ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

基本情報

このシナリオは現代日本を舞台にしながらも、銃撃戦が楽しめるように作られています。
銃撃戦をやってみたいけど、外国人のロールプレイなんて無理って方にお勧めです。
銃撃戦を売りにしてますので、推奨技能はショットガン又はライフルです。
ほぼ一本道で探索難易度は低めですが、戦闘によるロストの恐れは当然ながらあります。
モンスターのステータスや出現数で難易度調整が可能ですので、
探索者は人間であれば、ステータス制限は緩くても大丈夫です。
呪文やAFに関しては、シナリオが破壊されないなら持ち込みを認めてもいいでしょう。
なお、細かい設定や描写に於いて犯罪絡みの不快な表現が含まれるので、
そういうのが苦手な方がいる場合は、設定を変更して頂いても差し支えありません。

3回のテストプレイを経て「猪狩島での夏休み」から季節を問わない現タイトルに変更しました。

あらすじ

探索者は以前から興味のあったハンティングをしに猪狩島へ3泊4日の予定で訪れます。
猪狩島が属する蒼滄(そうそう)諸島の島民は昔から農業・漁業・狩猟で生活しているため、
専門のガイドが同伴すれば、一般人でも銃器の使用が認められている銃器特区になっています。
そのため、一般人が合法的にハンティングが楽しめるエリアとして注目されています。

猪狩島

猪狩島は直径1km程度の円形に近い小島で、島全体が猪狩家の所有となっています。
名前の由来は猪を狩っていたからと言われていますが、最近は外来生物の小鹿が増えています。
島内には、北側にある港の近くに猪狩旅館という旅館があり、来島者は全員ここに宿泊します。
旅館の裏側には田畑や養鶏場が広がっており、その付近には猪狩家の墓地があります。
東側には猪狩島に関する簡素な資料館があり、猪狩島の歴史や文化を知ることが出来ます。
南側には宿泊者専用のプライベートビーチがあり、いつでも自由に利用出来ます。
また、その付近には猪狩剛家族が住む住居があり、西側には小松皐月の住居があります。
島の周囲は大型トラック1台が通れるほどの幅の道が舗装されているので、
旅館で乗り物(自転車、原付、軽自動車等)を借りて移動することも出来ます。
島の中央部は山林となっており、ハンティングはここで行います。
島の中心に小さな神社があり、バイクが通れる程の小道が東西南北から通っています。

猪狩旅館

猪狩島の北側にある港の近くにある唯一の宿泊施設です。
客室は5部屋あり、1〜4号客室は各部屋3名、5号客室は4名の計16名収容可能です。
最大のセールスポイントはハンティングの成果で得られた獲物のジビエ料理です。
明治6年(1873年)の創業以来、代々の猪狩家当主が旅館を運営しており、
現在は女将の猪狩翠が当主となって旅館を運営しています。
なお、管理人室と厨房は特殊な鍵で施錠されており、鍵開け等の技能では開けられません。

猪狩島の島民

現在、猪狩島には猪狩家の人々と猪狩神社の巫女が住んでいます。

猪狩 翠(いのかり みどり) 性別:女 年齢:72

STR:8  DEX:10  INT:12
CON:8  APP:10  POW:15
SIZ:8  SAN:75  EDU:17
H P:8  M P:15  db:-1d4

猪狩旅館の現女将。昨年夫を亡くし、息子らと共に猪狩旅館を切り盛りしている。
出生に秘密を抱えており、これが今回の事件のカギとなる。

猪狩 剛(いのかり つよし) 性別:男 年齢:48

STR:15  DEX:13  INT:13
CON:15  APP:11  POW:15
SIZ:14  SAN:75  EDU:15
H P:15  M P:15  db:+1d4

[技能]
[職業技能]基本ルルブ兵士ベース
応急手当:80%(30+50) 回避:51%(26+25) 機械修理:80%(20+60)
聞き耳:80%(25+55) ライフル:80%(25+55)
[職業選択技能]
ナイフ:80%(25+55)
[個人技能]
重機械操作:11%(1+10) 信用:50%(15+35) 水泳:40%(25+15)
生物学:11%(1+10) 操縦(船舶):36%(1+35) 目星:50%(25+25)

