最終更新:ID:g7VkA3BO+w 2016年04月11日(月) 03:40:55履歴
失踪した教授、石井健次郎を追うことになったが…
あの村での出来事から数日、全ては終わった。
石井教授は救出できた、村は多くの被害を被ったものの八木を中心にして復興が進められるだろう。
___しかし、これで本当に終わったのだろうか?
あの村の怪異のそもそもの元凶とは?
あの肉片を教授に渡したニコラスとはいったい何者なのか?
そして…あの教団を放っておいてよかったのだろうか?
君たちの心中には仄かな不安の種が残る。
…もしかしたら、今回の事件は何かの始まりに過ぎないのかもしれない、
あなたたちは、この奇妙な世界に足を踏み入れたばかり、これからどうなっていくのかは…
「そう、君たち次第さ」
「くく、あはははははは」
奇妙な空間で二人の男が笑い合う。
一人は褐色の肌を持ち、もう一人は山羊の角を生やしている。
___彼らは何者なのだろうか?
それは…あなたがたには分からない。
石井教授は救出できた、村は多くの被害を被ったものの八木を中心にして復興が進められるだろう。
___しかし、これで本当に終わったのだろうか?
あの村の怪異のそもそもの元凶とは?
あの肉片を教授に渡したニコラスとはいったい何者なのか?
そして…あの教団を放っておいてよかったのだろうか?
君たちの心中には仄かな不安の種が残る。
…もしかしたら、今回の事件は何かの始まりに過ぎないのかもしれない、
あなたたちは、この奇妙な世界に足を踏み入れたばかり、これからどうなっていくのかは…
「そう、君たち次第さ」
「くく、あはははははは」
奇妙な空間で二人の男が笑い合う。
一人は褐色の肌を持ち、もう一人は山羊の角を生やしている。
___彼らは何者なのだろうか?
それは…あなたがたには分からない。
PCより
PLより
今回の事件も一応は無事完了した。
だが、あの慈善団体、そして黒山羊を信仰する者がいる以上、また同じことが起こるのかもしれない。
私はあくまで探偵だ。
あくまで依頼人の依頼を果たすことが目的であり、それ以上のことに首を突っ込むべきではないのだろうが…
今、世界を壊されるのは困る、少なくとも奴との決着をつけるまでは。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
誰にでも世界の敵になりえる。
世界の敵はどこにでも潜んでいる。
あの村長も少なくとも、昔はまともだったのだろう。
だが、あのような本を読み、異形のものを信奉してしまったばかりにあのような結末を迎えてしまった。
そして、言葉自体にはそこまでの力はない、それは元々彼の、人間の持っていた狂気、可能性だ。
彼は、それに縋って、自分の気持ちを押し付けて楽になっていただけなのだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そういえば彼女はこれからどうなるのか…
どうやら、回収した魔道書を盗み見ていたようだが……
おかしな本を書く程度なら、可愛いものだが、彼女のエゴもいずれはそれだけで収まらなくなるのだろう。
まぁ彼女が私の敵を増やさないことと、敵にならないことを願おう。
敵になれば、その時はその時だろう。友人が一人減るのは残念だが、彼女も私ももう子供ではない。
自分の行動のツケは自分で払わなくてはならない。
……それでも私よりはマシな人間なのだろうけどね。
だが、あの慈善団体、そして黒山羊を信仰する者がいる以上、また同じことが起こるのかもしれない。
私はあくまで探偵だ。
あくまで依頼人の依頼を果たすことが目的であり、それ以上のことに首を突っ込むべきではないのだろうが…
今、世界を壊されるのは困る、少なくとも奴との決着をつけるまでは。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
誰にでも世界の敵になりえる。
世界の敵はどこにでも潜んでいる。
あの村長も少なくとも、昔はまともだったのだろう。
だが、あのような本を読み、異形のものを信奉してしまったばかりにあのような結末を迎えてしまった。
そして、言葉自体にはそこまでの力はない、それは元々彼の、人間の持っていた狂気、可能性だ。
彼は、それに縋って、自分の気持ちを押し付けて楽になっていただけなのだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そういえば彼女はこれからどうなるのか…
どうやら、回収した魔道書を盗み見ていたようだが……
おかしな本を書く程度なら、可愛いものだが、彼女のエゴもいずれはそれだけで収まらなくなるのだろう。
まぁ彼女が私の敵を増やさないことと、敵にならないことを願おう。
敵になれば、その時はその時だろう。友人が一人減るのは残念だが、彼女も私ももう子供ではない。
自分の行動のツケは自分で払わなくてはならない。
……それでも私よりはマシな人間なのだろうけどね。
PCより
あの事件から数日、私の日常は別段変化していない。
確かに、大きな事件にかかわったのかもしれない。
しかし、私にとってあれは"日常の延長"なのだ。
怪異は、特別なものではない…意外と、日常の近くに潜む。
それはもしかしたら、世界を滅ぼす危機が間近に存在するということだ。
まぁ、別にいつものことだからいいんだけどさ。
そういえば、最近は悠の事務所に行けてないなー…魔導書借りたけど、ばれてないよな…?
高校時代から色々積もる話もあるし、たまには仕事抜きで遊びに行こうかな?
そのときは、コイバナの続きでも聞いてもらおうかな。
白滝先生は…ああ、この前写本しちゃった魔導書にはまり気味だな…。
大丈夫かな…?自宅で首つりとかしてないよな…?
まぁ、久々にオカルト話で色々盛り上がれそうだ、石井教授も交えて久々にじっくり話したいな。
酷目さんは…うん、まぁなんだ。
また変な事にかかわったりしないよう、話くらいはしに行こうかな。
巡…うーん、新婚さんの所に行くのはお邪魔かな?
