ウルトラゼロファイト(2012)
「□□□:△△」より
ご注意:他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋)
ウルトラゼロファイト(2012)
【INDEX】
キャラクター、設定
データ、記録
スタッフ、出演者ほか
タイトル、企画
ストーリー
エピソード、影響
SE、音楽
ウンチク、豆知識
アイテム、商品
メモリー、想い出
放映期間:2012(平成24)年8月1日〜2013(平成25)年3月27日(全23話)
英語タイトル:ULTRA ZEROFIGHT
放送時間:3分
放送局:テレビ東京系
放送日:ウルトラマン列伝(2011)内で放送
※サブタイトルはDVD化の際につけられたもの
同時放送
出演者
ウルトラマンゼロを主人公とした、1話3分、全8話からなる特撮アクション。タイトルはウルトラファイト(1970)を彷彿とさせるが、オムニバス作品の同作とは異なり、全話に共通したストーリーをもつ連続ドラマとなっている。第1部のストーリーはウルトラマンサーガ(2012)の続編で、バット星人グラシエ率いる怪獣軍団とゼロの対決が描かれる。時系列的には、「ウルトラマンサーガ」より後に位置する作品。バット星人の同族やダイナ、コスモスとゼロの関係など、同作の設定と展開の流れを組む描写が随所に盛り込まれている。ゼロとピグモンの交流など、平行して放送される大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009)を髣髴とさせる描写も見所の一つ。監督のおかひでき、撮影の富田伸二ら、日本の特撮アクションを代表する気鋭のスタッフが集結している。第1部最終回では、「ウルトラ銀河伝説」に続いて行放送された「キラーザビートスター」に合わせ、ウルティメイトフォースゼロのメンバーがゲスト出演している。
◇【第1部】
フューチャーアースにおけるハイパーゼットン及びバット星人との戦いに勝利したウルトラマンゼロは怪獣墓場を訪れていた。この戦いで共に力を合わせたウルトラマンダイナとウルトラマンコスモスから新たな力(モードチェンジ能力)を授かったゼロはその意味を求めて自分の原点の場所である怪獣墓場に赴いたのだ。
そこに突然復活した怪獣達が襲いかかる。犯人はフューチャーアースで戦ったバット星人の同族・グラシエだった。彼は復活させた怪獣達の中でも選りすぐりの4体(レッドキング、ガルベロス、ガンQ、ベムスター)、「地獄の四獣士」をゼロに放つ。最初のレッドキングとの戦いで、ゼロは怪獣墓場に漂う怨念によって作り出された「テクターギア・ヘイトリッド(恨みのテクターギア)」を強制装着され大ピンチに陥ってしまう。
そこに現れたのはグラシエが間違って復活させたピグモンだった。ピグモンの命を軽んじ、さっさと始末しようとするグラシエに対しゼロの怒りが爆発した!!テクターギア・ヘイトリッドを気合いで破壊したゼロは赤き力・ストロングコロナゼロにチェンジし、必殺のガルネイトバスターでレッドキングを撃破!!
