PCより
初めに※注意事項 20160629更新
基本的に、情熱と勢いで書いております(後で後悔するタイプ)
よって、推敲が甘いです…後ノリも(随時修正予定です)
NPC情報や他PCの後日談もガシガシ使わせて頂いてます(火に油)
…NPC情報を見て、燃え上がったので。目覚めていく過程が入ります(燃料キャッチ)
それでも良ければ、お付き合い頂ければ幸いですm(_ _)m
とても永い後日談 20160707 1月後・後編追加
あの事件から半年が経った。
「今回、私に関わってくれた全ての”存在”に」
「”ありがとう”…それと…今、とても”幸せ”だよ」
「この事はまず最初に言っておくね」
色んなことがあった。
想定内の事も想像外の事も。
真面目な事も、こっ恥ずかしい事も。
きっと全てを記していると、長くなるから。
だから、一番重要な事…これからの話から書いて行こうと考えてる。
後の事は追々時間があったら…いや、書かなくても皆なら薄々分かると思ってるけど。
1月後:前編 現状確認
「今日は少し遅くなったなぁ…怒ってなければいいけれど」
帰り道を安全運転で急ぎながら呟く。
あの事件から早いもので1ヶ月が経った。
…と言っても、平穏とは程遠い毎日だったとは思う。
上津さんが持ち帰った顧客名簿は大きな転機となったらしい。
私はそのリストは見ていないけれど、今まで発見されていなかった利用客が一気に摘発された様で…
保身の方を優先したのか、真生さんの様な人は殆ど居なかったのは幸運だったと思っている。
…当事者なのに、伝聞や類推が多いのはそれどころじゃ無かったからだ。
何せ、あの島から帰って来られたメンバーの殆どが心身に重傷を負った状態。
全員が全員、長くても数ヶ月で回復見込みだというのは、奇跡としか言いようがないと思う。
ちなみに、神子さんは無事真生さんに再会出来た。
一番の特効薬を届けた時点で、私はお役御免…とは行かず、引き続きヘルプ枠で続投する次第となった。
本来であれば、事情を知っている人がいるから、バトンタッチをすれば良かったんだが。。。
それが出来そうな霊華さんは、別の島に休暇に行ったまま行方不明。
…なまじ事情が推察出来るだけ、手を出すと藪蛇になる…後は当事者達の問題だからなぁ。
最も、深神姉妹については問題は無いだろう。後は時という自然治癒に任せられる。
診察も念の為のチェックと、私自身が気がかりだというのが大きい。
そう考えると。
一番の問題を抱えているのは、”私”かもしれない。
あの島から、抱えている感情。
…狂気に呑まれた事もあるけれど。そこからも昇華した想い。
「……どうしたものかな」
溜息をついて、玄関に上がる。あの2人が待つ家に。
1月後:後編 同朋と同胞
ガチャリと鍵を開けて自宅に上がる。
2DKの賃貸マンションだが1人暮らしなら、物の置き場も十分過ぎる程の広さがある。
…ひと月前までならだけど。
「おかえりなさい、湊さん。今日は遅かったですね」
島にいた時とは違い、今時の女の子の装いをした少女が出迎える。
「う。ごめん…歌帆は?」
「もう寝ちゃいましたよ。相変わらず寝顔がすっごく可愛いです!
…こほん。ご飯今温めますね」
潮見 詩帆。あの島から外の世界に解放された4人の姉妹の内の1人。
…そして、もう一人の潮見 歌帆と共に、私と一緒に住んでいる形になる。
こうなった顛末を話すと長くなるけれど。
断言できるのは、私が一緒に暮らす事を強く望んだ結果という事…理由は沢山ある。
それと、彼女達が着てから私の生活水準は飛躍的に向上したという事だ。
少なくとも、白米に鰹節と緑茶を掛けたお茶漬けが夕食というのは無くなった。
…あれはあれで好きだったんだが。
閑話休題。夜中に夕食を食べると不健康だが、この味には代えがたい。
今日何があったかを話しながら、詩帆に晩御飯に付き合ってもらってるが…
食後の緑茶を入れてもらいながら、一言彼女が漏らす。
「で。何時になったら湊さんは歌帆を襲うんですか?」
「ぶふっ!?」
盛大に誤燕しかける……今読んでいる本にある”深淵の息”はこんな感じなのかもしれない
「げほっげふっ……いきなり何を」
そう切り返すも、実際の所、私も詩帆も分かっている。
「いきなりでは無いですよ。前々から誘導してるのに手を出さないじゃないですか!」
「いや、まだ一月だから…」
「もう一月も経ってるんです!お風呂イベントも結局何も起こらなかったですし!!」
「……あれ。そういう意図があったんだ。。。」
一気にハイテンションになる詩帆をじっと見つめながら改めて振り返る。
私と詩帆は良く似ている。
生まれた環境が似ているのは歌帆もだが、それ以上に近しいのだ。
人以外の血を発現させ、遺伝子に呑まれかけた同族として。
…あの地下室で歌帆の前に詩帆がいた理由が想像出来てしまう位には。
「全く。って、湊さん…?私をまじまじ見てもしょうがないですよ」
「いや。相変わらず可愛いなって思っただけ」
「・・・それは、歌帆に枕元で言ってください」
「いや、それはそれ。これはこれ」
という次第で、詩帆には取り繕えないのだ。
…よくよく考えたら、同じ相手に命を掛けた仲でもある訳で。
私からは”同胞”であり、”戦友”であり、”好き”だった相手だ。
ただ、詩帆からはどう思われてるかは…どう思われてるんだろうか?