まぁ、怪異に下手に突っ込むと、旦那さんも悲しんじゃうからねー。
何か、またシリアスに別れて勘違いされるのも面倒だし、たまには連絡いれようかな。
「っと、そろそろかな…」
今日は、ミスカトニック大学留学への説明会がある日だった。
あの後出したレポート"妖租の秘密"と"緑海村の研究"は、ゼミ生の中でもトップの評価をもらえた。
それが功を奏し、ついに大学内で数枠しかない留学席を獲得したのだ。
…まぁ、希望者が殆どいなかったわけでもあるけど。
留学時期はまだまだ先だが、きっと向こうでも素敵な日常が待っているに違いない。
「ああ、楽しみだな…」
今までの怪異を後に、未来への期待を寄せる。
恐らく、この後も彼女は永遠に怪異に引き寄せられていくのだろう。
だが、そのたびに彼女は立ち向かい、推理し、助け、生き残り、また新たな日常を探し求めるのだろう。
…何故なら、それこそが神奈川来夏にとっての"日常"なのだから。
ある人は言った「知ってしまった以上、無垢なるもの達を守らなくてはならない」と
ある人は言った「ただ、大切な人を守りたいだけだ」と
ある人は言った「世界を救うのに理由はいらない」と
この世界の真理に触れた者達は、狂うか、それとも前に進むか。
どちらにせよ、今までとは同じでなくなってしまう。
しかし、それでも世界を守ろうとする者達を、人々は"探索者"と呼ぶ。
…ある神は言った「人間が、この薄氷の世界で足掻くことこそが美しい」と
では、その薄氷の世界を壊そうとする彼女は…狂人か?探索者か?
その答えを、彼女はまだ持たない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼女が最初にこの世界に気付いたとき、別段なんとも思わなかった。
ただでさえ世界は危うい均衡を保っているのだ、核でも使えば世界はすぐ滅びる。
それに幾つかの危うさが加わっただけ、世界は何も変わらない。
しかし、彼女は気付いてしまった。
「…この世界は、奇跡だ」
枯れ木に支えられたような世界が、いまだに存在することに。
そして考えた。
この世界を壊せる立ち位置にいるということに。
そして憧れた。
魔術でも、神でもなく「この一介の小説家の力」で壊すことに。
"物語"が世界を壊すその様を、彼女は目標にしたのだ。
神話的な知識でもなく、魔術的な意味合いでもない。
ただただ"純粋な物語"が世界を破壊する様を…彼女は望んでいるのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『呪いかストレスか!?一般人が急に発狂しだす事態に!』
テレビに映るアナウンサーが、淡々と原稿を読み上げている。
決して小さくはない報道は、話題性そのままにお茶の間に届いていた。
今は数が少ないが、原因不明の事態に世間は戦々恐々としている。
「この程度で世界が崩壊するわけではないのに」と、テレビのスイッチを消した。
…最近、私が書いた一冊の物語は、ただただ純粋な狂気を物語に昇華させたものだ。
目標にはまだ遠く、当たりは5人に1人程度だ。
更に、陥る狂気もまだ浅く、数日から長くて数カ月程度であり、致命的なモノにはならない。
しかし、それでも私の目標に、着実な一歩となったのは確かである。
私は正気でなくてはならない…何故なら、正気の人の心を壊すためには、それを理解しないといけないのだ。
…とはいえ、そのぎりぎりの境に立たなければ、物語を書くことはできないだろう。
この物語はあくまで未完成、故に時期を見て絶版指定にする予定だ。
…しかし、今回は面白い事になっている。
どこからかぎつけたのか、数人の集団…恐らく、狂気に陥ってしまった人間の友人か何かか。
彼らは友か、愛する者のためか、はたまた義憤に駆られ、私を捕まえようとしている。
真実に立ち向かいながらこの狂気の世界に踏み込み、薄氷の現実を守ろうとする者達。
彼らのような勇気ある人々のことを、私は敬意を表して"探索者"と呼ぶ。
…きっと、彼らは私のことを「狂人」と罵り、刃を向けるのだろう。
なんと美しいことか!
未完成の物語が生んだ思わぬサブストーリー…さて、彼らはどんな物語を描いてくれるのか?
私はまだ見ぬ"探索者"達に期待を寄せながら、次の作品の執筆作業に戻った。
"黒山羊の僕"
政府と直接的なつながりがあり、政治的な力も強いNGO法人。
しかし、その正体は"シュベ=ミグ教団下部組織"であり、内に様々な狂気を抱えている。
…そんな中、彼らが飛躍的に力を伸ばしている。
今時珍しい"人間の幹部"が入ってきたためだ。
勿論、最初は歓迎されなかった。
教団員としては、ぽっとでの人物が幹部につくのもあり得ない、それが正気の人間となれば猶更だ。
故に、最初は疎まれ続けていたのだ。
だが、次第に彼女は教団に受け入れられていったのだ。
彼女が持つ魔術的戦闘や調査能力、更に博識な知識と豊富な経験は何事にも代えがたい。
さらに言えば、彼女が"人間だった"ということも大きい。
人外の力を持つ幹部たちは、信者に"畏怖"される存在だ。
だが、手に届く位置にいる彼女は、信者にとって"憧れ"となったのだ。
更に、一般人である彼女が幹部と末端のつながりになった。
その結果として、教団の"表"と"裏"がつながり、運営がスムーズになったのだ。
そして、魔術戦闘の指導により"裏"の教団員達の魔術的能力が飛躍的に向上した。
教団の結束や運営、そして個々の能力の上昇による力の拡大。
…教団員達は、彼女に尊敬と憧憬の念を込めてこう呼ぶ。
シュベ=ミグ教団下部組織"黒山羊の僕"魔術戦闘担当教官『Master Leica』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…一体どういうことなんでしょうか…?」
"黒山羊の僕本部"にて、私は個室で書類整理をしていた。
…あの事件のあと、確かに私は教団に出入りしていた。
それは、ローラ・アーリーさんと話しをするためだ。
私に近しい人物であり、気さくな人だったから、ついつい歓談してしまった。
そして歓談ついでに、教団の様子をちょっと見学したのだが…。
「あれはないよなぁ…」
教団の人材内容は、お粗末にもよいものとは言えなかった。