[装備]
【武器】
・89式5.56mm小銃(ルルブのM16A2参考)
 {ダメージ:2d8 攻撃回数:1or3点連射or連射 装弾数:30 耐久力:11 故障No:97}
 ※攻撃回数はKPの判断で状況に応じて切り替えることが出来る。(戦闘参加時は3点連射を推奨)
・サバイバルナイフ(ルルブのファイティング・ナイフ参考)
 {ダメージ:1d4+2+db 攻撃回数:1 耐久力:15}

【防具】
・狩猟用ジャケット(ルルブの厚い革のジャケット参考)
 {効果:耐久力1の装甲}

【所持品】
応急手当セット(応急手当)、工具セット(機械修理)、各種弾倉・弾帯、無線機器、引き綱、水、非常食
KPの任意で、猟犬(ルルブP234-235参照)を数匹連れて行くことも出来る。

猪狩翠の一人息子。現在、宿泊客の送迎や猪狩島のガイドを務めている。
元海上自衛官で、銃器の扱いには長けている。

猪狩 陽子(いのかり ようこ) 性別:女 年齢:47

STR:11  DEX:12  INT:14
CON:12  APP:14  POW:12
SIZ:10  SAN:60  EDU:16
H P:11  M P:12  db:0

猪狩剛の妻であり、現在の猪狩旅館の若女将である。
結婚したのは猪狩剛が海上自衛隊にいた時であるが、
自衛隊をやめて猪狩島に戻った時にそのまま若女将になった。

猪狩 紅葉(いのかり もみじ) 性別:女 年齢:22

STR:12  DEX:13  INT:15
CON:13  APP:13  POW:13
SIZ:11  SAN:65  EDU:16
H P:12  M P:13  db:0

猪狩剛と陽子の間に生まれた一人娘。
将来の女将候補として、ホテルの専門学校でサービスを学んだ期待の星。
ただ、卒業間もない今は仲居として修業中の身である。

小松 皐月(こまつ さつき) 性別:女 年齢:25

STR:11  DEX:12  INT:13
CON:12  APP:14  POW:18
SIZ:10  SAN:90  EDU:12
H P:11  M P:18  db:0

[技能]
[職業技能]基本ルルブ伝道者ベース
医学:60%(5+55) 機械修理:60%(20+40) 説得:60%(15+45)
博物学:30%(10+20)
[職業選択技能]
精神分析:81%(1+80)
[個人技能]
オカルト:60%(5+55) 聞き耳:60%(25+35) 拳銃:60%(20+40)

[装備]
【武器】
・9mm拳銃(ルルブの38口径オートマチック参考)
 {ダメージ:1d10 攻撃回数:2 装弾数:9 耐久力:8 故障No:99}

【防具】
・巫女服
・原付用ヘルメット(ルルブの第1次大戦型のヘルメット参考)
 {効果:耐久力2の装甲}

蒼滄諸島にある神社全体の神主をしている父を持つ猪狩神社を管理する巫女。
猪狩家が住居を無料で用意してくれたこともあり、猪狩島に定住するようになった。
(名目上は猪狩旅館の従業員として猪狩神社の管理を任されている)
先祖からの話として、猪狩家の重要な秘密を知っている。
猪狩島の獣が行き交う山中を移動するため、護身用の拳銃を所持している。

