続きまして、この12864系のグラフィックLCDの動かし方について簡単に説明します。
今回は画像を表示することが目標なので、画面上にデータを書き込む手順です。
マイコン制御の流れ的には、こんな感じになります。
これだけです。なんか文字にするとあっけないですね…。
初めに２→３とやって、書き込む場所を変えてあげてからまた２→３の繰り返しです。簡単！
書き込まれたデータは上書きされるまでその場に残り続けます。
これが良くも悪くもあるので、うまく利用していきましょう。
次に、このグラフィックLCDの大まかな概念を説明します。
この12864系のグラフィックLCDには、横128縦64のドットが敷き詰められています。ちなみにこのLCD、64×64の画面が左右に２つ付いているという扱いで、マイコンのプログラムもこれを考慮しないといけません。ややこしい…
このLCDは白黒のみでカラーではないため、この128×64の各ドットが白（□）か黒（■）かをマイコンで一つ一つ設定してあげるわけです。
そのための処理として、��ドットの場所指定��そのドットが白か黒か、を決めてあげます。
このときに注意しておきたいことが、ドットの場所にx軸とy軸があることです。２つの値を設定してあげる必要があります。
そして場所を決めてあげたらドットの種類を決めるのですが、一つ一つ書き込むのではなくて８ついっぺんに書き込んであげます。
この場所の数値を決めたり８つのドットデータを決めるために、DB0〜DB7という８つのピンがあったりRS・RWというピンがあったりします。
また、データが縦に８個ずつ書き込まれるため、設定する数値は＜x軸には128列／y軸には8行＞ということも頭に入れておかなければいけません。（詳しくは下の『こんな感じでプログラムしますの例』参照）
これらをふまえて、RS・RW・DB0〜7ピンの役割を表にまとめるとこんな感じです。
また先程も言いましたが、液晶が左右２つに分かれていて、書き込み・場所指定を行う前にどちらの画面を使うかということを指定してあげなきゃいけません。
以上で、これらレジスタ設定用ピン１３本のうち１２本の設定が終わりました。
そこで残りのEというピン。これは何をするかというと、こいつをONにして一定時間待った後にOFFにすることでデータがLCDに書き込まれます。
この一連の作業を行うことで、LCDにドットデータが表示されます。
さて、次は具体的にマイコンでどうやるかを説明します。
おおざっぱな流れの１，２，３で順番に見ていきます。
この１，２，３の動作を行って初めて、１バイト分のデータが画面に表示されます。長い…
これらのことをふまえて、こんな感じでプログラムします的な例を２つほど挙げてみました↓
あとはこの液晶が128×64ドットなので，同じ作業を128×8＝1024回繰り返してあげると、めでたく画面いっぱいに画像が表示されると思います。たいへんだー
と、長々と書き連ねましたが。剣菱Pの動画の方がわかりやすいんでそっちを参考にしてもらった方がいいかもです…↓
（僕は剣菱Pではありません）
そんな感じで実際に画像を表示するプログラムを次の章でやりますよ→
今回は画像を表示することが目標なので、画面上にデータを書き込む手順です。
マイコン制御の流れ的には、こんな感じになります。
流れ（おおざっぱ）
- LCDを初期化する
- データを書き込む場所を選択
- データを実際に書き込む
初めに２→３とやって、書き込む場所を変えてあげてからまた２→３の繰り返しです。簡単！
書き込まれたデータは上書きされるまでその場に残り続けます。
これが良くも悪くもあるので、うまく利用していきましょう。
次に、このグラフィックLCDの大まかな概念を説明します。
この12864系のグラフィックLCDには、横128縦64のドットが敷き詰められています。ちなみにこのLCD、64×64の画面が左右に２つ付いているという扱いで、マイコンのプログラムもこれを考慮しないといけません。ややこしい…
このLCDは白黒のみでカラーではないため、この128×64の各ドットが白（□）か黒（■）かをマイコンで一つ一つ設定してあげるわけです。
そのための処理として、��ドットの場所指定��そのドットが白か黒か、を決めてあげます。
このときに注意しておきたいことが、ドットの場所にx軸とy軸があることです。２つの値を設定してあげる必要があります。
そして場所を決めてあげたらドットの種類を決めるのですが、一つ一つ書き込むのではなくて８ついっぺんに書き込んであげます。
この場所の数値を決めたり８つのドットデータを決めるために、DB0〜DB7という８つのピンがあったりRS・RWというピンがあったりします。
また、データが縦に８個ずつ書き込まれるため、設定する数値は＜x軸には128列／y軸には8行＞ということも頭に入れておかなければいけません。（詳しくは下の『こんな感じでプログラムしますの例』参照）
これらをふまえて、RS・RW・DB0〜7ピンの役割を表にまとめるとこんな感じです。
ピン役割まとめ
- RWがずっと０に見えますが、これを１にするとデータ読み込みになります（今回は書き込みなのでずっと０でおkです）
- 数値データとか書き込むドットデータと書いてあるところを毎回変えて書き込んであげます
- 数値が書いてあるところは決められているものなので、変えた数値と一緒に毎回書き込んであげて下さい
CS1・CS2設定まとめ
| 画面 | CS1 | CS2 |
| 左 | ON | OFF |
| 右 | OFF | ON |
そこで残りのEというピン。これは何をするかというと、こいつをONにして一定時間待った後にOFFにすることでデータがLCDに書き込まれます。
この一連の作業を行うことで、LCDにドットデータが表示されます。
さて、次は具体的にマイコンでどうやるかを説明します。
おおざっぱな流れの１，２，３で順番に見ていきます。
１．LCDの初期化
初期化のやり方は２種類あります。好きな方で初期化してあげて下さい。
