BF短編
最終更新：ID:mRnz/1RV8g 2017年08月08日(火) 20:46:34履歴
566： 1 ：2017/07/03(月) 11:08:04 ID:6oqemkus0
目を覚ますと天井のライトから降り注ぐ強烈な光に一瞬目が眩み
ぼぅっとした脳みそが一気に覚醒へとスライドするのを感じた。
眩しさに反射的に手を翳した。
まとわりつく違和感に覚醒し始めた頭は今の状況を再認識させ
独り言を吐き出させた。
『あぁ、そう言えば試合中だったな』
何か他人事の様な実感のなさは
それだけ意識を失う前がギリギリだった事を物語っていた。
突っ伏したこの場所は自宅でもどこかのベッドの上でもない
紛れもなく試合中のリングの上で試合の権利をなんとかタッグパートナーに
ギリギリでタッチし譲り渡しそのまま気を失ったのだった。
567： 2 ：2017/07/03(月) 11:08:58 ID:6oqemkus0
安い挑発だと言って良い位に簡単に売り言葉に買い言葉で
1対2の変則タッグマッチを締結し意気込んで先陣を切ったのは良いが
赤子をひねる様にテイクダウンされ
膝で肩口から喉にかけて抑え込まれもがいて引きはがす事もできず
伸ばした腕は左腕一本で捌かれ宙をつかみジタバタと振り動かした足は体捌きのみで躱され
右手でハーフスパッツから肉棒を抜き出すとそのまま手コキを開始され
チンポに手が張り付いた様に純手持ち逆手持ちを切り替えさせながら
巧みに金玉への刺激を織り交ぜて
手足を使って抑え込みを解こうとする俺を全く気にする事なく一気に射精に導かれたんだった
「ほらほら。ん。このまま逝っても良いんだよ？」
「逝きたいんでしょ？ビクビクってしてきてるよ？」
見下す顔はほとんど見えないが口調と視線が完全に俺を嘲笑ってるのを感じた。
が感じたのは思考だけでなかった様だ。
限界を超えた股間が思考を真っ白に染めていく。
時差もなく痺れる感覚と何かが絞り出される感覚に捕らわれる。
「アハハ♪出た出た〜♪」
絞り出す数段目の勢い無い精子が手についたのだろう。
肉棒をつかんていた右手が離されて手を振り液体を払う仕草が見て取れる
568： 3 ：2017/07/03(月) 11:09:49 ID:6oqemkus0
咄嗟に、本能的にここが返すチャンスだと体が動いた。
女は微塵の焦りもなく体重移動でそれを制した。
「はいはい。まだ終わってないでちゅよ。じっとしてましょうねｗ」
赤ちゃん言葉で俺をあざ笑う。
全く意に介していない女に苛立ちを覚えるが
再び右手にチンポを掴まれその苛立ちが霧散していった。
射精後敏感になった感じの肉径はどうしようもない痛覚で思考を奪いに来る。
鍛錬である程度は慣れてると言えこいつのは次元が違う。
再び搾り取る様な手コキに俺はもがく事も抵抗する事もできず
ただ自分の太ももを掴み堪える事しかできなかった。
「お？粘るね〜。楽にしたら少しは辛くない様にしてあげるのに」
２連射時の射精の痛みは知っているのに何を言ってると思ったが
そんな事を長く思っていられる余裕はなかった。
ただ揉み抜かれる奔流に流される事なく踏ん張るだけで精一杯だった。
「お〜。頑張る頑張る。じゃ〜、ちょっと本気になってみようっかな〜」
フザケタ態度でまるで軽い悪戯でもする様にそう言い放つと
それまで以上に巧みなしごきで俺を追い詰めていった。
「あがぁ」
「あはは。いい声で鳴くわｗやばい。すごくウケる」
俺は射精した。
間を置かずの２連射に近い射精だったが
それでも普通の人と同じ位の濃さの物を吐き出していた。
今度は手を離す事もなくそのまま手コキを続け三連射に向けてしごき始めていた。
569： 4 ：2017/07/03(月) 11:10:30 ID:6oqemkus0
痺れ鈍痛だけがあり力なく萎れたチンポに効果があるはずがないと俺は思った。
確かに痺れ鈍痛はありさっき確かに萎れた感覚もあったチンポに血が漲り
