DBZクロス5話

俺の目の前にはパオズ山にいるような恐竜を巨大化させ凶悪化させたような生物が4匹いる
みな油断無く俺を睨み付けている
よし、始めるか
まず一番遠い位置にいる奴に高速で近づき一撃入れる
ちゃんと気絶したみたいだ
まず一匹目
近くにいた奴が俺を叩き落そうと腕を俺に振り落としてくる
それを左腕で防ぎ驚いている隙に顔面に近づき顎を蹴り上げる
これで二匹目
一番遠い位置にいた奴が俺に魔力弾を放ってきた
それを上空に弾き飛ばした後
そいつに向けてエネルギー波を放つ
それはそのままそいつに当たりそいつは近くの岩山に突っ込んでいく
三匹目
最後に残った奴が俺を弾き飛ばそうと尻尾を振るってきた
その尻尾を手で掴みジャイアントスイングの要領で振り回し
「うおうりゃああああああ!!!!」
近くの岩山に投げ飛ばす
よし、終わり

「終わりましたよ。シャマルさん。」
「え、もう!?ほ…ほんと凄いわね。悟飯君は。」
「いやあ、俺なんてまだまだですよ。」
今俺は蒐集活動を手伝っている
と言っても俺にできるのは誰かと組んでその人のサポートをして負担を減らすことだ
俺ができるのは戦闘だけで念話も蒐集も空間転移も次元転移もできないので必然的にこうなる
ついでに言えば結界も張れない
今一番負担の溜まっている人の所に行くか
敵の数の多い所に行くかして戦う
そんな感じだ
「みんな気絶してるんで蒐集始めてもらえますか。」
「わかったわ。」
そう言ってシャマルさんは蒐集を始める
正直蒐集される生物には悪いとは思うが
命までは取らないので勘弁してほしい
「……よし、終わったわよ。」
「そうですか。他のみんなはどうです?」
「ちょっとまってね。…………うん、むこうも終わったみたいよ。」
「それじゃ、そろそろ戻りましょうか。寝不足ではやてに心配を掛ける訳にはいきませんしね。」
「そうね。」
そう言って集合場所に移動する

家に戻ってみればけっこうな時間が過ぎていた
「アタシはそろそろ寝るぜ。」
「はやてを起こさないようにするんだぞ。」
「わかってるよ。」
そう言ってヴィータははやての部屋に向かった
さてと、俺寝るか
「それじゃ、おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ。」

もう、朝か
ちなみに俺は八神家の中で一番早く起きる
はやてが起きるまでは庭先で修行をし
はやてが起きて来たら朝食を作るのを手伝うといった日々を送ってる
しばらく修行をしているとはやてが起きてきたようだ
「おはよう、はやて。」
「あ、悟飯。おはようさん。」
はやてがじっと俺の顔を見てくる
俺の顔に何か付いてるのかな
「俺の顔に何か付いてる?」
「そうやないんやけど、いつもより少し疲れた顔してへん?」
少し疲れ…というか寝不足かな
というかわかるものなんだ
「少し修行に熱が入りすぎたのかな?俺は大丈夫だよ。」
「そやったらええけど。修行もええけど自分の体は大切にせなあかんよ。」
「わかってるよ。」
蒐集活動のことははやてには秘密だから本当のことは言えない
嘘を吐いてるのは心苦しいけどはやてのためと思って我慢するしかない
…さて、気持ちを切り替えてっと
「それじゃ、朝ご飯作ろっか。」
「うん。」
こんな感じで一日は始まっていく

さて、いい具合に日も暮れてきた
今は上空で蒐集対象を探している
メンバーは俺、ヴィータ、ザフィーラさんだ
シャマルさんとシグナムさんははやてと一緒に図書館の方へ行ってる
ちなみに蒐集活動や修行をする時は胴着を着ている
私服を汚す訳にはいかないしね
後、いつも夜中抜け出して寝不足ではやてに心配を掛ける訳にはいかないので
晩御飯取る前に蒐集に出ることもある
でも、ここ最近は集まりが少し悪いので家を空けがちになっている
これは近いうちになんとかしないとな
「どうだ、ヴィータ?」
「ああ、それっぽいのはいるっぽいんだけどな。」
「なら、手分けして探そうか?」
「そうだな。」
「それじゃ、アタシはあっちの方に行くぜ。」
「一人で大丈夫か?」
「大丈夫だよ。」
笑顔でそう言い
そのままヴィータは飛んで行った
「それじゃ俺達も行きましょうか、ザフィーラさん。」
「ああ、そうしよう。」
そう言って俺とザフィーラさんは別の方に向かった