しかし、立て続けに第2の刺客・ガルベロスによってゼロとピグモンは幻影空間に飛ばされてしまう。そこに現れたのは何とストロングコロナゼロとルナミラクルゼロだった!!この幻影空間はゼロが授かった新たな力に対する根底の戸惑いや恐怖心を写し取って実体化させていたのだ。精神的に追い詰められてしまうゼロだが、ピグモンの「自分の力を恐れるな」という言葉で迷いを断ち切り、ガルベロスの幻影空間を打ち破った。続いて現れたベムスターとガンQのベムQコンビにもゼロは怯まず、ルナミラクルゼロの奇跡の超能力で倒した。
だが、全てはグラシエの本当の目的の布石に過ぎなかった。倒された四獣士の恨みと呪いの魂を吸収し、巨大な身体と力を手に入れ、ゼロを殺す…、それがグラシエの真の狙いだった。命を道具としか思ってないグラシエに対し、ゼロの怒りが炸裂する。ゼロツインソードとバットソードの激しい斬り合い!!しかし、グラシエはゼロに衝撃の事実を漏らした。自分が死ねば、ピグモンも死ぬというのだ。途端にゼロは攻撃に躊躇してしまい、その隙を突かれてしまう。しかし、ピグモンは「自分は死んでも構わないからグラシエを倒せ」とゼロを諭した。ゼロは自分の持てる最大の力を発揮し、ストロングコロナゼロ&ルナミラクルゼロの同時変身という奇跡を起こした!!ルナミラクルゼロの奇跡の超能力がグラシエの悪しき力を浄化し、ストロングコロナゼロの強い力が遂にグラシエを粉砕した!!しかし、グラシエは「あのお方が必ず貴様を…!!」という謎の断末魔を残した。
戦いを終えて、何処とも知れぬ先へ向かうゼロの前にウルティメイトフォースゼロのメンバーがゼロを迎えに来た。「新たな力の意味は見つかったのか」という問いに対しゼロは「前へ進む力」と「守り抜く力」という自分なりの答えを見いだした。次なる冒険の舞台へ飛び立つウルティメイトフォースゼロの面々、その姿をルナミラクルゼロの慈愛の力で救われたピグモンが見送った。
◇【第2部】
怪獣墓場におけるグラシエとの決戦、その結末を見届けた5つの影…。グラシエは彼等の捨て駒に過ぎなかった!!5つの影達は自らを「ダークネスファイブ」と名乗り、ゼロの抹殺を宣言!!その背後に浮かぶ大いなる暗黒の影…。
所変わって惑星ファネゴン、そこで大暴れしていたキングシルバゴンをゼロはルナミラクルの慈愛の力で鎮めた。そこへウルトラの母が現れ、ゼロにウルティメイトフォースの仲間達が危機に晒されているとゼロに忠告する。母と共に秘密基地・マイティベースへ急行したゼロ。そこには奇妙な格好でブロンズ像にされたミラーナイトとグレンファイヤーの姿が!!呆気にとられるゼロの背後からウルトラの母が忍び寄るが、自分に向けられた殺気からゼロはウルトラの母が偽物であることを見破る。その正体はダークネスファイブの一角、ヒッポリト星人・地獄のジャタール!!ミラーナイトとグレンファイヤーをブロンズ像に変えたのは自分であり、ゼロもそうなるとジャタールは不敵に笑う…。すると、ゼロの右腕も徐々にブロンズ化!!ジャタールの身体に触れた者はブロンズ像に変わってしまうのだ。勝利を確信したジャタールだが、ゼロは何とブロンズ化した右拳でジャタールをぶん殴る!!完全にブロンズ化する前に倒せば元に戻ると踏んだゼロはジャタールを猛攻撃!!そして、とどめのガルネイトバスターがジャタールを完全に粉砕し、ゼロの右腕も元に戻った。
しかし、休む間もなく次なる刺客が現れる!!ダークネスファイブ2番手はテンペラー星人・極悪のヴィラニアス&暴君怪獣タイラントの自称「極暴タッグ」。2対1という不利な状況下でも全く引けを取らないゼロ。しかし、そこに新たな乱入者が!!それはメフィラス星人・魔導のスライだった。彼は何と怪獣墓場で別れた友、友好珍獣ピグモンを人質に取っていたのだ!!早急に怪獣墓場へ急ごうとするゼロだったが、さらにグローザ星系人・氷結のグロッケンとデスレ星雲人・炎上のデスローグも出現!!4対1という絶体絶命の状況下、為す術もなく痛めつけられるゼロ…。しかし、そこにウルティメイトフォースの仲間達が救援に駆けつけた!!ブロンズ像から復活したミラーナイトとグレンファイヤー、さらに鋼鉄のジャン兄弟ことジャンボットとジャンナインの4人は、ここは自分達に任せて怪獣墓場へ急げとゼロに促す。ゼロは仲間達に感謝の意を示しつつ、怪獣墓場へと急行した。
怪獣墓場で待ち構えていたスライはゼロの実力を試そうと攻撃を仕掛ける。ゼロはストロングコロナとルナミラクルの力を最大限に発揮し、スライを圧倒してみせる。ピグモンを捕らえていた力場も解除され安堵するゼロだが、スライは「あなたはあのお方…、皇帝に会う資格がある」と告げた。そして現れた一連の事件の黒幕…、アーマードダークネスの仮面の下は何と死んだはずのウルトラマンベリアルだった!!ゼロに倒されたベリアルの魂は怪獣墓場に流れ着き、同じく怪獣墓場に漂着していたアーマードダークネスと融合してカイザーダークネスとして蘇ったのだ。ゼロvsベリアル…、3度目の宿命の対決が始まった!!だが、暗黒魔鎧装により闇の力が増大しているベリアルにはさすがのゼロも苦戦する。レゾリューム光線とガルネイトバスターのぶつかり合いも競り負けてしまった。そこでゼロはウルティメイトブレスレットを本来の形であるイージスに変え、ウルティメイトゼロとなってベリアルに挑む!!剣対剣の鍔迫り合いの結果、遂にウルティメイトゼロソードがベリアルを貫いた!!しかし、そこにあるはずのベリアルの実体は存在せず、魔鎧装から溢れ出す闇の怨念がゼロを包み込んでゆく…!!
