの大きな瞳を見開いた。
男がゆっくりと身を起こしていた。
まだ弛緩した唇の端によだれの跡が残り、芯が抜けた腰をふらつかせてはいたが、
蕩けていたはずの目にはギラギラとした闘志がはっきりと輝き、
搾りつくしたはずのペニスは堂々と勃起して、ハトホルの瞳を射貫かんばかりに迫り出していた。
男の大歓声。耳慣れない騒音に、ハトホルが形のいい眉をわずかに顰める。
「続きをしようか…… ビントゥン・ジャミーラトゥン（可愛いお嬢ちゃん）」
ヘタクソな発音が、褐色の少女をさらに苛立たせた。
ヘラクレスは、自分のベリーダンスを受けて立ち上がることはできなかった。
そんなヘラクレスでさえ、男にしてはありえないくらいのダントツの強さだと思ったのに……
39 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:56:57 ID:zLZfsWIg0
「……あらあら♪
そうですね。このまま私の『おまんこ』も『パイズリ』も味わうことなくあっという間に終わってしまったのでは
貴方も無念ですわよね？」
ころころと笑って、流暢な日本語で卑猥な言葉を囁きながら、ハトホルはゆっくりとリング中央へ向かう。
ヘラクレスとのスパーリングを思い出す。
あの時は、腰を抜かしたまま強がる男が面白くて、ちょっとやり過ぎてしまった。
この青年は、あれくらい自分を楽しませてくれるのだろうか。
ヘラクレスより一回り小さな、でも自分よりは一回り大きい、４，５歳年上に見える東洋の青年は？
「さ、次は貴方から…… どうぞ❤」
挑発的に笑った褐色の少女が、ついさっき青年から先手からダウンまであっさり奪った豊満な乳房を揺らして見せる。
立ち上がったスサノオの、ふてぶてしい笑みに、脂汗が浮いた。
167 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:18:25
１ラウンド、残り時間９分弱。
爆乳が男を失神ＫＯさせるには十分すぎる時間だ。
スサノオはリング中央で、両手を広げて微笑む少女を前に逡巡する。
果たしてどう攻めるべきか。
爆乳を前にした男の行動は主に３つ。
乳の圧力に負けて後退するか。
乳の谷間に吸い寄せられるように前進するか。
乳に見とれるように立ち止まるか。
いずれにしても、その先には甘美な破滅だけが待っている。
スサノオは覚悟を決め、一握りの男だけに許された第四の選択肢を選ぶ。
できることならば、正面から堂々と攻めたい。
が、そんなことをすればどうなるか、火を見るよりも明らかだ。
この試合を見ている女たちが皆、『まぁ、そうするしかないよね』と笑うのを覚悟で、
スサノオはハトホルの背後を取りに行く。
鋭い踏み込みから、リングをえぐるようなターン。
大量に射精した疲労をまったく感じさせない動きだった。
重い乳房を持て余すかのように、ハトホルは動かない。
瞬きする間に、スサノオはハトホルの背後に回った。
しなやかな背中は艶めかしく、腰のくびれとヒップの張りが描く曲線は男の獣性を直に刺激する雌の色気に満ちている。
長い黒髪から透ける褐色のうなじの美しさは、世界中の美女とセックスを繰り返してきたスサノオが思わず生唾を呑むほど。
美の女神に愛され、美の女神の名を戴いた少女の背後から、スサノオは抱きすくめて動きを封じ、犯しにかかった。
……かかろうとしていた。
目の前の美少女が、夢の中の幻のように消えてしまうまでは。
168 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:29:48
ハトホルの体は鮮やかに宙を舞っていた。
バック宙でスサノオの頭上を飛び越えたのだ。
リングベッドのスプリングを巧みに利用したとはいえ、驚くべき体のバネだった。
巨乳は鈍重さを感じさせるどころか、色香を撒き散らしながら躍動して観客の目を釘付けにする。
まるで、天空の女神の舞い。
少女は太陽の軌跡を描いて、スサノオの背後に着地した。
男の逞しい、しかし無防備な背中に、ハトホルの唇が嘲笑の形に歪む。
このまま抱き付いて、乳房を背中に押し付ければ…… 終わる。
頭が蕩け、腰が砕け、リングに這いつくばった男は背中に乗った女になんの反撃もできない。
可動域の狭い関節を軋ませ、太く短い手足を動かして抵抗するそぶりを見せながら
しごいてくださいとばかりにペニスを突き出し、金玉をぶらつかせる。
望み通りに腫れてコリコリになった部分を握って擦ってやれば、犯してくれと言わんばかりに尻穴が緩むのだ。
呆気ない最期だった。所詮、男などこんなものだ。
ハトホルは大きな背中に盛り上がった筋肉を蔑むように一瞥すると、
たっぷりと胸を揺らしてスサノオの背中にしなだれかかった……
169 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:33:14
かかろうとしていた。
……目の前の男が、煙のように視界から消えてしまうまでは。
「えっ！？」
目を見開いた少女の背後へ、スサノオは降り立つ。
本格的なアクロバットはまだまだ男の領域だ。女性には不可能とされる荒業が山ほどある。
スサノオもかっての世界戦では、日本人選手なら古い神話の神を引き合いに出すよりも
ずっと通りのいい『ニンジャ・ボーイ』の売り文句を戴いたことがある。
ハトホルが優雅に舞う白鳥だとすれば、スサノオの動きはまさに猛禽。
観客の目を釘付けにする美技に対し、目にも止まらぬ早業。
大量に射精した直後に、これほどの動きを見せようとは、さすがのハトホルも予想だにしなかったに違いない。
これが男の中の男、当代スサノオ、海堂大和。
ハトホルは愛らしい大きな瞳を見開いたまま、なすすべもなく四つん這いに組み伏せられた。
170 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:38:19
「むだはー……」
ハトホルの唇から漏れた一言を、スサノオは聞き逃さなかった。
確か、『すっげー』とか『びびった』とか、そんな意味だ。
日本語で挑発する余裕も無いのだろう。
調子に乗っていた女が顔色を変える瞬間は、何度味わっても胸がすく。
『やっぱり遅いねぇ、ハトホルスタインちゃん？』
何度も練習したアラビア語のフレーズを耳元で囁く。
ハトホルの顔色が変わった。柔らかい体をねじって、キッとスサノオを睨む。
美形だけに迫力があったが、その程度で動じるスサノオでは、無論ない。
やや乱暴にリングに押し付け、耳とクリトリスをいじると、
「ゃんっ！」
屈辱と悦楽が混ざった矯正が上がった。
ハトホルはなおも巧みに、体をくねらせてスサノオに反撃を試みる。
女の体は細く軟らかく、すべらかで、男にとっては想像もできないような動きで
太く鍛え上げた腕を擦り抜け、男の性感帯を刺激してくる。
ハトホルの体はそういう意味でも素晴らしかった。加えて、２度の跳躍で見せつけた強靭なバネを持っている。
並みの男なら呆気なくすり抜けられ、絡みつかれ、逆に制圧されていただろう。
スサノオは女の体を熟知した動きで、骨から捕えるようにハトホルの体を制して見せた。