確かに、それなりの人材はそろっていた、しかし配置や指揮系統が滅茶苦茶だ。
簡単に説明すれば、この教団の大半はローラ・アーリーさんに魅入られた人達だ。
故に、彼女のカリスマ性により教団が成り立っている。
それ自体は悪いことではないのだが、故に指揮系統がなってない。
危機管理に対応できる人間が壊滅的に少ないのだ。
人材整理をしながら、恐らく彼女と数人の幹部のみで成り立っていたんだろうなと考える。
「そりゃぁ、緑海村のような出来事も起こるよ…」
未調査の儀式を行って、不用意に膿の母を呼び出すし、しかも放置しちゃうし…。
危機感を持つなら、対となる退散の呪文を用意しておくべきだろうし。
そのうえ村に関する一切の記録を消したのもいただけない。
完璧な隠蔽など存在しない、そして一度気づけば、好奇心旺盛な誰かが調べるに決まっている。
今回は教授が突いたからよかったが、富原のような例外もある。
もし、その事件が世間に流布して、それがシュベ=ミグ教団の耳に入ったら…。
ダメだ、これは何とかしないと。
そう思い立ってしまい、私は教団立て直しを始めたのだ。
まずは人材整理からはじめ、指揮系統の管理。
更に現場で指揮をとれる人間の育成や統率。
政府への圧力をかけるなどのリスク管理。
NGO法人である"表"と"裏"をつないだ管理のスムーズ化。
緑海村のような管理ミスの確認と、そのフォローの徹底。
更に、今までの儀式関連で緑海村などのミスがあった場合の後処理。
勿論、これらはローラ・アーリーさんが出ればすぐ片付くのだろう。
しかし、それでは組織はいつまでたってもミスは消えない。
それどころか、何か間違えれば教団壊滅もありうるのだ。
それに、友人に無理をさせるわけにも行かないからね。
…で、色々とやり始めた結果。
「こうなった…と」
あまりにもひどかったから教団管理に乗り出したけど、色々参加してる間に仕事が増えた。
教団は更に勢力を伸ばし、リスク管理に対応できる人材も増えた。
短期間でここまでやれば上出来だろう、とは思うが。
…しかしその後、私が教団内で割と浸透してしまっている。
簡単にいえば、教団員達に好かれているのだ。
最初はすごく怖い表情でにらんできたのに、今はすれ違うたびに笑顔で挨拶返してくれるし。
なんか、すごい懐かれているような…教師系漫画の主人公の教師とか、こんな気持ちなのかなぁ…とは感じた。
「…まぁ、悪い傾向じゃない」
クリーンな活動は、徐々に黒い噂は払拭しつつある。
世間では割と好意的に受け入れられつつあり、このまま行けば全国各地への展開も視野に入れられるかもしれない。
それに、教団内部で顔を効かせておけば、小説のネタ探しにも役に立つ。
慈善団体であるが故、全国へのオカルトスポットへの情報収集は捗るに違いない。
…最近は忙しくて、執筆作業にあまり時間を割いてないけど…。
ああ、狂気に魅入られた冒涜的な物語を綴りたい。
「……そろそろ休憩入れるか…」
最近は、ローラさんの所に行けてないし、たまには行こうかな。
私は部屋を出て、彼女がいる部屋に行く。
たまには、いつものようにゆっくり歓談でも楽しもうか…。
…神奈川来夏が教団にこれ以上入れ込めば、世界の危機となるかもしれない。
しかし、その間は"彼女の本"の完成は遠くなる。
教団から離れれば、世界の危機は遠ざかるかもしれない。
だが、その分"彼女の本"の完成は早まってしまう。
教団が世界を滅ぼすか、彼女の本が世界を滅ぼすか。
どちらにせよ、世界を滅ぼすのには違いないのだが…。
シュベ=ミグ教団下部組織"黒山羊の僕"魔術戦闘担当教官『Master Leica』
彼女の苦悩、そして世界の危機は続く…。
PLより
あの事件から数日、私の日常は別段変化していない。
確かに、大きな事件にかかわったのかもしれない。
しかし、私にとってあれは"日常の延長"なのだ。
怪異は、特別なものではない…意外と、日常の近くに潜む。
それはもしかしたら、世界を滅ぼす危機が間近に存在するということだ。
まぁ、別にいつものことだからいいんだけどさ。
そういえば、最近は悠の事務所に行けてないなー…魔導書借りたけど、ばれてないよな…?
高校時代から色々積もる話もあるし、たまには仕事抜きで遊びに行こうかな?
そのときは、コイバナの続きでも聞いてもらおうかな。
白滝先生は…ああ、この前写本しちゃった魔導書にはまり気味だな…。
大丈夫かな…?自宅で首つりとかしてないよな…?
まぁ、久々にオカルト話で色々盛り上がれそうだ、石井教授も交えて久々にじっくり話したいな。
酷目さんは…うん、まぁなんだ。
また変な事にかかわったりしないよう、話くらいはしに行こうかな。
巡…うーん、新婚さんの所に行くのはお邪魔かな?
まぁ、怪異に下手に突っ込むと、旦那さんも悲しんじゃうからねー。
何か、またシリアスに別れて勘違いされるのも面倒だし、たまには連絡いれようかな。
「っと、そろそろかな…」
今日は、ミスカトニック大学留学への説明会がある日だった。
あの後出したレポート"妖租の秘密"と"緑海村の研究"は、ゼミ生の中でもトップの評価をもらえた。
それが功を奏し、ついに大学内で数枠しかない留学席を獲得したのだ。
…まぁ、希望者が殆どいなかったわけでもあるけど。
留学時期はまだまだ先だが、きっと向こうでも素敵な日常が待っているに違いない。
「ああ、楽しみだな…」
今までの怪異を後に、未来への期待を寄せる。
恐らく、この後も彼女は永遠に怪異に引き寄せられていくのだろう。
だが、そのたびに彼女は立ち向かい、推理し、助け、生き残り、また新たな日常を探し求めるのだろう。
…何故なら、それこそが神奈川来夏にとっての"日常"なのだから。
ある人は言った「知ってしまった以上、無垢なるもの達を守らなくてはならない」と
ある人は言った「ただ、大切な人を守りたいだけだ」と
ある人は言った「世界を救うのに理由はいらない」と
この世界の真理に触れた者達は、狂うか、それとも前に進むか。
どちらにせよ、今までとは同じでなくなってしまう。
しかし、それでも世界を守ろうとする者達を、人々は"探索者"と呼ぶ。
…ある神は言った「人間が、この薄氷の世界で足掻くことこそが美しい」と
では、その薄氷の世界を壊そうとする彼女は…狂人か?探索者か?