そして、そんな疑問から、ふと気づいた。
「きっと、私は怖いんだと思う。歌帆に嫌われるのが」
人は人。自分は自分。
その人の感情や思想、意志は当人のものであり、それは最大限尊重されるべきものだ。
その結果、その人が”終わってしまう”としても、当人が考え抜いて望んだ以上はそれは望みなのだから。
もちろん、より良い選択を知らずにそれらを選ぶなら話は別だ。楽になる努力は人間しなくてはいけない。
そう思うからこそ、私は精神科医になった訳であり、実際それは正しいと思う。
人は人。自分は自分。
実際に人によっては、客観視が過ぎて醒めている様に受け取られる。
…そういう風な生き方をしてきたし、それが間違ってないと感じている。
だけど。見栄を張りたいってこういう事なんだな、内心戸惑っている。
何せ、そう思った事が今まで一度も無かったから。
結局の所。私は怖いのだ。
詩帆を襲い続けた島人の様に。
歌帆を犯した原始の存在の様に。
彼女達を傷つけるのが…いや、違う。彼女達にそう思われるのが怖いんだ。
「…そうですか」
「うん。我ながら情けないやら戸惑ってるやらあるけどね」
そう言って、茶碗を置いて自室−姉妹の部屋とは別−に引き上げようとする。
「御馳走様でした。ひと段落済んだし暫くは皆とのんびり出来ると思う。という事でおやすみ」
「はい。おやすみなさい」
…後になって考えれば、この時私は、自分の考えに囚われていたのだと思う。
いつもだったら、気づく事に気づいてなかった。
寝室から物音がしなかったか。歌帆が本当に寝ていたのか。
そして何より。別れる前に詩帆が呟いた言葉を聞き取れて居た筈だ。
「…これは姉として、経験者として一肌脱がないとダメですかね。ね?歌帆」
半年後:これから始まる物語(最終エピローグ※冒頭で誤解を招く表現があります)
「っつぅ!」
彼女達の容赦の無い攻めに負けて、床に叩き付けられる様に押し倒される。
「ふふ…湊さんは相変わらず攻められると弱いですね」
そう言って詩帆はいつもの様な調子で、右腕と首に絡みつく。
体格は悲しい事に2人に負ける。なら、捕まったら最後と左手で払おうとするも
「と…湊はね。頭でっかちというか。なまじ知識があるから受け身になっちゃうんだよ」
すかさず、歌帆が肩ごと左腕を寝技で極める。足?真っ先に抑え込まれてる。
「ですね。情熱のままにぶつける方が私もいいと思います…実際その方がよかったですし!」
詩帆が色んな所を当てながらギリギリ締め上げてくる。
「え?何の話!?」
歌帆がよく分からないという表情で極めながら詩帆の顔を覗き込む。
何でこの2人。私より少し身長高い位なのにこんな発育いいんだろう…じゃなくて!
