ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫の避難所です

ある寒い日のこと、暖房のきいた部屋でくつろいでいると、アリサが部屋にやってきた。
まぁいつものことなのだけれども、しばらくふたりで何のことない話をしていると

「リーダー、この世界って将来どうなっているとおもいますか」
そうアリサは俺に聞いてきた。
「さぁね、明日も無事に来るかわからない時代だからな。どうなっているかな・・・」
「そうですよね・・・」
俺がそう答えると、アリサは少しうつむいたようだった。
「ま、きっといい方向に進んでいるって。じゃあさ、ちょっと未来のこと考えてみようか」
落ち込んでいるアリサを見て、俺は別のことを考えさせようとこう言った。
「え?未来ですか」
「そうだな・・・近いところで三年後ぐらいどうなっているか、考えてみようか」
三年後というのは、まぁ思いつきだ。
「三年後ですか?そうですね・・・」
俺とアリサは、この明日もどうなっているかわからない世界の三年後をかんがえてみることにした。
「例えば、今も短い間に新種のアラガミがドンドン確認されているよな。そしたら三年後なんてもっとたくさんの新種が発見しているかもな」
「新種のアラガミ、ですか・・・」
「ああ。今までにない特徴もっていたりしてな」
「特徴ですか?どういうのですか」
「へ?え〜・・・」
なんとなくで言ったから特に考えてないのだが、特徴か・・・
「例えば・・・他のアラガミに力を与える・・・とか」
「そんなのが出てきたら、とても厄介ですね。今の私たちで勝てるでしょうか。」
「まぁ、俺の勝手な想像だからさ。でも、もしそういうのが出てきても三年後だったら、
 俺たちだってもっと強くなっているよ。」
「そうですよね。みんなを守るんですもんね。」
そういうと、さっきはうつむいていたアリサは、少し笑っていた
「そうそう。そうだ、ゴッドイーターが強くなるんなら、
もしかしたら神機にも何か変化があるかもしれないな。」
「神機ですか?」
「ああ。もしかしたら、また新しいのが出てくるかもしれないだろ。」
「新しい神機ですか。例えばどんな?」
「あ〜・・・例えば・・・・・・槍、とか」
「槍ですか?なんだか想像できませんけど」
「確かに普通の槍は細いから、防御とか大変そうだけど、
 そういう槍じゃなくて、俺の考えているのは、もっとこう大きな、
 アメノムラクモみたいな」
「それはバスターブレードなのでは?」
そうじゃなくて、う〜ん・・・
「あとさ、こう、ジェットエンジンみたいのが搭載されてて、
 ものすごい勢いで攻撃できる神機とか」
「リーダー・・・それはいくらなんでも無理だと思いますよ。
 そんなのあったら自分の体がどこかに飛んで行ってしまうのでは?」
う、確かに
「そうは言っているけどさ、アリサはなんか考えついたの?」
「え!?え〜と・・・」
俺の思いつきを否定しているが、アリサは何も思いついてなかったみたいだ。
「どうなのさ」
「え〜〜〜と・・・・・・い、移動できる支部ができていたり・・・とか」
「・・・」
「・・・」
「アリサ、それこそ無理ってものなんじゃないの」
「だ、だって急に言われても、そんなの思いつきませんよ」
「あっはは、それもそうか」
「そ、そうですよ全く・・・」
アリサは照れているのを隠すように俺に怒っていた。
俺はそんなアリサが可愛くて笑ってしまった。
「ま、そんな支部なら、今まで行けなかったいろんな
 ところに行けるようになるかもな」
「少しからかっていませんかリーダー?」
「少しな」
「もう・・・」
アリサは少し顔を赤くして視線を逸らした。やっぱ可愛いな、おい
それからも新しい部隊が発足しているかもしれないとか、
新しいフィールドで戦うことになるかもしれないとか、
俺たちとは違う新型が現れるのではとか、いろんな思いついたことを話し合った。
「じゃあ次は・・・部隊のみんなはどうなっているだろうな」
「みなさんですか?三年後だから…」
「ちなみに俺とソーマが21、アリサとコウタが18で、
 サクヤさんが24、その旦那のリンドウさんが29、その姉のツバキさんはその上だ」
「なんでツバキさんだけはっきり言わないんですか。
 ま、いいですけど。三年後ですから・・・あ」
「ん?なにか思いついた?」
「もしかしたら、ヒバリさんもGEになっているかもしれませんね」
「あ〜ヒバリちゃんも適合候補者だったな。確かにあるかもしれないな。」
「もしかしたら、ヒバリさんも私たちと同じ新型になるかもしれませんよ」
「かもな。ヒバリちゃんといえば、タツミさんとはどうなっているかな」
「あ〜タツミさんですか」
アナグラ内では、もはや日常の一部ともなっているが、
今もタツミさんはヒバリちゃんにアタックを続けている。・・・ん?あれ?
「そういえば、よく考えたらタツミさんは23で6つ年下の17の子に
 好きだって言い続けているんだね」
「え・・・それって・・・」
「・・・まぁ、深くは考えないであげよう」
「・・・そうですね。三年後なら26と20で安全圏ですよ」
そのほかにもカノンの(年上だが、呼び捨てで呼んで構わないと本人から言われている)
誤射がどうなっているかや、シュンの(先輩ではあるが、同い年だし最初から呼び捨て)
性格が成長しているか、みんなのこともいろいろ考えた。

