クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

探索者たちが迷い込んだ世界、そこは神、チャウグナー・フォーンによって作られた精神世界だった。
そこには様々な謎・試練、そして過去にこの世界に囚われた1人の少女がいた。
探索者達は謎を、試練を解き明かしていきながら、自身の封じられた記憶に、孤独に怯える少女を励まし、その目に希望を与えた。
そして探索者達は覚悟を決め、少女と共に毒入りスープを飲み、苦しみにもがきながら命を落としていった___

その時
『勇敢なる者よ！現へと還るがいい！』
突然、真っ白に染まった視界の中で、吠えるような声が聞こえる。

探索者達は目を覚ます。

そこは探索者達が昨晩眠ったそれぞれの場所。
その身体には、あの世界で受けた傷は全て消えていた。

あれは、夢だったのだろうか___？


しかし、その手には、自分達と同じように苦しみにもがきながらも最後までこちらに手を伸ばし続けたあの少女の温もりが残っていた。

ある、気がかりだけが探索者達の心に残るが...
君達は確信するだろう。

あのたちの悪い悪夢から。
【非日常】から、解放されたのだと___


END...?【悪夢からの脱出】

夢を見た。
…夢のはずだ。
……夢なのだから、忘れなさい。

そう自分に言い聞かせるが、カラダの記憶が否定する。

口に残るスープの味が
胸に走った尋常でない激痛が
激しさを増し、その後止まったはずの心臓が


まとわりつく不快感をシャワーで全て洗い流したい。
そうすれば綺麗にリセットできる。

そんな考えが頭をよぎるが、今度はココロの記憶が否定する。

忘れたくない。
忘れちゃいけない。
きっとみんなも生きている。


何処ともわからない場所に、あんな格好で放り出されて…
もし恥ずかしさで人が死ねるなら、
あの状態で人前に立っているという事実を認識した時点であたしは死んでいたと思う。
表面上は何事もないように振る舞っていたけど、内心はずっと動揺してた。
まともに調べ物なんかできないくらいに。

だからきっと、ううん、絶対に
あたしが帰って来れたのはみんなのおかげ。

真っ暗な部屋でたくさんの情報を見つけてくれた
スペシャルウーマン（Superじゃ足りない）の武藤さん。
【見ない・知らない方や良いモノ】からみんなを遠ざけてくれた
ジェントルマンな白井さん。
膨大な本の中から帰るために必要な毒の本と、それが毒であることを見破ってくれた
名医の所さん。

彼らがいたから、変なモノ・怖いモノを見ても冷静でいられたんだと思う。
こんなに助けてもらったのに、あたしはまだお礼を言えていない。


そして
『帰る場所になる』と約束をした少女。
ユキちゃん。

最初は弟や妹を重ねて見ていたんだと思う。
もしくは人間や動物の赤ちゃんをみて『可愛いなぁ』と思う気持ちの延長くらい。

変わったのは『死にたくない』と、
『ひとりはいやだ』と泣いている彼女を見たとき。
この子が、その傷を癒やす場所に…“帰る場所”になりたい。
心の奥底から、生まれた想い。
誰かに対して、こんな気持ちを抱いたのは初めてだった。


「会いたい」
ほら、口に出せば痛感する。
今、一番のあたしの願い。
「みんなに会いたい」



知っているのは名前だけ。
あの部屋から脱出するより難しいかもしれない。


でも諦めたくない。


だから手を伸ばそう。
あなたに届く、その日まで。

皆様お疲れ様でした。
60%にしたはず聞き耳の成功率が25%だったへっぽこ探索者の中の人、アリーチェです。

メインタブではいつ来るかわからないタイムリミットへの恐怖やスープの謎を追い
雑談タブでは下着ボッシュートのファンブルを始め、
天ヶ瀬冬香への心理学や精神分析（ドヤ顔した途端の精神分析成功は…恥ずかしかったww）や
所さんのジョージ（ジョーブ）ネタなど
どれをとっても、とても楽しい2日間でした。


少女の名前を「ユキ」と提案したのは見た目から雪うさぎを連想したからですが
幸せになって欲しい「幸」
希望が有って欲しい「有希」
友を得て喜んで欲しい「友喜」
など、多数の願いを込められる良い名前になったのではないかと、
数日経過してから思えるようになりました。
（え？自画自賛が過ぎる？）

PCの後日談、PLの感想をお読みいただければわかるように、
長くなりがちなRPを許容してくださった皆様。
そして感動的なラストシーンを見せてくださったKPのかげさん。
PLとして、同じシナリオを何度もやることを推奨できないCoCの世界で
この5人で作り出した「毒入りスープ」は名前の不気味さとは裏腹に
私の中でとても輝いた物になりました。

本当にありがとうございました。

ある朝、普段よりちょっと忙しそうなジョセフの姿があった
福祉団体にあの少女-夢野 雪-の治療費のための助成金を申請していたのであった
「...果たして、あの娘は楽しく生きていけるだろうか」
そう、思わずにはいられなかった、医師のジョセフにはわかっていた、いやわかってしまっていた。
少女の心の傷は決して浅くはないのだと。

・・・しかし

「そうだ、白井さんに武藤さん、それに天ヶ瀬さんもあの娘についている。」
「あんなところから5人で生還できたんだ。きっと大丈夫だ。」

日常の忙しい日々に少々飽きていた頃に今回の事件にあった。
科学では説明できないような不思議な現象・・・
少々スープを飲む時にとりみだしてしまったかもしれない・・・だとすれば化学徒として情けない限りだ
しかしまぁ、世の中には面白い方々がいるものだ。
あの事件を通して、素晴らしい友人ができたことは不幸中の幸いであったのかもしれないー

ジョセフは事件を回想する。

「そうだ、また近いうちに5人で集まろう。今度は異空間じゃなくて...もっと、そうだな...