シナリオ

1日目

導入
探索者達は昼食を終え、待合室で猪狩島へ向かうクルーザーを待機しています。
13時過ぎ、和服姿の女性(猪狩陽子)が待合室に現れ、プレートを掲げて案内します。
「猪狩島へ向かうお客様はこちらへ集合です」
探索者全員の集合を確認したら、猪狩陽子に案内されるがままクルーザーに乗り込みます。
「本日は猪狩島へお越し頂きありがとうございます」
「まもなく、この船は猪狩島へ向けて出港します」
「到着までは約1時間の行程です」
「猪狩島へ到着するまで、ごゆるりとお過ごしください」
「なお、私は若女将の猪狩陽子と申します」
「船を操縦していますのが、ガイドを務めます猪狩剛です」
「3泊4日の短い間ですが、皆様よろしくお願いいたします」
この後、探索者同士で自己紹介するなり、NPCに質問するなりしてください。
NPCへの質問に対して、KPは核心を突かない範囲で回答してください。
話すことがなくなれば、猪狩島へ到着させましょう。
猪狩島到着
猪狩島へ到着したら、猪狩旅館へ案内します。
猪狩旅館の玄関で女将(猪狩翠)が探索者達をお迎えします。
「いらっしゃいませ。猪狩旅館へようこそ」
銃器を所持している探索者がいる場合、強制的に猪狩翠が回収して預かります。
さらに、ここで探索者達の部屋割りを決めます。
1〜4号は各部屋最大3名、5号は最大4名となっています。
部屋割りが決まったら、猪狩剛が探索者達にお願いをします。
「島内を案内しますので、15時に食堂へ全員集合お願いします」
どうしても旅館に残りたいと主張する探索者がいた場合はサブで待機させます。
島内案内開始
食堂に探索者達が集合したら、猪狩剛がハンティング装備で案内を始めます。
最初は旅館裏にある田畑や養鶏場を見せます。作られている作物は適当にどうぞ。
「こちらで作られた物は旅館の食事として提供されます」
次に田畑の近くにある墓地を見せます。
「ここの墓地は猪狩家の先祖が眠っています。良ければ手を合わせてください」
墓地の案内が終われば、島の中央にある猪狩神社へ案内します。
猪狩神社
島の中央にある猪狩神社は小規模ながらも鳥居と社殿があります。
神社に着くと、若い巫女(小松皐月)が神社の清掃をしています。
「剛さんこんにちは。皆さんは猪狩島への旅行者ですか?」
「小松さん、いつもお疲れ様です。彼らは今回ハンティングに来た宿泊者です」
「皆さんこんにちは。こちらは猪狩神社です。短い間ですが、よろしくお願いします」
「あ、それから剛さんに話があるのですが…」と探索者から離れて話をします。

聞き耳成功で2人の話を盗み聞きすることが出来ます。
「この時期になると、5号客室で悪夢を見る宿泊者がいるので、いつも大丈夫かなと気になるのですが」
「とはいえ、根拠のない話で広い5号客室を空けるわけにはいかないしな」
「悪夢だけで済めばいいのですが…」
「何かあったら、俺がついているから大丈夫だよ」
「そうですよね。剛さんは頼もしいですから大丈夫ですよね」
「小松さんも困ったことがあったら、俺に相談してくれよ」
「ありがとうございます」

