用語集

ほとんどの内容は『クトゥルフ神話TRPG』時代のものです。
『新クトゥルフ神話TRPG ルールブック』の記載にはほとんど対応していないので、ルールブック内に記載がなく、
やろうず内で使われている用語(第6版、第7版、SANなど)について気になった時に参照してください。

アルファベット順

A

APP

容貌や外見の美しさ、他人が受ける第一印象を表す。内面的な美しさは考えない。
人間の通常最大値は18であり、限界値は21となる。能力値21を超えることは自然的にはありえない。
魔術、薬品、機械化などの相応の理由により21を超えて上昇することはありえる。
APPが18もあれば、誰もが振り向くような美人だろう。3以下しかないようなら顔に酷い傷があったりするのかもしれない。
APP0は極めて醜い容貌となり周囲にショックを与える。

APP	容姿の状態	解説
00	人間の容貌の体を成さない	神話生物と同様にAPPは「該当せず」に相当する
01	インスマス面の最終形態に近い容貌	見た瞬間に強いショックを与え、場合によっては正気度ロールが発生する
02	恐ろしい容姿	人間では通常このような容姿にはなりえないが、酷い事故や魔術などの影響でなりえる
03	非常に醜い容姿	思わず目を背けるか、嫌悪感、畏怖を抱く。誰の記憶にも強烈な印象を植え付ける
04～05	醜い容姿	人によっては畏怖を抱くかもしれない。誰からもはっきりと特徴を覚えられてしまう
06～08	ややバランスが崩れた容姿	個性的と言えなくもない。クトゥルフの寵愛を受けしものの初期平均値
09～12	平凡な容姿	ごく普通の容貌であり、人の記憶に残りにくい
13～15	整った容姿	交渉を有利に進めることは容易く、人から好感を持たれる
16～17	美しい容姿	異性に対する印象は極めて良い
18	非常に美しい容姿	誰からもうっとりと眺められるほど均整の取れた完璧な外見
19	飛びぬけた美貌	雑踏の中に紛れていても目を引くほどの美貌
20	ありえない美貌	ほぼ完璧に整った美しい容貌。異性、同性を問わずに人々を惹きつける
21	人間の美的感覚の頂点	バーストやノーデンス。現在の人間の感覚では最高の美貌。見た人間は男女問わず、その場で陶然としてしまうかもしれない
22以上	人外の美貌	もはや人間ではありえないほどの恐るべき美貌。直視することさえ困難。正気度ロールが発生する

B

C

D

E

G

H

I

K

P

S

SAN

正気度ポイントを示す。SAN0は完全に正気が失われたことを意味する。
探索者にとってもう一つのHPであり、この数値がシナリオ中に減少することで探索者は恐怖を覚え、狂気に陥ることとなる。
SANは恐怖体験をすることや、魔術のような普通ではない異常を利用するとき、あるいは狂気的な真実を知った時に減少する。
探索者のSANが減少することは、探索者が精神をすり減らし、狂気へと近づいていくことを表しているのである。
正気度を失う際に行うダイスロールのことを正気度喪失、あるいはSANチェックと呼ぶこともある。
なお、第6版では現在値SAN、最大値SAN、能力値SANの3種類のSANの用法があるため注意されたし。

SIZ

体格の大きさを表す。同数値でも男女間では差がある。SIZ0は、肉体の消滅を意味する。
この能力値とCONの平均値が、探索者の耐久力(HP)となる他
STRとの合計値は、近接戦闘および投擲で与えるダメージボーナスに影響する。
SIZが大きいなら、身長が高かったり、体格が良かったり、または太っていたりするのだろう。
SIZが小さいなら、身長が低かったり、痩身であったり、どんなに食べても太らない体質かもしれない。
或いは、四肢のいずれかを失っている、かもしれない。

SIZ	身長幅（cm）	通常の体重限界（kg）
08	150～155	36～73
09	155～160	39～82
10	160～165	41～91
11	165～170	43～100
12	170～175	46～109
13	175～180	50～118
14	180～185	55～127
15	185～190	59～136
16	190～195	64～146
17	195～200	68～155
18	200～205	73～164
19	205～210	82～173
20	210～215	90～182
21	215～220	100～191

STR

筋力の強さを表す。人間でSTR0は起き上がる事も出来ない状態となり自力呼吸も不可能になる。
倒れた仲間を担いだり、敵の腕を振りほどいたりする時にこの数値が重要になる他
SIZとの合計値は、近接戦闘および投擲で与えるダメージボーナスに影響する。
ただし、この能力が低いからといって、必ずしも戦闘ができないというわけではない。
また、神話生物にもSTRは存在するが、当然の如く人間より高い。八つ裂きにされる前にとっとと逃げよう。

STR	目安
00～00	実体のない幽霊
01～01	シャン
02～03	ネズミ怪物
04～05	子供
06～07	老人
08～09	弱い人間
10～11	平均の人間
12～13	健康な人間
14～15	強い人間
16～17	重量あげ選手
18～19	オリンピック選手、深きもの

あいうえお順

あ行

アイホート

イギリスの地下迷路に住むといわれるGOOの一柱。
大変な子煩悩で、人間に雛を寄生させようとする。具体的には人間を追い詰め、この場で死ぬか雛を受け入れるかの選択を迫る。
小さな蜘蛛みたいな雛は、やがて成長すると宿主の身体を食い破って外に出る。雛を殺すと（ダイス目次第では）親が出てくる。
雛を取り除く呪文も存在するが、やはりダイス目次第で親が出てくる。

アザトース

沸騰する混沌の中心。外なる神々の総帥であり、白痴の王。通称アザ様。
音楽による影響を受ける、白痴である、とてつもない力を持っているのが特徴。あのニャルラトテップをも配下に従える。
召喚は比較的容易だが、アザ様の気分次第で銀河系くらい軽く吹き飛ぶので、狂信者ですら召喚したがる者はいない。
こいつの召喚を阻止するのが目的のセッションも多い。

アドリブ

その名の通り、アドリブを加える事。
GMをやっている人間は大なり小なりアドリブを加えながらセッションを回している。
時折、「全部アドリブ」がすばらしい事であるかのように喧伝される場合があるが、
要は「用意を何もしていない」だけであり、着地点が全くもって不明なため、事故の確率は極端に上がる。
熟練したGMの中でも、適正のある人間のみが辛うじて出来るような代物なので、完全なアドリブを目指す事はお勧めしない。

いあー

いつのまにか定着した、オンラインセッション開始時の掛け声。
クトゥルフ神話で、旧支配者を讃えたり、召喚したりするときの呪文の一部にもよく見られる。
例:「いあ　いあ　くとぅるふ　ふたぐん」
日本語に訳すなら、「万歳!」等。
開始時にメンバーが全員いるか、確認する意味もある。

Iaia Style

ひたすらにSANが削られ発狂し合いを繰り広げるゲームスタイル。
CoCらしい、「発狂死する楽しさ」を味わいたいマゾプレイヤー向け。

医学

応急手当に加え、診断や検死など専門的な知識を扱う技能。
その代わり習得には高い専門性が要求され、職業技能としては医者と教授と伝道者の三種のみが持っている。
なお治療についてはルールがバラバラに書いてあるので技能だけでなく、64ページなどルールブックを読み込んで確認する必要がある。
中でも注意すべきは「負傷からくる耐久力の喪失を、ただちに1d3ポイント回復させる。1回の負傷に対して手当は1回しかできない」点。
つまり、あくまで治療対象の「負傷からくる耐久力の喪失」だけを回復させるのであり、たまに勘違いされているように
「わざと1ダメージ与えた後に医学判定→3回復させて、負傷による減少量以上にHP回復」というのは、ルールでも否定されている。

イグ

蛇たちの父と呼ばれる、蛇にまつわる神格。
蛇人間たちに崇拝されており、崇拝者には加護を与える。ある意味神らしい神。
人間に対しても崇拝者には威厳を持って応える。（クトゥルフの神々にしては）比較的友好。
反面、目をつけられると額に月のマークがついた、死の毒を持つ蛇に追い回される羽目になる。

イゴーロナク

外見はこの神に憑依された人間が被ることになり、歪み変形したいやしむべき姿によってのみ知られている。
憑依された人物は、頭部のない恐ろしい姿へと膨張していき、青白くしまりのない肉体が不快な冷光に輝いている怪物へと変化する。
イゴーロナクの両手のひらには、大きく裂け鋭い歯を備えた口が開いており、それによって獲物を喰らうらしい。
この口は会話を交わすためのものではなく、相手の肉を引き裂き、血を吸い、空腹を満たすものでしかない。
地球上でこの神を崇拝する者は多くないが、崇拝を受けたら威厳を持って応えるらしい。

イスの偉大なる種族

4億年前から5000年前まで栄えた精神生命体。現在のオーストラリアに最大の都市があった。
何かと飛行するポリプとケンカしている。
"偉大なる種族"と呼ばれているのは、彼らが時間というものを理解し、それを完全に支配したからである。
中立的種族のため、あまり探索者と関与することはない。
が、探索者が彼らの時間旅行をする手助けをすれば、何らかの四次元的な道具が手に入るだろう。
彼らが時間を越える際、イス人は他の生物の精神を乗っ取る。
乗っ取られた生物は、肉体が乗っ取られている間4億年前から5千年前に存在した彼らの植物的な円錐形の肉体に存在する羽目になる。
そして肉体を乗っ取っていたイス人が元の肉体に戻る際、乗っ取っていた間、即ちイス人の肉体の中に存在していた間の人間の記憶は消される。
消すといっても完全なものではなく、乗っ取られた人間にはその間の記憶が夢となって出てくることもある。

イタクァ

人型の、途方もなく巨大な神格。
遭遇した人間を空へと巻き上げ、酷い時には数ヶ月の間飛行させ、そして地面へと落とす。通称：エクストリーム高い高い
犠牲者は空の旅で死ぬか、地面に叩きつけられて死ぬかで、生き残っても身体が高所に馴染んでしまい地表では生きられない。
その際、犠牲者は謎めいた物品を所持していることがある。
召喚は零下の雪山で行う必要がある。