巧みに動く無骨な指に、クリトリスを絶え間なくゴリゴリと刺激され、可憐な縦筋がはしたなく愛液を撒き散らす。
「は、ぁっ」
本気で感じた女の喘ぎ声は、全世界共通だ。
褐色の頬に紅味がさしている……
『このぉっ！』
不自由な体勢から、それでも男の手を胸に押し付けようとする。
同時に腰は器用に振られ、男の突き出したペニスに尻肉を押し付けようとしている。
この美少女は驚くべきことに、技巧と肉体のみならず
その精神力すらも類稀な逸品だった。
171 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:41:39
「おっと…… 『やっぱり遅いねぇ？』」
スサノオはこのハトホルの猛反撃を、動きの起点になる首と腰を抑えながら、余裕を持って大きくかわした。
本当なら乳首とクリトリスにカウンターをお見舞いしたかったところだが、ハトホルの胸の弾みは変幻自在、
腰遣いもベリーダンス仕込みの巧みな円運動を見せていて、一瞬の油断も許されない。
悠々と避けてから、ゆっくりと秘裂に指を差し込み、かき回す。
１本では、鍛え抜かれたスサノオの指でさえ負けてしまいそうな、強烈な締め付け。
耳と首筋にキスの雨を降らせながら、２本の指をぐっと突き込む。
コリっとした感触に触れ、ハトホルの体が大きく仰け反る。
美少女の痴態に、観客席から甲高い悲鳴と、野太い歓声が上がった。
指先に子宮が収縮する震動が伝わてくる。
今だ。さらに奥まで、もっと長く太い得物で貫き、トドメを刺す。
悠長にしている余裕はなかった。いつ弾む巨乳に、揺れるヒップに、武器を絡めとられるか分からない。
一つ懸念があるとすれば…… 巨乳、特に美巨乳の持ち主は、例外なく名器の持ち主であるということ。
女の乳房は肌と肉の集大成。ならば同じ部品で作られた膣も、極上の肌触りを持っているが道理。
スサノオは指先で感覚を確かめる。
……いける。相当な弾力を持った凶器ではあるが、あのミネルヴァやフレイヤに比べれば、若干こなれてない印象だ。
希望的観測ではあるが、爆乳が強すぎるがゆえに、実戦で使った経験が足りないのかもしれない。
『行くぜ、可愛い小牛ちゃん？』
耳元に囁き、そのままハトホルの首をねじって、噛みつくようなキス。
これから犯されるということを、脳髄まで宣告するような、激しい口づけ。
諦めずに絡み返してくる舌を、引き抜くように突き放して、上半身をリングに抑えつける。
腰を突き出す。
ヒップのカウンター…… 避ける。
ふともものカウンター…… 片ヒザで割り開くようにして、止める。
ハトホルの唇からため息が漏れた。
スサノオは今一度気を引き締めて快感に備えると、
全幅の信頼を置く、鍛えに鍛え抜いた相棒を、ハトホルの奥まで一気に突き入れた。
リングに絶叫が響いた。
172 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:49:04
「あ……
が………………！」
絶叫は…… 無論、スサノオのものである。
指にかき回された時は、あれでもなお、手を抜いていたのだろう。
挿入を拒むように激しく抵抗して見せたのも、全ては罠だったのだ。
ハトホルの器は、とんでもない名器だった。柔らかくねっとりとした優しい媚肉の締め付けと、
うねり狂うようなキツく激しい雌肉の締め上げが、硬くなるしか能の無いペニスを翻弄する。
弾力と柔らかさ、菩薩と夜叉の二面性は乳房そのもの。
ザラついた数の子天井が、幾千幾万もの尖った乳首のように、亀頭を雁首をつつき回してくる。
睾丸からポンプのように精液を汲み上げる、最適化されすぎた雌そのものの機能……
「ぐ…… ぬぉおッ！」
スサノオは呻きながらも、歯を食いしばって動きを止めることなく、ハトホルのボルチオめがけてピストンを繰り出した。
「……むだはー」
ハトホルが目を見開いて、またあの驚きと賞賛の言葉を口にした。
「……素晴らしいですわ。私のおまんこを突いた男は、貴方が初めてですのよ」
ハトホルは余裕を持って、流暢な日本語で言い直す。
「今までの男はみんな、入れただけで果ててしまいましたの」
そう、あのギリシャの英雄、ヘラクレスことアレクシオス・サマラスさえも。
大した男ね、とハトホルは感嘆の吐息を向ける。
スサノオ、この男は本物の英雄かもしれない。
ヘラクレスも大した男ではあったが、その栄光の陰には祖国復興のための献身的な筋書きが存在した。
もしも『アフロディーテ』が本気でヘラクレスと戦っていれば、彼の輝かしい戦績はなかったはずなのだ……
……男達には、知る由もない話ではあるが。
「ご褒美ですわ」
ハトホルの腰が円を描く。
「かはっ！？」
その時初めて、まだハトホルが腰を使ってさえいなかったことに気付いたように、スサノオは目を見開いた。
173 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:50:43
独特な円運動を描きながら、骨盤を蠕動させるようにして、ペニスを感じさせるのに一番大切な縦方向の刺激を決して忘れない、巧みすぎる腰遣い。
世界中の男が恐れながら憧れる、ベリーダンス仕込みの必殺グラインドだ。
「くぁあッ！ くぅッ！！」
それを受けて……なお、スサノオは腰を止めなかった。
快感に麻痺したペニスを、砕けそうになる腰を、最後の力を振り絞って、確実に男を殺す女神の蜜壺の中から撤退させようとする。
驚異的な精神力であった。
男なら、とっくの昔に絶頂し、一滴残らずぶちまけている。
ハトホルの唇が、また、むだはー、と声を漏らす。
「でも、こちらがお留守ですわよ♥」
ハトホルの手がスサノオの手を取って、自らの巨乳に押し付けた。
「はぁあ！！」
１０本の指が豊乳にめり込み、スサノオはあられもない悲鳴を上げて今度こそ動きを止めた。
174 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:52:32
（あっ…… ありえねぇっ…… なんだこれっ……！）
手に１０本のペニスが生えたような衝撃。
ハトホルの爆乳が卑猥に歪み、大胆に弾むと、両手から股間に１０倍する快感が一気に流れ込んできた。
耐えられるわけがない。
世界最強の男が、金切り声を上げて女にしがみついた。
「……うふっ」
ハトホルは艶やかに笑うと、体を起こして男を振り落とし、立ち上がった。
リングに凛と佇むその艶姿は、先ほどまで男に組み敷かれていたことなど、愚かな男たちの夢か妄想にすぎなかったかのよう。
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅうっ……
少女に投げ捨てられた男は、喉を仰け反らせて後頭部からマットに沈み、
いびつで無様なブリッジを描いたまま腰をカクカクと震わせている。
そのはちきれんばかりに膨れ上がったペニスの先からは、とめどなく命の滴が……敗北の証が溢れ、飛び散っていた。
一瞬の逆転劇に、男達はみな、目の前の光景が信じられないかのように拳を振り上げたまま固まっている。
歓声を失った男達をあざ笑うかのように、女達の鬨の声が降り注いだ。