アナザースペースではウルティメイトフォースの4人とダークネスファイブの戦いが続いていた。しかし、そこに突如として現れる黒い影…!!その掌から放たれたエネルギー刃はジャンボットを一刀両断してしまった。闇のエネルギーが晴れて現れたその姿はベリアルの怨念がゼロの身体を乗っ取って生まれたゼロダークネスだ!!ジャンボットは身体が半壊してしまい、機能停止に陥る…。ゼロダークネスに立ち向かうミラー・グレン・ナインの3人だが、最強の肉体を得たベリアルに歯が立たない。虚を突いてミラーナイトが光のエネルギーでゼロを浄化しようとするが、逆に暗黒の弾で撃ち抜かれてしまい息絶えてしまう。ジャンナインは涙を流し、ゼロの魂に語りかけるが、ジャンボット同様身体を破壊されてしまった…。ゼロダークネスとしてベリアルが復活した時点で勝負は決まったとばかりに、ダークネスファイブは高見の見物を決め込む。1人残されたグレンファイヤーは怒りの炎を身体に纏って、ゼロダークネスに特攻する!!
しかし、グレンファイヤーの渾身の一撃もゼロダークネスには通用しなかった。ダークゼロスラッガーの一撃で身体を切り裂かれたグレンファイヤーはゼロの復活を信じて息絶えた。ゼロダークネスとダークネスファイブは完全勝利を確信し、新たな宇宙征服計画に乗り出す、一方、操られているとはいえ仲間をその手にかけてしまったゼロの意識は絶望し、完全に消えかけてしまっていた。そこに死したミラー・グレン・ボット・ナインの4人が幻影として現れた。彼等はゼロと共に戦えたことを誇りに思い、ゼロに後の全てを託して闇に消えていく…。希望を込めた最後のエールと共に。「進め、ウルトラマンゼロ!!」
ゼロの肉体を奪い、ウルティメイトフォースゼロを壊滅させたゼロダークネスはダークネスファイブを率いて今まさに全宇宙征服に乗り出そうとしていた。しかし、そこにピグモンが立ちはだかる。彼もまたゼロの復活を信じているのだ。ピグモンを歯牙にもかけず叩き潰そうとゼロダークネス(ベリアル)が攻撃しようとした時、意識が消えていたはずのゼロがその攻撃を阻止した。闇に消えていった仲間達の最後の言葉がゼロの闘志に火を付けた!!「俺は…、まだ飛べる!!」「守るべきものがある…、俺はウルトラマンだ!!」絶望を乗り越え、迷いを振り切り、為すべき事を見出したゼロの心の空は雨空から晴れ渡る晴天へと変わった。そして眩い光の中で遂にゼロは究極の光の姿・シャイニングウルトラマンゼロに進化した!!ゼロを攻撃しようとするベリアルだが、進化したシャイニングウルトラマンゼロの力はそのベリアルすら軽く一蹴する。ゼロがシャイニングゼロに覚醒したことでベリアルは完全に劣勢に追い込まれた。そして、シャイニングゼロの光がベリアルの闇を凌駕し、遂にゼロは身体を取り戻した!!ゼロダークネスからシャイニングゼロへと変わったゼロは、巨大な光球を生み出し、光を降り注がせる。ゼロの肉体から追い出されたベリアルの霊体はその存在を維持できず、光に包まれ消滅した。そして、周りの風景が回転し破壊されたはずのマイティベースが元通りになった!!時間が逆行しているのだ!!