さっきと左程遜色無いほどにいきり立たされていた。
「起つのはやｗ刺激に弱すぎｗ」
掴んだふとももには既に爪が食い込み血が滲み出していた。
言葉にならない物を俺は吐き出しながらその刺激を堪えていた。
このままだと３ノックアウトで負ける。
そう思った時不意に体が離れるのを感じた。
股間の肉棒はビクンビクンと反応して限界が近い事を示している。
「はいどうぞ。」
女のその言葉に俺は遊ばれてると怒りを覚えるが
何とか体を起こし這いずる様にタッグパートナーの居るコーナーに向かった。
倒れながら腕を伸ばしタッチしそのまま地面に突っ伏し
何とか仰向けになった所で視界が真っ白になった。
どの位気絶してたんだろうか？数時間？数分？
視線を巡らしリングを見渡すとタッグパートナーが俺と同じ様に体を制されていた。
時折リングをバンバンと叩き何とか堪えている様だった。
ふやけた脳は不意にリングを叩く相棒に起こされたのかと思い妙に納得していた。
その時女と視線があった。にやりと笑うと立ち上がった。
息の上がった相棒はそれでも動こうとしなかった。
女は相棒のそばに立つと相棒をひっくり返しそれを数度繰り返した。
動けない相棒をコーナーまで運んできたのだ。
手が届く距離まで来て女は相棒の傍らに立ち俺を見下していた。
その様はまるでタッチする勇気がある？と言ってる様だった。
570： 5 ：2017/07/03(月) 11:11:02 ID:6oqemkus0
試合が開始して１０分も経ってない。
相棒はすでに２回射精させられさらに刺激を加えられている。
さっきからタッチを要求し叫んでいるが実現には至ってない。
なんであんなのが抜けれないんだよ！
試合前から溜まっていた苛立ちが声になってこぼれ出ていた。
不意に女が立ち上がり相棒を解放した。
これはチャンスだと俺はさらに叫んだ。
よろよろとコーナーにたどり着く相棒から試合の権利を受け取ると
俺は今の怒りをぶつけるべく女に向かって行った。
ファーストコンタクトでテイクダウンされた相棒と同じ轍は踏まない。
慎重にそして大胆に相手との距離を測り俺は自分が優位に立つ様に仕掛けていった。
狙い通りファーストコンタクトは俺が取りテイクダウンし俺が攻めに回った。
相棒が片腕一本で仕留めされる様を見ていたから
最初から全力であらん限りの技術で
相手のオッパイ乳首クリトリスマンコと攻めていった。
自負があった。これで勝てない相手などいないと。
これで逝かない女など居ないと。幼女や老婆ですら昇天させられると。
積み重ねられた自信がそう過信させるのに十分な戦績が俺にはあった。
571： 6 ：2017/07/03(月) 11:12:07 ID:6oqemkus0
「ん〜。あんたの方が好みだったからやらせてみたけど」
少し喘ぎながらだが女はそう言い、更に言葉を続けた。
「期待した程じゃなかったわ。残念」
そう言うと背後から完全にロックし
反撃できないポジションだと思っていた俺のホールドを外し
するりと抜け出すとあっけにとられている俺を逆に相棒と同じ様にマウントした。
完璧なポジションからので攻めで意気の上がった俺は確かに興奮していた。
女にとってそれは相棒の様に起たせる必要がないから好都合だった。
「テクは期待外れだったけど好みの男が悲鳴上げるのも好きなんだよねｗ」
「それじゃ〜最初から全力でいっくよ〜♪」
俺の人生で地獄の１０数分が始まった。
最初の射精は今まで一番の勢いで最多量の精液をぶちまける射精だった。
そのまま続けられた手コキは今までのどんなシゴキよりも苦痛だった。
２度目の射精時にはこのまま意識を失った方が楽になるんじゃないかとさえ思った。
意識を失う事さえ許されずそのまま続けられた手コキは
猫が弱ったネズミをいたぶるかの様に追い詰めては緩めるの繰り返しだった。
抵抗する力もない俺はただ脊椎反射的にリングを叩き続けて耐えるのみだった。