色物卓

エッチな卓の事ではなく、クトゥルフ神話TRPGのデザイン意図から少し（あるいは大分）離れたシナリオやハウスルールを導入して遊ぶ卓の事。
どのラインを超えると「色物」なのかは個人によって異なる。
クトゥルフ神話TRPGというよりは、その大元である「BRPベースのなにか」になっているケースもある。合う合わないは人次第。
参加する場合は、その事を念頭に置いてよく考えてから参加しましょう。
また、あまりにもクトゥルフ神話TRPGから逸脱したものに関しては、こちらではなく、姉妹コミュのTRPGやろうずでの開催が推奨されています。

インスマス面

クトゥルフの眷屬である「深きもの」と人間のハーフ。
深きものの容姿が魚人のような姿だけあり、インスマス面もどことなく魚っぽい顔をしている。
青年期から壮年期にかけて深きものへの変異が始まり、やがて完全に深きものへ変身するという。
インスマス面の探索者を製作することも可能だが、APPを2d6-1で決定すること。

インスマス面と呼ばれる理由は、深きものとインスマス面の一大拠点が
アメリカの「インスマス」と呼ばれる漁村であったため。
興味のある人は原作「インスマスの影」(創元推理文庫のラヴクラフト全集1に収録)を読み、サプリメント「インスマスからの脱出」を買おう。

エレファントガン

10ゲージショットガンと並んで最早AFとまで言われる1920'sアメリカシナリオの心強い御伴。
期待値15とマーシャルアーツ真っ青の火力を安定して叩き出す事が出来る。
さらに固定値で7のダメ―ジを1ラウンドに2回撃てるため、通常であれば銃器が通じにくい貫通最低値の神話生物にも有効な武器になる。
アメリカでも大抵連射武器は違法で手に入りにくいため、入手難度を考えても多くのシナリオでこれが最適解の武器になる事が多い。
本国公式シナリオではエレファントガンの有無がPTの生死を分けるようなシチュエーションも多いため、これから挑む人は憶えておこう。

応急手当

医学の下位互換技能。負傷による耐久力の減少を回復できるが、検死などは行えない。
ただし初期値は30％と高く、技能値を振っていなくても治療に成功する可能性がある。
兵士や警官といった現場職が、職業技能として習得できる。
回復を行う際の注意点については、医学の項を参照。

大いなるもの

大いなるものは地球のドリームランドと呼ばれるところの神格です。
他の神格と比べて最も最弱で、人間でも賢ければ彼らを凌ぐことができるかもしれません。
しかし、彼らは外なる神の保護を受けているので安易に敵対するべきではありません。
普段はドリームランドに存在しているが覚醒の世界に踏み込むこともあります。
大いなるものは人類に対して善意的であり、風貌も人間と非常に似ているので人間と交配することもあります。

か行

化学

科学ではない。簡単に言うと、化学物質を合成して何かを作るスキル。
最近はこの技能を悪用して爆弾や毒ガスを自作する、テロリストプレイが普及しつつある。
材料がホームセンターやインターネットで揃ってしまうのが恐ろしい。
武器に乏しい現代日本シナリオで使われることが多いようだ。
ちなみに爆弾を製作する場合は起爆装置や信管も作成しないといけないため、電器修理や電子工学スキルが必要になる。

ガタノソア

火山と関連のある神格。
ニュージーランド周辺の海域に存在するといわれる、ヤディス＝ゴー山の頂の地下をねぐらとしていると伝えられる。
この神格を見たものは即座に石化し、内臓と脳のみが半永久的に生き続ける状態となる。
非常に強力なガタノソアの呪いは、直接見る以外にもガタノソアをかたどった像などを通しても現れる。

聞き耳

目星（ま行参照）と並ぶ主要な探索技能。
視界の届かない場所の物音や気配を探って、安全確認をしたり、
土曜夕方の某ラジオ番組よろしく会話の盗み聞きができたりする。

期待値

ダイスを振った際に期待される数値。
6面ダイスなら3.5、10面ダイスなら5.5である。
組み合わせてダイスを振った場合は正確には最頻値ですが、TRPG界隈では大抵混同されて期待値と呼称される事があります。
最頻値は2d6で7、2d10で11というようになります。
「私の2d6の期待値は4です」というように、ダイス目の悪さを自虐する表現に使われることもあります。

キック

探索者が素手で行える攻撃の中で、組み付きと同じ1d6+dbダメージを与える、強力な技能。
このスキルとマーシャルアーツを合わせて習得すると、キックの一撃で人間が即死する場合も。
場所と時代を選ばぬ凶悪な威力が人気のヒミツ。脳筋キャラのお供に是非。

キャラクタープレイ

PCに与えた設定（プロフィールなど）を元になりきって振舞うこと。
マンチキンテキストを翻訳してインターネット上で公表している馬場秀和が提唱した概念で、ロールプレイとは別のものである。
厳密には強いキャラクタープレイと弱いキャラクタープレイに分けられ、
問題とされるのはもっぱら「ルールやシナリオよりも、なりきりを優先する」ような、強いキャラクタープレイを指す。
例：女好きのPCの場合
弱いキャラクタープレイ
女性を見かけたら声をかけてナンパする、愛想よく振舞うなどを行なうなど。
強いキャラクタープレイ
悪霊の家について調べず女性をナンパしている、女性に関しては言いくるめなどダイス判定をするまでもなく相手は自分に惚れると主張する

キャンペーン

同一ＰＣ、同一ＰＬで複数のシナリオを遊ぶ事を前提とした遊び方の事。
途中でＰＣがロストした場合は、新規ＰＣかあるいは下駄を履かせて新規ＰＣ作成をして投入する事が多い。
同一ＰＬで卓を長期に渡って囲むため、時間面での負担は大きいが、継続使用によってＰＣ掘り下げなどが出来るのも特徴。
長さによって、ショートキャンペーン、ロングキャンペーンのように呼称する。
ＣｏＣで有名なものは前の版で発売（現在入手困難）された「ヨグ=ソトースの影」「ユゴスからの侵略」「ニャルラトテップの仮面」など。
自分でキーパーをしてみたい場合は基本ルールブックや、d20を参照にすると良いだろう（特にd20ではキャンペーン運営についての記述が充実している）

救済卓

1.PLを救済するための卓
突発卓（た行参照）の一種で、卓の抽選に落ちた人のために別のＫＰが即席で立ててくれた卓のこと。
卓の競争率が高い休日に発生しやすく、その性質上１日で終わる短いシナリオであることが多い。
平日が忙しい休日ＰＬにとってはありがたい存在であるが、
落選者が多かった場合、そこでまた抽選が発生してしまうことも。

2.PC(探索者)を救済するための卓
死亡や永続的発狂などでそれ以上使えなくなった探索者を、再度使えるようにする卓のこと。
は行「復活卓」を参照のこと。

旧支配者

グレート・オールド・ワンとも。かつて地球を支配していた存在。
外なる神と比べればはるかに矮小な存在だが、それでも人間と比べれば桁外れに強力な神々。
…と言うのが一般的な認識だが、実は旧支配者の定義は作家ごとに異なっているため、
一概に「旧支配者＝グレート・オールド・ワン」と言い切る事はできなかったりする。
現行のルルブでは旧支配者と言う用語は使われておらず、グレート・オールド・ワンで統一されている。
外なる神と比べればまだ人間的な概念が通用しやすい面もあり、シナリオにも使いやすい。

旧版サプリ

主に1986年から1994年までホビージャパンが翻訳・販売していたサプリの事を差す。
ホビージャパン期、第一期、ボックス版、などとも。
ルルブとしては第二版、第五版が当たる。
数多くのサプリ、シナリオ集が販売されていたが、現在はそのほとんど全てが入手困難となっている。

狂信者

クトゥルフ神話の神々を崇め奉る人々……だけではなく極右や極左の活動家や革命家のことも含む。
カルト教団の信者はカルティスト、崇拝者と呼んであげた方がわかりやすいだろう。

禁酒法時代

1920年代アメリカとその前後数年を指している。 1920年代は特に「ジャズ・エイジ」として有名。
ルールブックでは舞台の一つとして挙げられており、ラヴクラフトが後に神話体系の土台となる原作群を執筆したのはこのころ。
ジャズ・エイジは狂騒の20年代ともよばれ、様々な分野の発展、新発見が相次いだ時代であった。
禁酒法時代と呼ばれるのは当時アメリカでは酒を売買するのが違法だったことに由来する。
もちろん酒を人々から奪うなど不可能であり、闇酒場(いわゆるスピーキージー)が半ば公然と営業していた。
それどころか、ニューヨークのある酒場は警察本部とトンネルで繋がっていたそうである。
おまけに「21」というスピーキージーにはニューヨーク市長の指定席まである始末で、ほとんどマトモに機能していなかった。

銀の黄昏教団

COCにおける最も強力なカルト秘密結社の１つ(だった)。
初出は「ヨグ＝ソトースの影」であり、ホビージャパン時代を知らないユーザーの間ではほとんど無名に等しい存在だった。
が、エンターブレインから発売された「クトゥルフ・カルトナウ」においてその存在が紹介され、知名度が上がった模様。
この教団の最高指導者達を人間だと思ってはいけない。~~何で神格よりPOWが高い人間がいるんだ…~~

吟遊詩人（吟遊、吟遊ＧＭ）

ＰＣがいてもいなくてもストーリーの流れが変わらないようなシナリオを作るゲームマスターの蔑称。
あるいはＰＬに行動の選択肢を与えない「一本道シナリオ」を行うＧＭへの皮肉。自虐に使われる場合もある。
成功しようが失敗しようが物語のオチは変わらない、というのが特徴。
多くの場合、お気に入りのＮＰＣがＰＣのお株を奪って大活躍したりする。
「まるで吟遊詩人の物語を聞いているようだった」という感想から生まれた言葉。
ＮＰＣ愛に溢れるＧＭは自分がそうならないように気をつけましょう。
なお、元は自分のＰＣだったキャラをＮＰＣに流用すると、なりやすい模様。