その答えを、彼女はまだ持たない。
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彼女が最初にこの世界に気付いたとき、別段なんとも思わなかった。
ただでさえ世界は危うい均衡を保っているのだ、核でも使えば世界はすぐ滅びる。
それに幾つかの危うさが加わっただけ、世界は何も変わらない。
しかし、彼女は気付いてしまった。
「…この世界は、奇跡だ」
枯れ木に支えられたような世界が、いまだに存在することに。
そして考えた。
この世界を壊せる立ち位置にいるということに。
そして憧れた。
魔術でも、神でもなく「この一介の小説家の力」で壊すことに。
"物語"が世界を壊すその様を、彼女は目標にしたのだ。
神話的な知識でもなく、魔術的な意味合いでもない。
ただただ"純粋な物語"が世界を破壊する様を…彼女は望んでいるのだ。
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『呪いかストレスか!?一般人が急に発狂しだす事態に!』
テレビに映るアナウンサーが、淡々と原稿を読み上げている。
決して小さくはない報道は、話題性そのままにお茶の間に届いていた。
今は数が少ないが、原因不明の事態に世間は戦々恐々としている。
「この程度で世界が崩壊するわけではないのに」と、テレビのスイッチを消した。
…最近、私が書いた一冊の物語は、ただただ純粋な狂気を物語に昇華させたものだ。
目標にはまだ遠く、当たりは5人に1人程度だ。
更に、陥る狂気もまだ浅く、数日から長くて数カ月程度であり、致命的なモノにはならない。
しかし、それでも私の目標に、着実な一歩となったのは確かである。
私は正気でなくてはならない…何故なら、正気の人の心を壊すためには、それを理解しないといけないのだ。
…とはいえ、そのぎりぎりの境に立たなければ、物語を書くことはできないだろう。
この物語はあくまで未完成、故に時期を見て絶版指定にする予定だ。
…しかし、今回は面白い事になっている。
どこからかぎつけたのか、数人の集団…恐らく、狂気に陥ってしまった人間の友人か何かか。
彼らは友か、愛する者のためか、はたまた義憤に駆られ、私を捕まえようとしている。
真実に立ち向かいながらこの狂気の世界に踏み込み、薄氷の現実を守ろうとする者達。
彼らのような勇気ある人々のことを、私は敬意を表して"探索者"と呼ぶ。
…きっと、彼らは私のことを「狂人」と罵り、刃を向けるのだろう。
なんと美しいことか!
未完成の物語が生んだ思わぬサブストーリー…さて、彼らはどんな物語を描いてくれるのか?
私はまだ見ぬ"探索者"達に期待を寄せながら、次の作品の執筆作業に戻った。
"黒山羊の僕"
政府と直接的なつながりがあり、政治的な力も強いNGO法人。
しかし、その正体は"シュベ=ミグ教団下部組織"であり、内に様々な狂気を抱えている。
…そんな中、彼らが飛躍的に力を伸ばしている。
今時珍しい"人間の幹部"が入ってきたためだ。
勿論、最初は歓迎されなかった。
教団員としては、ぽっとでの人物が幹部につくのもあり得ない、それが正気の人間となれば猶更だ。
故に、最初は疎まれ続けていたのだ。
だが、次第に彼女は教団に受け入れられていったのだ。
彼女が持つ魔術的戦闘や調査能力、更に博識な知識と豊富な経験は何事にも代えがたい。
さらに言えば、彼女が"人間だった"ということも大きい。
人外の力を持つ幹部たちは、信者に"畏怖"される存在だ。
だが、手に届く位置にいる彼女は、信者にとって"憧れ"となったのだ。
更に、一般人である彼女が幹部と末端のつながりになった。
その結果として、教団の"表"と"裏"がつながり、運営がスムーズになったのだ。
そして、魔術戦闘の指導により"裏"の教団員達の魔術的能力が飛躍的に向上した。
教団の結束や運営、そして個々の能力の上昇による力の拡大。
…教団員達は、彼女に尊敬と憧憬の念を込めてこう呼ぶ。
シュベ=ミグ教団下部組織"黒山羊の僕"魔術戦闘担当教官『Master Leica』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…一体どういうことなんでしょうか…?」
"黒山羊の僕本部"にて、私は個室で書類整理をしていた。
…あの事件のあと、確かに私は教団に出入りしていた。
それは、ローラ・アーリーさんと話しをするためだ。
私に近しい人物であり、気さくな人だったから、ついつい歓談してしまった。
そして歓談ついでに、教団の様子をちょっと見学したのだが…。
「あれはないよなぁ…」
教団の人材内容は、お粗末にもよいものとは言えなかった。
確かに、それなりの人材はそろっていた、しかし配置や指揮系統が滅茶苦茶だ。
簡単に説明すれば、この教団の大半はローラ・アーリーさんに魅入られた人達だ。
故に、彼女のカリスマ性により教団が成り立っている。
それ自体は悪いことではないのだが、故に指揮系統がなってない。
危機管理に対応できる人間が壊滅的に少ないのだ。
人材整理をしながら、恐らく彼女と数人の幹部のみで成り立っていたんだろうなと考える。
「そりゃぁ、緑海村のような出来事も起こるよ…」
未調査の儀式を行って、不用意に膿の母を呼び出すし、しかも放置しちゃうし…。
危機感を持つなら、対となる退散の呪文を用意しておくべきだろうし。
そのうえ村に関する一切の記録を消したのもいただけない。
完璧な隠蔽など存在しない、そして一度気づけば、好奇心旺盛な誰かが調べるに決まっている。
今回は教授が突いたからよかったが、富原のような例外もある。
もし、その事件が世間に流布して、それがシュベ=ミグ教団の耳に入ったら…。
ダメだ、これは何とかしないと。
そう思い立ってしまい、私は教団立て直しを始めたのだ。
まずは人材整理からはじめ、指揮系統の管理。
更に現場で指揮をとれる人間の育成や統率。
政府への圧力をかけるなどのリスク管理。
NGO法人である"表"と"裏"をつないだ管理のスムーズ化。
緑海村のような管理ミスの確認と、そのフォローの徹底。
更に、今までの儀式関連で緑海村などのミスがあった場合の後処理。
勿論、これらはローラ・アーリーさんが出ればすぐ片付くのだろう。