雪が映えるような、そんな綺麗な場所に行こう。」

HappyEndでよかったです！ユキちゃんを救い出せたことが何よりも良かったと思います。
南の部屋を後回しにして正解でしたね、あそこで南の部屋を探索していたらこのような結果には
ならなかったと思います。また、５人が協力してたからこそのHappyEnd！
最後の再開のシーンには胸に来るものがありました！今回はありがとうございました！

追伸
発狂はなかったってことでｗ

いつもどうり暇な店で、本を見ながら一人考える白井の姿がそこにはあった
「やっぱり、ガネーシャでしょうか？しかし、インドですし・・・」
みんなと再会して数日後、白井はこの出来事が神があの子を助けるためにしたと
思うようになっていた。
「まあ、神様には国など関係ないのでしょう。行きますか」
旅行の準備をし店の戸締りをするとき、ふっと碁盤を買った老人を思いだす
「いつも常連だけ、だからな・・・」と言うといつもはしない’仕入れにいっています’
の紙をシャッター貼る。
「これでよし、お礼を言いに行くついでに仕入れと皆さんへのお土産でも買いますかね」
そう言ってインドへ旅立っていく・・・。
お礼言う相手は本当にガネーシャで合っているのでしょうか？今の白井には分からない。

ＫＰのかげ様、ＰＬの皆さまお疲れ様です。通算３回目のＴＲＰＧ初心者なので迷惑をだいぶかけていたのではと思います。
知らないことも多く、ＰＬの皆さまにはセッション中もかなりの質問、疑問に答えてもらいＫＰのかげ様もファンブルなのに
情報(鍋)を与えてくれたりと気を使っていただいたのでは？と後から見直して気がつきました。（サービスだよね？）
実は神話生物ではなく人間が犯人のではないのかと終盤まで思っていました（神話生物犯人のセッションが初めてだったので）
ゆえに、変な行動や、ユキちゃんをギリギリまで疑うことに・・・。みんなゴメン。
では、みなさんまたお会いしたらその時は、よろしくお願いします。

――夢だったのだろうか
やけに、現実感があったあの夢。
夢の世界で行動を共にした三人は、確かに自意識を持っていた。
夢の世界で出会った少女は――


「おお武藤君来たか！待っていたぞ！」
奇妙な体験をした翌朝、研究室で待っていたのは教授のそんな一言だった。
研究畑の教授がここまで感情を露わにするのはすこし珍しい。
「あら、なにかありましたか？」
「昨日言っていた、昏睡状態の少女が目覚めたらしい。友人に頼まれて私もリハビリの手伝いに行ったんだ。そしたら、その患者の子と話をしていたら君をリハビリの相手に、とご指名されてな。いやぁ、教授として鼻が高いよ」
「……私が、ですか？」
私の「リハビリ」は主にケガをしたスポーツ選手が、いかに現場に復帰できるか。
ケガの個所以外の筋力を落とさず、かつ負担をかけないトレーニングをするにはどうしたらよいか。
そういったもののはずだ。
長期療養からの社会復帰は専門ではない。
――指名ということは、以前カウンセリングしたどなたかの家族かしら？
「…光栄です。研究室の名を汚さないようにしなくては」
首をかしげながらもそう応える。指名されたからには万全を尽くさなければならない。
「ああ、期待しているぞ。それでその子の名は―――」

教授から、その名前を聞いた瞬間。
全てが腑に落ちるのを感じた。
そうか、夢ではなかったのだ。
“彼女”はこちら側に帰ってくることができたのだ。
私たちと同様に。

「夢野雪という」


それからのリハビリは決して楽なものではなかったはずだ。
なんといっても１０年以上の歳月、寝て過ごしていたのだ。
しかし、少女は弱音を吐かなかった。
“あの時”の二人とも再会することができた。
『所ジョセフ』『白井武』
何かに導かれるように少女のもとに集まった。
二人とも形を変え、少女の社会復帰に手を貸している。

―――そして。


「先生、私、元気になった姿を見せたいんです」

「私に、もう一度生きる、希望を、教えてくれた人だから」

「だから、どんなことだってやります」

「先生、連絡先わかったんですね！」

「楓先生！外出許可が取れたって本当ですか？ならみなさんと一緒に、公園で―――」

“もう一人”『天ケ瀬冬香』

「そうね、ユキちゃん。その時までにかわいく笑える練習でもしておきましょうか？
　あなたは笑顔が一番素敵なんだから」

再会の日はすぐ近くまで来ている。

KP、PLの皆さまお疲れ様でした＆素敵なセッションありがとうございました！
最後の最後でダウンしてしまい本当に申し訳ありませんでした。反省しております。
しかし、素敵な後日談を作っていただき、重ねて感謝です！
また別卓等でお会いした際には、ぜひよろしくお願いします！

これに関しての答えを出していなかったのでここで書かせて頂きます。
この処理、シナリオテキストには制限時間以内に生還した場合、あの空間内で負った傷や精神状態は回復する、といった内容でした。
ですので、あそこで一時的発狂してもその後は回復し無問題だったので処理の方が後回しになってしまいました。
ですがPLが望むのであれば後日談等に「少しの間○○の異常が起きていた〜」等の演出をつけてもいいかもしれません。
発狂内容についてはPLさんにお任せします。