しばらく探しているとザフィーラさんが何かを感じ取ったようだ
「どうしました?」
「ヴィータが結界を張ったようだ。」
「と言う事は見つけたようですね。」
「そうみたいだな。」
さて、どうする
ヴィータなら問題無いと思うが
何かありそうだな
前にみんなで会議を開いた時そろそろ時空管理局という組織が動いてくるかもしれないって
話もあったもんな
前に何度もその管理局の人間らしき者を倒してるからな
そろそろ動いてくる可能性もあるな
「じゃあ、ヴィータ方には俺が向かいますよ。
ザフィーラさんはこのことみんなに話しておいてください。」
「わかった。油断はするなよ。」
「ええ、大丈夫ですよ。」
そう言ってヴィータの方へ転移させてもらった

ヴィータの方に転移したが状況が少し変わってた
すでに一人を戦闘不能にしてるみたいだが
金髪の女の子と橙色の髪の女性に少し押されてるみたいだ
援護に向かった方がよさそうだな
そのまま戦闘領域に近づきながら
金髪の女の子と橙色の髪の女性に向けてエネルギー弾を放つ
それは避けられたがその隙にヴィータの前に移動した
「大丈夫か、ヴィータ?」
「悟飯!!」
「無事みたいだな。」
「あったり前だろ!!アタシがこんな奴らにやられるか!!」
「それは悪かったな。お詫びにこいつ等の相手をするから
おまえは帽子を探してこい。大事な物なんだろ。」
「ああ……うん。…その…悟飯。」
「なに?」
「………助けてくれて……ありがとな。」
そう言って下の方に向かって行った
少し頬が緩んだ
さて、気を引き締めて相手の方に向き直る
二人とも油断無く構えている
金髪の女の子は俺とそんなに年離れていないみたいだな
はやてと同じくらいかな
というかいくらなんでも女性を本気で吹っ飛ばす訳にはいかないよなぁ
どうしようもない、救いようの無い悪党って訳でも無いみたいだし
気を抑えながらできるだけ怪我させないように戦うかな
とかいろいろ考えていると
「私は時空管理局の嘱託魔導師フェイト・テスタロッサ。こっちはアルフ。あなたは?」
と金髪の女の子、フェイトが言ってきた
「俺は悟飯。孫悟飯。」
「投降してください。そうすればこれ以上罪を重ねなくてすみます。」
「悪いけどそれはできない。」
そう言って構えをとる
一瞬フェイトが悲しそうな顔をして
「……わかりました。あなたを逮捕します。」
そう言って突っ込んで来た
鎌みたいな武器で俺を切ろうしてきたのでそれを回避する
それを数回繰り返した後俺はフェイトの武器を掴み
「え!?」
上空に投げ飛ばした
「この!!」
今度はアルフが突っ込んできた
そのまま俺に向けて拳を放ってきた
俺はそれを避けて蹴りを放つが防御されてしまう
今度は顎めがけて蹴りを繰り出してきたので顎を引いて回避する
そのまま少し距離をとる
後ろの方から気配を感じて振り返ってみると
フェイトが俺に斬りかかろうとしていた
ギリギリで回避したがそのまま斬りかかってきた
避けられないと思い俺は真剣白刃取りをした
「嘘!?」
「んぎぎぎぎぎ!!」
刃の部分はエネルギー状のようだがへし折れるかなと思い
へし折ろうと思い力を籠めようとしたが
「はあああ!!」
「うわ!!」
後ろの方から蹴りを喰らった
そのまま地面の方に激突するところだったが
途中で体を反転させその勢いでエネルギー弾を放つ
そのまま急ブレーキを掛けて
二人に向かって突っ込んでいく
俺のエネルギー弾を避けたみたいだが
俺はその隙を付き
フェイトに近づき
「え?」
「うおうりゃああ!!」
「キャアアアアァァァ!!」
一本背負いの要領で地面の方に投げる
「フェイト!!」
「はあ!!」
「うわあ!!」
次に驚いてるアルフに向けて気合砲を放つ
よし遠くまで飛んで行ったみたいだ
アルフが飛んで行った方を見ていると
「サンダースマッシャー!!」
と言う声がしたのでそちらを見ると
目の前に黄色い閃光が迫って来ていた
「何!?」
咄嗟に腕を交差して防御した
「ぐぐ!!」
耐え切ったがなんかビリっと来たなぁ
しかし油断なら無い相手だ
これまで倒してきた生物なんかよりずっと強いや
それにいつのまにかもう一人来たみたいだしな
ヴィータが倒した女の子の近くに居た男の子だ
彼の戦闘力はわからないが油断すべきじゃない
気を引き締め直すか
そう思い気を開放しよとすると
「大丈夫かー、ごはーん。」
気が付くとヴィータとシグナムさんが居た
「あれ?シグナムさん何でここに?」
「帰りが遅かったのでな。あまり遅いと主に心配を掛ける。」
「そうですか。シャマルさんとザフィーラさんは?」
「シャマルは少し離れた所で待機している。
ザフィーラは向こうの方で戦っている。」
向こうということは相手はアルフかな
戦うことになったのは俺が吹き飛ばしたせいかな
「孫、伏兵がいる可能性がある。お前はザフィーラの方に向かってくれ。」
「わかりました。でも大丈夫ですか?」
「無論だ。」
「あったり前だろ!!」
「そうですね。でも気を付けてくださいね。」
「ああ。」
「安心しな。一対一ならベルカの騎士に負けはねぇ!!」
それを聞いて俺はザフィーラさんの方に飛んで行った

