レックス×タバサ 420@Part17

「……はぁ、今日もダメだったなあ……。」
レックスは1人、平原の岩に腰掛けてつぶやいた。
妹のタバサと共にモンスターバトルGPの観戦に行くため一緒に飛行船に乗り込んだレックスだったが、飛行船は事故によって墜落。
同乗していた学者のルボロー、元モンスターマスターのゴルッテが無事だったこともあり、タバサも無事だろう、
そう考えてはいたが、レックスはこの先に進むことができないのだ。
その理由は
「何?お主モンスターを連れていないとな?それではバトルGPには出られんな。」
問題はドン・モグーラである。

この島のバトルGPに参加することでのみ道は開かれる、
そう言ってはいるが、魔物使いの素質を持たないレックスにとっては道はないというのと同義である。
「タバサ……どこにいるのかなあ。」
そう言うと改めて1人であることを再認識して寂しくなってくる。

「あっ……」
タバサは平原の中に青い服を着た、自分と同じくらいの年恰好の子供を見つけた。
「お兄ちゃん!」

その声を聞き、振り返ったレックスはピンク色の服を着た少女を見つけた。
「タバサ!?」
「えへへ、やっぱりお兄ちゃんだ……。うぅっ……ぐすっ、ぐすっ……」
タバサはレックスに抱きつくと泣き出した。
「お兄ちゃん……怖かったよぉ……。ずっと1人で……もし、お兄ちゃんが見つけてくれなかったら、って思って……。」
「そんなわけないだろ、僕も誰よりもタバサが大事なんだから……。」
レックスは気丈に振舞ってはいたが、やはりタバサに泣きすがりたい気分だった。

「うぅ……ぐすっ……。ん、もう大丈夫。ありがとう、お兄ちゃん。」
「それじゃ、ひとまず洞窟の中に行こう。このあたり、夜になるととんでもなく大きいモンスターがいて、危ないんだ。」
「もう、お兄ちゃん。ずっとこの辺りにいた私が知らないと思う?」
「あ、ああ、そうだったね。」

「……それで、お父さんが有名な魔物使いとして知られてるお兄ちゃんがモンスターマスターとして登録されちゃったのね……。」
「うん、そうなんだけど……。」
「じゃあ、お兄ちゃんがモンスターマスターとして頑張るしかないわね。」
「だけど僕は……。」
「モンスターマスターになるには魔物さんと心を完全に通じ合わせなきゃいけないものね。
大丈夫、方法なら知ってるから。」
「本当!?」
「ちょっと準備してくるから待っててね。」

数時間後、レックスの前に現れたのは、タバサの服を持った緑色のとらおとこだった。
「……タバサ?」
「私は本物のとらおとこなんだからね?だから、レックスを襲っちゃうの。」
レックスが一応魔物用にと持っていた爪をレックスに振り下ろす。
レックスは飛びのく。
(そうだった。魔物を仲間にするための戦いは愛を持って戦うことだから
こんな風にして戦って練習するほうがわかりやすいってことなんだ。)
コケで作った毛皮の向こうでタバサが何をたくらんでいるかなどレックスには知る由もないことだった。
レックスがそういった考え事をしながらでもぎりぎりでよけられるようにタバサは次々と爪による斬撃を繰り出す。
だんだん慣れてきて油断したレックス。その瞬間、タバサの目が光る。
それまでより一歩踏み込んだ斬撃。
レックスの服の胸の部分が切り裂かれる。
更にもう一撃。作られたレックスの服の胸の切れ込みが下に大きく切り裂かれる。
そうしてからタバサはレックスに飛び掛った。体の火照りを覚ますために。
タバサはレックスに口付けると液体を流し込む。舌を絡められ、息ができなくなるレックス。
そのまま空気を求めているうちに少しずつ液体を嚥下してしまう。
口を離すと今度は触れるだけのキスをする。
そのうちレックスの体も火照ってくる。
「たばさぁ……」
「どうしたの?油断しちゃダメじゃない。」
「さっきの……何……?」
「大丈夫、毒じゃないから。でも、魔物さんはこういう攻撃してくるかもしれないわよ。」
と、爪を器用に使い、レックスの服をはだけさせる。
「つっ」
レックスは胸の先端を爪で引っかかれ、痛みと頭の痺れから声を上げた。
血が出ない程度の連打。
そうしてタバサが少し体をずらすと、
「お兄ちゃん……」
レックスの白いブリーフがしっかりと盛り上がっていた。その先端は透け始めている。
「そう、モンスターマスターと魔物さんの間には愛がないとね……?」
コケで作った毛皮の、股間部分をむしりとるとブリーフも破り捨て、レックスの上に腰を下ろす。
多少痛みはあるものの、タバサも飲んでおいた媚薬のおかげでさほど痛みは感じないですんだ。
「ひゃっ……」
レックスの尻穴と首筋にヒャドで冷やした爪を当てる。
先端の鋭さと冷たさがレックスに恐怖と快感を同時にもたらす。
尻穴を甲のほうで弄り回してやる。
「あっ、あぁっ……」
レックスの白濁がタバサの中に流れ込む。

「……ところでお兄ちゃん、その機械ってモンスターマスター、1人しか登録できないの?」
「どうなんだろう……。帰って試してみようか……。」
その後、モンスター預かり所にタバサをモンスターマスターとして登録することで島のモンスターバトルGPを制し、邪神レオソードも本来の姿に戻ったことで2人は島から出ることができた。
そして、
「モンスターバトルGP優勝は……飛び入りのタバサ選手!モンスターマスターとしても高名なグランバニア国王、アベルの娘とのことだが
このような強いモンスターはどこからつれてきたのか!?何よりもまず、優勝しての一言を!」
「えへへ……私、とっても嬉しいです……。私たちが乗った飛行船が墜落して……不思議な島に着いたんです。見たこともない島で……。
最初は1人で……それで、お兄ちゃんに助けてもらえたおかげでモンスターマスターになることができたんです。」
「なるほど……。新チャンピオン、タバサへのインタビューはひとまず終わりだ!」

そうしてその島は強力なモンスターの住まう島として学者やモンスターマスターが訪れるようになった。
レックスとタバサが乗っていた飛行船に乗った人々もまた、それぞれの興味からその島を訪れたいと思い、再び飛行船はその島へと飛んだ。
アベルは国王としての仕事があり、その島に行けないことを残念がったが、レックスとタバサを快く送り出したのだった。
「お兄ちゃん……。今日はどこでしたい?」
「た、タバサ……、あっ……」
胸をなで上げられ声を漏らすレックス。
島には人が訪れるようになったとはいえ、あまり奥地まで来る人はいない。
タバサにとっては野外でレックスを犯せる場所としてもこの島は好都合なのであった。
2013年08月12日(月) 13:39:05 Modified by moulinglacia




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