しかし、それでは組織はいつまでたってもミスは消えない。
それどころか、何か間違えれば教団壊滅もありうるのだ。
それに、友人に無理をさせるわけにも行かないからね。
…で、色々とやり始めた結果。
「こうなった…と」
あまりにもひどかったから教団管理に乗り出したけど、色々参加してる間に仕事が増えた。
教団は更に勢力を伸ばし、リスク管理に対応できる人材も増えた。
短期間でここまでやれば上出来だろう、とは思うが。
…しかしその後、私が教団内で割と浸透してしまっている。
簡単にいえば、教団員達に好かれているのだ。
最初はすごく怖い表情でにらんできたのに、今はすれ違うたびに笑顔で挨拶返してくれるし。
なんか、すごい懐かれているような…教師系漫画の主人公の教師とか、こんな気持ちなのかなぁ…とは感じた。
「…まぁ、悪い傾向じゃない」
クリーンな活動は、徐々に黒い噂は払拭しつつある。
世間では割と好意的に受け入れられつつあり、このまま行けば全国各地への展開も視野に入れられるかもしれない。
それに、教団内部で顔を効かせておけば、小説のネタ探しにも役に立つ。
慈善団体であるが故、全国へのオカルトスポットへの情報収集は捗るに違いない。
…最近は忙しくて、執筆作業にあまり時間を割いてないけど…。
ああ、狂気に魅入られた冒涜的な物語を綴りたい。
「……そろそろ休憩入れるか…」
最近は、ローラさんの所に行けてないし、たまには行こうかな。
私は部屋を出て、彼女がいる部屋に行く。
たまには、いつものようにゆっくり歓談でも楽しもうか…。
…神奈川来夏が教団にこれ以上入れ込めば、世界の危機となるかもしれない。
しかし、その間は"彼女の本"の完成は遠くなる。
教団から離れれば、世界の危機は遠ざかるかもしれない。
だが、その分"彼女の本"の完成は早まってしまう。
教団が世界を滅ぼすか、彼女の本が世界を滅ぼすか。
どちらにせよ、世界を滅ぼすのには違いないのだが…。
シュベ=ミグ教団下部組織"黒山羊の僕"魔術戦闘担当教官『Master Leica』
彼女の苦悩、そして世界の危機は続く…。
皆さま、お疲れさまでした!
何とか無事クリアできたようで、正直安心しています。
最終決戦では、腕や足くらいなら覚悟してましたからね…最後の攻撃がクリティカルなら死んでた。
とはいえ、このような大団円…とまでは行きませんが、丸く収まってよかったです。
…後日談については…まぁうん、なんだ、反省はしている。
だって!KPが不安をあおるような結末書くから!シナリオ内でも黒幕言われていたし!
というわけで「CoCっぽいふつうの後日談」「黒幕っぽい正気度0の後日談」「結末の不安を吹き飛ばすギャグ風味」の三つを書きました。
楽しんでいただけたら幸いです。
さて、それでは皆様への謝辞を
シオエル様!御剣のHO1の私立探偵RPは非常に素晴らしかったです!
最後まで安定した活躍と探索は、見ていて安心しました。
何気に最終決戦では魔術師としての役割も見せて…かっこよかったです!
さといも様!白滝の変人超心理学者としての、終始一貫したRPは非常に面白かったです!
また好奇心に物を言わせて、魔導書を読むんでしょうね…こちらの世界に来るのです(黒幕の手招き)
あ、動画見させてもらいました、面白かったです!次回作があったら楽しみにしてます(チラッ
バジル様!酷目を最初に酷い目と略したのは私です、すまない…すまない…。
シナリオ内でも割と貧乏くじを引かされていたような気がしますね、最初のファンブルやら、白滝さんの発狂やらで。
作中唯一の一般人としてキャラは一番立っていたと思います!…一般人のキャラがたつ卓っていったい…?
カラグルマ様!侍系合法ロリ人妻女医は、ついに神話技能30の大台に乗りましたね…。
この先生き残れるか…良ければ、また神奈川でご一緒できたらなと考えています。
まぁ、神奈川自身、正直ふつうの卓に参加できそうにないですけどね!(諦め)
そして、このような面白い卓を開いてくださったうえで、私をゲストに呼んでくださった歌識様!
AF9個、呪文28個、神話技能は47の過剰成長魔術師作家の参加を許してくださってありがとうございます。
非常にワクワクさせられ、そして恐怖させられてとても楽しいシナリオでした。
二分化されたシナリオの長期枠の方も、どうせならこの子で出てみたいですね…シナリオ知ってるから無理だけど。
まぁでも、また別のシナリオができたら、そのときも神奈川来夏で行くと思いますので、どうぞ宜しく。
それでは皆様、別の世界線で出会えたら、そのときはどうぞよろしくお願いします。
「またどこかの卓で会えることを祈って」
…あ、たまにKPやったりしてます!救済卓がもっぱらですけど、もしよければ参加してくれるとうれしいです。
何とか無事クリアできたようで、正直安心しています。
最終決戦では、腕や足くらいなら覚悟してましたからね…最後の攻撃がクリティカルなら死んでた。
とはいえ、このような大団円…とまでは行きませんが、丸く収まってよかったです。
…後日談については…まぁうん、なんだ、反省はしている。
だって!KPが不安をあおるような結末書くから!シナリオ内でも黒幕言われていたし!
というわけで「CoCっぽいふつうの後日談」「黒幕っぽい正気度0の後日談」「結末の不安を吹き飛ばすギャグ風味」の三つを書きました。
楽しんでいただけたら幸いです。
さて、それでは皆様への謝辞を
シオエル様!御剣のHO1の私立探偵RPは非常に素晴らしかったです!
最後まで安定した活躍と探索は、見ていて安心しました。
何気に最終決戦では魔術師としての役割も見せて…かっこよかったです!
さといも様!白滝の変人超心理学者としての、終始一貫したRPは非常に面白かったです!
また好奇心に物を言わせて、魔導書を読むんでしょうね…こちらの世界に来るのです(黒幕の手招き)
あ、動画見させてもらいました、面白かったです!次回作があったら楽しみにしてます(チラッ
バジル様!酷目を最初に酷い目と略したのは私です、すまない…すまない…。
シナリオ内でも割と貧乏くじを引かされていたような気がしますね、最初のファンブルやら、白滝さんの発狂やらで。
作中唯一の一般人としてキャラは一番立っていたと思います!…一般人のキャラがたつ卓っていったい…?