ゼロの時間操作能力「シャイニングスタードライヴ」はゼロの周囲の時間をどんどん巻き戻していく。ダークネスファイブはその能力の影響を避けるために全員撤退した。力を使い果たして倒れそうになったゼロを蘇ったウルティメイトフォースゼロのメンバーが支えてくれた。ゼロはシャイニングゼロの姿になった後のことを覚えていなかったが、仲間達は1度死んで蘇ったことを覚えていた。何はともあれまたこうして仲間達と笑い合える事に安堵するゼロ。そしてピグモンは全員一致でマイティベースで保護することになった。しかし、「有機生命体8号」や「ピーちゃん」などロクな案が出ずゼロに至っては「親父の名前を頂いてモロボシ君・・・」と言おうとしたところ全員に即却下された。平和の戻ったアナザースペースでウルティメイトフォースゼロのメンバー達の笑い声が絶えることはなかった。
そしてどこかの惑星・・・、夕焼けに佇むダークネスファイブ。魔導のスライが思わせぶりに言う。「ゼロはあの時周囲の時間を巻き戻し仲間を蘇らせた・・・。恐るべき能力です。しかしそのおかげで陛下も取り戻しましたよ、かつての肉体を・・・!!」そして現れるウルトラマンベリアル!!なんとシャイニングスタードライヴは仲間達だけではなく宿敵・ベリアルまで蘇らせてしまっていたのだ!!「守るべきもの・・・、貴様の強さはそれか!!ゼロ、俺は更に強くなる!!全ての宇宙を手に入れてやる!!」復讐を誓うベリアルとダークネスファイブ、戦いはまだ終わらない!!
ウルトラゼロファイト 完
映像
書籍
その他
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ご注意:他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋)
ご注意:他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋)
ウルトラゼロファイト(2012)
【INDEX】
キャラクター、設定
データ、記録
スタッフ、出演者ほか
タイトル、企画
ストーリー
エピソード、影響
SE、音楽
ウンチク、豆知識
アイテム、商品
メモリー、想い出
◆【キャラクター、設定】
◆【データ、記録】
放映期間:2012(平成24)年8月1日〜2013(平成25)年3月27日(全23話)
英語タイトル:ULTRA ZEROFIGHT
放送時間:3分
放送局:テレビ東京系
放送日:ウルトラマン列伝(2011)内で放送
放送日 | 脚本 | 監督 | 登場怪獣 | |
---|---|---|---|---|
第一部「新たなる力」 (第1〜8話) | 2012年8月1日〜同年9月19日 | 小林雄次 | おかひでき | バット星人グラシエ レッドキング ガルベロス ガンQ ベムスター ベムラー テレスドン グドン サドラ |
第二部「輝きのゼロ」 (第9〜23話) | 2012年12月12日〜2013年3月27日 | 足木淳一郎 | アベユーイチ | カイザーダークネス ゼロダークネス メフィラス星人・魔導のスライ デスレ星雲人・炎上のデスローグ グローザ星系人・氷結のグロッケン ヒッポリト星人・地獄のジャタール テンペラー星人・極悪のヴィラニアス タイラント キングシルバゴン ファネゴン人 アーマードダークネス ウルトラマンベリアル |
同時放送
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009)』(1〜5話)
- 『ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター(2011)』(6〜8話)
- 『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち(1998)』(9〜11話)
- 『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(1999)』(12〜15話)