もうどの位の時間続いたんだろう。息も絶え絶えで言葉も浮かばない。
ただ叩き続けるリングの振動で意識を保っている様な物だった。
手コキの感覚に反射する様にリングを叩くそれの繰り返しで続いていた意識は
逆に手コキを止められた事でぶっつりと切れて、そのまま深い闇に俺は落ちていった。
真っ暗だったがやけに幸福だと俺は思った。
572： 7終わり ：2017/07/03(月) 11:13:19 ID:6oqemkus0
地面に突っ伏し気絶した相棒の手が届く範囲に見える。
俺は一瞬女を見上げ相棒のその手を叩こうとした。その刹那、俺は躊躇した。
脳裏に先ほどの恐怖が蘇る。そして、目の前の意識のない相棒が目に入る。
それだけ後はもう何もできなかった。
戦意を喪失した俺を女は鼻で笑うと
リングの外にいるレフェリーに向かって何かしゃべっている。
何を言ってるのかはわからないが何を言ってるのかは理解した。
もうどうでも良くなっていた。ただここから逃げたかった。
その事だけ頭を支配し始めていた。
横たわる相棒を跨ぎ俺のすぐ傍まで来るとセコンドに何か言っていた。
俺のセコンドがリングに入ると俺を立たせた。
寝ている相棒も女のセコンドらが数人がかりで立たせ
そしてコーナーポストの左右のトップロープに寄り掛からせた。
無力に立つ俺はその様を異国の出来事の様に見るだけだった。
女が急に会場を先導する様に手を叩き始めた。
同じリズムで手拍子が広がりいつの間にか手にしたマイクで何かを叫んだ。
「観客のみなさ〜ん。メインなのに短時間で終わってごめんなさい〜」
「お詫びに敗者の皆さんに罰ゲームとして」
「１０連続射精チャレンジに挑戦していただきます」
「成功したらどうぞ拍手をお願いしま〜す♪」
試合が終わったはずの会場の異様な盛り上がった。
理解の外の出来事のまま俺と相棒はマイクを投げ捨てた女の手コキで
限界の更に向こう側の射精をする事になったが
ただもう何も考えられない俺にはどうでもいい世界の話でしかなかった・・・終
目を覚ますと天井のライトから降り注ぐ強烈な光に一瞬目が眩み
ぼぅっとした脳みそが一気に覚醒へとスライドするのを感じた。
眩しさに反射的に手を翳した。
まとわりつく違和感に覚醒し始めた頭は今の状況を再認識させ
独り言を吐き出させた。
『あぁ、そう言えば試合中だったな』
何か他人事の様な実感のなさは
それだけ意識を失う前がギリギリだった事を物語っていた。
突っ伏したこの場所は自宅でもどこかのベッドの上でもない
紛れもなく試合中のリングの上で試合の権利をなんとかタッグパートナーに
ギリギリでタッチし譲り渡しそのまま気を失ったのだった。
567： 2 ：2017/07/03(月) 11:08:58 ID:6oqemkus0
安い挑発だと言って良い位に簡単に売り言葉に買い言葉で
1対2の変則タッグマッチを締結し意気込んで先陣を切ったのは良いが
赤子をひねる様にテイクダウンされ
膝で肩口から喉にかけて抑え込まれもがいて引きはがす事もできず
伸ばした腕は左腕一本で捌かれ宙をつかみジタバタと振り動かした足は体捌きのみで躱され
右手でハーフスパッツから肉棒を抜き出すとそのまま手コキを開始され
チンポに手が張り付いた様に純手持ち逆手持ちを切り替えさせながら
巧みに金玉への刺激を織り交ぜて
手足を使って抑え込みを解こうとする俺を全く気にする事なく一気に射精に導かれたんだった
「ほらほら。ん。このまま逝っても良いんだよ？」
「逝きたいんでしょ？ビクビクってしてきてるよ？」
見下す顔はほとんど見えないが口調と視線が完全に俺を嘲笑ってるのを感じた。
が感じたのは思考だけでなかった様だ。
限界を超えた股間が思考を真っ白に染めていく。
時差もなく痺れる感覚と何かが絞り出される感覚に捕らわれる。
「アハハ♪出た出た〜♪」
絞り出す数段目の勢い無い精子が手についたのだろう。