猪狩剛は小松皐月との話が終わると、探索者の近くに戻ります。
「皆さんお待たせしました。彼女と業務連絡をしていました」
「では、一旦猪狩旅館に戻りまして、車で島を周回します」
そう言うと猪狩旅館に戻り、探索者達を車に乗せ、道を時計回りに移動します。
島の東部に来たら、探索者達を車から降ろして資料館に案内します。
資料館
資料館は木造の簡素な建物で、猪狩島の歴史や生活を紹介しています。
「こちらが猪狩島の資料館です。島の歴史や生活を紹介していますので、是非ご覧ください」
なお、資料館には以下の展示物や写真があります。
  • 猪狩島の歴史
戦国時代の落武者達が追っ手から逃げるように蒼滄諸島の島々に避難してきました。
その大半はそのまま亡くなってしまいましたが、一部は生き残って島で生活していました。
しかし、伴侶となる女性がいなかったため、彼らは生涯独身だったと言われています。
江戸時代になると、漁師の休憩所として蒼滄諸島の島々が利用されるようになりました。
そして明治6年(1873年)、初代猪狩家当主が猪狩島を買い、猪狩旅館を開業します。
それから現在まで、自然の中で生きるライフスタイルを売りに営業を続けています。
  • 猪狩島の生活
猪狩島の生活は農業、漁業、狩猟で島民や宿泊者の食糧を自給自足しています。
特に狩猟は蒼滄諸島の島民生活の最大の特徴と言われており、
日本国内で銃規制が進む中、蒼滄諸島だけは特区として銃器の使用が認められています。
専門のガイドが同行すれば、一般人も合法的にハンティングを楽しむことが出来ます。
また、明治から現在まで狩猟に使われていた銃器のレプリカが展示されています。
  • 猪狩島の生き物
猪狩島は島の名の由来となっている数多くの猪が生息し、島の中心的な存在でした。
かつては熊も生息していたようですが、現在は生息が確認されていません。
一方、平成初頭から外来種の小鹿の繁殖が確認され、現在では猪よりも生息数が多く、
今では猪狩島の狩猟はこの小鹿が中心となり、初心者ハンターの人気となっています。
他には、昆虫や小動物、島周辺の海の生き物も紹介されています。
  • 銃規制反対運動
昭和中期以降、日本国内での銃規制が強まり、蒼滄諸島もその影響を受けようとしていました。
しかし、蒼滄諸島の島民にとって狩猟は生活そのものであり、
銃規制強化は到底受け入れられるものではありませんでした。
蒼滄諸島の島民が一致団結し、銃規制に反対する議員を送ることで、
蒼滄諸島は銃器特区として、銃規制強化を免れることが出来ました。

資料館内での目星成功で、猪狩家の家族写真が多く残る中、女将の母親の姿だけがないことに気付きます。
スペシャル情報として、親子であるはずの先代主人と現在の女将の見た目がまるで他人のように見えます。
資料館を出て車に乗り、島の南部に来たら、探索者達を車から降ろしてビーチを案内します。
ビーチ
「ここは島のプライベートビーチです」
「宿泊客は自由にご利用頂けますが、ゴミは残さないようにお願いします」
「ビーチで必要なものは近くにある私達の家で取り揃えていますので、遠慮なくお求めください」
「旅館には自転車、原付、軽がありますので、ビーチへ行きたい場合は私達に申し付けてください」
ビーチの案内が終われば、道を時計回りに移動し、旅館に戻ります。
もし、西側の家について尋ねられた場合は小松皐月の住居であることを素直に伝えてください。
旅館に戻った探索者達は猪狩翠に迎えられます。
「皆様お疲れ様でした。島は如何でしたか?」
「夜のお食事は19時からとなります。翌朝のお食事は8時からとなりますので、よろしくお願いします」
猪狩旅館
島内案内に不参加又は島内案内終了後の探索者達は食事時間まで旅館内を散策出来ます。
客室の中は一般的な旅館にあるような設備(テレビ、金庫、机、お茶、ポット、菓子等)があるだけです。
テレビをつけると、天気予報で明日は晴れのち曇り、夕方からは強い雨に注意となっています。
5号客室で目星が成功した場合、根拠のない異様な雰囲気を感じます。
さらに、オカルトに成功すると、ここで凄惨な事件が起きたのを感じてしまい、0/1d2のSANC
便所、脱衣所、浴室、食堂はごく一般的なものであり、特別な情報はありません。
管理人室と厨房は特殊な鍵で施錠されており、鍵開け等の技能では開けられません。
夕食
シナリオ内時間が19時になったら、探索者達は食堂に集まって食事をします。
提供される食事は海の幸と山の幸が同時に楽しめる豪華なもので、もちろん小鹿の肉料理もあります。
ビールやお酒も提供されますが、飲んだ探索者は1d12時間後になるまで、全ての技能値が1d10%マイナスされます。
逆に、SANCは現在SAN+1d10でロール出来、さらにアイデアロールに失敗しやすくなるので、狂気に強くなります。
消灯
シナリオ内時間が22時になったら、猪狩剛・陽子・紅葉の3名は南側にある自宅へ戻ります。
猪狩翠は3名を見送り、玄関を施錠した後は管理人室で就寝します。
消灯以降、外出及びNPCとの接触は出来なくなります。
5号客室
シナリオ内時間が2時になったら、5号客室の宿泊者は全員同じ夢を見ます。
1人の女性が男性(人数が食屍鬼の数になるので注意)に暴行されている様子が見え、0/1d2のSANC
猟銃を持った男性が現れ、暴行している男性を射殺している様子が見え、0/1d3のSANC
山中で射殺された男性が怪物(食屍鬼)に食べられている様子が見え、0/1d6のSANC
その後、はっとして目が覚めます。もし、ここで狂気に陥った場合、クトゥルフ神話技能が5%追加されます。
なお、狂気を夢の中だけで済ませるかどうかはKPの判断次第です。

