王子×王女4

何となく思いついたので投下。

「全くお父さんったら……。」
「いいんじゃない?10年ぶりに再会したんだから。」
ここはグランバニア城内のルイーダの酒場。
10年ぶりにようやく会うことができたグランバニア王と王妃は、王妃が戦いの勘を取り戻すためにと

2人きりで出かけているのである。
「それはわかるけどさあ……。」
「暇なのは確かね。」
王子レックスと王女タバサ、そのような理由で彼らはルイーダの酒場にいることになった。

「ほら、お二人さん、愚痴ってばかりいないでこれ、飲んだら?」
2人の前には紫色の液体が入ったグラスが置かれる。
「ありがとうルイーダさん。」
2人は同時に言う。
ちょうどのどが渇いていたので一気に飲み干す。

「る、ルイーダさぁん……。」
しばらくして机に倒れこむレックス。
グラスが落ちて割れた。
タバサは座り込んで動かない。
「あら?退屈だったんでしょ?」
ルイーダのほんのいたずら心。
「誰もぶどうジュースなんて言ってないわよ。酒場なんだから当たり前じゃない。」
「で、でもぉ……。」
「うふふ、赤くなっちゃってかわいいじゃない。キスしてあげようか?」
「こらぁ、レックス……。」

低い声にビクッと身をすくませるレックス。
自分の前にタバサがいた。仁王立ちで。

「ルイーダさんばっかり見てないでわらひも見なひゃいよぉ。」
ろれつが回っていない。
だがレックスは確実に気圧されている。
いつも自分を「お兄ちゃん」と呼んでついてくる、どこか弱気な妹の姿はそこにはない。
いや、それどころか真逆の性格になっているのだから。
「ルイーダさぁん……。」
「レックス、わらひよりルイーダさんのほうがおっぱいあるとおもってるんでひょう……。
ひょんなことないんだからぁ……。わらひのダイナマイトボディ、たひかめてよ、ひょら、ひょら、

ひょらぁ……。」
レックスは顔をつかまれタバサのほとんどない胸に押しつけられる。
そこまでいってタバサは倒れた。

「レックス君、よかったらお姉さんといいことしない?」
「いえ……、ボクはタバサを……、」
「襲います?……きゃーっ。男って本当に狼なのねえ。」
「やめてください……。怒りますよ……。」
レックスの足取りもおぼつかないが何とかタバサを担いで階段を上る。
目指すは自分たちの部屋だ。

「う……ん……。」
タバサの気がついたようだ。
「タバサ、大丈夫?」
「うん……。私、ルイーダさんに……、」
「飲まされた、お酒を。……僕も。」
「体がふわふわしてる……、変な感じ……。」
と、レックスが再び倒れた。
気が緩んだせいだろう。
「いたっ……。」
「ご、ごめん。」
手をついて起き上がろうとするレックス。
ふにゅっ、何か覚えのある柔らかい感触、そうだ、確かさっき……。
レックスの手はタバサの胸の上にあった。
「れっくすぅ……えっちぃ。」
顔の赤さが、言い方が、そして感触が胸を締めつけた。
レックスにとってその時の妹の姿は何よりも煽情的だった。
レックスは自分の足をベッドの上に乗せた。
そしてタバサと向かい合う。
タバサの服は自分に脱がされやすくするためにこんなのを着てるんだ、酔っぱらって正常な思考が働かない頭でレックスはそんなことを考える。
「え?」
タバサは驚いた顔でレックスを見つめる。
レックスの手はタバサの服の帯を取り払った。
「やめてよ、へんたいぃ……、妹にこんなこと……。」
「タバサのダイナマイトボディ、僕が確かめてあげるよ。」
「……え?まさか私さっきそんなこと……。」
タバサの顔が赤くなる。
「言ったよ。」
「うぅ、もういいよ……。好きにして……。」
タバサの思考も相当乱れている。

