最終更新: cogas_uasanbon 2014年03月20日(木) 03:32:35履歴
はい、初級コース前期始まります!
(えっ、なにこのダサいタイトル…)
いいじゃん、間違ってないし。ロジバンの品詞は、日本語や英語とかのどれよりもシンプルなんだよ。
今回は品詞ついでに、ロジバンの文法用語についても少し見てみよう。
ロジバンの品詞は大きくわけて3つからなります。
cmeneはやったよね。{.soran.}とか{.tokion.}とか。
そう。ロジバンの品詞は綴りで完全に見分けることができるというのが面白いところです。
そういえば…。cmeneのときは語末に子音をつけろだの、色々とうるさかったね。このためか。
そう、そのためでした。じゃあ、簡単にそれぞれ見ていこう。
内容語…ということは、文の内容に関わるってこと?
鋭いね。述なれ語のほとんどすべてがbrivlaに属するよ*1。brivlaの綴りのルールは次の通り。
@ brivlaの綴り
あれ?今まで出てきた述なれ語って全部brivlaだね!{barda}{plise}{klama}{nanmu}{ninmu}{patfu}とかとか。
その通り!ねえ、その6単語、他に共通点あるの分かる?実はbrivlaはさらに3つに分かれるんだ。
んーっと。あ、これ全部5文字だね。
いえす。そういうのはgismuというの。brivlaは細分化すると次の3つに分かれるよ。
@brivlaのサブカテゴリ *3
うえぇ。またいっぱい専門用語が…。
今回だけ我慢して?少し、それぞれについて説明しようかな。
gismuは「5文字」からなる単語です。 私たちがおそらく一番よく使う語群だね。
ふむふむ。たしかに今までで一番よくでてきたね。そういえば、gismuってどうやって作られたの?
gismuはコンピュータを使って作られたの。音は自然言語からとったんだよ。
そうなんだ。でもあんまり自然言語っぽくないよね…。どの言語からとったの?
1985年での自然言語話者の比率に応じて、どの音声を優先するかが決められたの。
なるほどね。文化的に中立なのかはさておいて、この方法だと恣意性は排除できるね。*4 じゃあ、lujvoは?
合成語はその名の通り、「合成」して作られる語のことです。fu'ivlaも文字通り「他の言語から借用した」語のことだよ。
へえ。合成できるんだ。何を合成するの?
根語(gismu)それぞれがもつ形態素(rafsi)という語の欠片が材料になるの。*5
あああっまた出てきた…。
たとえば、{bavlamdei}というのは{balvi}のrafsi{bav}、{lamji}のrafsi{lam}、{djedi}のrafsi{dei}からなる合成語なの。
意味は?
「以前」+「隣接」+「日」。というわけで、「x1はx2という日に続く、x3という暦での昨日」という意味になります。
なんだか、tanruっぽいね。
鋭いね、lujvoはまずtanru作りから始まるんだよ。でも、tanruは意味がひとつに定まらないのに対して、合成語は意味は必ず一意に定まるんだよ。あと、合成語のPSは独自に定義されるの。
なるほど。ということは、合成語は辞書でちゃんと定義されてるってわけか。*6借用語にはどんなのがあるの?
借用語(fu'ivla)にはたとえば{angeli}「天使」、{spageti}「スパゲッティ」というのがあるよ。外来語と綴りが似てるよね。fu'ivlaの作り方については面倒なので、本編ではやりません。ごめんね*7
ま、大体分かったからいいよ!
ma'ovla、機能語、…私はcmavoと呼ぶけど、{lo}とか{cu}とか{ku}とか{zo'e}とか{mi}とか{ui}とか…。
分かった。短い!!
だね。cmavoは小さな語です。綴りのルールは単純で…
@cmavoの綴り
覚えるまでもなさそうだ。文法的な単語が多いね。というかほとんどだ。
そうだね。ところで、cmavoはその語法からさらに細分化されるのだけど…。
えー!またー?
「CAI類」とか「UI類」とかがそれだよ。文法的振る舞いの似たもの同士は同じカテゴリに属するの。その名前はご存知の通り、代表的なcmavoを大文字にして表されるんだよ。
こういうcmavoのサブカテゴリのことをセルマホ(selma'o)というんだ。*8
なるほど。
そして、cmavoの面白いところは、cmavoは空白をあけずに書き連ねていいってところ!これは心態詞のところで少し話したね。
ああ、言ってたね。{.ui sai}でも{.uisai}でもいいよって。なるほど。ということは{.i mi .ui sai}は{.imi.uisai}って書いてもいいんだね。見にくいけど。
そういうこと。でも、案の定見づらくなるので、同じセルマホに属するcmavoはくっつけて書く、くらいのほうが見やすくていいかな。
はーい
説明いる?