2日目

朝食
シナリオ内時間が8時になったら、探索者達は食堂に集まって食事をします。
提供される食事は一般的な旅館の朝食とほぼ同じです。特徴的なのは、小鹿の肉料理があるぐらいです。
食後、猪狩剛からハンティング講習についての案内があります。
「ハンティングに出発する前に講習を行いますので、10時に食堂へ全員集合してください」
「この講習は条例に定められていますので、全員参加するようお願い申し上げます」
ハンティング講習
シナリオ内時間が10時になったら、探索者達は食堂に集まって猪狩剛のハンティング講習を受講します。
ここで銃撃戦の戦闘ルールを再確認してもらうことをお勧めします。(ルルブP65-73参照)
特に、ハウスルールが適用される場合は戦闘ルールをここで探索者達に理解させてください。
ハンティング
猪狩剛のハンティング講習が終われば、探索者達に装備品と昼食の弁当を配布してください。
探索者が銃器を旅館に預けていた場合はここで返却されます。
銃器を持ち込んでいない探索者は用意された銃器を借りることが出来ます。
銃器を持ち込んでいても、希望すれば用意された銃器を借りることも可能です。
ショットガンはスラグ弾を選択することも出来ますが、技能はライフル扱いになります。

[装備]
【武器】
・ベネリM3T(ルルブの12ゲージ・ショットガン(セミオート)参考)
 {ダメージ:4d6(10m)/2d6(20m)/1d6(50m)/1d10+6(スラグ) 攻撃回数:2 装弾数:7 耐久力:10 故障No:00}
・サバイバルナイフ(ルルブのファイティング・ナイフ参考)
 {ダメージ:1d4+2+db 攻撃回数:1 耐久力:15}

【防具】
・狩猟用ジャケット(ルルブの厚い革のジャケット参考)
 {効果:耐久力1の装甲}

【所持品】
応急手当セット(応急手当)、工具セット(機械修理)、各種弾倉・弾帯、無線機器、引き綱、水、非常食

探索者全員が装備を整えたら、猪狩剛は探索者達を猪狩神社に向かわせます。
猪狩神社では巫女の小松皐月が神社の清掃をしています。
「剛さん、おはようございます」
「小松さん、おはようございます。今日はハンティングの安全祈願をお願いします」
「承知しました」
探索者達の安全祈願が終われば、猪狩剛は銃器の安全装置解除を指示します。
その後、共に山林を移動すると、小鹿を探索者の人数分発見します。
ルルブに小鹿のステータスはないので、以下のステータスを採用します。