「いかがでした？ 私の、おまんこ、は」
倒れた男を優雅に見下ろし、ハトホルが微笑した。
175 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:57:22
「本来ならば、もうイっちゃったの？ 早いのね、などと、煽るところでしょうけど……」
羽のような足取りで、少女は男に近づき、顔を覗き込む。
「貴方、よくがんばりましたわ。今までの男の中で一番長持ちしましたのよ。えらいえらい」
ぽんぽん、と自分より大きな男の頭に手をやり、よしよし、と自分より年上の男の頭を撫でる少女。
頭部を刺激されたことによるものか、ふぁ、と間の抜けた声を出し、虚ろだったスサノオの眼に光が戻った。
「だ、ダウン！ ニュートラルコーナーへっ」
レフェリーが慌ててハトホルに声をかける。
少女はレフェリーに軽く微笑みかけて、性急だとばかりに制すると、
死にかけの虫のような痙攣を続けるスサノオの耳元に唇を近づけ、囁いた
「立ちなさい。立てるはずよ…… 手加減してあげたんですもの」
ハトホルが信じられないほど恐ろしい言葉を紡いで、身を起こす。
スサノオの体が、絶望するようにビクン！ と跳ね、ガクン、と落ちた。
ゆっくりと、ヒップを見せつけるようにニュートラルコーナーへ去るハトホル……
スサノオは……もう、動かない。
最後の一滴まで撃ち尽くしてしまったのか、ペニスまでダウンして、スサノオの腹の上で無残な姿を晒していた……
176 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 14:02:39
「……上手に、おっきできたら……」
ハトホルはただでさえゆっくりとした足取りを一度止めて、首だけで振り返った。
「……次はパイズリ、してあげますわ♥」
爆乳がぷるん、と弾け、華奢な背中からはみ出した裏乳が大きく揺れた。
スサノオの体がビクビクっと痙攣し、ペニスがビン！ と突っ張った。
ぴぴっ、と撃ち尽くしたかに思われた、男の命の滴の残滓が飛ぶ。
ハトホルはそれを確認すると、優しい母親のような、しかし、性悪な悪戯っ子のような、妖しい微笑みを向けると、
ゆっ……くりと優雅に歩いて、ニュートラルコーナーにようやくたどり着く。
レフェリーのカウントと、男達の悲鳴のような声援が、スサノオに降り注ぎ始めた。
177 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 14:24:27
スサノオは、自分を応援するその轟音に脳をゆだねて、意識の霞を振り払っていく。
立たなければ。
彼女に入れてから、何秒持った？ １０秒か？ ５秒か？
こんな醜態を晒し、このまま終わっては、あまりにも無様すぎる。
負けるにしても負け方というものがある。こうも実力の差を見せつけられ、
男が女に大して圧倒的弱者であるとしか見えないような負け方をするわけにはいかないのだ。
世界中の男たちが、女に見下される羽目になってしまう。
男の意地と力を振り絞って、スサノオは立ち上がろうとする。
何度もよろめき、膝を付く。その度に男の悲鳴と、女の嘲笑が聞こえる。
それでも、戦わなければならない。
ハトホルを睨み付けて、スサノオは鍛え上げた体に力を込める。
立てば、次はパイズリを……
「くっ！」
頭を強く振って、スサノオは立ち上がった。
今にも終わりそうだったカウントを消し飛ばすように、男たちの歓声がリングに降り注いだ。
178 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 14:26:44
その声援に動かされるようにしてスサノオは、ハトホルを睨み付ける。
余裕たっぷりに微笑みながらゆっくりとニュートラルコーナーを後にするハトホルを睨み付ける。
ぷるん……
ややもすれば、あの爆乳に視線が引き付けられそうになり、スサノオは息を荒げながらまた首を振った。
『負けるにしても』……リングの上でそんな気分にさせられるのは、初めてだ。
本気で心が折れそうだ。まるで勝てる気がしない。
ハトホル…… あの少女、あまりにも強すぎる。
異常だ。
例えば、あの『ミネルヴァ』も滅茶苦茶に強かった。
はっきり言うのも悔しいが、１０回勝負すれば確実に負け越すだろう。下手すれば１、２本取るのが精一杯かもしれない。
スサノオが絶好調で、ミネルヴァの調子が悪くて、それでようやく勝ち目が見えるようなとんでもないテクとボディの少女だった。
……なのに、ハトホルは、そのミネルヴァよりも、体感的に明らかに気持ちよく、強いのだ。
そんなことが有り得るのか？
「ファイッ！」
レフェリーの合図で、とりとめのない弱音のような思考は中断した。
女を犯し屈服させることしか考えない、一匹の獣に戻る。
179 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 15:20:46
「ふふっ…… ちゃんとおっきできましたのね。えらいえらい」
ハトホルは聖女と小悪魔が綯い交ぜになった笑みを浮かべ、自らの爆乳に手をかける。
「それじゃ、約束通り……」
たっ……ゆんっ……
本気で男を誘うつもりで、しなを作って揺らした爆乳は、とんでも無いエロさだった。
胸の揺れに合わせて眼球が揺れ、視界が揺れる。脳が揺さぶられる。
「コ・レ、でぇ……」
会場を埋め尽くしていた男たちの声援が嘘のように静まりかえった。
代わりに荒い鼻息と、「ウッ」という短い苦悶が聞こえてきた。
女たちの嘲笑が重なる。
ハトホルはゆっくりと近づいてくる。
（あ、あ……）
名器に搾られたペニスが、びくん、びくんと熱を持って疼く。
体が動かない。
（ダ、ダメだ）
先手を譲られ、背後から襲い掛かってなお完敗させられた相手と、正面から対峙。
スサノオのバトルファッカーとしての経験と本能が、もはやどうしようもない残酷な事実を告げてくる。
ふらり、と、先ほど爆乳の味を憶えた指が、スサノオの意志を離れて勝手に前に突き出される。
いや、それこそがあるいは本当のスサノオの意思……巨乳を前にした男の、心の奥にある本当の望みなのか。
ハトホルは見せつけるように、ゆっくり、ゆっ……くりとその乳房を揺らしながら近づいてきて……
カーン！！
「あら、残念♥」
ハトホルはぺろっと舌を出すと、呆気なく踵を返して、自分のコーナーに帰っていく。
「ふ、あ」
その場に膝から崩れそうになり…… スサノオは歯を食いしばって持ちこたえた。
悪魔に魅入られたかのような時間が終わり、スサノオは自分の足でコーナーに戻る。慌ててセコンドスタッフ達が駆け寄ってきた。
男と女、どちらが強いのか。決戦の第一ラウンドはこうして幕を引いたのだった。
180 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 15:23:54
『……今の後半は、良くない。とても良くない』
テレビを見ながら、美しい響きのフィンランド語で、少女が呟いた。
『代わってくれたら、これからはちゃんとやる、って言ったのに…… 本気で背後を取られて、動揺しちゃったみたいね』