クイックスタート

いわゆる「お試し版」。
クトゥルフ神話TRPGでは、ケイオシアムの公式HPにて、クイックスタートが配布されており、簡易なPC作成とサンプルシナリオとして「悪霊の家」が記載されている。
ただし、もちろん英語である。
なお、これは販促を目的とした「お試し版」であって、「ルールブックを所持せずにゲームを行う事」を目的としたものではない。
技能等の詳細な説明や道具類の詳しいデータは付属しておらず、技能数値もいくつか異なる点がある。
仲間内で回す分には構いませんが、これだけ持ってそれを想定していない公募セッションに応募を出すような事はやめましょう。

口プロレス（口プレイ）

キャラクターの能力やダイスによる判定ではなく、プレイヤーの口頭で状況の打開を図ること。
いわゆる「ＲＰでなんとかする」事。
ある意味「自由な」TRPGの醍醐味とも言えるものだが、ＰＬの"口のうまさ"次第でどうにかなってしまうケースなどもあり、
ルールブックに解説されている「強いプレイヤーと弱いプレイヤー」を容易に生み出しかねないものでもある。
また、PC能力の形骸化や出番の不均等といった問題も発生する。
近年のTRPGでは、多少のそれを認めつつも、基本的にはPCの能力、ひいてはデータを最重要視するようにシステムが構築されるようになってきている。

クトゥグア

燃え上がる巨大な炎の塊のような姿の神格。
ニャル様の大敵とされ、ニャル様退散のために召喚されることもあるとか。
召喚時には辺り一帯が火の海となるため注意が必要。人間に対し特に感情も関心も持っていないため、巻き添えで焼き殺される可能性は十二分にある。
人間の崇拝者は特にいないが、この神格を崇拝するPLは多いとか。

クトゥルフ

大昔に地球にやってきた旧支配者だが、今はルルイエと呼ばれる海底神殿で眠っている。
クトゥルフの眷屬である「深きもの」と人間のハーフは「インスマス面」と呼ばれ、
今日もクトゥルフ様復活のために尽力している。
インスマス面と深きものは、クトゥルフ様を崇拝する宗教団体という形で地球全土に拠点を持っており、
噂では東京都中央区築地にも拠点があるらしい。

クトゥルフ2010

現代日本用のサプリメント。
このコミュニティでは現代日本が舞台の卓が多いために、あると便利かもしれない
銃刀法で武器がなかなか持ちにくい代わりに、防弾ベストやスタンガン、武道や杖等、一部でなかなか強い技能やアイテムがあるのが特徴
かの有名なシナリオ「奇妙な共闘」も収録されている。
過去のサプリや和製クトゥルフ小説や日本を舞台にした海外サプリ、それどころか未発表になった未完成の海外サプリのネタなど
実にマニアックなネタが豊富。

クトゥルフ神話

1.ハワード・フィリップス・ラヴクラフト、クラーク・A・スミス、ロバート・ブロック、R・E・ハワード、オーガスト・ダーレス、リン・カーター等の間で作られた、架空の神話体系。
2.探索者がどれほどクトゥルフ神話に関する冒涜的な知識を知ってしまっているかを示す技能。
技能値のぶんだけSANの最大値が減るというデメリットがある。
この技能のロールに成功した場合、そのシナリオ中に登場する（登場した）神話的脅威の全容を掴むことが出来る。
メタ的な言い方をすると、KP情報を強制開示させるというトンデモ技能である。
ダイス目次第で一気にシナリオが崩壊する、KP涙目必至の技能なので、どんな状況下でも必ずKPの許可を取ってからロールすること。
というか、基本的にはKPの指示がない限りロールしないことが望ましい技能であると思っておいたほうがよいだろう。
また、必ずしもKP情報を全て開示するとは記載されていない。開示されるのはほのめかす程度の情報でも構わないのだ。

組み付き

対象の自由を、傷つけることなく奪うことができる技能。
命中すると「押さえ込む」「転倒させる」「相手を肉体的に傷つける」など、様々な派生行動に移れるが
一部の派生行動については、具体的な効果についての明確な記載が基本ルルブにないため、KPの裁量が大きく影響する技能でもある。
ただし、どの派生行動についても、単に《組み付き》が命中しただけでは効果を発揮しないものが多い。
命中後は「相手の動きを封じる」「ダメージを与える」など、目的に応じた派生行動をきちんと宣言しよう。

グラーキ

イギリスに存在する、とある湖に住むといわれる神格。
自身の下僕として働くアンデッドを生み出すのが趣味であり、人間に対し自らの棘を刺してアンデッド化の毒を注入する。
アンデッドは最初は人間の姿をしているが、徐々にアンデッドの姿になっていく。こうなると日光に弱いという弱点が付加される。

Classic Style

CoCらしい探索をメインに据え、事件の裏に潜む神話的脅威へと立ち向かうゲームスタイルのこと。
このセッションでは脳筋プレー(何事も力で押し通す事)は非推奨であるので注意されたし。
この遊び方が基本的なCoCTRPGなので、初心者の方はこのスタイルのセッションに参加することが望ましい。
（上記のような記述があるが、『CoCらしい』が不明瞭な為KP側で「スタンダードな卓である」と表明している程度だと受け止めるのが良い）

クリティカル

技能ロールなど、1D100のダイスロールで01～05を出すこと。決定的成功とも。
ファンブル（は行参照）同様、選択ルールである。
スペシャル（さ行参照）の上位版なのだが、明確な違いがあることは少なく、同じものとして扱っている卓も多い。
とにかく、とった行動が大成功で、とてもいい結果が得られる位の認識でいいのだが、
場合によっては、知ってはいけない事実に気付いてしまうなど、逆にとても悪いことが起きる事がある。

車

普段は探索者達を目的地へ運ぶ移動手段だが
一たびアクセルを踏み、敵対する生物へ突進すれば素敵な凶器へと早変わりする。
現代日本や強力な武器が手に入らない時には、この上なく頼もしい存在である。
ただし〈運転：自動車〉のロールに失敗したら電柱に激突するのはご愛嬌。
ダメージ計算についてはカーチェイスのルールがある。
速度1につき1d6、乗っている方も1d3。車の加速性能を考えれば有視界内で発進しても1d6～3d6くらいだろう。

グレート・オールドワン

現在地球を支配している人類ですが、それはひと時の夢のようなものに過ぎません。
地底、海底には「旧支配者」「グレート・オールドワン」と呼ばれる、大いなる怪物、もとい神々が眠っています。
この存在は、どれも「怪物」と呼ばれるのに相応しい外見や能力を備えていることでしょう。彼らが本気を出せば、地球程度は容易に滅ぼされてしまいます。
また、作者のラヴクラフトは大の海産物嫌いだったために、タコや魚などの水生生物をモデルとした怪物が数多く存在します。
この神話の名前の元となったクトゥルフは、今でも海底に沈むルルイエの都で、永劫の夢を見ているとされています。
星辰が揃い、自らが復活する定めの時まで。

クローズド・サークル

何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱ったシナリオ。
元々はミステリー用語。
当wikiのシナリオ置き場にある「毒入りスープ」などが典型的な例である。
探索できる範囲が狭いため、自由度は低いが、
見当違いの行動を取って時間を浪費してしまうリスクが最小限に抑えられるため、
短時間で終わるシナリオが多く、KPにとっても誘導がやりやすい。
初心者KPおよび、初心者PLの練習にはちょうどいいかもしれない。

ケイオシアム

「クトゥルフの呼び声」TRPGを作ったアメリカの会社。
シナリオの異常なまでの難易度と酷い（褒め言葉）構成で有名。
有名なケイオシアムのシナリオは「ヨグ=ソトースの影」や「ニャルラトテップの仮面」。
稀ではあるが、アメリカで出版された日本語版が存在しない英語版サプリを購入して翻訳する人物がいる。
そんなサプリに掲載されているシナリオを敬意をこめてクソシナリオ/ケイオシアムシナリオと呼ぶ。
なお、間違っても初心者にはお勧めできない。それなりの経験者でも中々に手こずるだろう。

敬語

初対面の相手と接する時はとてもとても大切なもの。
「フレンドリー」なのと、「馴れ馴れしい」のは違います。

継続キャラ

1回以上のセッションをクリア（生還）した探索者のこと。
SAN値さえ残っていれば、また新たなセッションに参加することができるが
使用する際は、まずそのセッションのKPから許可を得るのが望ましい。

利点
・成長ロールによって、新規キャラよりも技能値が高めな事がある
・新規では持てないクトゥルフ神話技能、呪文、アーティファクト等を持っている事が多い
・一度ＲＰしている探索者なので、キャラが確定していて、ＲＰがやりやすい
欠点
・神話技能や呪文は使い方次第でシナリオを崩壊させかねない（参加前に使用可否をＫＰにきちんと確認しよう）
・キャラメイク次第では、セッションのハウスルール（特にEDUや技能値の上限ルール）に適合できず、参加が認められない事がある
・思い入れの強いキャラだと、ロスト（死亡）した時にリアルSAN値がごっそり減る

一度ロスト（死亡または永久的発狂）してしまったキャラについては、ロストの項目を参照。

経理

経理をする技能。組織の資金の動きもわかる。
使い方次第ではシティシナリオにおいて無双する可能性がある。

芸術

歌唱、絵画、陶芸などの文字通りの芸術技能かとおもいきや、
演技、漫才、スポーツなどなど、かなりその範囲はかなり広い。
とりあえず何らかの専門技能だと思っておけばいい。
キャラ付けのためのフレーバーだと考えるのが一般的だが、芸術の内容によってはそれなりに使えることもあるだろう。
ただしPLがオリジナル技能を作成するルールというより、具体的な効果はKPに一任されるのが基本である。

ゲームスタイル

そのセッションや卓がどういう方向性なのかを事前に知らせるための方法としての筆者からの提案。
元ネタはみんな大好き「パラノイア」より。
「Classic Style」
「Iaia Style」
「Noukin Style」
「Hollywood Style」
の項を参考に。

あくまでKPがどのような卓をしたいかをPLとすり合わせるためのツールの一つであり
マスタリング、プレイングを縛るものではないことに注意。

化身

化身は「外なる神」「グレード・オールド・ワン」「旧き神」「大いなるもの」が姿形を変えた顕現です。
化身は通常、本体である神々よりも力は弱く、特定の大きさや姿に限定されます。
「ニャルラトホテップ」という外なる神の化身が最も有名で、999もの化身があると言われています。

