レックス×タバサ

やはり、勇者の伝説は真実だったのだ。


ここは砂漠の街テルパドール。
リュカは子ども達――双子の兄妹のレックスとタバサ――を連れて天空の兜の安置されている場所へと改めて向かった。
そしてレックスが兜を被ると、奇妙にも兜はレックスの頭にぴったりの大きさとなり、彼の頭に納まった。
テルパドールの女王はそれはそれは大いに歓喜し、国民も沸いた。
リュカは、この様な小さな子どもが天空の勇者の重すぎる使命を背負わされているのかと思うと複雑な気分だったが、
それでもやはり父の遺志を継ぎ、勇者を見つけることが出来た事を嬉しく思っていた。

だがレックスとタバサは、浮かない顔をしていた。


それから時間は嘘の様に早く過ぎ去り、夜の闇が眼を覚ます。
リュカ達は報告の為、ルーラでグランバニアに戻っていた。
それは久々の帰宅。旅で疲れた体を癒すため、久々に城で一夜を明かすこととなった。

「……これで、また君を見つける鍵が一つ見つかったのかな……」
真夜中の寝室。ベッドに独り横たわりそう呟いたのは、リュカ。
愛する者がいない寝室で、そう呟く。
「待っていてくれ。時間は掛かるけど、絶対に見つけてみせるよ……」

そう言って彼は眼を閉じた。
眠ってしまえば、寂しさなど忘れるだろう。
彼女を見つけなければならない。
彼女を元の姿へと開放しなければならない。

故に、彼はまどろみに身を任せた。
今は真夜中。誰もが眠っているであろうその城は、曇り空の元で静かにその姿を誇示していた。

それからまた時間は流れ、雨が降り出した。
雨音を覗けば相変わらず静かなそこは、真夜中の寝室。
だがこの寝室ではリュカは眠っていない。ここは、彼と彼女の2人の寝室だ。
「レックス……」
「……何?」
「眠れないの……」
「……うん、僕も」
2人――レックスとタバサ――は眼を閉じることもせず、パジャマ姿でベッドで寝転がっていた。
そして虚空を見つめ、今日の出来事を思い出していた。

「レックスは……天空の勇者なんでしょ?」
「うん、実感無いけど……ね」
「やっぱり羨ましいな……」
「え?」

タバサは、テルパドールの人々の姿を複雑な思いで見ていた。
レックスを天空の勇者様だと知った瞬間、大いに沸いていた。それはいつかのグランバニアでも見た光景だ。
魔を、闇を、絶望を払う勇者様だと言ってレックスを認め、喜び、時にはレックスを崇める人さえいた。
だが自分には大しては何も無かった。別に崇められたりしたいわけではない。
けれどレックスの力は認められ、自分の事は何も無い。
まるで勇者様のおまけかのように扱われている様な錯覚をも起こしてしまう。
「ずるい……レックスは、ずるい」
「……何がだよ」
「レックスばっかり、ずるい」
「知らないよ。僕だってなりたくて勇者になったわけじゃないんだ……」
「でも、ずるい……」
タバサはつい、レックスにそう言ってしまった。
彼女はレックスを少し羨ましいと思い、少し疎んですらいた。
レックスがどんな表情で自分に返答したかなどと考える気にもなれない。
だから、そう呟いてしまった。

そしてふと見ると、レックスは自分のベッドに載り上がって座っていた。
見るとレックスの表情は不機嫌をそのまま表した様だった。

「なんで、そんな事言うんだよ」
レックスはそのままタバサに問いかけた。
「だって……だって、私には何もないもん。勇者じゃないから……それだけで認められないんだもん……!
 年も変わらないのに、同じお父さんの子どもなのに……魔法ならっ、魔法ならレックスにも負けてないのに……っ!」
タバサは自分の思いを正直に答えた。
そして、その瞬間にレックスの表情は……怒りに変わった。

「ふざけないでよ……ふざけるな!本当は僕だって嫌なんだ……」
「嘘よ!レックスが勇者だ、って力を認められたとき……凄く、嬉しそうに……笑ってたっ」
「それは、だってそれはお父さんが嬉しそうだったから……だから僕も嬉しかったんだ……」
「それも嘘でしょ?どうせ……どうせレックスは単純だもん、皆にちやほやされて幸せだったんでしょ!?」

タバサがそこまで言った後、レックスはタバサの頬を叩いた。
静かな空間にその音が響く。そして怯み呆然とまでしているタバサのパジャマに彼は手をかけた。
「……ぇ?」
タバサが気づき小さく呟いた時にはもう、タバサの細い体は露わになっていた。
白く繊細な体、細い首、小さな肩、成長もしていない胸、華奢な腕、全てが姿を見せる。
それをレックスは冷静に、否、冷徹に見ていた。
「レックス……何?何で……?」
「もういい、怒った」
静かに混乱している彼女に向かって、吐き捨てるようにレックスは言った。

「タバサなんか、思いっきり苦しんじゃえば良いんだ」

最後に、そう付け加えて。

「やだっ!なんで縛……っ、嫌……!」
「静かにしてよ。夜中は静かにしなさいって、いつもサンチョが言ってるじゃないか」

レックスは剥ぎ取ったパジャマの上着で、タバサを後ろ手に縛った。
そしてそのままズボンも剥ぎ取る。
「前の夜ね……男の人がやってたの、見たんだ。女の人裸にしてさ、女の人は変になってたんだ。
 "あん!あん!"って犬みたいに叫んでたんだ……タバサも、同じ様に変にしてあげる……苦しませてやる」
レックスはそう言いながら、下着だけになったタバサを見ていた。
そしてその言葉を聞いて、タバサは青ざめた。
彼女は意外に耳年増だった。男性と女性のするその行いを、彼女は知っていた。
そしてレックスのこの様子で確信し、焦りを覚えた。
「レックスやめて!それ……兄妹じゃしちゃいけないってどこかで聞い……っ」
「へぇ、そうなんだ。"もっと苦しいことになるからダメ"って事なのかな?じゃあ好都合だ、良かった」
「違ぁっ!やっ、何……っ!?」
否定する暇もなかった。タバサの胸はレックスにべたべたと触られていた。
そして何かを思い出したように、冷徹な笑みを浮かべて舌なめずりをする。
そのままレックスは、彼女の胸を舐めていった。溶けそうなアイスを舐め取っていくかのように、優しく舌を動かす。
「ぃや……!気持ち悪い、やめてっ!やめないと……容赦しないからっ!」
「あれ?あんまり苦しんでないな……タバサの胸ちっちゃいし、上手くいかないのかな」
「………ッ!ヒャド!」
「うわっ!」

レックスの一連の行動や言葉に怒ったタバサが咄嗟に呪文を唱えた。
放たれた氷の刃はレックスの右肩に当たり、彼はベッドから吹き飛ばされた。
だが彼はすぐに回復呪文を唱え、右肩を癒した。
そして何かを思い出そうとしているのか、ブツブツと何か呟きながら近づいてくる。
その眼は完全に怒りと恍惚の色に染められていた。それを見て、タバサは恐怖に引きつった。
そう、相手の眼を見れば思いを知る事が出来るという力をタバサは持っている。
それ故に知ってしまった。確信してしまった。
レックスが自分を苦しませようとしている事を。今の彼は、ただの悪だと。

「―――あ、思い出した」

レックスの呟きはその言葉で終わった。
彼はまたベッドに載り、そしてタバサの顔を覗き込んだ。
タバサは瞳に涙を溜めて、軽蔑の目でレックスを見つめ返した。
それを見てレックスは微笑を浮かべると、そのままタバサと唇を合わせた。
そしてタバサの口内にレックスの舌が侵入し、タバサの舌と絡み合った。
彼女は驚き固まってしまった。しかしすぐに我に帰ると、足をじたばたと暴れさせて抵抗する。
だがそんな抵抗も虚しく、乱暴なキスはそのまま終わった。

「痛いと思うから、これで許してね」
「何……?まさか……え?まさか……」
レックスはそう言うと、タバサはいよいよただ事ではないと畏怖すら感じた。
そんな事も露知らず、レックスはまた冷徹な笑みを浮かべながら……タバサの下着を見た。
純白の優しい生地で出来たパンツ。それに手をかけ、そのままそれを剥ぎ取った。
「やっぱ、りぃ……」
「あれ?わかってたんだ、僕が何するかって。そっかそっか、へぇ……」
「お願い……これ以上は、やめて……っ」
「ん?やーだーねーっ。だからほら、そんな脚閉じてないでさ」

レックスは閉じているタバサの白く細い脚に触れた。
そして力任せに開こうとするが、タバサは脚を動かし、かと思えばしっかりと閉じたりと忙しなく抵抗している。
「このままじゃ埒明かないなぁ……ん?あ、そうだ」
レックスは何かを思いついたと思いきや、タバサの足の小さな指を優しく口に含んだ。
そして舌でそれを転がすように舐める。
「ぁ……あははっ!きゃはははっ!レックス……くすぐった……っ!」
「力、抜けたね?」
「…………ぁ」
レックスの言う通り、タバサの両脚は力が抜けていた。
そしてまた抵抗しようと力を入れる間も与えられず、レックスに足を開かされた。

レックスは指を口に含み、唾液で湿らせた。
記憶の片隅にあるあの男の人はこうしていたんだ、と暗誦する。
それを思い出しながらレックスは指を口から取り出すと、そのまま「そこ」をみた。

毛も生えていない、小さな小さな秘所だ。
それを見られている事で、タバサの心は悲哀で満たされてしまっていた。
だがそんなタバサの心中にもレックスは気づかない。気づくはずも無かった。
レックスは静かにタバサの秘所を鑑賞した後、それに指を近づけ、そして一気にそこに挿れた。

「い……たぁっ!いたぃい!あっ、はぁっ!いやああぁ!」
「あれ?ちょっと苦しみ方が違うなあ……」

タバサは遂に泣いてしまった。
レックスはそれに満足すると、そのまま片方の手をタバサの胸に伸ばした。
そして舌も使い、また胸を……今度は激しく撫で上げ始めた。
「こうすると、凄く苦しんでたんだよ……」
「やめっ、あっ!やめて……ぇっ!おね……が……」
「ねぇ、タバサ……そんなに声大きいと皆が起きちゃうよ」
「ぅあ゛っ!レックス……!抜いてぇ!指……とってえっ!やだよぉ……ッ!」
「五月蝿いって。他の人に見られたくないだろ?」
「あ……ひあぁ!痛いぃ……とって、とってぇ!助……けてぇ!お父さ……お父さぁあぁあぁああぁぁぁん!!」
「ああもう!五月蝿いってば!!」

カッとなったレックスは、タバサの穿いていたパンツを彼女の口に詰め込んだ。
吐き気を催した彼女の表情は悲痛に歪む。
だがそれを無視して近くにあった汗を拭く為のタオルを口に噛ませて巻き、猿轡にした。
タバサはまだ助けを呼ぼうとし、レックスには止める様懇願するもそれは意味のある言葉にならなかった。
「これでよし……と。これで呪文も唱えられないよ?」
「ぅう……ぅぅぅうっ!」
「これでタバサも気が済むまで叫べるし……じゃ、続けようか」

そしてまたレックスは先程と同じ作業に戻った。
彼の両手と舌がタバサを襲い、犯す。

「んぅん……むぐぅっ!あぅうっ!!」
タバサは泣き叫び、首を横に大きく振りながら腰を動かしていた。
それは指を秘所から抜いて欲しいという懇願からだった。
しかしその意志とは反して、タバサは確実に蝕まれていた。
嫌悪を抱いていたが故に動いていた腰も、悦びを求める為官能的に動き出す。
「うんっ……んっ!ふぅ……ぅう」
「どうしたの?変になってきた?苦しい?」
タバサは喘ぎながら首を縦に振る。そう、確実にタバサは淫猥な悦びに寄生されていた。

――――今自分の体は、自分の意志とは関係なくレックスを欲しがっている。
自分の心は嫌だと叫んでいるのに、少しでも気を抜けば心もレックスを欲しがってしまいそうになる。
自分が自分じゃなくなる。自分が誰かわからなくなる。自分が、自分が、自分が―――――

そこでタバサの頭は、一度まっさらになった。
「何?このちっこいの」
何故なら、レックスがそう言って……彼女のクリトリスに触れた為だった。
そしてその瞬間にタバサの体は、胸を誇示するかの様に大きく仰け反った。
更に、彼女の体が一度大きくぶるるっ!と震えると、彼女の意に反してあるものを流し始めた。
「ぅ…ぅぁ……ぁぅう…………」
股を伝うのは黄金色の液体。それはタバサの「おしっこ」だ。
タバサは恥ずかしさのあまり呻き声を上げている。が、その間にも「おしっこ」は流れ続け、そして止まった。
そんなタバサの「おもらし」を、レックスはじっと見つめていた。そしてそれが終わると、また隠核に手を伸ばす。
「あはははっ!赤ちゃんみたいだね。でもしっかり者のタバサがおもらしするなんて……。
 そこまで変になっちゃったんだ……。じゃあ、こうするとどうなるの?またおもらし?」
「んっくあぁ!ひう……っ!ぅうぅぅぅ――――――」
「あ、また体がピンって……そっか、これがいいのか……じゃあこうしたら……?」
「ふぐぅ!ぅあ……はむぁ……っっっむぐぅぁぅ!」
大きく仰け反る彼女の持つ、小さな隠核を刺激させながら、レックスは最後にどうするのかを思い出そうとしていた。
そしてようやく彼は思い出した。後はタバサに自分のものを挿れれば良いだけ。それだけで自分の憂さ晴らしが、終わる。