・小鹿
STR:7 CON:10 SIZ:3 POW:7 DEX:13 HP:7 db:-1d6
逃亡:65%

最初のハンティングが終われば、猪狩神社付近で昼食休憩のシーンを入れてもいいでしょう。
小鹿との戦闘を数回行い、探索者が慣れてきた頃に猪を発見します。
なお、猪のステータスはブッシュ・ピッグ(ルルブP240参照)のステータスに準じます。
猪との戦闘が終わると、遠くから雷の音がして雲行きが怪しくなってきます。
猪狩剛は「雲行きが怪しくなって雷も鳴りましたので、急いで戻りましょう」と探索者達を旅館に帰らせます。
探索者達が旅館に到着すると、間もなく外で雷と共に大雨が降ってきます。
猪狩旅館
旅館に戻った探索者達は猪狩翠に迎えられ、同時に装備も回収されます。
「皆様お疲れ様でした。雨が降る前にお戻りになられて良かったです」
「昨日と同じく、夜のお食事は19時からとなります。翌朝のお食事は8時からとなりますので、よろしくお願いします」
それからシナリオ内時間23時までは1日目とほぼ同じです。
夕食
シナリオ内時間が19時になったら、探索者達は食堂に集まって食事をします。
提供される食事は昨日から変わっていますが、海の幸と山の幸が同時に楽しめる豪華なのには変わりません。
ビールやお酒も提供されますが、飲んだ探索者は1d12時間後になるまで、全ての技能値が1d10%マイナスされます。
逆に、SANCは現在SAN+1d10でロール出来、さらにアイデアロールに失敗しやすくなるので、狂気に強くなります。
消灯
シナリオ内時間が22時になったら、猪狩剛・陽子・紅葉の3名は南側にある自宅へ戻ります。
猪狩翠は3名を見送り、玄関を施錠しますが、管理人室からテレビの音がして就寝してる様子はありません。
シナリオ内時間が23時の少し前に、物凄く大きな雷の音が響き渡ります。
就寝している探索者は聞き耳成功で雷の音に気付き、目を覚まします。
探索者が管理人室に近づくと、猪狩翠が現れて探索者を落ち着かせようとします。
「今夜は天気が荒れてるのでご心配でしょうが、私がずっと見ていますので、安心してお休みください」
そのため、探索者達が雨の降る外に出ることは不可能です。
5号客室
この日は5号客室で異変は起こりません。

