クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

バーストニア村で起こった事件の当事者として出頭したリリー。
オリビアの口利きもあり、その求刑は10数年もの短期間で済んだ。
そんなリリーの元に一通の手紙と写真が送られてくる。
「親愛なるリリーへ。
お元気ですか？体を壊していませんか？
私が吸血鬼となってしまったあの日からの事件の責任を
全てあなたに押し付ける形になってしまいごめんなさい…。
私とクロエは、ガートルードさんの所で大変良くして頂いています。
それでね、この間は、日本に行ったの。篠山さんとジーンさんに会ってきたわ。
篠山さんは相変わらず人に触れられるのが嫌いみたい。
クロエがあげたブローチをつけていなくて、クロエがカンカンに怒っていたわ。
ジーンさんには日本の観光案内をしてもらったの。
たまに大学での講義も一緒に聞かせてもらっているけれど、やっぱり旅はいいものね。
ガートルードさんの妹さんにも会ったの。やっぱりどこか雰囲気が似ていたわ。
何でも困った知り合いのせいで気苦労が耐えないんですって！
ふふ。そんな友人関係を私もいつか築けるかしら？
ブラッドリーさんはちょくちょく様子を見に来てくれるの。
あの見た目でしょう？私が話しているのを見た友達が尋問されてるんじゃないか？
って心配していたわ。とっても優しい人だから大丈夫って言っても信じてくれないの。
時間をかけて接してみれば、彼ほど勇敢で優しい人はいないのにね。
そういえば、みんなにリリー宛に手紙を書いてくれるように頼んだの。
きっと素晴らしいお手紙が来ると思うから期待して待っていてね。
あなたが帰ってくる日いつまでも待っているからね。
　　　　　　　　　　　　　　　ノアとクロエより」
一緒に入っていた写真は幸せそうな姉妹とそれを囲むようにして
並んで移っている探索者たちの写真だ。
写真と手紙を読むその顔には自然と笑みがこぼれる。
「一日も早く戻れるようにしっかりとお勤めしなければなりませんね。」
そういって、今日もまた囚人としての一日を過ごしていく…。
その罪が許されるその日まで…。

『リリー様
　風が冷たく感じる季節となってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
　…いきなり変なことを書いてしまったな。篠山だ。
誰かに手紙を送ることなんてなかったからどう書き出していいのかわからなかった。
堅苦しく感じたのならすまない。
　先日、クロエとノアが日本に遊びに来た。相変わらずクロエは言動こそ背伸びをしているが、やはり根は幼いな。
…悪く言っているわけではないぞ？
ブローチをつけていなかったせいで怒られてしまったんだ。
どうしても他人(ひと)からもらったものを身に付けるのは抵抗があってな。
そのことについて、俺の事務所で雇っている助手にもうるさく言われてしまった。
助手にだけは「少女とはいえ女性に気遣いができていない」とは言われたくなかった。
クロエには「次日本に来るときまでにはつけろ」と言われたが、正直勘弁して欲しい。お前からも言っておいてくれ。
仕方がないだろう…無理なものは無理なんだ。
　そうだ、いつになるかはわからんが、また日本を出てそちらに行くことがあるかもしれん。
最近は何故か、日本国外からも度々依頼が来るんだ。飛行機を取るのも面倒だが、何より誰かと同じ空間に詰められて空を飛ぶなど耐えられん。
が、お前の様子を見に行けると考えれば多少は我慢ができそうだ。会えるかはわからんが、あの警官に言えば多少は融通がきくだろう。
きかなくとも、俺の方もコネはあるからな。なんとかなるだろう。
　それと…そうだな、最近の出来事といえば、変な占い師がやってきてな。
勝手に占われた挙句、不吉なことを言われた。なんだったか、確か、「長生きしない」、だったか。
信じているわけではない、が、お前には早く出てきて貰わないと、日本に来ても事務所を見せてやることができなくなるかもしれない。
…辛いこともあるだろうが、勤めを果たし、さっさと俺が生きているうちに日本に遊びに来い。まあ、簡単に死んでやるつもりはないがな。
　少し長くなってしまったな。最後まで目を通す必要はないぞ…といってもこんな最後で言われても困るか。