拳銃

拳銃を取り扱う技能。
トリガーハッピー御用達。
大口径拳銃で敵の頭をぶっ飛ばすのはロマンである。
ただし、舞台が現代日本の場合は入手ルートに注意しよう。
職業が警官や自衛隊員なら、合法的に入手して持ち歩ける……とも限らない。

御三家

探索御三家とも。多くのシナリオの探索において使われる頻度の高い技能、『目星』『聞き耳』『図書館』を指す。
必要とされる頻度が高いだけに、これらをとっておくと製作したキャラクターを継続して使用しやすくなる。

あくまでwiki内で上記の技能をひとくくりに呼称する場合に用いる言葉で、wikiを初めて利用する人間にはむしろわかりづらい可能性があることに注意。

こぶし

いわゆるパンチ。基本成功率50％。威力1D3。
威力は低いが成功率が高いため、全く戦闘のできないキャラでもとりあえず当たる。

ゴールデンルール

「GMの決定は全てに優先する」というTRPGの大原則。
なお、クトゥルフ神話TRPG第六版には明確に明記がなされているわけではない。
TRPGでは初期からの不文律だが、近年のシステムは、これを"不文律"や"マナー"ではなく、『ルール』として盛り込む場合も多い。
このルールは、GMが公正にルール管理をしている事を前提に、そのケアレスミスなどをカバーするためのものであって、GMの専横などを擁護するためのものではない。

さ行

再現（原作再現）

なんらかのキャラクター、あるいは作品などを"再現"する事を目的とする事。
原作再現、作品再現などと呼称される。
なお、シナリオ全てが何かの再現というほどではなくとも、何らかの「元ネタ」を持つものである場合
PL個人の知識量によっては、シナリオへの感情移入がしづらくなったり
原作の核心部分を知っているPLの探索者がより有利に立ち回り、他の探索者から活躍の場を奪うなど
「強いプレイヤーと弱いプレイヤー」が発生しやすいので、その点には注意しましょう。

鯖

①スズキ目・サバ科のサバ属 Scomber・グルクマ属 Rastrelliger・ニジョウサバ属 Grammatorcynus などに分類される魚の総称。
②当コミュニティ内で、「どどんとふサーバー」を指す隠語。
用例「無料鯖だからあんまり負荷をかけないでね！！」「やっぱり深夜は鯖が混む・・・」「２３時にえりん鯖１号室に集合！！」
さくら鯖と言っても、そういう名前の魚類ではない。（なんか高そう・・・）さくらサーバーの略である。
サーバー＝鯖はインターネットの黎明期から存在した隠語で、「２ちゃんねる」から広まったと思われる。

サブマシンガン

近接戦闘用のフルオート火器、またはそれを扱う技能。高い火力・命中率が魅力的。
しかし、入手・運用は一般人には当然困難であり、年代によっては存在すらしない。
マフィア探索者や軍人のお供になることが必然的に多くなるだろう。

サプリメント

ゲームシステムの補助を行うための追加出版物のこと。
基本ルルブには載っていない追加ルール・データやサンプルシナリオなどが収録されている。
比叡山炎上など一部例外はあるが、CoCのサプリメントは基本ルルブとセットで運用することを前提としているものが多い。
詳細は「刊行中ルールブック・サプリ一覧」の項を参考されたい。

事故

簡単に言うとセッションが失敗する事。
シナリオの結果ではなく、セッションが平穏無事に楽しく終われたか否か。
主に参加者（ＧＭ/ＫＰ含む)の感情や意思疎通などの問題に起因する事が多い。
『事故った』などと表現される。
熟練プレイヤーでも事故自体は時々起こしてしまうものだったりするが、気をつけて居れば予防は十分に可能である。
でも事故る時は事故る、特に公募卓のような相手のプレイスタイルもわからない状況だとなおさらである。
KPは事故ったときは、何が悪かったのかを考える程度（いつもは成功しているなら今回はプレイスタイルの相違と割りきってもいい）にして
次を楽しもうと前向きになることも必要である。

地蔵

卓に参加しているのに何も話さない、あるいは極端に発言数が少ないプレイヤーの事。あるいはその蔑称。自虐に使われる場合もある。
オフセでは気まずく、オンセにおいてはそもそもとして「居るのか居ないのか不明」な状態に陥る事も珍しくない。
何か打ち込んでくれないと、居て参加しているのか、はたまた寝落ちしているのかわからないわけである。
何をやったらいいかわからない初心者がそうなってしまっているだけ、というケースも多いので経験者であれば少し気をつけてあげるといいでしょう。

シナリオブレイク

シナリオが途中で破綻する事、あるいは意図的に破壊する事。
後者は基本的に迷惑行為に分類される。大抵の場合、発生するとロクな事にならない。
時折、それが「すばらしい事」であるかのように喧伝されるのは、『そこから持ち直してすばらしいものになった非常に稀有な例』だからであり、発生したら十中八九事故る。
下の「自由度幻想」も参照。

自由度幻想

「TRPGは自由なゲームである」という言葉を無邪気に捉えてしまう事を自由度幻想と呼ぶ。
実際の所セッションの進行には参加者全員の「想像の共有」が不可欠であり、その範囲内においての自由、というのが正しい。
あくまで「ゲーム」なのであり、シナリオブレイクを防ぐためにも、ある程度メタな視線からシナリオの進行に協力することが求められる。

シュブ＝ニグラス

千匹の仔を孕みし森の黒山羊と呼ばれる、ヨグ様の妻。ハスターの妻でもある。
女神として扱われ、黒魔術などと関連がある神格。性質上、神格たちの系譜に深く関わっている。
崇拝する教団は多く、多くがサバト等に関連のある黒魔術教団である。黒い仔山羊という、落とし子が多数存在する。
古典的な悪魔崇拝や魔女信仰、アニミズムや異端派という要素と相性がよく
シナリオだけでなく創作でも名前や要素は良く登場している。

呪文

CoCのPCは基本的に普通の一般人とされているが、稀にシナリオ中で魔法の呪文を獲得できることがある。
特定の神話生物を召喚、対象に直接ダメージを与えるなど効果は様々で、発動条件も様々である。
基本的にMPとSAN値を消費するものが殆どであり、
使いすぎれば発狂や意識不明などの副作用に見舞われるため、
用法用量を守り、正しく使用しよう。
~~まあ、そのリスクを承知で使用せざるを得ない状況がままあるんだがな~~
また、プレイ中のセッション以外で獲得した呪文はシナリオを崩壊させる可能性があるため、
継続キャラの呪文使用に関しては、シナリオ開始前にKPの許可をとること。

正気度

いわゆるSAN値。神話生物との遭遇や拷問など、精神にダメージを負うと減少する。
クトゥルフ神話TRPGを知らなくても、この単語は聞いたことがある、という人もいるだろう。
一度に大量のSAN値を失うことを、「SAN値直葬」と言ったりする。

ショゴス

「テケリ・リ！」の鳴き声でお馴染みの神話生物。
他の種族に使役されていることが多いが、
時々反抗期になって主人に襲いかかってくることもあるらしい。
戦闘では平均ダメージ8D6という高い攻撃力もさることながら、
最大の脅威はその防御力の高さである。
・電気＆炎による攻撃は被ダメージ半減
・銃火器を含む物理攻撃の場合、被ダメージは常に1
・1ラウンドで2ポイントの自動回復
・ちなみに平均耐久は60以上
当然まともに戦って勝てるわけがなく、こいつにバンザイ突撃をかまして葬られたNOUKINは数知れず。
よって、「こいつに会ったらとにかく逃げろ」はCoCのPLにとっては常識である。

ショットガン

ショットガンを扱う技能。
現代日本でも狩猟免許を取得していれば所持できるが、銃刀法により装弾数がかなり下がる。
しかし、二連式ショットガンだったとしても威力は相当なものであり、探索者の心強いお供である。

頭突き

ダメージ1d4+db、基本命中率10％
命中率が元から高い〈パンチ〉や、威力が２２口径ピストル並にある〈キック〉と比べて
存在意義を疑われる残念なスキル。
人間相手には十分使えるかもしれないが、神話生物に頭突きを食らわせたら
そのまま頭を美味しく頂かれる可能性もあるので、あまり使われることがない。

スペシャル

ダイスロールで成功率の5分の1以下の出目が出た状態。
探索中のロールであれば、追加情報が手に入ったりするなど、通常より良い結果が得られる。
戦闘中のロールだった場合は、武器の威力が2倍になったり（※基本ルールでは「貫通」指定のある武器限定）、
回避のついでに反撃ができたりする。
~~なお、スペシャルを出した技能は、セッション終了時に成長ロールで技能値が上がる可能性があるので、~~
~~忘れずにチェックしておこう。~~
→基本ルールではすべてのロール成功についてチェック可能とされています。
シナリオの開始前に、KPにチェックの条件を聞いておくとよいでしょう。

精神分析

宇宙的恐怖に遭遇した探索者たちの最後の砦。
一時的狂気に陥ったキャラクターを即座に正気に戻すことができ、不定の狂気も一時的なら抑えられるが
肉体へのダメージを治療する医学や応急手当と異なり、自分自身を対象にすることはできない。
治療に要する所要時間はKPの判断に委ねられるが、最大でも１時間。
この技能の成功率が高い探索者が一人いるだけで、かなりの安心感がある。

精神分析（物理）

精神分析（上記参照）を行う代わりに、拳などで物理的なショックを与えて狂気を解除する荒業。
おそらく、一時あるいは不定の狂気に陥り、危険行動を取ったりPC側に不利益な行動を取らざるを得なくなったPC又はNPCを、
各種ノックアウト可能攻撃で気絶させるなどして緊急対応するといった行動から派生して生まれた発想だろう。
しかし、基本ルルブにはこのような方法で狂気の解除ができるとは書いておらず、
本来の精神分析の存在意義が薄くなることもあって、提案してもKPから却下される事も多い。
ちなみに、「（物理）」の元ネタは、話すと長くなる上、TRPGとは全然関係ない話なので、
詳細を知りたい人は「ティロ・フィナーレ（物理）」でググること。