3日目

朝食
朝になると、昨日からの大雨は止み、地面は濡れているものの晴れ間が広がっています。
シナリオ内時間が8時になったら、探索者達は食堂に集まって食事をします。
提供される食事は前日から変わっていますが、内容は一般的な旅館の朝食とほぼ同じです。
食後、猪狩剛から本日のハンティングについての案内があります。
「本日のハンティングは午後から行います。昼食は12時に食堂で提供します」
「それまで自由時間としますが、昨日の大雨で足元が悪いので十分に注意してください」
自由時間
朝食後から昼食までの自由時間は島内を自由に探索出来ます。
旅館とその周囲は特に変化はなく、1日目とほぼ同じです。なお、今日と明日の天気予報は晴れです。
資料館も特に変化はありません。1日目に失敗した目星はこの時にやり直せます。
ビーチ
ビーチは昨日の雷雨で漂流物が打ち上がっています。目星成功でメモが入っている小瓶を発見します。
メモは英語で書かれており、英語成功で呪文「食屍鬼との接触」(ルルブP268参照)を習得し、
その内容におぞましさを感じた探索者は1d2/1d4のSANC
呪文を唱えると、その場で1d4匹の食屍鬼(ルルブP180-181参照)が現れるので、不用意に使用させないこと。
小松皐月宅前
探索者が小松皐月宅に近付くと、小松皐月とばったり出会います。
彼女の話を聞くと、昨日の落雷で社殿の一部が焼け焦げてしまったので、
猪狩剛に報告して修理を頼みに行くところだという話をします。
猪狩神社
猪狩神社に到着すると、小松皐月の話通り、社殿の一部が焼け焦げています。
社殿に聞き耳が成功すると、中で何かが動いているような音がします。
しかし、社殿は鍵が掛かっており、中に入ることは出来ません。
もし、鍵開け等で強行突入した場合、無装備のままラストバトルになります。
昼食
シナリオ内時間が11時を過ぎると、小松皐月が猪狩旅館を訪れ、猪狩剛に社殿の修理を依頼します。
シナリオ内時間が12時になったら、探索者達は食堂に集まって食事をします。
昼食が終わり、ハンティングの出発前に、探索者達に装備品を配布してください。
探索者全員が装備を整えたら、猪狩剛は小松皐月と共に探索者達を猪狩神社に向かわせます。
猪狩神社(ラストバトル)
猪狩神社に到着すると、小松皐月が社殿の焼け焦げた部分を指して猪狩剛に話しかけます。
「昨日の落雷で社殿のここが焼けてしまったようです」
「これは大変だな。今日のハンティングが終わったら、修理に取り掛かろうか」
「剛さん、ありがとうございます」
「それより前に、今日のハンティングの安全祈願をお願いします」
「承知しました」
探索者達の安全祈願が終わろうとする前に、探索者全員に聞き耳をロールさせます。
成功者は背後から大きな獣が動く気配を感じ、事前に安全装置を解除します。
安全祈願が終わり、全員が後ろを振り返ると1匹の大きな熊が今にも襲い掛かろうと構えてました。
熊のステータスは黒クマ(ルルブP236参照)のステータスに準じます。
熊との戦闘が終わると、猪狩剛が不思議そうな表情で話しかけます。
「資料館にもある通り、この島に熊はいなくなったはずなのに…」
「私、嫌な予感がします。今から社殿の鍵を開けますので、中を確認してください」
「わかった。中で何があるかわからないから、銃弾を補充しておこう」と全員の銃弾を補充します。
「私は後ろに下がっていますので、皆さんよろしくお願いします」
小松皐月は社殿の鍵を開け、探索者は猪狩剛と共に社殿の中に入ります。
社殿の中に入ると、そこにはゴムのような皮膚を持つ亜人間型の怪物がいました。
また、そのような恐ろしい怪物を見てしまった探索者は0/1d6のSANC
もし、ここで狂気に陥った場合、クトゥルフ神話技能が5%追加されます。
(但し、1日目の悪夢でクトゥルフ神話技能が付与されていた場合は1%追加に軽減されます)
怪物の名は食屍鬼で、ステータスはルルブP180-181を参照してください。
なお、食屍鬼の数は5号客室の夢で見る女性を暴行していた男性の人数と同じです。
食屍鬼との戦闘を終えると、小松皐月は猪狩剛と探索者達に礼を言います。
「皆さんありがとうございます。やはり、社殿の中のお札が焼け焦げていました」
「小松さんは何か知っていそうな様子だね。差し支えない範囲で教えてくれるかな」
小松皐月は猪狩剛と探索者達に今回の件について話し始めます。
事件の真相
「あれは祖父から聞いた猪狩旅館で起きた殺人事件が関係しています」