- 『ウルトラマン(1966) 第33話「禁じられた言葉」』(16話)
- 『ウルトラセブン(1967) 第1話「姿なき挑戦者」』(17話)
- 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006)』(18〜22話)
◆【スタッフ、出演者】
- 撮影:富田伸二
- 撮影助手:土井創、酒巻徹、井出上千夏、岡村浩代、田畑栞
- VE:山崎大輔
- 照明:金子康博、櫻井雅章、小笠原篤志
- 照明応援:櫻井雅章
- 照明助手:李家俊理、角田禎造、宮城明子、西田光介、五十嵐孝文、泉谷しげる、朝井功
- 美術:和田洋、松田香代子
- セット付大道具:田島秀朗
- 美術応援:萱谷恵子
- アクション:岡野弘之
- 助監督:石井良和、湯本信一、越知靖、池田遼、小村孝裕、徳田良平、井野元大輔、鎌田隆裕
- スチール:橋本賢司
- 制作進行:徳田良平、村山茂樹
- 制作協力
- 銀座サクラヤ
- 日本照明
- 東映美術
- 日本映像クリエイティブ
- アンダーグラフ
- CinemaSoundWorks
- 富士通 乾電池
- ムーンスター
- SKIPシティ
- 製作・著作:円谷プロダクション
出演者
- バット星人グラシエの声:浅沼晋太郎(1部)
- ジャンボットの声:神谷浩史(2部)
- ジャンナインの声:入野自由(2部)
- カイザーダークネスの声:小野友樹(2部)
- メフィラス星人・魔導のスライの声:安元洋貴(2部)
- グローザ星系人・氷結のグロッケンの声:外島孝一(2部)
- テンペラー星人・極悪のヴィラニアスの声:金子はりい(2部)
- ヒッポリト星人・地獄のジャタールの声:岸哲生(2部)
- にせウルトラの母の声:大谷美紀(2部)
- スーツアクター
◆【タイトル、企画】
ウルトラマンゼロを主人公とした、1話3分、全8話からなる特撮アクション。タイトルはウルトラファイト(1970)を彷彿とさせるが、オムニバス作品の同作とは異なり、全話に共通したストーリーをもつ連続ドラマとなっている。第1部のストーリーはウルトラマンサーガ(2012)の続編で、バット星人グラシエ率いる怪獣軍団とゼロの対決が描かれる。時系列的には、「ウルトラマンサーガ」より後に位置する作品。バット星人の同族やダイナ、コスモスとゼロの関係など、同作の設定と展開の流れを組む描写が随所に盛り込まれている。ゼロとピグモンの交流など、平行して放送される大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009)を髣髴とさせる描写も見所の一つ。監督のおかひでき、撮影の富田伸二ら、日本の特撮アクションを代表する気鋭のスタッフが集結している。第1部最終回では、「ウルトラ銀河伝説」に続いて行放送された「キラーザビートスター」に合わせ、ウルティメイトフォースゼロのメンバーがゲスト出演している。
◆【ストーリー】
◇【第1部】
フューチャーアースにおけるハイパーゼットン及びバット星人との戦いに勝利したウルトラマンゼロは怪獣墓場を訪れていた。この戦いで共に力を合わせたウルトラマンダイナとウルトラマンコスモスから新たな力(モードチェンジ能力)を授かったゼロはその意味を求めて自分の原点の場所である怪獣墓場に赴いたのだ。
そこに突然復活した怪獣達が襲いかかる。犯人はフューチャーアースで戦ったバット星人の同族・グラシエだった。彼は復活させた怪獣達の中でも選りすぐりの4体(レッドキング、ガルベロス、ガンQ、ベムスター)、「地獄の四獣士」をゼロに放つ。最初のレッドキングとの戦いで、ゼロは怪獣墓場に漂う怨念によって作り出された「テクターギア・ヘイトリッド(恨みのテクターギア)」を強制装着され大ピンチに陥ってしまう。
そこに現れたのはグラシエが間違って復活させたピグモンだった。ピグモンの命を軽んじ、さっさと始末しようとするグラシエに対しゼロの怒りが爆発した!!テクターギア・ヘイトリッドを気合いで破壊したゼロは赤き力・ストロングコロナゼロにチェンジし、必殺のガルネイトバスターでレッドキングを撃破!!