しばらく飛んでいると戦闘音が聞こえてきた
恐らくザフィーラさんだ
そちらに向かおうとしたが
視界の隅に何かが入ってきた
慌ててそちらを見ると
少し離れた所でヴィータが倒した女の子が何かしようとしている
…まさか結界を破壊する気か
予感は当たり桜色の閃光が走る
止めようと魔閃光を放とうとしたが
「魔せうわあ!!」
斜め上から何かが突っ込んで来て俺は墜落した

「いててててて。」
何が突っ込んで来たんだ
と見てみたらザフィーラさんだった
「だ、大丈夫ですか!?ザフィーラさん!?」
「すまない。油断した。」
上空を見てみると結界が破壊されたようだ
「結界が破壊されたか。撤退するぞ!!」
「はい!!」
そのまま俺達は撤退した

いろいろ移動しつつ家に帰ると
「みんな、お帰りー。」
と、はやてが笑顔で迎えてくれた
「ただいま。」
「はやて、晩御飯できてる?」
「できてるで。」
「よかった。俺すごく腹減っててさ。」
「悟飯よう食べるからな。」
「まぁ、育ち盛りだからね。」
「そやね。ほらほら、はよぉ手洗ってきぃ。」
そうはやてに急かされて俺達は洗面所に行く

晩御飯が終わり俺は皿洗いをしてる
相変わらずはやての料理はおいしいな
途中で大食いしそうになったのは俺だけの秘密だ
俺の食費で八神家を破産させる訳にはいかないしね
おっと、皿を落としそうになった
気を付けないと
今は皿洗いに集中しよう
しばらくして洗い物が終わり俺もリビングでのんびりしていると
シャマルさんが戻って来た
どうやらお風呂の準備ができたみたいだ
「シグナムと悟飯君はどうする?」
「私は今日はいい。明日の朝にでも入るよ。」
「珍しいですね。」
「たまにはそんな日もあるさ。」
「そう。悟飯君はどうする?」
「俺はお三方が上がったら入らせてもらいます。」
「じゃあ、お先に入らせてもらうな。」
「うん。ごゆっくり。」
そう言った後、はやて、シャマルさん、ヴィータの三人は風呂場の方へ向かって行った
「今日の戦闘か?」
と、ザフィーラさんがシグナムさんに尋ねていた
「ああ、そうだ。」
そう言ってシグナムさんは服を捲り上げた
「わわわわわわ!!」
俺は真っ赤な顔して声を上げた
お腹のあたりある赤い痣を確認したらすぐに顔を背けた
何か心臓がドキドキいってる
二人はそんな俺を気にせず会話を続けている
聞き取れたのは良い師がどったらこったらというところだ
師か…俺にとってはピッコロさんだな
甘ったれで泣き虫だった俺を鍛えてくれた
いつも俺のことを気に掛けてくれた
ベジータさんと戦った時と初めて人造人間と戦った時
二回とも俺を庇って死んでしまった
ねぇ、ピッコロさん
俺はあなたの弟子として恥ずかしくない存在になれたでしょうか
俺は強くなれたでしょうか
「孫。孫。」
シグナムさんに声を掛けられた
「え、どうしました?」
「いや、おまえがボーっとしていたからな。」
「そうですか?ただちょっと物思いに耽っていただけですから。」
「そうか。」
そう言ってシグナムさんは夜空に視線を戻した
しばらくするとはやて達がお風呂から上がって来た
さて、俺もお風呂に入るか
着替えを取って来て風呂場に向かった

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2007年07月20日(金) 20:33:51 Modified by beast0916




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