カラグルマ様!侍系合法ロリ人妻女医は、ついに神話技能30の大台に乗りましたね…。
この先生き残れるか…良ければ、また神奈川でご一緒できたらなと考えています。
まぁ、神奈川自身、正直ふつうの卓に参加できそうにないですけどね!(諦め)
そして、このような面白い卓を開いてくださったうえで、私をゲストに呼んでくださった歌識様!
AF9個、呪文28個、神話技能は47の過剰成長魔術師作家の参加を許してくださってありがとうございます。
非常にワクワクさせられ、そして恐怖させられてとても楽しいシナリオでした。
二分化されたシナリオの長期枠の方も、どうせならこの子で出てみたいですね…シナリオ知ってるから無理だけど。
まぁでも、また別のシナリオができたら、そのときも神奈川来夏で行くと思いますので、どうぞ宜しく。
それでは皆様、別の世界線で出会えたら、そのときはどうぞよろしくお願いします。
「またどこかの卓で会えることを祈って」
…あ、たまにKPやったりしてます!救済卓がもっぱらですけど、もしよければ参加してくれるとうれしいです。
PCより/後日談の存在に気付いた
PLより
〜○月××日〜
ちょっと日記をつけて見ようと思いいたった、なんせ色々ショックがあったから・・・
直ぐにやめることになりそうだけど、それは気にしない。
教授の失踪は、村の救済・・・あるいはもっと大きな話になったけれど、一応は幕を閉じた。
あの時見た化け物のショックからか・・・はたまた友人の(相手がどう思ってるかは知らない)裏面・・・夢を知ってしまったせいか・・・
いや、こっちが原因なのは胃潰瘍だろう。
・・・話がまとまらない。
結局あの後、私は精神病院に入院なんてことになった、軽い狂気を患わってしまったらしい。
村の狂気の元凶となっていた化け物は退散、狂気に呑まれ、正気を完全に失った人々は皆自殺。
地下牢に居た人々はまとめて精神病院・・・
まだ平気だった人は、多分八木さんと一緒に今も村の再興に尽力しているんだろうなと・・・
勿論、気になることが無くは無い。
あの化け物を呼んだのは何者か?邪神の肉片などどうやって手に入れたのか?
村の奇形児については結局どうだったのか?
でもそれは知らなくても良い事だろう、下手すれば私があの村長みたいなことになりかねない。
今を懸命に生きるのみ、無垢な人を、被害者を救うのみ。
私の出来る事・・・いや、して良い事はそのくらいだろう。
・・・そう言えば院長、友人であり先輩である人物が行方不明なのをフッと思い出したが・・・いや、まさかね。
最後はバーに行くと言っていたけれど・・・
_________________________________________________________
「・・・(これでよしっと・・・いつまで続くかな)」
1D100<=99 聞き耳 → 成功
「そういえば、こんな噂知ってる?こういう儀式をすると・・・」
扉の向こうから、そんな話が聞こえる。
退院したらまた怪異に触れるんだろうなと、ぼんやりとした予感を抱いているが・・・
正直もう勘弁してほしい、多忙で倒れそうだ。
ちょっと日記をつけて見ようと思いいたった、なんせ色々ショックがあったから・・・
直ぐにやめることになりそうだけど、それは気にしない。
教授の失踪は、村の救済・・・あるいはもっと大きな話になったけれど、一応は幕を閉じた。
あの時見た化け物のショックからか・・・はたまた友人の(相手がどう思ってるかは知らない)裏面・・・夢を知ってしまったせいか・・・
いや、こっちが原因なのは胃潰瘍だろう。
・・・話がまとまらない。
結局あの後、私は精神病院に入院なんてことになった、軽い狂気を患わってしまったらしい。
村の狂気の元凶となっていた化け物は退散、狂気に呑まれ、正気を完全に失った人々は皆自殺。
地下牢に居た人々はまとめて精神病院・・・
まだ平気だった人は、多分八木さんと一緒に今も村の再興に尽力しているんだろうなと・・・
勿論、気になることが無くは無い。
あの化け物を呼んだのは何者か?邪神の肉片などどうやって手に入れたのか?
村の奇形児については結局どうだったのか?
でもそれは知らなくても良い事だろう、下手すれば私があの村長みたいなことになりかねない。
今を懸命に生きるのみ、無垢な人を、被害者を救うのみ。
私の出来る事・・・いや、して良い事はそのくらいだろう。
・・・そう言えば院長、友人であり先輩である人物が行方不明なのをフッと思い出したが・・・いや、まさかね。
最後はバーに行くと言っていたけれど・・・
_________________________________________________________
「・・・(これでよしっと・・・いつまで続くかな)」
1D100<=99 聞き耳 → 成功
「そういえば、こんな噂知ってる?こういう儀式をすると・・・」
扉の向こうから、そんな話が聞こえる。
退院したらまた怪異に触れるんだろうなと、ぼんやりとした予感を抱いているが・・・
正直もう勘弁してほしい、多忙で倒れそうだ。
合計5日間にも及ぶ長期セッション、参加者の皆様はお疲れ様でした。
今回は私のキーパリングの甘さで皆様に多大なる迷惑をかけてしまい、申し訳なかったと思っています。
今回で学んだことを糧に、よりよいキーパリングが出来るように努力していきたいと思います。
さて、今回のシナリオですが、たくさんの謎が残るものの全員が生還できてKPはほっとしております。
今回頂いた教訓を元に、このシナリオは二分化していこうと思います。
また、公募で拙卓をみつけたら、参加希望していただけるとうれしいです。
それではまた、どこかの卓でお会いしましょう。
以下、つらつらと裏設定やらNPCの後日談やらを書いていきますので興味がある方はちらりと見ていくとよろしいかと。
※追記
今更後日談の更新かよ!!とか思っている方々…申し訳ありませんでしたぁ!!!