肉棒をつかんていた右手が離されて手を振り液体を払う仕草が見て取れる
568： 3 ：2017/07/03(月) 11:09:49 ID:6oqemkus0
咄嗟に、本能的にここが返すチャンスだと体が動いた。
女は微塵の焦りもなく体重移動でそれを制した。
「はいはい。まだ終わってないでちゅよ。じっとしてましょうねｗ」
赤ちゃん言葉で俺をあざ笑う。
全く意に介していない女に苛立ちを覚えるが
再び右手にチンポを掴まれその苛立ちが霧散していった。
射精後敏感になった感じの肉径はどうしようもない痛覚で思考を奪いに来る。
鍛錬である程度は慣れてると言えこいつのは次元が違う。
再び搾り取る様な手コキに俺はもがく事も抵抗する事もできず
ただ自分の太ももを掴み堪える事しかできなかった。
「お？粘るね〜。楽にしたら少しは辛くない様にしてあげるのに」
２連射時の射精の痛みは知っているのに何を言ってると思ったが
そんな事を長く思っていられる余裕はなかった。
ただ揉み抜かれる奔流に流される事なく踏ん張るだけで精一杯だった。
「お〜。頑張る頑張る。じゃ〜、ちょっと本気になってみようっかな〜」
フザケタ態度でまるで軽い悪戯でもする様にそう言い放つと
それまで以上に巧みなしごきで俺を追い詰めていった。
「あがぁ」
「あはは。いい声で鳴くわｗやばい。すごくウケる」
俺は射精した。
間を置かずの２連射に近い射精だったが
それでも普通の人と同じ位の濃さの物を吐き出していた。
今度は手を離す事もなくそのまま手コキを続け三連射に向けてしごき始めていた。
569： 4 ：2017/07/03(月) 11:10:30 ID:6oqemkus0
痺れ鈍痛だけがあり力なく萎れたチンポに効果があるはずがないと俺は思った。
確かに痺れ鈍痛はありさっき確かに萎れた感覚もあったチンポに血が漲り
さっきと左程遜色無いほどにいきり立たされていた。
「起つのはやｗ刺激に弱すぎｗ」
掴んだふとももには既に爪が食い込み血が滲み出していた。
言葉にならない物を俺は吐き出しながらその刺激を堪えていた。
このままだと３ノックアウトで負ける。
そう思った時不意に体が離れるのを感じた。
股間の肉棒はビクンビクンと反応して限界が近い事を示している。
「はいどうぞ。」
女のその言葉に俺は遊ばれてると怒りを覚えるが
何とか体を起こし這いずる様にタッグパートナーの居るコーナーに向かった。
倒れながら腕を伸ばしタッチしそのまま地面に突っ伏し
何とか仰向けになった所で視界が真っ白になった。
どの位気絶してたんだろうか？数時間？数分？
視線を巡らしリングを見渡すとタッグパートナーが俺と同じ様に体を制されていた。
時折リングをバンバンと叩き何とか堪えている様だった。
ふやけた脳は不意にリングを叩く相棒に起こされたのかと思い妙に納得していた。
その時女と視線があった。にやりと笑うと立ち上がった。
息の上がった相棒はそれでも動こうとしなかった。
女は相棒のそばに立つと相棒をひっくり返しそれを数度繰り返した。
動けない相棒をコーナーまで運んできたのだ。
手が届く距離まで来て女は相棒の傍らに立ち俺を見下していた。
その様はまるでタッチする勇気がある？と言ってる様だった。
570： 5 ：2017/07/03(月) 11:11:02 ID:6oqemkus0
試合が開始して１０分も経ってない。
相棒はすでに２回射精させられさらに刺激を加えられている。
さっきからタッチを要求し叫んでいるが実現には至ってない。
なんであんなのが抜けれないんだよ！
試合前から溜まっていた苛立ちが声になってこぼれ出ていた。
不意に女が立ち上がり相棒を解放した。
これはチャンスだと俺はさらに叫んだ。
よろよろとコーナーにたどり着く相棒から試合の権利を受け取ると
俺は今の怒りをぶつけるべく女に向かって行った。
ファーストコンタクトでテイクダウンされた相棒と同じ轍は踏まない。