しかし、立て続けに第2の刺客・ガルベロスによってゼロとピグモンは幻影空間に飛ばされてしまう。そこに現れたのは何とストロングコロナゼロとルナミラクルゼロだった!!この幻影空間はゼロが授かった新たな力に対する根底の戸惑いや恐怖心を写し取って実体化させていたのだ。精神的に追い詰められてしまうゼロだが、ピグモンの「自分の力を恐れるな」という言葉で迷いを断ち切り、ガルベロスの幻影空間を打ち破った。続いて現れたベムスターとガンQのベムQコンビにもゼロは怯まず、ルナミラクルゼロの奇跡の超能力で倒した。
だが、全てはグラシエの本当の目的の布石に過ぎなかった。倒された四獣士の恨みと呪いの魂を吸収し、巨大な身体と力を手に入れ、ゼロを殺す…、それがグラシエの真の狙いだった。命を道具としか思ってないグラシエに対し、ゼロの怒りが炸裂する。ゼロツインソードとバットソードの激しい斬り合い!!しかし、グラシエはゼロに衝撃の事実を漏らした。自分が死ねば、ピグモンも死ぬというのだ。途端にゼロは攻撃に躊躇してしまい、その隙を突かれてしまう。しかし、ピグモンは「自分は死んでも構わないからグラシエを倒せ」とゼロを諭した。ゼロは自分の持てる最大の力を発揮し、ストロングコロナゼロ&ルナミラクルゼロの同時変身という奇跡を起こした!!ルナミラクルゼロの奇跡の超能力がグラシエの悪しき力を浄化し、ストロングコロナゼロの強い力が遂にグラシエを粉砕した!!しかし、グラシエは「あのお方が必ず貴様を…!!」という謎の断末魔を残した。
戦いを終えて、何処とも知れぬ先へ向かうゼロの前にウルティメイトフォースゼロのメンバーがゼロを迎えに来た。「新たな力の意味は見つかったのか」という問いに対しゼロは「前へ進む力」と「守り抜く力」という自分なりの答えを見いだした。次なる冒険の舞台へ飛び立つウルティメイトフォースゼロの面々、その姿をルナミラクルゼロの慈愛の力で救われたピグモンが見送った。
◇【第2部】
怪獣墓場におけるグラシエとの決戦、その結末を見届けた5つの影…。グラシエは彼等の捨て駒に過ぎなかった!!5つの影達は自らを「ダークネスファイブ」と名乗り、ゼロの抹殺を宣言!!その背後に浮かぶ大いなる暗黒の影…。
所変わって惑星ファネゴン、そこで大暴れしていたキングシルバゴンをゼロはルナミラクルの慈愛の力で鎮めた。そこへウルトラの母が現れ、ゼロにウルティメイトフォースの仲間達が危機に晒されているとゼロに忠告する。母と共に秘密基地・マイティベースへ急行したゼロ。そこには奇妙な格好でブロンズ像にされたミラーナイトとグレンファイヤーの姿が!!呆気にとられるゼロの背後からウルトラの母が忍び寄るが、自分に向けられた殺気からゼロはウルトラの母が偽物であることを見破る。その正体はダークネスファイブの一角、ヒッポリト星人・地獄のジャタール!!ミラーナイトとグレンファイヤーをブロンズ像に変えたのは自分であり、ゼロもそうなるとジャタールは不敵に笑う…。すると、ゼロの右腕も徐々にブロンズ化!!ジャタールの身体に触れた者はブロンズ像に変わってしまうのだ。勝利を確信したジャタールだが、ゼロは何とブロンズ化した右拳でジャタールをぶん殴る!!完全にブロンズ化する前に倒せば元に戻ると踏んだゼロはジャタールを猛攻撃!!そして、とどめのガルネイトバスターがジャタールを完全に粉砕し、ゼロの右腕も元に戻った。
しかし、休む間もなく次なる刺客が現れる!!ダークネスファイブ2番手はテンペラー星人・極悪のヴィラニアス&暴君怪獣タイラントの自称「極暴タッグ」。2対1という不利な状況下でも全く引けを取らないゼロ。しかし、そこに新たな乱入者が!!それはメフィラス星人・魔導のスライだった。彼は何と怪獣墓場で別れた友、友好珍獣ピグモンを人質に取っていたのだ!!早急に怪獣墓場へ急ごうとするゼロだったが、さらにグローザ星系人・氷結のグロッケンとデスレ星雲人・炎上のデスローグも出現!!4対1という絶体絶命の状況下、為す術もなく痛めつけられるゼロ…。しかし、そこにウルティメイトフォースの仲間達が救援に駆けつけた!!ブロンズ像から復活したミラーナイトとグレンファイヤー、さらに鋼鉄のジャン兄弟ことジャンボットとジャンナインの4人は、ここは自分達に任せて怪獣墓場へ急げとゼロに促す。ゼロは仲間達に感謝の意を示しつつ、怪獣墓場へと急行した。
怪獣墓場で待ち構えていたスライはゼロの実力を試そうと攻撃を仕掛ける。ゼロはストロングコロナとルナミラクルの力を最大限に発揮し、スライを圧倒してみせる。ピグモンを捕らえていた力場も解除され安堵するゼロだが、スライは「あなたはあのお方…、皇帝に会う資格がある」と告げた。そして現れた一連の事件の黒幕…、アーマードダークネスの仮面の下は何と死んだはずのウルトラマンベリアルだった!!ゼロに倒されたベリアルの魂は怪獣墓場に流れ着き、同じく怪獣墓場に漂着していたアーマードダークネスと融合してカイザーダークネスとして蘇ったのだ。ゼロvsベリアル…、3度目の宿命の対決が始まった!!だが、暗黒魔鎧装により闇の力が増大しているベリアルにはさすがのゼロも苦戦する。レゾリューム光線とガルネイトバスターのぶつかり合いも競り負けてしまった。そこでゼロはウルティメイトブレスレットを本来の形であるイージスに変え、ウルティメイトゼロとなってベリアルに挑む!!剣対剣の鍔迫り合いの結果、遂にウルティメイトゼロソードがベリアルを貫いた!!しかし、そこにあるはずのベリアルの実体は存在せず、魔鎧装から溢れ出す闇の怨念がゼロを包み込んでゆく…!!