「昭和19年(1944年)の今頃、猪狩旅館の5号客室で殺人事件がありました」
「ただ、この殺人事件は戦中の混乱期に起きた事件なので、世間には知られていません」
「犯人は遺体を猪狩神社付近に埋めたそうなので、彼らが怪物となって現れたのでしょう」
小松皐月の話に猪狩剛は驚いた表情を見せながらも返事をします。
「そんな事件があったんだな。でも、殺人事件はかなり昔の話だし、もう大丈夫だよな」
「今の怪物は退けましたが、彼らを完全に封じるには社殿の早急な修理が必要だと思います」
「私は新しいお札を用意しますので、剛さんは社殿の修理をお願いします」
「うーん…ただ、ここで皆さんの楽しみを潰してしまうのは申し訳ない気が」
「怪物が復活すると大変なことになりますし、こちらの皆様は私がお話の相手をしますので」
「皆さんがよろしければ、今から社殿の修理に取り掛かりますが大丈夫ですか?」
探索者達が全員賛成すれば、小松皐月の住居に招かれます。
反対者が1人でもいれば、ハンティングの続きを行います。
小松皐月宅
小松皐月の住居に探索者達が招き入れられると、事件の真相の続きを話し始めます。
「先程話した殺人事件の犯人なのですが、実は猪狩旅館の先代主人なのです」
「事件があった日に5号客室で婦女暴行事件が発生しまして、被害者を助けるために犯人を射殺したのです」
「その後、遺体を猪狩神社の社殿に隠して、跡形もなく消えるよう祈りを捧げたそうです」
「猪狩神社の御神体は食屍教典儀(ルルブP106参照)の写しだと伝えられています」
「おそらく、食屍鬼を呼び出す呪文を唱えて処理させたのでしょう」
「食屍鬼の犠牲者は長い時間をかけて食屍鬼になると言われています」
「今回の食屍鬼は先代主人に射殺された婦女暴行犯達だと思います」
「猪狩島ですでにいなくなった熊が現れたのは、食屍鬼が復活させたのかもしれません」
しばらく黙った後、小松皐月は再び話し始めます。
「この話には続きがありまして、この事件の約半年後に被害者の女性が猪狩島を再訪します」
「旅館で起きた婦女暴行事件で妊娠してしまったので、子供を養子に引き取る約束を先代主人と交わします」
「先代主人は独身で子供もいなかったので、養子に引き取った子を非常に可愛がったそうです」
「その子供が現在の女将さんです」
「これは皆さんに話すべきかどうか迷いましたが、食屍鬼を見てしまったからには話すべきだと思いました」
「ただ、この事実を猪狩家の皆さんは知らないので、絶対に口外はしないようにお願いします」
その後しばらくすると、猪狩剛が社殿の修理が終わったことを報告しに来ます。
社殿が修理された猪狩神社を訪れ、小松皐月が新しいお札と取り換えて、封印は完了します。
「小松さん、お疲れ様でした。社殿の修理も無事終わったので、私達は旅館に戻りましょう」
探索者達は小松皐月とここで別れ、猪狩旅館へ戻ります。
猪狩旅館
旅館に戻った探索者達は猪狩翠に迎えられ、同時に装備も回収されます。
「皆様お疲れ様でした。今日は楽しんで頂けましたか?」
「昨日と同じく、夜のお食事は19時からとなります。翌朝のお食事は8時からとなります」
「それから12時に帰りの船が出港しますので、それまでに食堂へ全員集合お願いします」
KPはこの後の描写(夕食・就寝・朝食)を割愛しても問題ありません。

4日目

帰宅
帰りのクルーザーの出航前に探索者が持ち込んでいた銃器が返却され、猪狩翠から別れの挨拶があります。
「今回の旅は如何だったでしょうか」
「楽しんで頂けたのであれば何よりです」
「お忘れ物はございませんか?」
「このような場所ですので、忘れ物のお届けには時間がかかると思います」
猪狩翠の挨拶が終われば、猪狩剛夫妻が探索者達を帰りのクルーザーに案内します。
探索者全員が乗り込んだのを確認すると、猪狩陽子のアナウンスがあります。
「今回は猪狩島へお越し頂きありがとうございました」
「まもなく、この船は猪狩島を出港します」
「到着までは約1時間の行程です」
「到着するまで、ごゆるりとお過ごしください」
「ご案内は猪狩陽子でした。またのお越しをお待ちしております」
ここでシナリオは終了ですので、KPは探索者達と感想を言い合いましょう。

成功報酬(SAN回復)

  • シナリオクリア:1d6
  • 5号客室で悪夢を見た:1d10

シナリオ履歴

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