雪のような銀髪の、天使のような美少女である。
『あの胸を眠らせるのは惜しいと思って、チャンスをあげてみたけど…… まだ早かったかな』
少女は嘆息して、サルミアッキに手を伸ばす。
『この後、どんな流れになっても、フォローが大変そう…… せめて、どうかスサノオさんが無事でありますように』
サルミアッキの皿と、美巨乳を載せたジャパニーズ・コタツを、少女の真っ白い可憐な手が愛おしむように撫でた。
（つづく）
『Man or Woman？』
男と女、どちらが強いのか？
シンプルにして永遠の命題をタイトルにした、４年に１度のバトルファックの祭典。
今代最強の男としてリングに上がったのは、日本代表の青年だった。
リングネームには慣例に従い、『ＳＵＳＡＮＯ-Ｏ』……祖国の伝説における豪傑の名を戴いている。
業界最大手の団体の、男子世界ランキング１位であるギリシャの『ヘラクレス』、３位であるアメリカの『サタン』など、
層々たる猛者からの選抜である。
特に、崩壊した祖国の経済をバトルファックで立て直した英雄、ヘラクレスことアレクシオス・サマラス選手を抑えての代表選出は
大変な名誉だと日本中の男達が沸き立ったものだった。
スサノオは２０代半ば。
肉体的にも成長と漲る若さを兼ね備え、精神的にも豊富な経験と柔軟さを併せ持つ最高の年代と言っていいだろう。
身長は１８０センチ弱と、世界の強豪に比べればやや小柄だが、鍛え抜かれた肉体の迫力は決して見劣りするものではない。
やや線の細い顔立ちは、繰り返した努力と闘争の果てに精悍さを刻み込まれており、
女を濡らさずにはいない野性的で本能的な男の魅力に溢れていた。
コンディションはベスト。
少年の時から憧れた世界最高の舞台で、青年は世界最強の男として世界最強の女を待っていた。
14 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/10/10(土) 19:45:48 ID:YOtXBrvA0
やがて美しくも艶めかしい行進曲が鳴り響き、一人の女性が花道に姿を現す。
女子世界ランキング１位、フィンランドの『フレイヤ』
同２位、イタリアの『ミネルヴァ』
……世界中の男たちを、映像の中から微笑むだけで射精させてきた最強の美女達を押しのけて、
エジプトから来た少女がそこに立っている。
……『ハトホル』
エジプト代表の美姫は、『クレオパトラ』の名を戴くのが通例だった。
それがなぜ、彼女は世界三大美女とも呼ばれたビッグネームではなく、マイナーな古代の女神の名で呼ばれるのか。
スサノオは神話伝承の類には詳しくないが、いくつかのゲームでハトホルの名を見たことがある。
愛と美、太陽と豊穣の女神。
そのシンボルは、牝牛。
ゲームの中のハトホルは、例外なく爆乳の美少女として描かれていた。
ぷるん、ぷるん。
花道を歩く少女の乳房も、まさに愛と美を詰め込んだような、はちきれんばかりの美爆乳である。
優雅な歩みに合わせて揺れるたびに、敵であるはずの男たちから昂奮の鼻息と恍惚のため息が漏れる。
太陽の光を吸い込んで、琥珀の輝きを放つ褐色の肌。長い黒髪と深い黒の瞳。
宝石のような美少女だった。人を虜にする美しさと人を惑わす色気に、スサノオほどの男さえ一時、目を奪われる。
身長は１７０弱。世界のグラビアを飾る美女たちと比べれば、決して長身とは言えない。
それでも、規格外の爆乳と、それをさらに強調するベリーダンサーのような腰つきは、
トップモデルですら引き立て役すら務まるまいと思わせるほどの圧倒的な存在感を見せつけていた。
15 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/10/10(土) 19:48:22 ID:YOtXBrvA0
「よろしくお願いします」
リングに上がった世界最強の女は、虫も殺さぬような微笑みを浮かべて、流暢な日本語で挨拶した。
おそらく、言葉責めのために憶えたのだろう。
「シャラフトゥナー」
拙いエジプト語で、よろしく、と返しながら、スサノオは早くも世界最強の男の誇りを背負って
彼女と戦わなければならない重責に汗を流していた。
未確認情報だが、ヘラクレスがこの試合を辞した理由は、ハトホルとのスパーリングが原因らしい。
一晩で５０人の女戦士を果てさせた伝説さながらの英雄は、
この二十歳前の少女との一夜の後から、未だに病院のベッドの上にいるという……
31 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:34:58 ID:zLZfsWIg0
美辞麗句を尽くした、大仰な選手紹介。
煽られた観客達の大歓声が鳴りやまない中、ついに決戦のゴングが鳴った。
軽くステップを踏むハトホルの巨乳はゆさ、ゆさと艶めかしく揺れる。
凄まじい圧力だ。スサノオはそのプレッシャーに押されて後退しそうになる。
後退しなければ、魂ごと深い谷間に吸い込まれてしまいそうな気がした。
だが、最強の男として、女を前に退くわけにはいかない。
『男女決戦』と銘打った大会は、結局のところ各団体が毎年のように行っているのだが、
それでもその意味が薄れることはない。
１６年前の『Man or Woman？』において、当代の『フレイヤ』が『マルス』を下した時の悔しさは今でも憶えている。
当時はいわゆる『北欧の天使』の隆盛期。
男性を表す記号の起源ともなった戦神の名を借りて、最強の美少女に果敢に挑んだローマの勇者は、
シックスナインで完敗した後、２度のパイズリで完全に骨抜きにされ、
最後は騎乗位で組み伏せられて聞くに堪えない甘い鳴き声を上げ、
一滴残らず精液を搾り取られて、干乾びた男根を全世界に晒してリングに沈んだ。
その日からクラスの女子たちが男子に見下した目を向け、明らかに態度が大きくなったこともよく憶えている。
自分が無様を晒せば、世界中の男たちがあの日の屈辱を味わうことになる。
スサノオは油断なく身構えながら、ゆっくりとハトホルに近づいていった。
にこっ
そんなスサノオの様子を見て、軽いステップを踏んでいたハトホルは破顔一笑した。
32 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:36:15 ID:zLZfsWIg0
そして、一気に跳躍する。
褐色のしなやかな肢体が猫のように舞い、気が付けば弾んだ乳房がスサノオの目の前にあった。
「なっ……」
躍動する爆乳はみっしりと重たげで、しかし、微塵も鈍さを感じさせない。
若い娘の魅力をただひたすらに詰め込んだ、魅惑の果実の強烈な誘惑。
むにゅっ！
「んむぅっ」
試合開始から７秒。スサノオの顔は１０センチも身長の低いハトホルの胸に挟み込まれていた。
深い胸の谷間で濃縮された濃厚な色香に、スサノオの脳が眩んだ。
並の男なら、これだけで射精してしまっていただろう。それほどの威力だった。
「私の胸に見惚れていらしたのね」
鈴を転がすようなハトホルの声は、澄んだ美しさを放ちながらもたまらなく蠱惑的で挑発的だ。
流暢な日本語が、スサノオの耳から脳へダイレクトに溶け込んでいく。