「きっと、もっと後輩さんとかも増えていますよね」
「俺たちが守りながら指導していけばそうなるだろうな。しかし、
 いっぱい考えたなアナグラのみんなについて」
気づけばかなり夜も更けてきた。
「そうですね。なんか面白かったです」
少し前まで沈んだ顔だったアリサの表情は、いつの間にか
とても明るくなっていた。よかった。
「三年後か・・・そうだな・・・アナグラにも新しい命が
 生まれていてもおかしくないよな」
「・・・え」
「ん?」
「ふぇ!?」
「どうした、アリサ?」
アリサは急にうろたえだした。
「新しい、い、命って」
「それはまぁ、子供のことだけど」
「/////!!」
「そりゃ三年も時間があれば子供もできるだろうさ」
「そ、そんな、リーダー」
「だけどGEとしての仕事もあるから、もう少し後になるのかな」
「そ、そうですよ!急ぐこともないですよ!」
「そうかもな・・・でも早く見たいなぁ赤ちゃん」
「!!・・・ま、まぁそんなに早く見たいなら・・・」
「ま、いろいろあったけど“あの”二人なら仲良くやってくよな」
「・・・?“あの”二人?」
「そ、サクヤさんとリンドウさん」
「/////!!」
「どうした?アリサ」
「な、なんでもないですよ!」
アリサはさっきよりも顔を紅くして、声も大きくなっていた。
その時

ピー、ピー、ピー

部屋に電子音が響いた。
「あ、燃料切れか」
そういえば説明していなかったが、今外はむちゃくちゃ寒いのだが、現在アナグラ内も
かなり寒いのだ。普段なら部屋の天井に埋め込まれたエアコンが使えるのだが、
アナグラの空調システムが何かの拍子にぶっ壊れてしまい、現在各GE達にはストーブが
支給されている。だが、このストーブには問題がある。一日に使える燃料が限られているのだ。
「!あ、そ、そうでした」
アリサが何かを思い出し、俺に話しかけてきた。
「そもそも、リーダーの部屋に来たの、ストーブの燃料をわけてもらおうと
 思ってきたんでした」
「あぁ、そうだったの。あ〜でも参ったな。俺も今のが最後の燃料だったんだよな」
「あ、そうなんですか。でもそれだと、リーダーも私も今夜の寒さ
 どう乗り越えたらいいんでしょう・・・」
「ん〜〜〜・・・ま〜手段がないわけではないよ」
「え、どんな方法ですか?」
「一緒に寝ればいい」
「あ〜なるほど、たしかにそうすれば・・・・・・え」
「うん」
「え、ぇ、ええ!?」
今まで以上に顔が紅くなっている。
「そ、そんな変なこと、突然言わないで下さいよ!」
「特に問題ないだろ」
「い、いや、だって」
「俺たち付き合っているんだし」
「!・・・で、でも!」
またまた説明不足で悪いが、そう俺とアリサは恋人同士なのだ。
「でもどうするんだ。アリサもストーブ使えないんだろ」
「それは、そう・・・ですけど」
「俺寒いの苦手なんだよね〜」
「う・・・」
「明日の仕事に支障が出ないといいんだけど」
「うぅ・・・」
「風邪でも引いたらたいへんだよな〜」
「わ、わかりました!わかりましたよ!・・・一緒に寝てあげますよ・・・//////」





「じゃ、電気消すぞ」
「はい」
パチッ
ベッドに入りしばらく二人とも黙っていたが、俺はアリサに話しかけた。
「アリサ、狭くない?」
「・・・大丈夫です」
「そうか」
「・・・」
「・・・」
「・・・あの、リーダー」
「ん?」
「・・・手、繋いでいいですか?」
「いいよ。手寒いの?」
「そんなところです」
俺がからかうように問いかけると、少し笑っているアリサの声が返ってきた。
ベッドの中、俺の手にアリサの手が重なる。その手は寒さで少し冷えていたが、
そこからなにか暖かいものを感じた気がした。
「しかし、こうしているとさ」
「はい?」
「アナグラで新しい命を一番に授かるのは、リンドウさん達じゃないかもしれないな」
「・・・?」
アリサは俺の言っていることが、いまいちわからなかったようだ。ま、いっか。
「何でもないよ。おやすみ、アリサ」
「おやすみなさい、リーダー」
ほどなくして、隣からおだやかな寝息が聞こえてきた。手は繋がったままだ。
俺のこと信頼してくれているのかな。
ありがとうな、アリサ。大好きだよ・・・。

fin

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます