レックス×タバサ 202@Part17

夜のレヌール城、そこにタバサは1人でいた。
レックスとはぐれてしまったのだ。
先ほどまでとはうってかわって外では大雨が降っている。
窓を鋭い光が差し貫き、続けて音がする。
「うう……怖いよお……。」
きっかけは噂のノートにあった1つの文、『夜にレヌール城のお墓参りをした2人は結ばれる』というものだった。
それを見たタバサはレックスを巻き込むようにして抜け出して来たのだ。

ウオォォォォォォォ、ヒィィィィィィィィィ

まるで人々が嘆き、苦しむような音が聞こえる。
「レックスー!いないのー!?」
その音に負けじとタバサも声を上げる。

何者かの足跡が聞こえる。
「レックス!?」
が、振り向いたとき、そこにあったのはレックスの顔ではなかった。
おぞましい化け物の顔。
再び稲妻の音。
「ヒャド!」
タバサは呪文をとっさに唱えるが何も起こらない。
雷が鳴っている間にマホトーンをかけられたのだろう。
タバサはその場にへたり込んだ。
「レックス……」
すがりつくような声。だが、助けは来るはずもなかった。

這ってでも逃げようとするが、タバサはその化け物にのしかかられた。
服の中に何かが潜り込んでくる。おそらく腕だろう。
「いや、いやぁっ!」
だがそれは動きを止めない。
下腹部で指らしきものがうごめく。
「やぁっ!」
だが容赦なくその指は下着を引きずり下ろす。
そして次にタバサの服の脇から胸へと腕を差し入れる。

「ん……く……ぅっ……や、気持ち、悪、い……」
タバサは気持ち悪いと思いこもうとしているが、その快楽はごまかせなくなってきている。
そして、
「あ、ああ……」
レックス……
タバサは心の中で恋人の名を呼ぶが何にもならなかった。
タバサの中にそれは侵入してくる。

「やあっ、やめ、て、こんなの……やだあっ……」
だが、タバサは無情にも絶頂に達し、
「あっ、や……そんな……出て……」
化け物が自分の中で精を吐きだすのを感じていた。
「うう……レックス……」
だが、
「ごめん、タバサ。」
すぐ後ろから聞きなれた声がした。

「あっ……やめ、もうダメッ……。」
「男の子でしょ。もっと根性出しなさい。」
生まれたままの姿のタバサの下で同じく裸のレックスが悶えていた。
「あっ……で、出る……」
「レックス、いっぱい出してよぉっ!」

夜のレヌール城、そこにレックスは1人でいた。
実際にはレックスの前には彼を探してタバサが歩いているのだが。
おそらくタバサの狙いは噂のノートにあったお墓参りだろう、そう考えたレックスは「準備」をしてから出てきたのだ。
ばれないようにライデインの呪文を唱える。
呪いの唸り木を振り回す。
「レックスー!いないのー!?」
コワモテかかしを両手で持ち、タバサの後ろでわざと足音を立てた。

「……というわけなんだ。」
レックスはタバサにしたいたずらを一部始終話した。
「つまり、レックスがこんなことをしたのは私がいつもレックスに無理やりしてたからってこと?」
「……うん。」

続きはタバサがレックスを調教するのとレックスとタバサの和姦の二つを考えてるんで要望のあった方を先に投下する

すまない、調教エンドの方が先にできてしまった

「なんでレックスが無理やりしたことを私のせいにされなきゃいけないの?」
「え?だってタバサが……」
「言い訳しないの。許してほしかったら王様から銀のティーセットを借りてきてよ。」
レックスを追い出すとタバサはあるものを探し始めた。

レックスが戻ってきたところでタバサは探し出したものを突き付けた。
「何、これ?」
「メイドさんの服。お茶ちょうだい。もちろんこれを着て……ね?」
「でも、これ……」
「ごちゃごちゃ言わないの。なんなら私が着せてあげるから。」
「着るよ、着るから……」
「じゃあ泊めてくれるところで待ってるから。」

レックスは服を脱いで下着だけになったところで動きを止めた。
タバサから手渡されたものの中にあったのはメイド服とヘッドドレスだけではなかった。
「これも……?」
レックスは意を決して下着に手をかけた。

「タバサ、お茶、淹れてきたよ。」
だがドアの向こうからそれを聞いたタバサは、
「ねえ、今のあなたはメイドなのよ。もうちょっと、ねえ?」
「うう……お茶をお持ちしました、お嬢様。扉をお開けください」
タバサが戸を開けると、
「レックス、可愛いじゃない。」
「…………。」
レックスは何も言わないが明らかに嫌そうな顔だ。羞恥からか顔を赤くしていた。
「せっかくほめてあげたのに……。」
しかしとりあえず椅子に座るとお茶を運んでくるように促す。
「あっ……」
レックスの足になにかがぶつかる。
ガシャーン!金属がぶつかる音。
銀のティーポットは無事だったが、中身はぶちまけられてしまった。
レックスが躓いたものはコワモテかかしだった。
「レックス、メイドさんなのにお茶も運べないんだ……。」
「ごっ、ごめん……なさい……」
タバサがクスクス笑いをしながら言う。
「じゃあ、ちゃんと教育してあげないとね。」
レックスを抱きあげ、2階へと上がる。

レックスがたまたま持っていたフックつきロープから鉤を取ると4本に切断した。
「レックス、そこに寝て。」
「はい……。」
しぶしぶと言った様子でレックスは寝転がるとタバサはレックスの四肢とベッドの脚をロープで結んだ。
タバサがレックスのスカートをめくる。
「ちゃんと着てきたみたいね。」
女性用の下着が姿を現していた。
口にくわえさせてやろうかと思ったがレックスの反応を見たいため思いとどまる。
ボタンをはずし、レックスの上半身を出させる。
細くしなやかな指がレックスの胸の上で踊る。
「あ……ああ……。」
「どう?レックス」
「やめて……ください……。タ、お嬢様……。」
だが胸の突起に顔を近づけて行く。
「どうなの?本当は。言わないと……。」
吐息が肌をなでて行く感覚にレックスは快感を感じていた。
「気持ち……いいです……。」
「正直に言ったご褒美。」
タバサはレックスの胸の突起にしゃぶりつく。
「ひゃっ……やだ……タバサ……。」
「言葉づかい。」
「すみません……」
「じゃあその罰ね。」
どちらにしろタバサはやめるつもりはないのだろう。
タバサは空いた手をスカートに持っていくがレックスはまだそれに気づいていない。
「ひっ」
レックスのおびえた声。
冷えていた手で自身を突然触られたことに驚いたのだ。
「こっちもこんなになっちゃって……。」
「や……」
「ねえ、レックス。どうしてほしい?」
「やめ……て……くだ……さい……」
「わかってないの?」
タバサはレックスの下着をずらすとレックスの自身が姿を現した。
タバサはレックスに一瞬口づける。
口を離すと同時にヘッドドレスからリボンを取っていた。
レックスの自身にリボンを縛りつけると足で乱暴に擦り始める。
「どう答えればいいか、わかるよね?ふふ、レックスが1回間違えるごとに私が1回イくまでするからね?」
「い、痛っ」
「そうじゃないでしょ?」
「は、はい、お嬢様の中で、ボクを、イかせてください」
「いいよ。でも、1回は1回だからね。」

「ひっ、や、やめて……イっちゃう、ボク、イっちゃうよ……」
イってしまった後の苦しさを想像して必死になって懇願するレックス。
だが、
「だぁめ。んっ、レックス、かわいい。」
感応的な声で言われ、却って逆効果になってしまう。
「た、助けて、タバサ……。」
「言葉づかい。2回、追加ね。」
「あ……。」
必死さのあまり先ほど言われていた条件を忘れていたレックスは恐怖した。
「やぁっ、だめ、ボク、イっちゃ、あぁっ!」
「レックス、私も……。」
中にためられた精液がレックスに刺激をもたらす。それは痛みとかすかな快感となってレックスの中に残ったままになる。

「やっ、ボク、まだイって……ひ……ぎぃ……」
時間がたつほどにレックスは敏感になっていく。
「ねえ、レックス。」
「や……」
「可愛いよ。」
その言葉と同時にタバサはさらに激しく動いた。
「やぁぁっ、おじょう、さまぁっ」
「んっ、イくの、私も、イっちゃ、ああっ!」
わざと声を出してやり、レックスの欲情を誘う。
「やっ、ボク、壊れちゃ、あ……」
タバサは苦しみに耐えるレックスの顔をなめてやる。
「レックス、可愛いからあと一回イくときに外してあげる。」
そして口づける。
「あ、ありがとうございます……。」