いらなーい。わからなくなったら、名前(cmene)を見返すよ。
お疲れ様です。あとひとつ説明しておきたいことがあるんだけど、いい?
ふえぇ。
頑張って! 今まで{.i mi prami do}をなんの疑いもなく「文」と呼んできたけど、実はロジバンでは「命題」、「bridi」と言います。
衝撃の事実だよ。「めいだい」って、あの数学の「めいだい」?
まあ、そうだね。命題というのは簡単にいえば「合ってるか間違ってるかはっきり言える文」のことです。
まあ、「文」に「真か偽か」があるのは直感的に分かるけど。*9
どうしてこんな話をするのかというと、ロジバンには命題を内包している、より大きなジャンル文(jufra)があるからなの。「発話」とも言うね。つまり、「文だけど命題じゃない」というものがあるんだよ。
よく分かんなくなってきたぞ。
「挨拶」とか「心態詞による感情表現」が命題には含まれないのは分かるでしょ?
たしかに「こんにちは!」に正しいも間違いも無いね。
ちょっとまとめてみると…。
@文(jufra)と命題(bridi)
今後、ちょっと面倒だけど、bridiのことを「命題」とか「文」と言うことにするね。本来は「文」はjufraのことを指すけど、jufraのことは「発話」で表すことにします。
ま、とりあえず、「文」からCOI類とUI類を抜いたものが命題、って覚えておこう。
今回はすごくつまらなかったと思います…。品詞分類のフローチャートを書いてみました。
こう書くと、割と大したことない気もするね。
個々の品詞の内容を紹介したから、長ったらしくなっちゃったね。それぞれの品詞の感じをざっくりと掴んでくれたら十分だよ。
→否定・命令
(えっ、なにこのダサいタイトル…)
いいじゃん、間違ってないし。ロジバンの品詞は、日本語や英語とかのどれよりもシンプルなんだよ。
今回は品詞ついでに、ロジバンの文法用語についても少し見てみよう。
ロジバンの品詞は大きくわけて3つからなります。
- brivla (内容語、命題語)
- cmavo (ma'ovla)(機能語)
- cmene (cmevla)(ロジバン名)
cmeneはやったよね。{.soran.}とか{.tokion.}とか。
そう。ロジバンの品詞は綴りで完全に見分けることができるというのが面白いところです。
そういえば…。cmeneのときは語末に子音をつけろだの、色々とうるさかったね。このためか。
そう、そのためでした。じゃあ、簡単にそれぞれ見ていこう。
内容語…ということは、文の内容に関わるってこと?
鋭いね。述なれ語のほとんどすべてがbrivlaに属するよ*1。brivlaの綴りのルールは次の通り。
@ brivlaの綴り
- 語頭5文字に必ず二重子音がある*2
- 必ず母音で終わる
あれ?今まで出てきた述なれ語って全部brivlaだね!{barda}{plise}{klama}{nanmu}{ninmu}{patfu}とかとか。
その通り!ねえ、その6単語、他に共通点あるの分かる?実はbrivlaはさらに3つに分かれるんだ。
んーっと。あ、これ全部5文字だね。
いえす。そういうのはgismuというの。brivlaは細分化すると次の3つに分かれるよ。
@brivlaのサブカテゴリ *3
- gismu (根語)
- lujvo (合成語)
- fu'ivla (借用語)
うえぇ。またいっぱい専門用語が…。
今回だけ我慢して?少し、それぞれについて説明しようかな。
gismuは「5文字」からなる単語です。 私たちがおそらく一番よく使う語群だね。
ふむふむ。たしかに今までで一番よくでてきたね。そういえば、gismuってどうやって作られたの?
gismuはコンピュータを使って作られたの。音は自然言語からとったんだよ。
そうなんだ。でもあんまり自然言語っぽくないよね…。どの言語からとったの?
1985年での自然言語話者の比率に応じて、どの音声を優先するかが決められたの。
- 中国語 36%
- 英語 21%
- ヒンディー語 16%
- スペイン語 11%
- ロシア語 9%
- アラビア語 7%
なるほどね。文化的に中立なのかはさておいて、この方法だと恣意性は排除できるね。*4 じゃあ、lujvoは?
合成語はその名の通り、「合成」して作られる語のことです。fu'ivlaも文字通り「他の言語から借用した」語のことだよ。
へえ。合成できるんだ。何を合成するの?