「いいのですよ。たっぷりと味わってください」
ふにゅっ……
ハトホルの胸は大きく柔らかく、スサノオの顔はどこまでも沈んだ。
「男は絶対に逆らえない、この女神の乳房を……♪」
赤ん坊のように甘えてしまいそうになる、溢れんばかりの母性。
それでいて、挑発的な弾力を持つ雌の媚肉は、雄の獣性を烈しく煽り立ててくる。
男の欲望を丸裸にする乳だった。
激しく屹立したスサノオの巨根がビクビクと震え、腰がガクガクと揺れる。
早くも女たちの歓声と、男たちの悲鳴が上がった。アナウンサーが絶叫する。
マズい。スサノオは衝撃にもがくこともできないまま、ハトホルの乳房を味わってしまう。
見ただけでもヤバいと分かるオッパイは、触れてみればその想像をなお上回る凶器だった。
こんなもので責められたら、あっと言う間にボインドランカーにされてしまう……
33 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:38:04 ID:zLZfsWIg0
……すぐにでも、反撃しなければ。
スサノオは右手を乳房に添えて受け止めるように揉みしだき、左手をハトホルの股間へ伸ばす。
くちゅっ……
巨乳に視界を塞がれながら、スサノオの指は正確にハトホルの陰唇と肉芽を捕えた。
ほぅ、とハトホルが感嘆の吐息を漏らす。
反撃できた男など、ほとんどいなかったのだろう。
それでも、ハトホルは余裕の微笑みを崩さない。
スサノオの必死の愛撫を受けながら、胸に抱いた男を値踏みするように見下ろして、
そそり立った男根にしなやかな指を絡めていく。
スサノオのペニスがビクビクと痙攣した。
女体が男体に絡みつくような、艶めかしいせめぎ合いが始まった。
34 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:42:59 ID:zLZfsWIg0
せめぎ合いが始まって、１０分。
２０分制の１ラウンドも、半ばが経過し……
「ん…… くぅ……！」
ついにハトホルが、甘い鼻声を上げて身をよじった。
リングに愛液がぽたたっ、と滴り落ちる。豊満な褐色の丘の頂は深紅に充血していた。
「ァンっ！！」
尖り切った乳首に男の舌が絡むと、女の喉が仰け反る。
スサノオは強かった。
当然だ。ギリシャの英雄ヘラクレスを退け、世界最強の男に選ばれたのだから。
半年前の世界選手権。決勝でフレイヤに敗れさえしたものの、
準々決勝でアメリカの新星・ワンダーウーマンを死闘の末に下し、
準決勝ではデビュー以来無敗でミネルヴァを襲名した『陽気なイタリア娘』リリアーナ相手に
１３回のダウンを奪われながら脅威の大逆転ＫＯを成し遂げた。
決勝のリングに上がったスサノオは、最強の女神フレイヤに１ラウンドで優しく失神させられてしまったが、
準決勝でのダメージが残っていなければあるいは、と、
男性のみならず女性までもが思わず口にしたほどの男だ。
肉体、技量。精神力。そして女を蕩かす男の魅力。
男の中の男に生まれついた稀有な逸材を、研いて磨いて作られた
世界トップクラスのバトルファックランカー達の中で、なお燦然と輝く男の理想像。
それが当代『スサノオ』……海堂・大和という男だ。
35 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:43:50 ID:zLZfsWIg0
……そのスサノオが。
「あ、あふっ…… ふぁ」
だらしなくヨダレを溢れさせて悶えていた。
女に一声上げさせるのが限界だったのだ。
巨乳に犯された顔は全ての表情筋が溶けてしまったかのように緩み、
弛まず扱きたてられたペニスはハトホルの愛液に倍するカウパーを垂れ流して池を作っていた。
「うふふ……貴方みたいな強い男、初めてですわ」
熱い吐息を漏らしながら、余裕の微笑みを崩さずに少女が囁く。
囁きながらも、女の胸と手が別々の生き物のように動いていた。
ベリーダンスには体の各部を別々に動かす技術がある。その応用だろうか。
ハトホルのヒップが妖しく円を描くと、乳房と指が官能的なうねりを男の体に伝えていくのだ。
36 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:45:48 ID:zLZfsWIg0
「よくがんばりましたね……」
ハトホルは手からフトモモの間へとペニスを滑らせると、自由になった両手でスサノオの頭をかき抱いた。
「ご褒美よ♪」
「ンンっ！！」
顔が完全に豊乳の谷間に陥ち、褐色のフトモモにムッチリと挟まれた黒光りするペニスが
童貞のように真っ赤に発色した。
そのまま、フトモモを上下にこすり合わせるようにして、女の腰が小刻みに８の字を描き始めた。
伝家の宝刀、マイヤ。ベリーダンスの基本動作。
紀元前から何千何万という男の誇りを葬ってきた、古代の女神達の美しき舞い。
「〜〜〜〜〜〜！！」
どぴゅっ！！
巨乳に抱かれて悲鳴も出せないまま、スサノオのペニスが膨らんで爆ぜた。
夥しい量の精液が、世界中の人々が見守る中でリングに撒き散らされていく。
……最強の男の、呆気ない最期だった。
37 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:46:36 ID:zLZfsWIg0
「フフッ…… ジャミール♪」
もはや決着を確信したのだろう。ハトホルは言葉責めを加えることなく、母国の言葉で『可愛い男ね』と呟いた。
エスケープを告げるはずの口は深い谷間に埋もれ、タップするはずの手はすがるようにハトホルの腰にしがみついている。
ハトホルは手早く腰を回して、最後の一滴まで精液を拭い去ると、
男の限界を超えて健闘した、しかし無様にアクメに達した男の体を優しくリングに横たえる。
谷間から解放された顔は、涙と涎を垂れ流して白目を剥いていた。
女たちの歓声と、男たちの悲鳴。
聞きなれたＢＧＭを背に、少女は優雅に身を翻して、ニュートラルコーナーではなく自分のコーナーに歩いていく。
戦いは終わった。
言うまでも無い、女の勝利だ。
男は珍しく可愛らしい意地を見せてはくれたものの、やはりただの一度も女を満たすこと叶わず、
いつものように栄光と名誉を欲望と快楽に売り渡して幸せになったのだ。
観客に軽く手を振って答えた少女は、自分が幸せにしてあげた男を最後にもう一度振り返り……
38 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:47:44 ID:zLZfsWIg0
「何処へ行く気だい？ まだ夜は長いぜ」
黒目がちの大きな瞳を見開いた。
男がゆっくりと身を起こしていた。
まだ弛緩した唇の端によだれの跡が残り、芯が抜けた腰をふらつかせてはいたが、
蕩けていたはずの目にはギラギラとした闘志がはっきりと輝き、
搾りつくしたはずのペニスは堂々と勃起して、ハトホルの瞳を射貫かんばかりに迫り出していた。
男の大歓声。耳慣れない騒音に、ハトホルが形のいい眉をわずかに顰める。
「続きをしようか…… ビントゥン・ジャミーラトゥン（可愛いお嬢ちゃん）」