だが、
「あっ、ん……気持ち、いいよ、レックス……」
わざとレックスが欲情する声を発する数を増やしていた。
「ひっ、やぁっ、イってるのに……許して!許してください!」
何度となく交わされたやりとり。
だが終わる時が来た。
「んっ、いいよ、レックス……」
リボンを取ってやる。
「名前、呼んでいいよ……」
「出るのっ、やあぁっ、たくさん出ちゃうっ」
タバサの中にためられた精液が出される。
「レックスの、すごい、出てるよ……。」
「タバサ、出てるのっ、すごいよぉっ。」
その量の多さにタバサも平静を崩していく。
「レックスっ、もっとたくさんっ」
「うん、ボクのもっと出してあげるっ」
「気持ちいいのがお腹でドクドク言ってるのぉっ」
「あはっ、タバサ……すごいのぉっ」

そしてそのまま2人はベッドに沈み込んだ。

それからしばらくがたち、
「タバサ、やめてよぉっ」
「やだ。もっともっとお願い。」
レックスの立てた作戦はかえって逆効果になってしまい、毎晩レックスはタバサにより激しく求められることになるのだった
だが、少なくともタバサの信じた噂は真実となることだろう……

和姦ルート

「ううん、私こそごめん。……今日からはレックスが私を好きにしていいから……。」
そう言うとタバサは床を背にし、両手を投げだす格好で横たわった。
タバサはなにかどろりとしたもので自分の中が満たされていることを感じ、それが何であるか、
そしてそこに当たるひんやりとした風の感触に、自分がレックスにどのような格好を見せているかを想像して赤面した。
幸いと言うべきかはわからないが、暗闇の中にいるレックスには実際にはその部分ははっきりとは見えていない。
だが、時折落雷の白い光がタバサの体を照らすのを、そしてタバサの上に膝立ちになっている
自分の影が折り重なっているのを見て征服欲に駆られた。
レックスは服を脱ぐと言った。
「タバサ、体、浮かして。」
タバサが指示に従っている間に自分の服を下に敷いてやる。
接吻しながらタバサの服のベルトをはずす。
そして服を前から開く。
「やっ……。」
タバサが恥ずかしそうに体の前を隠そうとするが、それは思いとどまった。
「タバサ、恥ずかしいならいいから……。」
「ううん、レックスが見たいなら、いいの。」
「僕は……タバサの体を見るよりもタバサを気持ちよくさせてあげたい。だから……」
レックスはタバサの鼓動が大きくなったのを感じた。
「バ……」
カとタバサが言う前にレックスはタバサを抱きしめ、口づけた。

「背中、痛くない?」
「ん、大丈夫……」
そして軽く、どちらからともなく口づける。

タバサは全身でレックスの存在を感じていた。
そこに言葉はなかった。
2人にはお互いから漏れる息と体温だけで十分だとさえ思えた。
これほど幸福に感じられる行為はいつ以来なのか、2人ともそれを考えようとはしたがやめた。
これからは毎日このような行為が続く、そう確信しているからだ。

「あ……」
2人は同時に声を発した。
レックスの動きが鈍り、2人の体が震える。
タバサはレックスの顔が自分の脇に落ちてきたのを感じ、頬に口づけた。
「レックス、体中にキスしてあげるね。」
ふざけて言った言葉にレックスの体がのそりと動く。
「じゃあ僕もしてあげる。」
顔を見合わせて笑う。
既に2人の胸の中の土砂降りもやんでいた。
暗闇の中で吸いつく音が聞こえ始めた。

次の朝、レックスとタバサはベッドの中で目を覚ました。
おそらく幽霊が運んでくれたのだろうが、服はなかった。
元の場所にあるのだろうと2人とも考え、取りに行こうとした。
が、レックスはタバサの恥じらう姿を見て、
「1回してから……ね?」
「もう、しょうがないんだから……。」
結局1回では満足できずに、城を出るころには昼過ぎになっていた。
2013年08月08日(木) 17:30:40 Modified by moulinglacia




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