慎重にそして大胆に相手との距離を測り俺は自分が優位に立つ様に仕掛けていった。
狙い通りファーストコンタクトは俺が取りテイクダウンし俺が攻めに回った。
相棒が片腕一本で仕留めされる様を見ていたから
最初から全力であらん限りの技術で
相手のオッパイ乳首クリトリスマンコと攻めていった。
自負があった。これで勝てない相手などいないと。
これで逝かない女など居ないと。幼女や老婆ですら昇天させられると。
積み重ねられた自信がそう過信させるのに十分な戦績が俺にはあった。
571： 6 ：2017/07/03(月) 11:12:07 ID:6oqemkus0
「ん〜。あんたの方が好みだったからやらせてみたけど」
少し喘ぎながらだが女はそう言い、更に言葉を続けた。
「期待した程じゃなかったわ。残念」
そう言うと背後から完全にロックし
反撃できないポジションだと思っていた俺のホールドを外し
するりと抜け出すとあっけにとられている俺を逆に相棒と同じ様にマウントした。
完璧なポジションからので攻めで意気の上がった俺は確かに興奮していた。
女にとってそれは相棒の様に起たせる必要がないから好都合だった。
「テクは期待外れだったけど好みの男が悲鳴上げるのも好きなんだよねｗ」
「それじゃ〜最初から全力でいっくよ〜♪」
俺の人生で地獄の１０数分が始まった。
最初の射精は今まで一番の勢いで最多量の精液をぶちまける射精だった。
そのまま続けられた手コキは今までのどんなシゴキよりも苦痛だった。
２度目の射精時にはこのまま意識を失った方が楽になるんじゃないかとさえ思った。
意識を失う事さえ許されずそのまま続けられた手コキは
猫が弱ったネズミをいたぶるかの様に追い詰めては緩めるの繰り返しだった。
抵抗する力もない俺はただ脊椎反射的にリングを叩き続けて耐えるのみだった。
もうどの位の時間続いたんだろう。息も絶え絶えで言葉も浮かばない。
ただ叩き続けるリングの振動で意識を保っている様な物だった。
手コキの感覚に反射する様にリングを叩くそれの繰り返しで続いていた意識は
逆に手コキを止められた事でぶっつりと切れて、そのまま深い闇に俺は落ちていった。
真っ暗だったがやけに幸福だと俺は思った。
572： 7終わり ：2017/07/03(月) 11:13:19 ID:6oqemkus0
地面に突っ伏し気絶した相棒の手が届く範囲に見える。
俺は一瞬女を見上げ相棒のその手を叩こうとした。その刹那、俺は躊躇した。
脳裏に先ほどの恐怖が蘇る。そして、目の前の意識のない相棒が目に入る。
それだけ後はもう何もできなかった。
戦意を喪失した俺を女は鼻で笑うと
リングの外にいるレフェリーに向かって何かしゃべっている。
何を言ってるのかはわからないが何を言ってるのかは理解した。
もうどうでも良くなっていた。ただここから逃げたかった。
その事だけ頭を支配し始めていた。
横たわる相棒を跨ぎ俺のすぐ傍まで来るとセコンドに何か言っていた。
俺のセコンドがリングに入ると俺を立たせた。
寝ている相棒も女のセコンドらが数人がかりで立たせ
そしてコーナーポストの左右のトップロープに寄り掛からせた。
無力に立つ俺はその様を異国の出来事の様に見るだけだった。
女が急に会場を先導する様に手を叩き始めた。
同じリズムで手拍子が広がりいつの間にか手にしたマイクで何かを叫んだ。
「観客のみなさ〜ん。メインなのに短時間で終わってごめんなさい〜」
「お詫びに敗者の皆さんに罰ゲームとして」
「１０連続射精チャレンジに挑戦していただきます」
「成功したらどうぞ拍手をお願いしま〜す♪」
試合が終わったはずの会場の異様な盛り上がった。
理解の外の出来事のまま俺と相棒はマイクを投げ捨てた女の手コキで
限界の更に向こう側の射精をする事になったが
ただもう何も考えられない俺にはどうでもいい世界の話でしかなかった・・・終
コメントをかく