ヘタクソな発音が、褐色の少女をさらに苛立たせた。
ヘラクレスは、自分のベリーダンスを受けて立ち上がることはできなかった。
そんなヘラクレスでさえ、男にしてはありえないくらいのダントツの強さだと思ったのに……
39 ： 男と女、世界最強決定戦 2015/11/14(土) 13:56:57 ID:zLZfsWIg0
「……あらあら♪
そうですね。このまま私の『おまんこ』も『パイズリ』も味わうことなくあっという間に終わってしまったのでは
貴方も無念ですわよね？」
ころころと笑って、流暢な日本語で卑猥な言葉を囁きながら、ハトホルはゆっくりとリング中央へ向かう。
ヘラクレスとのスパーリングを思い出す。
あの時は、腰を抜かしたまま強がる男が面白くて、ちょっとやり過ぎてしまった。
この青年は、あれくらい自分を楽しませてくれるのだろうか。
ヘラクレスより一回り小さな、でも自分よりは一回り大きい、４，５歳年上に見える東洋の青年は？
「さ、次は貴方から…… どうぞ❤」
挑発的に笑った褐色の少女が、ついさっき青年から先手からダウンまであっさり奪った豊満な乳房を揺らして見せる。
立ち上がったスサノオの、ふてぶてしい笑みに、脂汗が浮いた。
167 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:18:25
１ラウンド、残り時間９分弱。
爆乳が男を失神ＫＯさせるには十分すぎる時間だ。
スサノオはリング中央で、両手を広げて微笑む少女を前に逡巡する。
果たしてどう攻めるべきか。
爆乳を前にした男の行動は主に３つ。
乳の圧力に負けて後退するか。
乳の谷間に吸い寄せられるように前進するか。
乳に見とれるように立ち止まるか。
いずれにしても、その先には甘美な破滅だけが待っている。
スサノオは覚悟を決め、一握りの男だけに許された第四の選択肢を選ぶ。
できることならば、正面から堂々と攻めたい。
が、そんなことをすればどうなるか、火を見るよりも明らかだ。
この試合を見ている女たちが皆、『まぁ、そうするしかないよね』と笑うのを覚悟で、
スサノオはハトホルの背後を取りに行く。
鋭い踏み込みから、リングをえぐるようなターン。
大量に射精した疲労をまったく感じさせない動きだった。
重い乳房を持て余すかのように、ハトホルは動かない。
瞬きする間に、スサノオはハトホルの背後に回った。
しなやかな背中は艶めかしく、腰のくびれとヒップの張りが描く曲線は男の獣性を直に刺激する雌の色気に満ちている。
長い黒髪から透ける褐色のうなじの美しさは、世界中の美女とセックスを繰り返してきたスサノオが思わず生唾を呑むほど。
美の女神に愛され、美の女神の名を戴いた少女の背後から、スサノオは抱きすくめて動きを封じ、犯しにかかった。
……かかろうとしていた。
目の前の美少女が、夢の中の幻のように消えてしまうまでは。
168 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:29:48
ハトホルの体は鮮やかに宙を舞っていた。
バック宙でスサノオの頭上を飛び越えたのだ。
リングベッドのスプリングを巧みに利用したとはいえ、驚くべき体のバネだった。
巨乳は鈍重さを感じさせるどころか、色香を撒き散らしながら躍動して観客の目を釘付けにする。
まるで、天空の女神の舞い。
少女は太陽の軌跡を描いて、スサノオの背後に着地した。
男の逞しい、しかし無防備な背中に、ハトホルの唇が嘲笑の形に歪む。
このまま抱き付いて、乳房を背中に押し付ければ…… 終わる。
頭が蕩け、腰が砕け、リングに這いつくばった男は背中に乗った女になんの反撃もできない。
可動域の狭い関節を軋ませ、太く短い手足を動かして抵抗するそぶりを見せながら
しごいてくださいとばかりにペニスを突き出し、金玉をぶらつかせる。
望み通りに腫れてコリコリになった部分を握って擦ってやれば、犯してくれと言わんばかりに尻穴が緩むのだ。
呆気ない最期だった。所詮、男などこんなものだ。
ハトホルは大きな背中に盛り上がった筋肉を蔑むように一瞥すると、
たっぷりと胸を揺らしてスサノオの背中にしなだれかかった……
169 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:33:14
かかろうとしていた。
……目の前の男が、煙のように視界から消えてしまうまでは。
「えっ！？」
目を見開いた少女の背後へ、スサノオは降り立つ。
本格的なアクロバットはまだまだ男の領域だ。女性には不可能とされる荒業が山ほどある。
スサノオもかっての世界戦では、日本人選手なら古い神話の神を引き合いに出すよりも
ずっと通りのいい『ニンジャ・ボーイ』の売り文句を戴いたことがある。
ハトホルが優雅に舞う白鳥だとすれば、スサノオの動きはまさに猛禽。
観客の目を釘付けにする美技に対し、目にも止まらぬ早業。
大量に射精した直後に、これほどの動きを見せようとは、さすがのハトホルも予想だにしなかったに違いない。
これが男の中の男、当代スサノオ、海堂大和。
ハトホルは愛らしい大きな瞳を見開いたまま、なすすべもなく四つん這いに組み伏せられた。
170 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:38:19
「むだはー……」
ハトホルの唇から漏れた一言を、スサノオは聞き逃さなかった。
確か、『すっげー』とか『びびった』とか、そんな意味だ。
日本語で挑発する余裕も無いのだろう。
調子に乗っていた女が顔色を変える瞬間は、何度味わっても胸がすく。
『やっぱり遅いねぇ、ハトホルスタインちゃん？』
何度も練習したアラビア語のフレーズを耳元で囁く。
ハトホルの顔色が変わった。柔らかい体をねじって、キッとスサノオを睨む。
美形だけに迫力があったが、その程度で動じるスサノオでは、無論ない。
やや乱暴にリングに押し付け、耳とクリトリスをいじると、
「ゃんっ！」
屈辱と悦楽が混ざった矯正が上がった。
ハトホルはなおも巧みに、体をくねらせてスサノオに反撃を試みる。
女の体は細く軟らかく、すべらかで、男にとっては想像もできないような動きで
太く鍛え上げた腕を擦り抜け、男の性感帯を刺激してくる。
ハトホルの体はそういう意味でも素晴らしかった。加えて、２度の跳躍で見せつけた強靭なバネを持っている。
並みの男なら呆気なくすり抜けられ、絡みつかれ、逆に制圧されていただろう。
スサノオは女の体を熟知した動きで、骨から捕えるようにハトホルの体を制して見せた。
巧みに動く無骨な指に、クリトリスを絶え間なくゴリゴリと刺激され、可憐な縦筋がはしたなく愛液を撒き散らす。
「は、ぁっ」
本気で感じた女の喘ぎ声は、全世界共通だ。
褐色の頬に紅味がさしている……
『このぉっ！』
不自由な体勢から、それでも男の手を胸に押し付けようとする。
同時に腰は器用に振られ、男の突き出したペニスに尻肉を押し付けようとしている。
この美少女は驚くべきことに、技巧と肉体のみならず
その精神力すらも類稀な逸品だった。