お前とまた、会えることを楽しみにしている。

篠山 正人　』

ごはんです。やっと後日談が完成しました。
まず、KPのどーなつさん、PLの皆さん、お疲れ様でした。

正直NPCというとあの某神父さんとしかお話していなかったので何を書けばいいのか…。
ノアに至っては自己紹介すら交わしてませんでしたから
ということで、篠山らしく読んでも面白くないような手紙を書かせました。
読む気の失せる比較的感情的な文章…ふふ、読まなくてもいいんですよ(震え声)

初めての数日に渡るセッションで、おくすりに詳しく()なったり、ヒヤヒヤする場面が
多くありましたが、それ以上に楽しいセッションでした。
改めまして、皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
またご一緒する機会がありましたら、その際はよろしくお願いします。

…誤字は気にしちゃダメだぞ！(*'ω'*)
ちなみに最後の「近況」の内容はにゃ…にゃ…様診断でした。生き延びれるよう頑張ります。

『親愛なるリリーへ
そちらでの生活には慣れただろうか？快適などとは言えないだろうが、
どうか体に気を付けて過ごして欲しい。君に何かあれば、皆が気を揉
むのは間違いないからな。
さて挨拶もこれくらいにして、君の大切な人について話そうか。
2人とも元気にやっている。新しい生活にはすっかり慣れた様で、伸び
伸びと暮らしているよ。

クロエは相変わらず背伸びした言動が目立つが、本人の希望で「相応し
い立ち振舞い」が出来る様に、私とノアからのレクチャーを受け始めた。
君が帰る頃には、一人前の淑女に成長しているはずだ。
ノアは外の世界に興味が尽きない様子で、暇さえあれば外に出たり、旅
行に行ったりしている。知識に貪欲な彼女は、やはり学者に向いている
のだろう、今度、近場の大学へ行くことを薦めようと思う。
私自身は…先だっての事件の後に仕事が一気に増えてしまったよ。村の
伝説について纏めるのがあの時の仕事だったんだが、先方に気に入られ
た様だ。貯金も有るし、しばらくは生活に困る事も無いだろう。

近況としては以上かな。
ああそうだ。少し前に二人を連れて、日本に居る妹に会いに行ったよ。
顔のせいでクロエに怖がられたが、後程打ち解けた様で何よりだ。いつ
か君にも会って欲しいと思う。

書くことはこのくらいだろうか。
これからも度々、近況について手紙を出すのでよろしく頼む。
最後になるが、君が戻るその日まで、託された者としての責任を必ず果
たすと約束しよう。
君に「おかえり」と言えるその日を、楽しみに待っているよ。

君の帰りを待つ者の一人　
ガートルード・Ａ・ガードナーより』

今回初めて後日談を作成しました、バトルジャンキーことカイ中でございます(*'ω'*)
まずは3日間ご一緒されました参加者の皆様、見守って下さいました見学席の皆様、そしてシナリオ製作者様に多大なる感謝を。

今回のセッションで一番印象に残ったのは晩餐の席での茶番でしょうか…丁度テーブルの中央から左右両側の雰囲気が全く違う
のに思わず吹き出しました。挟まれたアレキサンダー氏は一体どんな心境だったのでしょうか…。
しかしそんな雰囲気も吹き飛ばす程ヒヤリとしたのが最後の決戦の場面です。出目の悪さと武器の相性のせいか非常に苦戦して、
大分スリリングな戦闘になったと思います（敵味方のＦから目を背けつつ）。
ともあれ、それぞれのＲＰもよくよく嵌って、PL全員に活躍の場面が有りつつ協力する所は協力する、笑いありシリアスありの
素敵なセッションになったと思います。
あと地味にNPCの引き取りも初めてなのです( ˘ω˘ )

後日談は下手なりに手を尽くして仕上げさせて頂きました。気に入って頂ければ幸いです。
PLからは以上です。
また皆様とご一緒する機会を心待ちにしております。その時はどうぞよろしくお願い致します。