根語(gismu)それぞれがもつ形態素(rafsi)という語の欠片が材料になるの。*5
あああっまた出てきた…。
たとえば、{bavlamdei}というのは{balvi}のrafsi{bav}、{lamji}のrafsi{lam}、{djedi}のrafsi{dei}からなる合成語なの。
意味は?
「以前」+「隣接」+「日」。というわけで、「x1はx2という日に続く、x3という暦での昨日」という意味になります。
なんだか、tanruっぽいね。
鋭いね、lujvoはまずtanru作りから始まるんだよ。でも、tanruは意味がひとつに定まらないのに対して、合成語は意味は必ず一意に定まるんだよ。あと、合成語のPSは独自に定義されるの。
なるほど。ということは、合成語は辞書でちゃんと定義されてるってわけか。*6借用語にはどんなのがあるの?
借用語(fu'ivla)にはたとえば{angeli}「天使」、{spageti}「スパゲッティ」というのがあるよ。外来語と綴りが似てるよね。fu'ivlaの作り方については面倒なので、本編ではやりません。ごめんね*7
ま、大体分かったからいいよ!
ma'ovla、機能語、…私はcmavoと呼ぶけど、{lo}とか{cu}とか{ku}とか{zo'e}とか{mi}とか{ui}とか…。
分かった。短い!!
だね。cmavoは小さな語です。綴りのルールは単純で…
@cmavoの綴り
- 二重子音は含まない
- 母音で終わる
覚えるまでもなさそうだ。文法的な単語が多いね。というかほとんどだ。
そうだね。ところで、cmavoはその語法からさらに細分化されるのだけど…。
えー!またー?
「CAI類」とか「UI類」とかがそれだよ。文法的振る舞いの似たもの同士は同じカテゴリに属するの。その名前はご存知の通り、代表的なcmavoを大文字にして表されるんだよ。
こういうcmavoのサブカテゴリのことをセルマホ(selma'o)というんだ。*8
なるほど。
そして、cmavoの面白いところは、cmavoは空白をあけずに書き連ねていいってところ!これは心態詞のところで少し話したね。
ああ、言ってたね。{.ui sai}でも{.uisai}でもいいよって。なるほど。ということは{.i mi .ui sai}は{.imi.uisai}って書いてもいいんだね。見にくいけど。
そういうこと。でも、案の定見づらくなるので、同じセルマホに属するcmavoはくっつけて書く、くらいのほうが見やすくていいかな。
はーい
説明いる?
いらなーい。わからなくなったら、名前(cmene)を見返すよ。
お疲れ様です。あとひとつ説明しておきたいことがあるんだけど、いい?
ふえぇ。
頑張って! 今まで{.i mi prami do}をなんの疑いもなく「文」と呼んできたけど、実はロジバンでは「命題」、「bridi」と言います。
衝撃の事実だよ。「めいだい」って、あの数学の「めいだい」?
まあ、そうだね。命題というのは簡単にいえば「合ってるか間違ってるかはっきり言える文」のことです。
まあ、「文」に「真か偽か」があるのは直感的に分かるけど。*9
どうしてこんな話をするのかというと、ロジバンには命題を内包している、より大きなジャンル文(jufra)があるからなの。「発話」とも言うね。つまり、「文だけど命題じゃない」というものがあるんだよ。
よく分かんなくなってきたぞ。
「挨拶」とか「心態詞による感情表現」が命題には含まれないのは分かるでしょ?
たしかに「こんにちは!」に正しいも間違いも無いね。
ちょっとまとめてみると…。
@文(jufra)と命題(bridi)
- 文(jufra)から、挨拶や心態詞など真偽判定のできない語を取り除いた部分が命題(bridi)*10
- 命題(bridi)はすべて、その内容が正しいかどうかが議論できる。
- 結局、1つの述語といくつかの項からなる部分が命題。
今後、ちょっと面倒だけど、bridiのことを「命題」とか「文」と言うことにするね。本来は「文」はjufraのことを指すけど、jufraのことは「発話」で表すことにします。
ま、とりあえず、「文」からCOI類とUI類を抜いたものが命題、って覚えておこう。
今回はすごくつまらなかったと思います…。品詞分類のフローチャートを書いてみました。
こう書くと、割と大したことない気もするね。
個々の品詞の内容を紹介したから、長ったらしくなっちゃったね。それぞれの品詞の感じをざっくりと掴んでくれたら十分だよ。
→否定・命令
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