171 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:41:39
「おっと…… 『やっぱり遅いねぇ？』」
スサノオはこのハトホルの猛反撃を、動きの起点になる首と腰を抑えながら、余裕を持って大きくかわした。
本当なら乳首とクリトリスにカウンターをお見舞いしたかったところだが、ハトホルの胸の弾みは変幻自在、
腰遣いもベリーダンス仕込みの巧みな円運動を見せていて、一瞬の油断も許されない。
悠々と避けてから、ゆっくりと秘裂に指を差し込み、かき回す。
１本では、鍛え抜かれたスサノオの指でさえ負けてしまいそうな、強烈な締め付け。
耳と首筋にキスの雨を降らせながら、２本の指をぐっと突き込む。
コリっとした感触に触れ、ハトホルの体が大きく仰け反る。
美少女の痴態に、観客席から甲高い悲鳴と、野太い歓声が上がった。
指先に子宮が収縮する震動が伝わてくる。
今だ。さらに奥まで、もっと長く太い得物で貫き、トドメを刺す。
悠長にしている余裕はなかった。いつ弾む巨乳に、揺れるヒップに、武器を絡めとられるか分からない。
一つ懸念があるとすれば…… 巨乳、特に美巨乳の持ち主は、例外なく名器の持ち主であるということ。
女の乳房は肌と肉の集大成。ならば同じ部品で作られた膣も、極上の肌触りを持っているが道理。
スサノオは指先で感覚を確かめる。
……いける。相当な弾力を持った凶器ではあるが、あのミネルヴァやフレイヤに比べれば、若干こなれてない印象だ。
希望的観測ではあるが、爆乳が強すぎるがゆえに、実戦で使った経験が足りないのかもしれない。
『行くぜ、可愛い小牛ちゃん？』
耳元に囁き、そのままハトホルの首をねじって、噛みつくようなキス。
これから犯されるということを、脳髄まで宣告するような、激しい口づけ。
諦めずに絡み返してくる舌を、引き抜くように突き放して、上半身をリングに抑えつける。
腰を突き出す。
ヒップのカウンター…… 避ける。
ふともものカウンター…… 片ヒザで割り開くようにして、止める。
ハトホルの唇からため息が漏れた。
スサノオは今一度気を引き締めて快感に備えると、
全幅の信頼を置く、鍛えに鍛え抜いた相棒を、ハトホルの奥まで一気に突き入れた。
リングに絶叫が響いた。
172 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:49:04
「あ……
が………………！」
絶叫は…… 無論、スサノオのものである。
指にかき回された時は、あれでもなお、手を抜いていたのだろう。
挿入を拒むように激しく抵抗して見せたのも、全ては罠だったのだ。
ハトホルの器は、とんでもない名器だった。柔らかくねっとりとした優しい媚肉の締め付けと、
うねり狂うようなキツく激しい雌肉の締め上げが、硬くなるしか能の無いペニスを翻弄する。
弾力と柔らかさ、菩薩と夜叉の二面性は乳房そのもの。
ザラついた数の子天井が、幾千幾万もの尖った乳首のように、亀頭を雁首をつつき回してくる。
睾丸からポンプのように精液を汲み上げる、最適化されすぎた雌そのものの機能……
「ぐ…… ぬぉおッ！」
スサノオは呻きながらも、歯を食いしばって動きを止めることなく、ハトホルのボルチオめがけてピストンを繰り出した。
「……むだはー」
ハトホルが目を見開いて、またあの驚きと賞賛の言葉を口にした。
「……素晴らしいですわ。私のおまんこを突いた男は、貴方が初めてですのよ」
ハトホルは余裕を持って、流暢な日本語で言い直す。
「今までの男はみんな、入れただけで果ててしまいましたの」
そう、あのギリシャの英雄、ヘラクレスことアレクシオス・サマラスさえも。
大した男ね、とハトホルは感嘆の吐息を向ける。
スサノオ、この男は本物の英雄かもしれない。
ヘラクレスも大した男ではあったが、その栄光の陰には祖国復興のための献身的な筋書きが存在した。
もしも『アフロディーテ』が本気でヘラクレスと戦っていれば、彼の輝かしい戦績はなかったはずなのだ……
……男達には、知る由もない話ではあるが。
「ご褒美ですわ」
ハトホルの腰が円を描く。
「かはっ！？」
その時初めて、まだハトホルが腰を使ってさえいなかったことに気付いたように、スサノオは目を見開いた。
173 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:50:43
独特な円運動を描きながら、骨盤を蠕動させるようにして、ペニスを感じさせるのに一番大切な縦方向の刺激を決して忘れない、巧みすぎる腰遣い。
世界中の男が恐れながら憧れる、ベリーダンス仕込みの必殺グラインドだ。
「くぁあッ！ くぅッ！！」
それを受けて……なお、スサノオは腰を止めなかった。
快感に麻痺したペニスを、砕けそうになる腰を、最後の力を振り絞って、確実に男を殺す女神の蜜壺の中から撤退させようとする。
驚異的な精神力であった。
男なら、とっくの昔に絶頂し、一滴残らずぶちまけている。
ハトホルの唇が、また、むだはー、と声を漏らす。
「でも、こちらがお留守ですわよ♥」
ハトホルの手がスサノオの手を取って、自らの巨乳に押し付けた。
「はぁあ！！」
１０本の指が豊乳にめり込み、スサノオはあられもない悲鳴を上げて今度こそ動きを止めた。
174 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:52:32
（あっ…… ありえねぇっ…… なんだこれっ……！）
手に１０本のペニスが生えたような衝撃。
ハトホルの爆乳が卑猥に歪み、大胆に弾むと、両手から股間に１０倍する快感が一気に流れ込んできた。
耐えられるわけがない。
世界最強の男が、金切り声を上げて女にしがみついた。
「……うふっ」
ハトホルは艶やかに笑うと、体を起こして男を振り落とし、立ち上がった。
リングに凛と佇むその艶姿は、先ほどまで男に組み敷かれていたことなど、愚かな男たちの夢か妄想にすぎなかったかのよう。
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅうっ……
少女に投げ捨てられた男は、喉を仰け反らせて後頭部からマットに沈み、
いびつで無様なブリッジを描いたまま腰をカクカクと震わせている。
そのはちきれんばかりに膨れ上がったペニスの先からは、とめどなく命の滴が……敗北の証が溢れ、飛び散っていた。
一瞬の逆転劇に、男達はみな、目の前の光景が信じられないかのように拳を振り上げたまま固まっている。
歓声を失った男達をあざ笑うかのように、女達の鬨の声が降り注いだ。
「いかがでした？ 私の、おまんこ、は」
倒れた男を優雅に見下ろし、ハトホルが微笑した。
175 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 13:57:22
「本来ならば、もうイっちゃったの？ 早いのね、などと、煽るところでしょうけど……」
羽のような足取りで、少女は男に近づき、顔を覗き込む。
「貴方、よくがんばりましたわ。今までの男の中で一番長持ちしましたのよ。えらいえらい」