しばらくPCが使えない状況にあって後日談のことをすっかり忘れていました…(´;ω;`)。
本当に今更ですがちょろっと後日談を追加しておきましたので興味があったらみていって下さい。
今回は私のキーパリングの甘さで皆様に多大なる迷惑をかけてしまい、申し訳なかったと思っています。
今回で学んだことを糧に、よりよいキーパリングが出来るように努力していきたいと思います。
さて、今回のシナリオですが、たくさんの謎が残るものの全員が生還できてKPはほっとしております。
今回頂いた教訓を元に、このシナリオは二分化していこうと思います。
また、公募で拙卓をみつけたら、参加希望していただけるとうれしいです。
それではまた、どこかの卓でお会いしましょう。
以下、つらつらと裏設定やらNPCの後日談やらを書いていきますので興味がある方はちらりと見ていくとよろしいかと。
※追記
今更後日談の更新かよ!!とか思っている方々…申し訳ありませんでしたぁ!!!
しばらくPCが使えない状況にあって後日談のことをすっかり忘れていました…(´;ω;`)。
本当に今更ですがちょろっと後日談を追加しておきましたので興味があったらみていって下さい。
…あの事件の後、私は後遺症のため、病院に通院しゆっくりと療養した。
その間に緑海村で色々なごたごたがあったようだが、どうにか落ち着いたようだし大丈夫だろう。
結局あの事件の全貌は分かっていない。
あの教団が何かをやっていたということは分かった。
…しかし、それを証拠付ける物もなく、今も教団は活動を続けている。
そしてニコラス、思えば彼から村の情報と肉片を渡されたのが全ての始まりだった。
あの後、大学に問い合わせたが"そのような人物はいない"との一点張りだ。
「はぁ…結局真相は闇の中…か」
そう、事件は解決したもののその元凶ともいうべき存在を野放しにしたままなのだ。
「だが…それよりも今は溜まった仕事をしなければ…」
あの事件は公にされるはずもなく、石井教授の失踪は内々に処理された。
よって、当然溜まった仕事に対する大学側からのフォローなどあるはずもなく…
「とりあえずは、ゼミ生のレポートを見ていくか」
そう言って机に溜まった書類の束から一人の生徒のレポートを取り出す。
「…『妖租の秘密』と『緑海村の研究』か」
提出者名は"神奈川 来夏"と書かれている。
「神奈川君は"あちら側"にどこまで浸かっているのだか…」
"神奈川 来夏"ゼミ生の中でも一風変わった存在だ。
自分もそう思っていた…事件の前までは。
あの事件でみた彼女は、今まで見知った彼女では無かった。
魔道書を簡単に読み解き、あの教団の会長を手玉に取り、呪文を行使する。
それは彼女に対する印象を一変させるのには十分なものであった。
「あちら側の世界は、存外近くにあったのかも知れんな…」
あの事件を思い出し、教授はそう独白する。
自分を救出しに来たメンバー達は、皆あちら側にいる人間だった。
「御剣君、如月君、伊織に神奈川君…酷目君は違ったのかな?」
「はぁ…本当に、世界は狭いな…」
あちら側の世界は、我々のすぐそばにある。
石井教授は、それを今偶然にも気づいてしまったのだ。
気づいてしまった人間は今後もこの世界に巻き込まれてしまう。
まるで誘蛾灯にたかる蛾のように、無意識のうちに事件に足を踏み入れてしまう。
それに気づかず、教授はレポートを読んでいく。
もはや『取り返しのつかないところ』まで足を踏み入れたのだと、知ることも無く。
…世界は回り続ける、一人の人間に構うことなどなく、ゆっくりと。
その間に緑海村で色々なごたごたがあったようだが、どうにか落ち着いたようだし大丈夫だろう。
結局あの事件の全貌は分かっていない。
あの教団が何かをやっていたということは分かった。
…しかし、それを証拠付ける物もなく、今も教団は活動を続けている。
そしてニコラス、思えば彼から村の情報と肉片を渡されたのが全ての始まりだった。
あの後、大学に問い合わせたが"そのような人物はいない"との一点張りだ。
「はぁ…結局真相は闇の中…か」
そう、事件は解決したもののその元凶ともいうべき存在を野放しにしたままなのだ。
「だが…それよりも今は溜まった仕事をしなければ…」
あの事件は公にされるはずもなく、石井教授の失踪は内々に処理された。
よって、当然溜まった仕事に対する大学側からのフォローなどあるはずもなく…
「とりあえずは、ゼミ生のレポートを見ていくか」
そう言って机に溜まった書類の束から一人の生徒のレポートを取り出す。
「…『妖租の秘密』と『緑海村の研究』か」
提出者名は"神奈川 来夏"と書かれている。
「神奈川君は"あちら側"にどこまで浸かっているのだか…」
"神奈川 来夏"ゼミ生の中でも一風変わった存在だ。
自分もそう思っていた…事件の前までは。
あの事件でみた彼女は、今まで見知った彼女では無かった。
魔道書を簡単に読み解き、あの教団の会長を手玉に取り、呪文を行使する。
それは彼女に対する印象を一変させるのには十分なものであった。
「あちら側の世界は、存外近くにあったのかも知れんな…」
あの事件を思い出し、教授はそう独白する。
自分を救出しに来たメンバー達は、皆あちら側にいる人間だった。
「御剣君、如月君、伊織に神奈川君…酷目君は違ったのかな?」
「はぁ…本当に、世界は狭いな…」
あちら側の世界は、我々のすぐそばにある。
石井教授は、それを今偶然にも気づいてしまったのだ。
気づいてしまった人間は今後もこの世界に巻き込まれてしまう。
まるで誘蛾灯にたかる蛾のように、無意識のうちに事件に足を踏み入れてしまう。
それに気づかず、教授はレポートを読んでいく。
もはや『取り返しのつかないところ』まで足を踏み入れたのだと、知ることも無く。
…世界は回り続ける、一人の人間に構うことなどなく、ゆっくりと。
村全体を巻き込んだ事件は収束した。
村長とその取り巻きの集団は自殺を図り、毎夜の悪夢も消えた。
監禁されていた人々も解放され、今は街の精神病院に搬送された。
犠牲者は多く、村にも大きな損害が出た。
これからやらねばならぬことは多く、課題も山積みだ。
…それでも、村は救われたのだろう。