アナザースペースではウルティメイトフォースの4人とダークネスファイブの戦いが続いていた。しかし、そこに突如として現れる黒い影…!!その掌から放たれたエネルギー刃はジャンボットを一刀両断してしまった。闇のエネルギーが晴れて現れたその姿はベリアルの怨念がゼロの身体を乗っ取って生まれたゼロダークネスだ!!ジャンボットは身体が半壊してしまい、機能停止に陥る…。ゼロダークネスに立ち向かうミラー・グレン・ナインの3人だが、最強の肉体を得たベリアルに歯が立たない。虚を突いてミラーナイトが光のエネルギーでゼロを浄化しようとするが、逆に暗黒の弾で撃ち抜かれてしまい息絶えてしまう。ジャンナインは涙を流し、ゼロの魂に語りかけるが、ジャンボット同様身体を破壊されてしまった…。ゼロダークネスとしてベリアルが復活した時点で勝負は決まったとばかりに、ダークネスファイブは高見の見物を決め込む。1人残されたグレンファイヤーは怒りの炎を身体に纏って、ゼロダークネスに特攻する!!
しかし、グレンファイヤーの渾身の一撃もゼロダークネスには通用しなかった。ダークゼロスラッガーの一撃で身体を切り裂かれたグレンファイヤーはゼロの復活を信じて息絶えた。ゼロダークネスとダークネスファイブは完全勝利を確信し、新たな宇宙征服計画に乗り出す、一方、操られているとはいえ仲間をその手にかけてしまったゼロの意識は絶望し、完全に消えかけてしまっていた。そこに死したミラー・グレン・ボット・ナインの4人が幻影として現れた。彼等はゼロと共に戦えたことを誇りに思い、ゼロに後の全てを託して闇に消えていく…。希望を込めた最後のエールと共に。「進め、ウルトラマンゼロ!!」
ゼロの肉体を奪い、ウルティメイトフォースゼロを壊滅させたゼロダークネスはダークネスファイブを率いて今まさに全宇宙征服に乗り出そうとしていた。しかし、そこにピグモンが立ちはだかる。彼もまたゼロの復活を信じているのだ。ピグモンを歯牙にもかけず叩き潰そうとゼロダークネス(ベリアル)が攻撃しようとした時、意識が消えていたはずのゼロがその攻撃を阻止した。闇に消えていった仲間達の最後の言葉がゼロの闘志に火を付けた!!「俺は…、まだ飛べる!!」「守るべきものがある…、俺はウルトラマンだ!!」絶望を乗り越え、迷いを振り切り、為すべき事を見出したゼロの心の空は雨空から晴れ渡る晴天へと変わった。そして眩い光の中で遂にゼロは究極の光の姿・シャイニングウルトラマンゼロに進化した!!ゼロを攻撃しようとするベリアルだが、進化したシャイニングウルトラマンゼロの力はそのベリアルすら軽く一蹴する。ゼロがシャイニングゼロに覚醒したことでベリアルは完全に劣勢に追い込まれた。そして、シャイニングゼロの光がベリアルの闇を凌駕し、遂にゼロは身体を取り戻した!!ゼロダークネスからシャイニングゼロへと変わったゼロは、巨大な光球を生み出し、光を降り注がせる。ゼロの肉体から追い出されたベリアルの霊体はその存在を維持できず、光に包まれ消滅した。そして、周りの風景が回転し破壊されたはずのマイティベースが元通りになった!!時間が逆行しているのだ!!