ぽんぽん、と自分より大きな男の頭に手をやり、よしよし、と自分より年上の男の頭を撫でる少女。
頭部を刺激されたことによるものか、ふぁ、と間の抜けた声を出し、虚ろだったスサノオの眼に光が戻った。
「だ、ダウン！ ニュートラルコーナーへっ」
レフェリーが慌ててハトホルに声をかける。
少女はレフェリーに軽く微笑みかけて、性急だとばかりに制すると、
死にかけの虫のような痙攣を続けるスサノオの耳元に唇を近づけ、囁いた
「立ちなさい。立てるはずよ…… 手加減してあげたんですもの」
ハトホルが信じられないほど恐ろしい言葉を紡いで、身を起こす。
スサノオの体が、絶望するようにビクン！ と跳ね、ガクン、と落ちた。
ゆっくりと、ヒップを見せつけるようにニュートラルコーナーへ去るハトホル……
スサノオは……もう、動かない。
最後の一滴まで撃ち尽くしてしまったのか、ペニスまでダウンして、スサノオの腹の上で無残な姿を晒していた……
176 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 14:02:39
「……上手に、おっきできたら……」
ハトホルはただでさえゆっくりとした足取りを一度止めて、首だけで振り返った。
「……次はパイズリ、してあげますわ♥」
爆乳がぷるん、と弾け、華奢な背中からはみ出した裏乳が大きく揺れた。
スサノオの体がビクビクっと痙攣し、ペニスがビン！ と突っ張った。
ぴぴっ、と撃ち尽くしたかに思われた、男の命の滴の残滓が飛ぶ。
ハトホルはそれを確認すると、優しい母親のような、しかし、性悪な悪戯っ子のような、妖しい微笑みを向けると、
ゆっ……くりと優雅に歩いて、ニュートラルコーナーにようやくたどり着く。
レフェリーのカウントと、男達の悲鳴のような声援が、スサノオに降り注ぎ始めた。
177 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 14:24:27
スサノオは、自分を応援するその轟音に脳をゆだねて、意識の霞を振り払っていく。
立たなければ。
彼女に入れてから、何秒持った？ １０秒か？ ５秒か？
こんな醜態を晒し、このまま終わっては、あまりにも無様すぎる。
負けるにしても負け方というものがある。こうも実力の差を見せつけられ、
男が女に大して圧倒的弱者であるとしか見えないような負け方をするわけにはいかないのだ。
世界中の男たちが、女に見下される羽目になってしまう。
男の意地と力を振り絞って、スサノオは立ち上がろうとする。
何度もよろめき、膝を付く。その度に男の悲鳴と、女の嘲笑が聞こえる。
それでも、戦わなければならない。
ハトホルを睨み付けて、スサノオは鍛え上げた体に力を込める。
立てば、次はパイズリを……
「くっ！」
頭を強く振って、スサノオは立ち上がった。
今にも終わりそうだったカウントを消し飛ばすように、男たちの歓声がリングに降り注いだ。
178 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 14:26:44
その声援に動かされるようにしてスサノオは、ハトホルを睨み付ける。
余裕たっぷりに微笑みながらゆっくりとニュートラルコーナーを後にするハトホルを睨み付ける。
ぷるん……
ややもすれば、あの爆乳に視線が引き付けられそうになり、スサノオは息を荒げながらまた首を振った。
『負けるにしても』……リングの上でそんな気分にさせられるのは、初めてだ。
本気で心が折れそうだ。まるで勝てる気がしない。
ハトホル…… あの少女、あまりにも強すぎる。
異常だ。
例えば、あの『ミネルヴァ』も滅茶苦茶に強かった。
はっきり言うのも悔しいが、１０回勝負すれば確実に負け越すだろう。下手すれば１、２本取るのが精一杯かもしれない。
スサノオが絶好調で、ミネルヴァの調子が悪くて、それでようやく勝ち目が見えるようなとんでもないテクとボディの少女だった。
……なのに、ハトホルは、そのミネルヴァよりも、体感的に明らかに気持ちよく、強いのだ。
そんなことが有り得るのか？
「ファイッ！」
レフェリーの合図で、とりとめのない弱音のような思考は中断した。
女を犯し屈服させることしか考えない、一匹の獣に戻る。
179 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 15:20:46
「ふふっ…… ちゃんとおっきできましたのね。えらいえらい」
ハトホルは聖女と小悪魔が綯い交ぜになった笑みを浮かべ、自らの爆乳に手をかける。
「それじゃ、約束通り……」
たっ……ゆんっ……
本気で男を誘うつもりで、しなを作って揺らした爆乳は、とんでも無いエロさだった。
胸の揺れに合わせて眼球が揺れ、視界が揺れる。脳が揺さぶられる。
「コ・レ、でぇ……」
会場を埋め尽くしていた男たちの声援が嘘のように静まりかえった。
代わりに荒い鼻息と、「ウッ」という短い苦悶が聞こえてきた。
女たちの嘲笑が重なる。
ハトホルはゆっくりと近づいてくる。
（あ、あ……）
名器に搾られたペニスが、びくん、びくんと熱を持って疼く。
体が動かない。
（ダ、ダメだ）
先手を譲られ、背後から襲い掛かってなお完敗させられた相手と、正面から対峙。
スサノオのバトルファッカーとしての経験と本能が、もはやどうしようもない残酷な事実を告げてくる。
ふらり、と、先ほど爆乳の味を憶えた指が、スサノオの意志を離れて勝手に前に突き出される。
いや、それこそがあるいは本当のスサノオの意思……巨乳を前にした男の、心の奥にある本当の望みなのか。
ハトホルは見せつけるように、ゆっくり、ゆっ……くりとその乳房を揺らしながら近づいてきて……
カーン！！
「あら、残念♥」
ハトホルはぺろっと舌を出すと、呆気なく踵を返して、自分のコーナーに帰っていく。
「ふ、あ」
その場に膝から崩れそうになり…… スサノオは歯を食いしばって持ちこたえた。
悪魔に魅入られたかのような時間が終わり、スサノオは自分の足でコーナーに戻る。慌ててセコンドスタッフ達が駆け寄ってきた。
男と女、どちらが強いのか。決戦の第一ラウンドはこうして幕を引いたのだった。
180 : 男と女、世界最強決定戦 sage 2016/01/01(金) 15:23:54
『……今の後半は、良くない。とても良くない』
テレビを見ながら、美しい響きのフィンランド語で、少女が呟いた。
『代わってくれたら、これからはちゃんとやる、って言ったのに…… 本気で背後を取られて、動揺しちゃったみたいね』
雪のような銀髪の、天使のような美少女である。
『あの胸を眠らせるのは惜しいと思って、チャンスをあげてみたけど…… まだ早かったかな』
少女は嘆息して、サルミアッキに手を伸ばす。
『この後、どんな流れになっても、フォローが大変そう…… せめて、どうかスサノオさんが無事でありますように』
サルミアッキの皿と、美巨乳を載せたジャパニーズ・コタツを、少女の真っ白い可憐な手が愛おしむように撫でた。
（つづく）
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サイコー