外なる神

CoCにおける最強の存在。元はヨグ＝ソトースの事だけを差す言葉だった。
グレートオールドワンすら歯牙にもかけない真なる神々、宇宙の生きた法則として扱われている。
CoCが有名となった現在ではクトゥルフ神話の神格達の区分として一般的に受け入れられている節があるが、
ラヴクラフト自身はアザトースを始めとする神々を作中で外なる神と分類した事は無く、ヨグ＝ソトースがオールドワンとして呼称されている作品もあるので注意。
あくまでケイオシアムが創作した神々の区分であり、TRPG以外のクトゥルフ神話の世界で必ずしも通用する概念では無いと言う事を憶えておこう。
~~「ニャルラトテップがクトゥルフより格下とかこの作家はモグリだ！」なんて迂闊に騒がないように。~~
ゲーム中のデータとしては物理完全無効、急速再生、倒しても即復活、などの反則級の能力を持つ者がほとんどであり、通常の探索者が戦いを挑むのは無謀と言える。
~~ただし中には泣けてくるほど弱いのもいる。~~

た行

大正時代

1912年から1926年までの年号。クトゥルフ神話TRPGの舞台として知られている。
生活の洋化が進み、都市が発展し、民主主義の萌芽が見られ始めた時代。
古いものと新しいものが交錯する、ロマン溢れる時代であった。
しかし1925年には治安維持法が公布されたりと、軍靴の足音が聞こえ始める時代でもある。
興味のある方はサプリメント「クトゥルフと帝国」を購入することをおすすめする。

ダイスの女神

TRPGプレイヤーの間でその存在が信じられている、ダイスの出目を司る神。
別名でダイス神、ダイスの邪神など、呼び方は人それぞれ。
肝心な場面でロールを失敗したりすると、だいたいこのお方のせいになる。

第６版

2004年3月にChaosium社より発売された、クトゥルフ神話TRPGのルールブック、『Call of CTHULHU』のこと。
日本では2004年9月より発売されている『クトゥルフ神話TRPG』のことを指す。
ルールブックがどういうものかは別途、ルールブックの項目を参照。

第７版

現在は2014年12月にChaosium社より先行してPDFで発売された、クトゥルフ神話TRPGのルールブック、『Call of Cthulhu (7th Edition)』のこと。
『Call of Cthulhu Keeper Rulebook (7th Ed.)』と『Call of Cthulhu Investigator Handbook (7th ed.)』からなる。
日本では2019年12月より発売されている『新クトゥルフ神話TRPG　ルールブック』のことを指す。
ルールブックがどういうものかは別途、ルールブックの項目を参照。

ダオロス

「ヴェールをはぎ取るもの」　異次元に棲み、絶え間無く動いている、奇妙で幾何学的な存在
自らの崇拝者には、過去や未来を見る能力を与え高次元を知覚することも可能にさせる
ダオロスの招来は非常に条件が厳しく、正しい手順を踏んで儀式を行わなければ、術者は破滅することとなる
数少ない人間の宗派としては「ダオロス教団」と「聖なる光をもたらすもの」が有名
地球には教団は少ないものの、ユゴス星やその他の異世界では崇拝されている
また、化身としては「聖なる光」が知られていて「聖なる光教団」がこの姿のダオロスを崇拝している
Uthgos plam'f Daoloth asgu'i！

探索者

クトゥルフ神話TRPGをプレイする上でのプレイヤー、またプレイヤーキャラクターの名称。
そのほとんどはただの一般人であり、ふとした事から、狂気渦巻く神話の世界へと足を踏み入れることになる。
上手く立ち回れば生還することも出来るが、その道程はとても厳しい。
死亡、発狂の危険と常に隣り合わせである。

単発（単発セッション）

1回きりのセッションの事。その後の展開等を特に想定せず行われる事が多い。
大抵、募集時に「レギュレーション」という形で参加条件が提示され、それに従って作成した新規ＰＣあるいは
そのレギュレーションに該当する継続ＰＣ（要許可）を使用してセッションが行われる。

チヒロ現象

またの名を"沙耶現象"。完全な狂気に陥った人間や脳を手術した人間に起こる現象の事を指す。
この現象が起こった人間は、人間が非人間(無機物、或いは怪物)に見え、非人間的な怪物や無機物が人間に見える。
この現象に陥った人間は、人間に対する感覚、聴覚、触覚、嗅覚、視覚が全てがらりと変わる。
例を挙げるならば、犬が無機物の塊に見え、鳴き声が風の通るような音に聞こえるといった感覚。
逆に非人間に対しては鳴き声や機械の音声がはっきりと人間の声に聞こえる、といったもの。
ちなみに名前の由来は、手塚治虫の漫画「火の鳥　復活篇」に登場するロボット"チヒロ"。
また“沙耶現象”の由来は、ニトロプラスのゲーム「沙耶の唄」に登場するヒロインの名前である。

チクタクマン

ニャルラトホテプの化身、機械の支配者。

チャウグナー＝フォーン

チョー・チョー人に崇拝されている、象のような神格。
ツァン高原の洞窟に住んでいると言われ、自身の愉悦のために人間を弄ぶ特徴がある。邪神らしい邪神。
普段はおぞましい石像のような姿をしているが、夜になると動き出す。
この神格に関連した呪文も多く、崇拝者はその恩恵を受けるケースもあるだろう。

茶番

1　手近なものを使って演じる滑稽な寸劇や話芸。歌舞伎の楽屋で下っ端の役者が余興で演じていたのが始まりで後に民間にも広まった。茶番狂言。
2　転じて、底の見え透いた下手な芝居や振る舞い。茶番劇。
要はキャラクタープレイ部分を自虐した表現。
とはいえ、基本的には、PL同士がロールプレイを伴っていないキャラクタープレイで盛り上がっていることを指すことが多い。
そのため、キャラクタープレイを主軸としたシナリオを回すセッションのことを「茶番卓」と呼び、募集をかけるKPも存在する。

ツァトゥグァ

旧支配者の一柱。
基本的に食っちゃ寝をしており、空腹時以外は惰眠を貪っている。空腹時に遭遇すると、もちろん食われる。
（クトゥルフの神格にしては）比較的安全とされている。姿を自在に変えることもできるらしい。

ツァトゥグァの無形の落とし子

ツァトゥグァの子供であり、黒いタール状の不定形の怪物。
武道キックも銃火器も効かない＋再生持ちの特性から、対NOUKIN兵器としてショゴスと並んでＫＰ達に人気。
何らかの制約をもって魔術師に奉仕していることが多い。こいつが出てきたらまともに戦おうとは思わない方がいい。

杖

クトゥルフ2010にある武器技能
「小さな棍棒」と「大きな棍棒」がセットになって初期２５％なので汎用性に優れる。
金属バットもスコップも丸太（？）も恐らく全てこの技能で使うことが出来るだろう。
故に、ホームセンターと相性がいい。

デルタグリーン

クトゥルフ神話の邪悪な勢力と日々戦い続ける秘密組織。
だが、敵のあまりの強大さに完全に負け戦を強いられている。
詳細はググれば日本語での解説が出てくる。

デルタグリーン(コミュver)

神話的脅威から市民を守るために「名誉ある、されど栄光なき戦い」を続ける抗神組織。
救済NPCは大抵ここに所属している。
実は、原作におけるデルタグリーンはアメリカ人によるアメリカのための組織であり、
宿敵のグレイと取引する「MJ12」もニャル様崇拝する秘密結社「フェイト」もなぜか活動範囲は北米のみである。
なのでアメリカ人(特に軍・政府関係者)以外が所属することは本来ありえないだろう。
ちなみに、各国にはデルタグリーンに相当する機関があり、
・英国の「PISCES」(ただしこの組織はシャンに乗っ取られており、現状幹部がSAN0だったりして明らかに邪神側である。)
・露国の「GRU」
・日本の「黒蜥蜴」など。

ドール

超弩級の巨大神話生物。そのSIZ平均は500を超える。
マレウス・モンストロルムにて、「戦艦をペチャンコにするのに十分な威力」と評されたそのダメージボーナスは何と、65D6。
ここまで来ると、もはやロールするまでもなく、前述のマレモンでも、「ダメージ＝死」と明確に記されている。
この時点でどんなNOKINキャラでも裸足で逃げ出すレベルだが、逃げ出した所で、
スタン・窒息・腐食効果付きのツバを吐いて追い打ちをしてくる鬼畜仕様。最大射程5kmな上に成功率も50%と地味に高い。
神話生物としての格はそこまで高くないのだが、
見た目のインパクトとＰＬに与える絶望感は神格にも匹敵するだろう。

図書館

大量の本や書類の山から、必要な情報を見つけ出すのに使われる技能。
現代シナリオでは、ネットからの情報収集にも使用できる。
目星（ま行参照）・聞き耳（か行参照）の次くらいにオーソドックスな探索技能だが、
舞台が大自然のど真ん中だった場合など、使用機会のまるで無いシナリオもあるので、
めぼききよりは優先度が低くなりがち。

突発、突発卓

前もって探索者を募集せず、短期間あるいは当日にＰＬを募って行うセッション。その性質上シナリオの内容も短編が多い（突発短編と呼ばれる）。
KPが暇な日に突然行う事がある。参加したい人は掲示板やwikiを毎日チェックしよう。

ドリームランド

幻夢境とも。夜毎の夢の中で訪れることができる夢の世界。
この世界を訪れることができる想像力豊かな者は夢見る人と呼ばれる。
剣と魔法のダークファンタジー的な世界であり、決して世界全土が理想郷という訳ではない。
神話生物もウロウロしている為、訪れるのはむしろ危険かもしれない。
だが、理想郷と呼べるような街がそこかしこに点在するのも確かである。
興味のある方は原作の「幻夢境カダスを求めて」や、
サプリメント「ラヴクラフトの幻夢境」を購入することをおすすめする。

