『甘城ブリリアントパーク』(あまぎブリリアントパーク)は、賀東招二による日本のライトノベル。イラストはなかじまゆかが担当している。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より刊行されている。略称は「甘ブリ」

概要

潰れかけたテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」を主な舞台として、その再建を託された俺様系高校生可児江西也とパークのキャストたちとのドタバタな日常を描いている。

著者の賀東の前作『フルメタル・パニック!』完結からおよそ3年ぶりとなる新シリーズである。2011年刊行と発表されていたが、度重なる刊行延期の末、2013年2月に小説第1巻刊行となった。当初ジャンルは「ラブコメディ」とされていたが、後に賀東は「あれはウソだ」とも発言しており、ラブコメらしからぬ過激なブラックジョークが多く見られる。

賀東は「遊園地で着ぐるみを見て、あれで実は子供が大嫌いだったら面白いのではと考えたのが出発点、「エッジのきいた娯楽作品にばかり接している自分のような大の男にとっては、お茶の間向けの遊園地は退屈。そこで、底意地の悪いアイデアが出てきてしまう」との趣旨で、本作執筆の狙いについて述べている。一癖あるメンバーが一念発起して何かに取り組む姿、エンターテイナーの苦悩、斜陽産業の悲哀といったものを描いて行きたかったとも語っている。

また、賀東は「次回作としてはミリタリー色の強いアクション系の話をやるのが順当だとは思ったが、そのタイプの話はまた手がける機会があるだろうから、今回は違うタイプの話で頑張ることにした」との趣旨で本作執筆の背景について述べている。また「この手のコメディーをやるのは初めてだから試行錯誤」とも語っており、執筆に苦労していることが窺わせられる。

斜陽のテーマパークを作品の主な舞台としたことについては「(ライトノベルにおいて)定番のコミュニティである『学校』以外での舞台設定で話を作れないか。学校が読者の想定する最大公約数的なコミュニティであることは疑いないが、そこから外れてしまったとしても他にも居場所はある。そういう話にチャレンジしてみたかった」との趣旨で述べている。外部からの評価としては、本作につき「主人公を始め端役にいたるまで皆絶妙に問題を抱えたメンバーによる破壊力」を評価した見解、「ドタバタ劇の間に挟まれた問題キャラのドラマ」を評価した見解がある。

メディアミックス展開としては、2014年2月より漫画連載が開始、および他1作のスピンオフ作品が雑誌連載されている。また、2014年10月より八奈川景晶によるスピンオフ小説『甘城ブリリアントパーク メープルサモナー』が刊行された。日本国外においては、台湾において翻訳版が刊行されている。
テレビアニメも2014年10月から放送され、アニメ版のストーリーを元にしたコミカライズ作品も発売された。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

最狂古事記列伝  

どなたでも編集できます

メンバー募集!
閉じる
000