ゼロの時間操作能力「シャイニングスタードライヴ」はゼロの周囲の時間をどんどん巻き戻していく。ダークネスファイブはその能力の影響を避けるために全員撤退した。力を使い果たして倒れそうになったゼロを蘇ったウルティメイトフォースゼロのメンバーが支えてくれた。ゼロはシャイニングゼロの姿になった後のことを覚えていなかったが、仲間達は1度死んで蘇ったことを覚えていた。何はともあれまたこうして仲間達と笑い合える事に安堵するゼロ。そしてピグモンは全員一致でマイティベースで保護することになった。しかし、「有機生命体8号」や「ピーちゃん」などロクな案が出ずゼロに至っては「親父の名前を頂いてモロボシ君・・・」と言おうとしたところ全員に即却下された。平和の戻ったアナザースペースでウルティメイトフォースゼロのメンバー達の笑い声が絶えることはなかった。
そしてどこかの惑星・・・、夕焼けに佇むダークネスファイブ。魔導のスライが思わせぶりに言う。「ゼロはあの時周囲の時間を巻き戻し仲間を蘇らせた・・・。恐るべき能力です。しかしそのおかげで陛下も取り戻しましたよ、かつての肉体を・・・!!」そして現れるウルトラマンベリアル!!なんとシャイニングスタードライヴは仲間達だけではなく宿敵・ベリアルまで蘇らせてしまっていたのだ!!「守るべきもの・・・、貴様の強さはそれか!!ゼロ、俺は更に強くなる!!全ての宇宙を手に入れてやる!!」復讐を誓うベリアルとダークネスファイブ、戦いはまだ終わらない!!
ウルトラゼロファイト 完
◆【エピソード、影響】
- 2012年8月25・26日に開催された「キャラホビ2012 C3×HOBBY」の円谷プロのブースで「ストロングコロナゼロ」、「ルナミラクルゼロ」のスーツが初めて公に展示公開された。
◆【SE、音楽】
- エンディングテーマ「奴らがウルティメイトフォースゼロ!」
- 作詞:岡崎聖/作編曲:小西貴雄
- 歌:ボイジャー
- 挿入歌「すすめ!ウルトラマンゼロ」
- 作詞:田靡秀樹、山口智大/作編曲:小西貴雄
- 歌:ボイジャー
- 挿入歌「ULTRA FLY」(キングレコード)
- 作詞:宮野真守/作曲:小山寿/編曲:高橋浩一郎
- 歌:宮野真守
- 音楽はウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ(2010)とウルトラマンサーガ(2012)の流用。第2部ではウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国(2010)、ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター(2011)の音楽も使用された。
◆【ウンチク、豆知識】
- 最初に現れた4体の怪獣(ベムラー、テレスドン、グドン、サドラ)はスタッフの間では「チャイローズ」と呼ばれていたという(チャイローズの由来は四体とも茶色の怪獣であることに由来する。命名はおかひでき監督)。
- 第2部は当初全14話の予定だったが、編集段階で全15話に変更された。
◆【アイテム、商品】
映像
- バンダイビジュアル DVD ウルトラゼロファイト パーフェクトコレクション
- バンダイビジュアル DVD ウルトラゼロファイト 1 第一部「新たなる力」
- バンダイビジュアル DVD ウルトラゼロファイト 2 第二部「輝きのゼロ」前編
- バンダイビジュアル DVD ウルトラゼロファイト 3 第二部「輝きのゼロ」後編
- バンダイナムコアーツ ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX 10th Anniversary Edition
書籍
その他
- 日本コロムビア CD 勇気のタマゴ/奴らがウルティメイトフォースゼロ!
参考資料「■■■:▲▲▲▲▲」
ご注意:他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋)
2023年07月20日(木) 17:45:41 Modified by gokenban