トルネンブラ

「生きた音」として顕現する外なる神。
天才的な音楽家をアザトースの宮殿に（強制的に）スカウトする恐ろしいお方。
探索者に平気で１Ｄ１００ダメージを与える衝撃波（回避不能☆）をぶちかますくせに、自分は
「ＩＮＴかＰＯＷに影響する呪文、および音波に作用する機器によってのみダメージを受ける。」
しかも耐久力が６０もありやがったり、移動速度が音速だったりと、もう笑うしかない。
ラヴクラフトの短編「エーリッヒ・ツァンの音楽」をもとにつくられた「マレウス・モンストロルム」のオリジナル神。

な行

煮えプレイ（煮え）

不自然なほど過剰に恥ずかしい台詞を叫んだり、過剰にドラマチックな行動をＰＣに取らせるプレイスタイルの事…とされる。
システムによっては、煮えプレイ推奨なものもあったりするが、場合によっては場の空気が一気に覚める事もある諸刃の剣である。

ニャルラトホテプ

ニャルラトテップ、ナイアーラトテップとも。原語では「Nyarlathotep」。
なんともわかりづらい名前だが、矮小な人間ごときが御名を唱えようという事自体間違いなのだろう。
クトゥルフ神話のトリックスターであり、屈指の便利キャラでもある。
~~とりあえずシナリオのネタに困ったらこの御方出しとけ！な！~~
しかし、なんでもできるKPがなんでもできるニャルラトホテプをRPすると酷いことになる可能性もあるので、使用する際はちょっと注意しよう。

ニョグタ

ありえべからず者
と大層な二つ名だが神格としては弱めである、重要でないとも書かれているし
原作からしてオカルト探偵のかませだし、ショゴスロードからはニョグタごときと笑われたりしているが
KPにとっては地下であればどこからでも登場できる気安さやニョグタの鷲掴みという素晴らしい呪文の存在、
丁度良い絶望感を与える攻撃力とビジュアル、1d6/1d20というボスらしい正気度チェック、黒幕にもしやすくより強大な存在への前座にもできる
シナリオ作ってて困ったらニョグタかイゴローナクだしておけばバランスに気を使わずなんとかなる素晴らしい友人である

なおニョグタの落とし子は物理無効を持っているので普通の探索者では勝ち目のない強敵

値切り

経理と並ぶ超不人気技能。物を買う時に役に立つはず。
基本ルルブにはかなり具体的な使用法が記されているが、
金銭の概念を厳密に設定している卓は本当に稀である上、言いくるめでも同じような事ができてしまう場合が多い。
鑑定士よろしく物の値打ちを図ることもできるようだが、これも金銭の重要度が高いシナリオでしか役に立たないだろう。
ただしそもそも金銭が存在せず、物もほとんど持ち込めず、PCが現地調達した物を物々交換するしかないドリランシナリオでは無双するかも知れない。

脳内当て（脳内当てクイズ）

ＧＭ、ＰＬ双方に起こり得る現象。いい意味では使われない。
情報の致命的な不足によって、相手の脳内にしか無いような内容を当てなければいけないような状態を指す。
（どう考えてもセッションクリアに至れるだけの情報が用意されていない、など）

脳筋

「脳味噌まで筋肉で出来ている」の略で、
あまり物を考えずに力ずくで解決しようとするタイプの人間を揶揄した言葉。
あんまり意味の良い言葉では無いので、過度の使用は控えよう。
なお、TRPG界において脳筋タイプのプレイヤーは「リアルマン」と呼ばれる。
上記のような「PL自体が脳筋（リアルマン）」の場合と「あくまでPCが脳筋設定なだけ」の場合の2ケースがあり、
PLがリアルマンだとPCもほぼ必然的に脳筋タイプになる。
後者の場合はPLもPCのキャラを立てながらも、他のPLと上手く協力しようと努力してくれるのだが、
前者の場合は他のPLそっちのけで暴走してしまう事があるので、
KPと他のPLが上手く諭して上げないと、事故（さ行参照）の発生率が格段に上がってしまう。

Noukin Style

ひたすらに銃やマーシャルキックの撃ち合いを繰り広げるゲームスタイルのこと。
セッションは戦闘が中心であり、脳筋プレーが推奨される。

ノーデンス

ラヴクラフト御大が創作したクトゥルフの神格の中で、唯一の善神（多分）。
ニャルラトホテプをカリスマブレイク状態に追い込み、人間を救ってくれた事もある。
ただしそこはやっぱりクトゥルフ神話なので、何を考えて人間を救ってくれたかは分からない。
ゲーム中では旧き神に分類されているが、気に入った人間を攫って行くと言う謎の特性が追加されている。
旧き神の中では最も有名だが、それでもシナリオに登場する事は少ない。

は行

ハーベイ・ウォルターズ

基本ルールブックにおいて登場する、チュートリアル用のサンプル探索者。STR4。
~~戦闘技能無し回避無振りでカール・スタンフォードと戦って生き残る男。~~
実はホビージャパン時代から登場しているCOCの名物的キャラクターであり、トレーディングカードゲームのMythosやボードゲームのアーカム・ホラーにも出演している。
第6版のルールブックにおいてはオカルトの謎を追うジャーナリストと言うスタンダードな探索者として、
この世界に入り始めた初心者PL達にCOCの世界とそこでの生き抜き方を、その身を持って分かりやすく教えてくれる…
と思いきや、その行動と探索方針は実際の所、かなり~~ヒャッハー~~フリーダムである。暇があれば彼の足跡をもう一度丹念に読み返して見てもいいだろう。
「COCにおけるクラシックとは何なのか」とあらためて考えさせられる事だろう。

ハウスルール

その卓、そのセッションでのみ適応されるルールの事。
ゲーム自体のバランス調整から、何らかの意図の下適応されるものまで多岐に渡る。
導入する際は、バランスが狂ってしまわないか、ＧＭ、ＰＬどちらかにとって過度に有利になっていないかどうか、などしっかり考えた上で導入しましょう。
重要なのはそれによって「ゲームが面白くなるかどうか」です。

ハスター

旧支配者の一柱。名状しがたいもの、とはこの神格のことを指す。
黄衣の教団がこの神格を崇拝している。
化身として降臨することも多く、眷属や息子の神格も多いため、シナリオに直接的ではないにしろ関わってくることも多い。
クトゥルフやヴルトゥームと腹違いの兄弟であり、クトゥルフとは敵対関係とされる。

ハンドアウト

TRPGでGMからPLに配布される資料全般の事。
狭義では、シナリオハンドアウトの事を指す。
シナリオハンドアウトとは、PLそれぞれに作成するPCに付与する特徴やシナリオ上の役割を事前配布し、それに合わせてPCを作成/シナリオに参加してもらう形式で、
CoCにおいては例えば「今回の導入は探偵事務所なので、1人探偵が必要」な時にハンドアウトとして配布する場合がある。
シナリオ導入やパーティバランスが取りやすくなる可能性がある一方、作成の自由度が下がるという問題も存在する。
ハンドアウトの番号は、より当事者性の高い順(=シナリオの中核になりやすい順)に1、2となっている事が多い。
数字が小さい方はシナリオに組み込まれている分シナリオへ接する部分が大きいが、やや制約が強くなる。数字が大きい方はそうした制約が少ない反面、シナリオへ関わる理由も比較的薄く、積極的なシナリオへの参加が求められる。
一般的に初心者は小さい数字の方が良いとされる。（シナリオ参加への導入がＧＭによってガイドされる場合が多いため）

Hollywood Style

ひたすらにご都合主義を繰り広げるゲームスタイルのこと。
セッションは何が起こってもおかしくはない展開が中心であり、細かいことは気にしないプレーが推奨される。

ヒト

学名、ホモ・サピエンス。ヒト科ヒト亜科に属する動物であり、（大抵の）探索者もここに分類される。
作成時の各能力はほとんどが最大18に制限され、牙も爪も無ければ装甲も無く、驚くほど呆気なく死ぬ無力な生き物。
万物の霊長などと自称しているが、クトゥルフ神話の世界の神々から見れば塵にも等しい存在であり、宇宙的恐怖に蹂躙されるしかない存在。
…の、はずなんだが。
実は公式ルールにおいて厳密に人の能力の成長限界が定められていないため、神格越えの探索者を育成する事は決して不可能では無かったりする。
それどころか公式サプリにすら一部のステータス(主にPOW)がGOOや外なる神すら超えている「人間」がちょくちょく登場していたりする。
…人間ってなんだっけ？

ファンブル

KPの悪意が爆発する瞬間。
ゲーム的には、戦闘時、何らかのの成功判定で96～00が出た状態。
(戦闘時で無くともこのルールを採用することもある)
その行動はひどい失敗に終わり、何か酷いイベントが起きるだろう。
ちなみに、選択ルールである。　基本ルールには存在しないので、注意しよう。

部位狙い

命中にマイナス補正がかかる代りに特殊な効果を得られる攻撃方法。
例:足を狙って攻撃させ、DEX低下を試みる、等。
これはハウスルールであることを忘れてはならない。
戦闘技能を高めに取る傾向の強いPLにとっては、マイナス補正もさほど苦ではないので便利ではある。

復活卓

シナリオの結果やクリア報酬として、一度ロストした探索者を復活させることができる卓のこと。
しかし「こうした卓が開催される」ことと、「復活した探索者が、引き続き別卓への参加を認められる」ことは全く別である。
「ゲームバランスが崩れる」「死の重み(or命の価値)が薄れる」「心情的に許せない」などの理由で
一度死んで復活した探索者を受け入れられないKPやPLも、コミュ内には一定数存在する。
そのため、こうした卓を経験した探索者については、通常の継続キャラよりも慎重に扱うのが望ましい。
復活後に別の卓へ参加する場合は、復活探索者であることをKPに伝えた上で、参加できるかを必ず確認しよう。
一度は死んだからという理由で、参加を拒否されても泣かない(ら行「ロスト」の項も参照のこと)。