「い、ぐっ!……かっ!?」
どうしようもないほど、姉妹サンドがしっかり決まっている。タップも出来ない。
「うん。湊さんもそう思いますよね!やっぱり歌帆は受けの方が…」
「お姉ちゃん!そういうのは家に帰ってから…って湊はどうしたの?」
ダメだ。この感じ。何か見えちゃいけない桃源郷が見える。
「関節が……いくって…言ってるんだ…!」
「「あ。」」
2人の気の抜けた声を最後に意識が数分飛んで……
1時間後。介抱してもらって、本来の話をした後に只今帰宅中。
…危うく、余所のお宅の道場で家庭内殺人を起こされる所だった。
。。。これも一種の腹上死というのだろうか。いや、無いな。
「えっと…うん。ごめん、湊。久々だから加減が分からなかった…」
「いや。えっと、私こそ甘く見てたから。というより、むしろ詩帆の方が力入って」
「”湊さん”?」
「……何でもない。」
簡潔にまとめよう。
彼女達と過ごして半年。分かってた事、分からなかった事、いろんな事をお互いに知り合ったが。
最近になって分かった事は”詩帆も歌帆もとんでもない才女”という事だ。
美人なのは、分かり切ってるから今更説明せずともいいとして。まずポテンシャルが凄い。
島にいる時に御馳走になった食事は言うに及ばず、家事百般に通じ、漁に出る為の船の運転まで行える。
その上、目が聡く、歌帆は”てぃーあーるぴーじ”、詩帆は…まぁうん。そういうものに通じてすらいる。
お互いにお互いを癒す環境が育んだのか精神分析については、専門知識と心の律し方を教えれば、きっと多くの人を救えるだろう。
ただ。うん。近接戦闘技術も、ここまで優れているとは思わなかったという訳で。
結果。久々に出会う友人達が経営する道場で模擬戦をした結果、惨敗し今に至る。
「……これも朝日さんの教育かな」
”潮見 朝日”。彼女達”潮見 詩帆”、”潮見 歌帆”の父親。
私達とは違った”混血児”…”深きものの先祖帰り”…”ダゴン”。
私は、その存在を知っている。良く知っている。
だけど。彼は最後はそれ以上に”父親”だった。それは断言できる。
思うに、朝日さんは。
島の外で出会った妻を難産で亡くし。男手一つで2人を育てて。
流れる血から島の風習を信じ。ずっと後悔しながらも妥協点を見つけようとして。
結局それが出来ずに、生きたまま死んだように時と罪を重ねながら。
それでも。いつかきっと。この2人がかつて自分がいた広い世界に飛び出して。
この世の困難を跳ねのけて生きて生ける様に、彼女達を育てたんじゃないだろうか。
「……と?湊?大丈夫?やっぱり、加減が…」
考え事に夢中になっていたみたいだ。気が付くと歌帆がじっと顔を覗き込んでた。
「いや。体は大丈夫。むしろ、答えが出た気がして気分がいい」
詩帆が意外そうな顔をして振り向いて来た「湊さん。。。もしかして、痛い方がよかっ」
「違うからね?…君にそう言われると優しくしたくなるから。診療所で逢った様に」
「なっ。。。全く。歌帆も貴方も変わらないなぁ」呆れたように嬉しそうに溜息を付く詩帆
「それは、そうだよ。お姉ちゃん。 だって、ね。湊?」詩帆に釣られて笑う歌帆
その笑顔が眩しくて瞼を閉じる。思い返すのは、あの島の最期の光景。
目を、開く。そこに映るのは、”私達”と”彼”が残せたもの。
「自分で言ったからね。詩帆と、歌帆と、皆と。最後までってさ」
==========
あ…そういえば、道場に訪ねた時に伝えた”本来の話”を忘れていた。
1つ目。
まず、自宅と職場を一緒にした。最初は別のままにしようとしてたけど、色々考えてこうなった。
新たな住処の場所は……皆も知っての通り”あの事務所”からほど近い所。
ここなら皆も尋ねやすいだろうし、お互いに協力できると思ったからね。
…それに詩帆や歌帆には色んな外の世界を知って欲しい。もちろん危険な事や嫌な事も多いだろうけど。
その点。皆ならきっと大丈夫だと思う。それが一番の理由かな。
2つ目。
クリニックを改名した。というより…業態含めて結構変えた。
「潮見・川中メンタルクリニック」訪問診察が今までメインだったけど、クリニック内での診察も増やす予定。
詩帆や歌帆をどのくらいまで関わらせるかは…まだ考え中。
3つ目。
上の名前で「?」と思ってくれたなら鋭い。近々苗字について変更を考えてる。
”潮見 湊”。今後2人と家族として一緒に生きていくなら同姓の方が通りがいいだろうしね。
あと、夫婦別姓はまだ日本じゃ一般的ではないから。…これはまた別の問題か。
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という事で。新たな仕事場兼自宅へとようやっと戻ってきた。
これで一通り、あの事件で出会った人達へは挨拶回りは済んだ。
思い返せば。これまで大変だった。これからもきっと大変だろう。
だけど。繰り返しになるけれど。これだけは言える。
玄関の扉に手を掛けて。ふと言わなくちゃいけない事が出来た気がして。振り向く。
「”ありがとう”」「これからも、よろしく」
「…うん!」「こちらこそ、歌帆共々末永くですよ。えへへ」
……これで、私と彼女達の”記録”はおしまいにする。
後はきっと。私と彼女達の”物語”なのだから。
PLより
感想。もうしばらくお待ちください
私事の細かな質問事項※20160707作成
遅ればせながら、2日間大変お世話になりました!…只今、ログやNPC設定を見ながらのんびり後日談を作成させて頂いてます。
(大分姉妹のキャラ(特に姉)が変わっている気がしますが、気にしない!)
…と言っても、初めと終わりの話は出来たので、後は想像のままやバトンタッチでも!(待て)
こほん。それはともかくとして…折角の機会ですし、ふと思いついた質問がありましたので、こちらで記入をば。
1.今回登場した”衰弱の剣”が載っている魔道書を私が読んだ場合、神話技能については加算無しで読む事は可能でしょうか?
(既に該当書物の原本で神話技能を9%以上(15%)獲得している為)
また、日数についても短縮出来ますか?
影響が少ないのであれば、折角の記念に習得しておこうと思いましたので…お時間がある時にお答えいただけると嬉しいですm(_ _)m
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