「妹にするのは変態……か……。じゃあ兄に触られてこんなになっちゃうのはなんていうのかなあ。」
レックスは胸を突起に触らないようになでている。
「う……、いじわるぅ……。変態でいいです……。」
「じゃあご褒美だよ。」
突起をつまみあげる。
「あぁっ、れ、レックスぅ……ん……。」
タバサはその感覚で思わずレックスに抱きつく。同時に体が痙攣する。
「これ、イっちゃうって言うんだって。」
レックスは得意げに言う。
「これじゃ何もできないなあ、放してよ。……いやなの?しかたないなあ。」
レックスはタバサにキスをする。
舌をねじ込み、タバサの舌と絡める。
苦しくなって自分から放れるだろうと考えてのことだ。
が、タバサはそのまま転がった。
すぐ横はベッドの端だ。
レックスは背中から床にたたきつけられる。
「い、いたた……。」
レックスの酔いがさめた。
僕は一体何をしようとしていた?
いくらタバサが可愛いからって、好きだからって……。
レックスの頭にはタバサが人を呼びに行くかもしれないなどということは浮かばなかった。
「レックスぅ……。」
「ごめん、タバサ。僕、何でもしてあげるから……。」
「何でも?」
「うん。」
「本当に?」
「当たり前だよ。」
レックスはタバサの目がまだうつろなことに気がつかない。

タバサは突然レックスの胸の突起をつまんだ。
「ひゃっ、た、タバサ?」
跳ねるレックスの体。
「何でもしてくれるんだよね、じゃあ動かないで。」
タバサはレックスの首筋に舌を這わせながら、レックスの服の帯に手をかける。
次に下着。
「う、うあ……ん……。だ、めぇ、だよ、こ、んな……」
レックスの首筋に吸いつくタバサ。
「これでレックス、私のものだよね。」
首筋についた赤いしるしを見て満足そうに言うタバサ。
「私のものなのに言うこときかないなんて……。ルカナン!バイキルト!」
タバサはレックスの胸に指を這わせる。
ルカナンでレックスの肌は敏感になっている。もう、耐えられない。
「あっ、んっ、や、やあ……んっ、だ、めぇぇっ!」
白い液体がタバサのお腹にかかる。
タバサはそれをすくい取った。
「レックスの……。」
うっとりした心地でそれを見るタバサ。
口に含んだ。
レックスは腰が抜けて動けないようだ。
「次は私の中にお願い。」
タバサはレックスの腰を抱くとレックスで自身を貫いた。
「タバサ……血が出てる……。」
「大丈夫、これはレックスのマグマの杖から出たマグマだよ。
あれ?でもレックスのって天空の剣だよね。じゃあ凍てつく波動もでるのかなあ。」
間違いない、タバサはいつもは冗談でもこんなことは言わない。
まだ酔っぱらっている。レックスはそれがわかった。
「レックスぅ、白いマグマいっぱいちょうだい!」
「だ、駄目だよぉっ、あぁっ!」
「レックス……。」
タバサはレックスの上にそのまま倒れこんだ。
タバサの目は閉じ、穏やかに呼吸をしていた。
レックスはタバサをベッドの上に乗せてやる。
タバサの手がレックスの腕を握った。
「レックス……一緒に……。」
寝言のようだ。
一緒に寝てやろう。レックスはそう思うとタバサと向かい合い、その頭を抱いて横になった。

次の日、レックスが目を覚ました時、まだ王と王妃は帰ってきていなかった。
「お兄ちゃん……私まさか……。」
タバサはすっかり元に戻ったようだ。
「ごめん、タバサ!」
「ああっ、もう!私の初めてはお兄ちゃんとってのはうれしいけど、覚えてないなんて!」
「……え?」
まさか、タバサも……。
「何となく思い出せてきたけど肝心のところが……。それにお兄ちゃんをレイプしちゃうなんて……。」
「いいよ、タバサ。僕もタバサが好きなんだから。」
「お兄ちゃん……。それなら私の覚えている初めて、もらってくれない?」
「え?う、うん……。」

「あっ、いいよ、お兄ちゃん……んっ……。」
「タバサ……。」
柔らかく弾力のあるタバサの胸、それはレックスにとって何よりも心地いい感触だった。
右胸の突起を舌で転がす。
「いいの……。うんっ」

「そろそろいいかな?」
「うん、お兄ちゃん、来て……。」

緩やかに、互いをいつくしむように2人の腰が動いている。
と、レックスの腰が止まった。
「あっ、タバサ……。」
「うん、出てるよ……、お兄ちゃんのが……。」

行為が終わった後、2人はどちらからともなく身を寄せ合った。

「ところでさ、タバサ。」
「なに?」
「お風呂、入らない?」
「……うん。」

グランバニア王と王妃が帰ってきた翌日、彼らは仲間の魔物とともに魔界へと旅立った。
「お兄ちゃん……。」
「僕がタバサを守ってあげるよ、ずっと、ずっとね。行こう。」
「うん、約束!」
2013年05月23日(木) 23:28:02 Modified by moulinglacia




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