人によっては「救済卓」「ロストPC卓」など、違う呼び方をすることもある。

武道

サプリメント、「クトゥルフと帝國」、「クトゥルフ2010」に掲載された技能。
ただでさえ強い「マーシャルアーツ」に必殺技のような特殊攻撃がついた恐ろしい技能。
６０％以上あると特殊攻撃可能である。
<組み技系（組み付き）>と<立ち技系（パンチ・キック）>で別れてしまうのが特徴的ともいえる。
「クトゥルフと帝國」と「クトゥルフ2010」では若干効果が違うようだ。
人外に特殊攻撃が有効かどうか、明記されていないもの、KP裁定範囲であるもの、人間のみと明記されているものに分かれている
ラッシュ、柔投げ、鉄拳が人間のみに有効と記載されているものにあたる

旧き神

クトゥルフ神話の中で、比較的人間に友好的とされる神々。
小説などでは旧神と呼ばれる事の方が多い。
ダーレス作品では邪悪な旧支配者と対をなす善神であり、アザトースやヨグ＝ソトースすら封印した全能の存在。
しかし強力かつ善良な神々と言う存在はコズミック・ホラーの雰囲気と会わないため、後続作家達の間で壮絶な議論を巻き起こした。
CoCでは旧き神がどのような存在なのかほとんど設定されていない上、基本ルルブに乗っている数も少ない。
さらに一般的にはシナリオでお呼びが掛かる事も少ない不遇な存在である。

フレーバー

探索中に使用することを想定しておらず、キャラ付けの為に取得した技能のこと。
会計の仕事をしているからという理由で、不人気技能である経理を取得したり、
キャラを強調するために、わざわざオリジナルの芸術技能（ドヤ顔、ジョジョ立ちなど）を設定するケースも有る。
ゲーム的には何の役にも立たない筈だが、思わぬ所で使用機会が来るかもしれない。

ま行

魔境岐阜県

日本の中心に存在する、自由と混沌に満ち溢れた魔境の地。主に土岐市がヤバイらしい。
とにかく住民や生物が全くまともでは無い為、魔境にくると正気度(+笑気度)がごっそり減少する。
中でも有名な生物は鳥(バーカ！)、トゲピー(不定形)、警察１(ロリコン)など。
異種族同士が結ばれる事がよくあり、過去に人と神話生物のカップルが何組も誕生している。
他にも冒涜の域を越えてる様な事柄が無数に存在するが、基本的に岐阜県なら仕方ない。
そして安里家という、魔術師一家の住まう地でもある。

マジェスティック12

米国政府の秘密機関。
解体され非合法組織となったデルタグリーンと違い、軍隊をも動かすことのできる強大な組織。
グレイと結託し科学技術の提供の見返りとして、彼らの合衆国内での活動を黙認している。
デルタグリーンとは昔から犬猿の仲だが、彼らと自分達に違いがあるのかと悩むデルタグリーンの工作員もいるらしい。

マーシャルアーツ

矮小な探索者を、狂信者や神話生物から守ってくれるありがたいスキル。
効果は「キック」「パンチ」「頭突き」「組み付き」などの素手での攻撃を二倍にする。
キックや組み付きなら通常1D6のダメージだが、このスキルを持っていると
5.56mmNATO弾と同等の2D6と恐ろしい威力となる。
恐らく、二重の極みや昇龍拳、無空波などを放っているのだろう。

魔術師

魔術を使う人。
COCにおいては一般的にイメージされる「ファンタジーの魔法使い」よりも近代西洋儀式魔術の魔術師達がモデルになる事が多い。
大抵の場合、シナリオにおける敵NPCとして登場する事がほとんど。
しかしCOCの呪文は恐ろしく燃費が悪いため、数多くの呪文を取得している魔術師と言えども、単体ではそれほど脅威にならない事が多い。
むしろ多くの場合、恐ろしいのは召喚される神話生物や所有しているＡＦ、あらかじめ用意された魔術的なギミックだろう。
~~まあ、中にはカールおじさんとかエドワード坊ちゃんみたいなのもおるんだが。~~
探索者がこの称号を得てしまったら、引退の時期が近付いていると思った方がいいだろう。

マシンガン

銃架に取り付けられた重機関銃や二脚付きの軽機関銃を扱う際に使用する。
しかしクトゥルフ神話TRPGでは多くの場合PCの立場は一般人であり、一般人がこのような重火器を使用することはまず無い。
ロールプレイ以外の理由ではなかなか習得してもらえない、やや不遇な技能である。

マレモン

公式サプリメント「マレウス・モンストロルム」の略称。
クトゥルフ神話TRPGに登場する様々なクリーチャーのデータが載っており、ＫＰにとってはシナリオ作成のお供だったりする。
詳細は「刊行中ルールブック・サプリ一覧」のページを参照されたい。

マンチキン

「マンチキンテキスト」(munchkin.txt。下の項目を参照)によって分類された4種のプレイヤー傾向のひとつ。
TRPGで最も楽しいことは自分が活躍することだと考え、ルールすら無視して活躍したがる。
ただし、日本ではプレイスタイルの違いから違った受け入れられ方をしたらしく、本場アメリカの「マンチキン」とは違う「和マンチ」といった認識が発生した。
単純に「マンチ」といった場合、どちらの意味かは不明。
本来のマンチキンは「和マンチ」と分類して「洋マンチ」と呼ばれる事もある。

マンチキンテキスト

TRPGプレイヤーを大雑把に4つに分類したアメリカのテキスト。なお考案者はかのサンディー・ピーターセン。
多かれ少なかれどのタイプも困った要素を含んでいることに注意。こうあるべきだというプレイの指針ではないのである。
アメリカでは広く受け入れられた。
分類は以下の通り。
・リアルマン：脳筋の戦闘好き。目の前に戦える怪物がいるのに戦闘回避してやりすごすとかありえない。
・リアルロールプレイヤー：ＰＣの描写好き。ペナを食らってもそれを優先する。恋愛とか言い合いとか延々するのもこのタイプ。
・ルーニー：とにかく「ウケる」行動をしようとする。ウケるためにはパーティーが全滅してもシナリオが破綻しても構わない。
・マンチキン：自ＰＣが有利になるようにわがままを言う子供のようなプレイヤー。特注の魔力のこもったグローブで1d3＋50＋dbだよ！

身内（身内卓）

親しい人、友人、知人、リアルでの友人など。
どの程度の相手が身内なのかは個人個人の考え方次第。
身内卓とはそうした身内のメンバーで囲む卓の事を指します。
お互いのＰＬ、ＰＣの経歴などを把握した上の"濃い"卓になる事が多く、それを知らないＰＬ、ＰＣには「分からない話が多い」入りづらい卓になる事が予想されます。
こうした卓を公募に載せる事を考えた場合、本当にそのシナリオや卓がそれを「全く知らない誰か」にとっても楽しめるものがどうか、参加者がそれを受け入れ対応できるメンバーなのかをよく考えましょう。

ミ＝ゴ

冥王星にコロニーを持つ生物。地球には鉱物収集などの目的でやってきている。
人間には比較にならないほど高い科学技術を持ち、冷凍銃や電撃銃などのSFチックな兵器も所持している。
なかなかの便利キャラであり、シナリオの黒幕にピッタリ。
興味のある人は原作「闇に囁くもの」を読もう。

メタプレイ（メタ）

ＰＣの視点ではなく、ＰＬの視点でゲームをプレイする事。
「有利だから」あるいは「面白いから」といった理由でＰＣにそのＰＣらしくない行動を取らせる、など。
過度なメタプレイは批判される事もあるが、同時に過度なメタプレイの排除もゲームの進行を停滞させるため、適度なメタプレイはむしろ推奨される事が多い。
理想は不自然でない範囲でこれを行う事。
なお、メタプレイの許容範囲は個々や卓によって異なる。

目星

隠されたものや落ちているものの発見、果ては単なる洞察力なども示す汎用性の高い技能。
基本的に調査メインのクトゥルフ神話TRPGにおいては必須といえる。
だが時と場合によっては見てはいけないものまで見てしまう。

モンティホール

やたらと強力なアイテム、大量の経験点などをにＰＣに与えてしまうマスタリングスタイルの事。
（主に）キャンペーンシナリオにおける「下手なマスタリング」の1つ。
アメリカのクイズ番組の有名な司会者「モンティ・ホール」がやたら気前良く商品を回答者に与えていた事に由来する。
気前良くこうした報酬などを振舞った結果、ＰＣの強化によってＧＭが対応しきれずバランスが崩れてしまったり、
リレーセッション等で他ＧＭがそうした報酬の出し方をした結果、自分の構築したバランス・自分の好むバランスと齟齬を起こすという事もある。

や行

妖怪「イチタリナイ」

ダイスを用いた遊戯をしていると寄ってくる妖怪。
にゃる様の眷属だとする説がある一方、化身そのものだとする説もあり、その正体はいまいち判っていない。
判っていることは、場所も時間も問わず唐突に現れることと今日も何処かで犠牲者の悲鳴が木霊していることだけである。
ちなみに双子として「イチオオイ」という妖怪も確認されている（下方ロール系TRPG卓に良く出没するとか）

<うめぇうめぇｗ

ヨグ=ソトース

外なる神の一柱であり、アザトース様と関連が深い。通称ヨグ様
魔術師たちに恩恵を授け、地球への道を開く手助けをさせようとしている。目的は略奪である。
非常にお盛んな神格であり、あらゆる雌性体と交尾を行うことが可能。その子供は邪悪な存在として産まれる。
すべての次元、時空に通じているとされる。

ヨグ=ソトースの時空輪廻

例えば、あるセッションで探索者Ａと探索者Ｂは同級生だったのに、
次のセッションではＡの息子である探索者Ｃと探索者Ｂが同級生としてセッションしたとする。
例えば去年２年生だった探索者が、留年した訳でもなく今年も２年生をやっていたとする。
明らかな時間の矛盾だが、これは全てヨグ=ソトース様の仕業である。
全ての時空・時間に繋がるヨグ様が、タイムパラドックスを生じないように
探索者の時間をせっせと切り張りしているのだ。

（用例）
ＰＬ「前回の半年後だから……あれ、学年が変わってない？」
ＫＰ「ヨグソトースは全ての次元に通じているのですよ」
ＰＬ「ヨグ様じゃあ、仕方ないな（ ´∀｀）」