ちなみに僕はその２の方でやってます。（適当にfor分で時間をとった）
その１（データシート通りに）
- CS1のリセットが完了するまで待機
- CS2のリセットが完了するまで待機
- CS1，CS2の表示をONに
- CS1，CS2の表示位置をラインの先頭へ
その２（おおざっぱに）
- CS1とCS2のリセットが完了しそうな時間まで適当に待機
- CS1，CS2の表示をONに
- CS1，CS2の表示位置をラインの先頭へ
２．データを書き込むドットを選択
これを行うために、ビジー状態待機という処理を行います。
このビジー待機という処理を踏まえて、処理を行っていきます。
なんだかややこしくなってきましたね…。
この処理をx軸とy軸分の２回行います。
ここまでやって、ドットをどこに打つかの処理が終わりました。
次に実際にドットのデータを入力しましょう。
ビジー（状態）待機手順
- DB0〜DB7ピンを全て入力状態に（DDRを全て0にする）
- RWピンをONに，RSピンをOFFに
- EピンをONにする
- EピンをOFFにする
- DB0〜DB7ピンを全て出力状態に（DDRを全て1にする）
- RWピンをOFFに，RSピンをOFFに
場所指定手順
- ビジー待機
- RSピンをOFF，RWピンもOFFに
- DB0〜DB7に、必要なコマンドデータを入力
- EピンをONにする
- EピンをOFFにする
この処理をx軸とy軸分の２回行います。
ここまでやって、ドットをどこに打つかの処理が終わりました。
次に実際にドットのデータを入力しましょう。
３．データを実際に書き込む
それでは書き込む場所も指定できたことですし、最後にドットデータを書き込みましょう。
手順はこんな感じです。
これでようやく、１バイト分のデータが画面に書き込まれます。
手順はこんな感じです。
ドットデータ書き込み手順
- ビジー待機
- RSピンをON，RWピンはOFFに
- DB0〜DB7に、書き込みたいドットデータを入力
- EピンをONにする
- EピンをOFFにする
この１，２，３の動作を行って初めて、１バイト分のデータが画面に表示されます。長い…
これらのことをふまえて、こんな感じでプログラムします的な例を２つほど挙げてみました↓
こんな感じでプログラムしますの例
※本当はx軸に128列でy軸も8行だけど例なので勘弁してください
＜黄色のドットを描きたい場合＞
１．左右どちらの画面を使うか選択（今回は画面左半分に写すということでCS1をON，CS2をOFF
２．場所データ送信を行う まずはx軸からで、５なので
３．場所データ送信を行う 次はy軸で、１なので
４．そして書き込むドットデータ入力 １列全部なので（RSの値に注意！）
＜桃色のドットを描きたい場合＞
１．左右どちらの画面を使うか選択（今回は画面左半分に写すということでCS1をON，CS2をOFF
２．場所データ送信を行う まずはx軸からで、8なので
３．場所データ送信を行う 次はy軸で、0なので
４．そして書き込むドットデータ入力 （RSの値に注意！）
＜黄色のドットを描きたい場合＞
１．左右どちらの画面を使うか選択（今回は画面左半分に写すということでCS1をON，CS2をOFF
２．場所データ送信を行う まずはx軸からで、５なので
| RW | RS | DB0 | DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | DB5 | DB6 | DB7 |
| 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
| RW | RS | DB0 | DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | DB5 | DB6 | DB7 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| RW | RS | DB0 | DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | DB5 | DB6 | DB7 |
| 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
１．左右どちらの画面を使うか選択（今回は画面左半分に写すということでCS1をON，CS2をOFF
２．場所データ送信を行う まずはx軸からで、8なので
| RW | RS | DB0 | DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | DB5 | DB6 | DB7 |
| 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| RW | RS | DB0 | DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | DB5 | DB6 | DB7 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| RW | RS | DB0 | DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | DB5 | DB6 | DB7 |
| 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 |
あとはこの液晶が128×64ドットなので，同じ作業を128×8＝1024回繰り返してあげると、めでたく画面いっぱいに画像が表示されると思います。たいへんだー
と、長々と書き連ねましたが。剣菱Pの動画の方がわかりやすいんでそっちを参考にしてもらった方がいいかもです…↓
（僕は剣菱Pではありません）
そんな感じで実際に画像を表示するプログラムを次の章でやりますよ→
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