あの化け物と教団、今回の事件の核となった者達のことは結局分からずじまい。
しかし、今回はそれでいいのだと思う。
僕がこれからやるべきことは村の復興、そして村の新たな方向性を探っていくことなのだから。
…これから村を守るのは他でも無い『僕』自身だ。
天城先生との約束を果たすために、そして村を守ってくれた彼ら自身に報いるためにも。
「…さてと、そろそろ僕も復興の手伝いをしなくちゃね。」
そういって八木はペンを置き村人達の手伝いへ行く。
これからこの村がどうなっていくのか、それはまだ分からない。
…しかしこの村が悪夢にうなされることは今後決してないだろう。
なぜならこの村には多くの物を背負った青年と悲しみを乗り越えた村人達がいるのだから。
今日も太陽は輝いている、新たな村の始まりを見守るように、燦々とどこまでも明るく…
村長とその取り巻きの集団は自殺を図り、毎夜の悪夢も消えた。
監禁されていた人々も解放され、今は街の精神病院に搬送された。
犠牲者は多く、村にも大きな損害が出た。
これからやらねばならぬことは多く、課題も山積みだ。
…それでも、村は救われたのだろう。
あの化け物と教団、今回の事件の核となった者達のことは結局分からずじまい。
しかし、今回はそれでいいのだと思う。
僕がこれからやるべきことは村の復興、そして村の新たな方向性を探っていくことなのだから。
…これから村を守るのは他でも無い『僕』自身だ。
天城先生との約束を果たすために、そして村を守ってくれた彼ら自身に報いるためにも。
「…さてと、そろそろ僕も復興の手伝いをしなくちゃね。」
そういって八木はペンを置き村人達の手伝いへ行く。
これからこの村がどうなっていくのか、それはまだ分からない。
…しかしこの村が悪夢にうなされることは今後決してないだろう。
なぜならこの村には多くの物を背負った青年と悲しみを乗り越えた村人達がいるのだから。
今日も太陽は輝いている、新たな村の始まりを見守るように、燦々とどこまでも明るく…
「…ええ、後処理はそのようにして下さい」
がちゃり、と彼女は電話を切る。
電話の相手は政府の高官、話の内容は緑海村で起こった諸々のことの処理についてだ。
そもそも緑海村は教団が政府と話し合い無いものとされた村である。
とはいえ、二桁に及ぶ自殺者にそれと同等以上の精神異常者が出ては警察が動かざるを得ない。
この事件をもみ消すとなれば相応の労力が必要となる。
よって、教団の会長であるローラが直々に後処理を行わなければならないのだ。
「はぁ、本当にままならないものですわね」
電話を終えそうこぼす。
この事件は何十年も前に解決したはずだった…。
それが今となって再燃し、その後処理に追われるとは頭の痛い問題だ。
「…本当にもう会長なんて引退してどこかのリゾートで余生を満喫したいですわ」
「馬鹿なこと言ってないで早く書類を片付けて下さい」
小さい声で言ったのにこの馬鹿真面目な部下は聞き逃さず仕事をやれと迫ってくる。
現実逃避をしても目の前の書類は消えていかない。
覚悟を決めて書類を片付けようとしたその時、連絡用の電話が鳴る。
「…はぁ、また電話ですか」
重い気分で電話を取るが、電話の受話器からの声を聴いた瞬間彼女の雰囲気が豹変する。
「…あら、あなたから連絡を下さるなんて、覚悟は決まったんですの?」
「ええ、分かりました、時間を作りましょう…」
彼女は楽しげに話をしている、その様子は先ほどまでと違い妖艶さと風格を漂わせている。
そして話が終わったのか、電話を切り、横に控える部下に話しかける。
「明日の午後から、予定を入れておいて下さいまし」
「…例の彼女ですか」
「ええ、あの方のお墨付きですもの、きっと素晴らしい方でしてよ」
「しかし気を付けて下さい、話の通りなら、いずれ彼女はあなたをも上回る…」
「お黙りなさい」
その一言で部下は発言が出来なくなり、冷や汗を流す。
「私は大魔術師ローラ・アーリーよ、お忘れかしら?」
「…出過ぎた真似を致しました」
そう、彼女は人を逸脱した『モノ』である。
その力、カリスマ性でこの組織を作り上げた本物の魔術師、それが彼女だ。
山羊を信仰する魔術師と山羊との契約を果たした小説家、彼女らの出会いがどのような未来を生むのか。
どちらに転ぶにしろ、彼女と教団にとって大きな転換点となることは間違いない。
遥か遠く大いなる揺り篭から山羊の笑い声が聞こえた気がした…。
数十年前ジュブ=ニグラスの信仰団体である黒山羊の僕が招来の呪文を唱えるが失敗。
代わりに膿の母が召喚されてしまう。
しかし、宗教集団の招来の呪文は不完全であり膿の母は完全な状態では招来されなかった。
そのため呼び出した集団を殺した後休眠状態に入り、眠っていた。
そこにやってきた教授がニャルラトホテプの化身である他大学の教授からシュブ=ニグラスの肉片を渡され持っていたため
膿の母の休眠を解いてしまい膿の母は目覚める。
膿の母は自らの完全復活と祖母たるシュブ=ニグラスの招来のために動き出す。
代わりに膿の母が召喚されてしまう。
しかし、宗教集団の招来の呪文は不完全であり膿の母は完全な状態では招来されなかった。
そのため呼び出した集団を殺した後休眠状態に入り、眠っていた。
そこにやってきた教授がニャルラトホテプの化身である他大学の教授からシュブ=ニグラスの肉片を渡され持っていたため
膿の母の休眠を解いてしまい膿の母は目覚める。
膿の母は自らの完全復活と祖母たるシュブ=ニグラスの招来のために動き出す。
黒山羊の僕の会長。BBA
延長の呪文で若さを保っているがその実シュベ=ミグ教団の初期メンバーでもある。
かなり高位の魔術師で展開次第では、敵対・中立・友好その何れにもなる可能性がある人物。
…歳の話をすると切れるのでしてはいけない。
延長の呪文で若さを保っているがその実シュベ=ミグ教団の初期メンバーでもある。
かなり高位の魔術師で展開次第では、敵対・中立・友好その何れにもなる可能性がある人物。
…歳の話をすると切れるのでしてはいけない。
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