万一探索者がこの「ヨグソトースの時空輪廻」に気付いてしまったら、即座に正気度1d100を失うことになる。
全力で気付かないふりをしよう。
初出は内山センセのCoCリプレイ本「るるいえはいすくーる」冒頭。
このシリーズは毎回同じ一年を繰り返しているので、探索者は成長するがNPCはまだ以前のシナリオの影響を受けていない、など
珍妙な事態が発生しているようだ。

夜刀浦

朝松健氏が発案した日本とアーカムといえる都市
存在しないはずの地下鉄、インスマス面の住人、真言密教立川流の伝説、秘密の多い地元企業など湿っぽい和風ホラーと宇宙的恐怖が混在する街となっている
ロール＆ロール誌20号にてミニサプリとして記載されているが、残念ながらシナリオなどは記載されていない
舞台としては朝松健の小説の他にアンソロジー「秘神」やくしまちみなと氏の「かんづかさ」に登場しているので
機会があれば読んでみると、面白い発見があるかもしれない
日本人作家の作品は読みやすいし

ら行

ライフル

遠距離攻撃のできる武器、またはそれを扱う技能。
クトゥルフ神話TRPGは急な遭遇戦が主なため、その射程を生かせない可哀想な子。
特にボルトアクションライフルは２Rに１回しか攻撃できない為、なかなか使用してもらえない。
しかし現代ではフルオート射撃という強力な攻撃が可能な為、一躍人気武器に。

リアル言いくるめ

KPに対して様々な提案を行い、少しでも有利なロールができるように試みること。
「こういう状況ならこういった理由でプラス補正が付かないか？」
「この技能だと成功率が低いので、こういった理由で代わりにあの技能でロールできないか？」
等々、切羽詰まった状況を打開するために、今日もPL達は必死に知恵を絞っている。
勿論やり過ぎるとPLがマンチキン（ま行参照）になってしまうので、
こういう時のKPは、認めるべきは認め、断るべきは断れる分別が求められる。

リアルマン

「マンチキンテキスト」(munchkin.txt。ま行参照)によって分類された4種のプレイヤー傾向のひとつ。
TRPGで最も楽しいことは戦闘だと考え、戦闘を回避するような選択肢は好まない。
しかし神話生物をはじめ、人間の探索者がまともに立ち向かっても勝てない敵が多いCoCにおいては
返り討ちにあってプレイヤー自身の欲求不満が溜まったり、卓の雰囲気を壊してしまうリスクも伴う。
それでもあえてCoCで真正面からの戦闘がしたい！というのであれば、参加する卓のシナリオ傾向を慎重に選んだ上で
戦闘することやその手段が他の探索者やプレイヤーを不利にしないか、全体の状況を見ながら上手く立ち回ろう。
類義語：脳筋

リアルリアリティ

ゲーム内のルールよりも、現実感（リアリティ）を優先する考え方の事。あるいはそれを求める事。
ＴＲＰＧはあくまでも「ゲーム」として構築されているものなので、あまりにもこれを追い求めるとバランスの崩壊等を招く事がある。
リアリティが強いゲームが果たして面白いか、というと…。まぁ、何事もほどほどなくらいが…。

リアルロールプレイヤー

「マンチキンテキスト」(munchkin.txt。ま行参照)によって分類された4種のプレイヤー傾向のひとつ
TRPGで最も楽しいことはキャラクターへの感情移入だと考え、キャラクターのロールプレイを重要視する。
自分のキャラクターについて細かく描写することを好み、そのためならゲーム上の不利も受け入れるプレイスタイルを指す。
細かく作り込んだキャラの設定とシナリオ内容がうまく噛み合えば、セッションの盛り上がりにも大きく貢献するが
「俺のキャラはそんなことしない！」というこだわりが行き過ぎると、シナリオ進行を妨げてしまうこともある。
また、キャラ立てのために不利な状況を受け入れることが、他のプレイヤーにとっては好ましくない場合もある。
自分のキャラクターを大切にするのと同じように、他のプレイヤーやそのキャラクターも大切にする気配りが求められる。
「キャラクタープレイ」の項も参照のこと。

ルールブック

クトゥルフ神話TRPGを遊ぶために必須な1冊。
値段相応に充実した内容の本で、ルールだけでなくシナリオのネタや参考図書や精神症についての記述、
豊富なデータに小説やKPやPLの心構えにセッションのトラブル解決法まで教えてくれる名著。
ルール部分だけではなく一度頭から精読してみよう、きっと新しい発見があるはずだ。検索性は悪い。
なお、クトゥルフ神話TRPGのルールブックには『クトゥルフ神話TRPG』と『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』の2種類があり、
単純に「ルールブック」と言ってもどちらなのか通じないことがあるので、書名で伝えたり、「第６版」「第７版」といったような呼び方で伝えるようにした方が良いだろう。
「第６版」「第７版」についてはた行の該当項目を参照。

ルーニー

「マンチキンテキスト」(munchkin.txt。ま行参照)によって分類された4種のプレイヤー傾向のひとつ。
TRPGで最も楽しいことは笑いだと考え、シナリオや雰囲気よりもギャグを重視する。
とにかく場を笑わせようと、受けを狙う行動ばかりを自分のPCにさせるプレイヤー。そのためなら自殺や味方殺しさえもためらわない。
場を和ませることを主としているが、自分の楽しさのみを追求してしまうこともある。
時にその行動が誰も予想しえなかったユーモラスな結末をもたらすこともある。
しかし逆に悲劇的な結末につながることもあり、行き過ぎた行動にひんしゅくをかうこともある。
優秀なコメディアンとなれるか、滑りまくりの三文芝居と成り果てるかは場の空気と行動次第。周りをよく見る力が試される。
悪霊との決戦でパイプ爆弾を手から滑らせ味方もろとも爆死というような行動が受けるかどうか周りをよく見て考えよう。

レギュレーション

ＴＲＰＧにおいては、使用可能なルールブック・サプリメントの範囲、ＰＣ作成のルール、既作成ＰＣの参加条件等々をひっくるめて、「レギュレーション」と呼称する。

例としてはこんなもの

連射

人間側最強の武器となるルール、これをシナリオに含めるか含めないかで大きくバランスが変わるのでKPは注意したほうがいいだろう
連射武器は違法だからコネがあっても運悪く手に入らなかったとPLの提案を切り捨てる勇気も必要だ
イゴローナクやニョグタあたりはもちろん、運がとても良ければアザトースを一時的に撃退することもありえる
68ページだけでなく72ページにも記載があるので注意
自動火器は30倍までとあるので毎秒100発のマシンガンだろうが１Rに30発までしか発射できない
ルールブックには33回攻撃とか書いてあるミニガンがあるのではあるが、あれは例外中の例外としよう

ロール

ダイスロールの事。
例：知識ロール、目星ロール
指定されたダイスを振り、行動の成否や攻撃の威力を判定する。
例えば、2D6は「2度」「6面ダイスを振る」　1D100であれば、「一度」「100面ダイスを振る」
という意味になる。
特に100面ダイスは、技能の成否を判断する際に使われる。
例えば「聞き耳」の技能値が70あった場合、成功率は70％。
ダイスロールで70「以下」の値を出せば、行動は成功し、ドア越しの会話や、遠くで何かが倒れる音、等を聞き取ることができたということになる。

ロールプレイ（ＲＰ）

ゲームの駒として、キャラクターに期待される作業を遂行すること。
役割を演じるという意味があり、キャラクターになりきることとは若干違う。
例）PCが医者の場合
医学などの技能を駆使して、HPの回復や情報収集を行なう。

クトゥルフ神話TRPGにおいて、キーパー以外のプレイヤーは『探索者』という役割を引き受ける。
謎を解き明かし事件を解決しようと努める役割を、探索者と言う。（ルルブＰ２８）
つまり、クトゥルフ神話TRPGにおけるロールプレイ（ＲＰ）とは、この『探索者』の役割を演じることと言える。
（クトゥルフ神話TRPGでなければ、キャラクターになりきることもロールプレイの一種と言える）

ロールプレイ卓（ＲＰ卓）

ロールプレイ（ＲＰ）を併せて参照のこと。
本来は『探索者』として謎を解き明かし事件を解決しようと努める卓のことを、クトゥルフ神話TRPGでは『ＲＰ卓』と定義されるはずである。

しかし、昨今では違う意味で用いられていることがある。
「キャラクターのロールプレイをする」ということは、「キャラクターになりきること」を意味することがある。
これを根拠に『キャラクターになりきって、（主に他ＰＣやＮＰＣとの）絡みや会話を主題に添えた卓』のことをＲＰ卓と呼称する者がいる。
それは言語学的な意味で正しいが、クトゥルフ神話TRPGにおける『探索者』としての姿とは違ってしまうことがあり、
クトゥルフ神話TRPGの『探索者』をロールプレイするという意味では間違っていることがある。

結論を言えば、『クトゥルフ神話TRPGにおいてのＲＰ』として、キャラクターになりきった絡みや会話が主題の卓を「ロールプレイ卓」と呼称するのは間違っていると言える。

ＲＰ重視、ＲＰが重要などの表現においても同様である。

ロスト

セッションの結果、探索者がそれ以上使用できない状態に陥ること。CoCでは主に死亡・永久的発狂などが該当する。
PLの心情や後日談を考慮して、演出としては長期入院などのマイルドな描写に留められることもあるが、詳細はあくまでKPの裁量次第。

思い入れのあるキャラクターをいつまでも使い続けたいという気持ちはわかるが、そのキャラクターは「死亡」している。
「死亡」したままのキャラクターをさも死亡していないかのように使用するということは、そのキャラクターに付されたステータスを意図的に無視しているということになる。
これは「気絶」「毒」といったステータスをセッション中に無視するのと同様のマナー違反かつルール違反である。
すなわちKPから宣言が為されない限り(※1)ルールに反しており、認められない行為となる。
※1 KPの裁量をそのセッション中に適応されるルールとして扱うということに関しては、基本ルールブックに記載がある。
　　"最終的な裁定はキーパーが下す"(P57) "ゲームをコントロールするのはキーパーなのだ"(P150)。

わ行

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