レックスは躊躇わずにゆっくりと自分自身を挿れた。
「うぐぅっ!?うぅぅうっ……ぅうぅぅぁぁぁぁぁああぅ!!」
だがタバサの中へと入っていくそれは、彼女を完全な快楽へ導くことは無かった。
またタバサは子どもだ。そしてこれは早過ぎる初体験。
通常の感覚が麻痺した今の彼女でさえも、激しい痛みに耐えかねてまたも我を忘れてしまう。
だがそれにかまわず、レックスは微笑みながら記憶の男のように動く。
そしてそのまま、自分自身の心中を曝け出し始めた。

「あのね……タバサ。僕ね、勇者なんて……辞めたいって思っちゃったんだ……っ」
「むぅぅぅ!うぁう!!うぁっ!」
「皆勝手に僕に期待してっ……はぁっ……勝手に僕に夢持って……」
「うぐぅ……!うふぁ……はひっ!むぁぅ……」
「勇者様勇者様って……僕は僕だ、知らないよ……っ……っはあ!……僕は……」
「ぅむうあぅ……ひあっ!ひぁうッ!ぅああっああっあっ……あっ!!」
「僕は、僕は……そんな期待に……答えられる自信、ない、んだ……!!」
「ぅふ、ぅぁ……っ!ぅあ……あむぅっ!ふぅ……ふぁああぁっっ!!」

タバサが猿轡の下で泣き叫んでいるのを無視し、レックスは吐き捨てるように言った。
そして自分は彼女を犯す事に集中した。
今自分は実の妹を手駒に取り、苦しめている。勇者だのなんだのと言われようが、欲望のままに悪い事をしている。
そうする事で、自分が勇者という大嫌いな肩書きから逃れられるような気がしていた。

「タバ……サっ!僕……もう……ぁ……」
「ぅあ!?うぅぅうっぅ!ふうぁうぅあうぅあぅぁぅうぁっっっ!!」
レックスのその言葉を聞いたタバサは、顔を苦痛に歪め泣き叫びながら抵抗し――――

――――そして、くぐもった声が響いた。
何故なら、タバサの中へと白濁液が出されたから。
タバサの抵抗は無駄に終わり、熱いものがタバサの中へと注ぎ込まれる。
そしてそれは勇者の特殊な血が起こす、種を残す為の本能の力なのだろうか。
小さな男の子のモノであるにも関わらず、そこから出た液体はタバサの秘所から溢れ出す程だった。

「タバサ……"イっちゃった"んだ?」
「ぅ………ぁ、う…………」
レックスは、そのままタバサの猿轡を外した。
タバサは咳き込みながら自身の唾液でぐしょぐしょになったパンツを吐き出す。
「れっく、す……ぅ……ひどいよぉ……ひど………ぃいっ」
「可愛いよタバサ……僕ね、ずっと君みたいな捌け口が欲しかったんだ……」
「はけぐ……ち……?わたしが……?い、いや、だ……たすけて……おとぉ、さ……ぁ……」
「お父さんなんか当てにならないよ。僕の不満を知って、僕を慰めるのはタバサだけで良い……」
「……おね……が……あやま、る、から……あやまるか、ら……これいじょうは……らめぇっ」
「嫌だ。絶対、絶対許さないから。僕が満足するまで、僕の思いをずっと聞くんだ。いいね?」

そしてレックスは、またタバサを責め始めた。
タバサは快楽に完全に溺れ切る事も出来ず、伴う痛みと恥ずかしさと悲しみに泣くことしか出来なかった。
そして泣きながら、しゃくり上げながら喘ぎ、無理矢理レックスの体を貪る様に強要される。
「きゃあっ……ぅぁあぁああっ!いや……ぁっ、あん!ぁんっ!!いた……い、ぅあん!!」
「やっと鳴けたね。でもやっぱり五月蝿いなぁ……ほらタバサ、パンツとタオルだよぉ?」
「いや、だぁ……っそれ……苦し……むぐぅ!ぅぅう……」
「これで騒がずに済むし、僕の声も聞こえるでしょ?今日もまだ宜しくね……可愛い僕のタバサ……」
「ぅうっ!ふぅうあ……ぅっ……っ!ぐむうぅ……ぅぁう……ぅうぅっっっ!!」

そしてレックスは、また彼女の秘所を弄りながら、尋ねた。

「ねぇ、タバサ……こうやって悪い事してたらさ、いつか神様は僕を見捨ててくれるかなぁ……?」

タバサは答える事も出来ず、悲痛な表情のままでまた体を大きく仰け反らせた。


雨は、止まない。

                                               <終>
2008年12月27日(土) 21:01:01 Modified by test66test




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