大会初日は大波乱であった。
大方の予想が外れ、共に優勝候補であった テリーボガード、
ジョーヒガシの2人がそれぞれ敗退してしまったのだから。
さらにテリーを打ち負かした舞はというと、「試合がつまらない」
との理由で準決勝出場の権利を棄権してしまった。
主催者側は急遽、代わりに戦える選手を探さなければならず、混乱している状況だ。

一方、明日にはアテナvsリュウ、キングvsアンディの試合が控えていた。
リュウは宿舎近くの森で、最後の調整をしていた。
格闘家として世界一になる。その目標に、もうすぐ辿り着こうとしている。
大木に向かい、正拳突き、上段蹴りなどを丹念に繰り返すリュウ。
(完璧だ。今までで最高のコンディション。明日は実力を十二分に発揮できそうだ。
今大会、最大の強敵と見ていたテリーも、それを破った舞も消えた。後はアンディ対策をするのみだ!)
飛翔拳は波動拳で相殺できる。勝機は残影拳へのカウンターだ。
カウンター攻撃に最適な速さとダメージ、その最良のバランスをリュウはものにしていた。
(いける!)
と、その時である。リュウは後ろに人の気配を感じた。
そこには長髪の少女が立っていた。
少女「こんにちは。」

夜の月の灯かりが少女を映し出していた。
サラッとした長髪に、くりっとした大きな瞳。
民族衣装に包まれた細身の身体が印象的な中国系の少女。

少女「あなたがリュウさんですよね? 私はアテナといいます。
明日の、あなたの対戦相手です。」
リュウ「君が?」
(出場選手の応援に来た、一般人とばかり思っていたリュウは
信じられないといった様子で目の前の少女を見る。)
アテナ「ええ。私も明日に備えて調整をしていました。
明日はお互い、悔いの残らない試合をしましょう。」
胸に付けた出場許可証を見せ、あどけない笑顔でそう話すアテナ。
(確かに…とても信じられない。)

リュウ「悪いが、とてもそんな気にはなれない。明らかに君は格闘には不向きの身体。
どうやって予選を勝ち抜いてきたのかは知らないが、大会に出場するのは危険。
すぐに出場を取り下げるべきだ。」
意外な対戦相手を知り、リュウは突き放す。
(KOFはスポーツではない。相手を殺すくらいの気持ちで戦いに臨む場だ。
私が本気を出せば、恐らく、この少女を殺してしまう。かといって、戦いの場で一度、手加減なんてすれば
精神的にコンディションが崩れ、アンディ戦に大きな支障をきたしてしまいかねない…。
いや、そんなことはどうでもいい。自分の拳は人を傷付ける為の武器ではないんだ!)
思いもしなかった問題がここでリュウの前に姿を現した。

アテナ「見かけを気にせず、どうぞ、本気で闘ってもらってけっこうですよ。
私も相手に失礼のないほどの実力は付けてきたつもりです。」
相手に見下されながらも、それに不快を感じることもなく、爽やかな笑顔でそう話すアテナ。
リュウ「いや。悪いができない。ここでどうか、出場を取り下げてもらえないだろうか。」
あくまでも相手の安全を気遣うリュウ。
アテナ「申し訳ありませんが、それはできません。
私もあなたと同じく、強い気持ちでこの大会に出場しました。

これでどうでしょうか? ここで少し組み手をしましょう。
必ずあなたと闘える資格があることを証明して見せます。
また、もし自分が未熟だと判断すれば、出場は取り下げたいと思います。
どうかお願いします!」
必死に、頭を深々と下げるアテナ。
真剣な眼差しにリュウの心は揺れる。
リュウ「…分かった。だが危険だと感じたら、すぐに止めるぞ。」
アテナ「はい! ありがとうございます!」

そうだ。相手も強い信念を持ち、臨んだ一人の格闘家。
だが、まだ未完成のはず。今は将来を潰さぬよう、眠ってもらう。

真剣に構える2人を月明かりが照らす。

アテナ「いきます!」
リュウ(さぁ、来い! 予選を勝ち抜いてきたその実力、確かめてやる!)
リュウはこんな少女を危険な場に出した予選敗退者達に怒りさえ、覚えていた。
アテナが仕掛ける。真っ直ぐ向かってきたかと思うと突然、バックステップする。
リュウ「!?」
さらにまた真っ直ぐ向かってきたかと思うと左右にステップを繰り返す。
バックステップ、左右の動き、直線のダッシュ、一連の動きがパターンとなり
単純に繰り返され、次第に何人ものアテナが動き回っているような錯覚がしてきた。
リュウ(分身!?不思議な動きだ!)
5人のアテナが徐々に近づいてくる。
そしてそのうちの一人が貫手を繰り出してきた!
リュウ「だが!」
その貫手をガードする気配もなく顔面から受けに行くリュウ。
アテナ「!?」
すると貫手のアテナはリュウをすり抜けてしまう。
リュウ「こっちはダミー。はぁっ!」
残った4人のうちの一人に正拳突を繰り出すリュウ。
アテナ「うっ!」
次の瞬間、分身は全て消え、正拳突きを受けたアテナが4,5メートル後方に吹っ飛んだ。
アテナ「ぐふっ!は。」
膝を地面に付き、お腹を抑えるアテナ。
アテナを見据え、仁王立ちで腕を組むリュウ。
リュウ「なるほど見事な分身だ。だが俺の目は誤魔化されない。
今ので20%ほどの力。やはり本戦に出場するのは危険だ!」
アテナ「強いですね。ですが私も負けません!」
次の瞬間、アテナの両手が光る。
アテナ「サイコボール!」
両手を合わせて前に突き出したかと思うと、光の玉がリュウを目掛けて飛んできた!
不意をつかれたリュウだが超高速の玉を、左に受け、かわした。
と、次の瞬間、さらに次の玉が飛んできた!
リュウ(れ、連続!?)
第二弾を間一髪でかわす。がさらに次の玉がくる!
リュウ(気を操ることができるのか!?それも相当な使い手だ!)
第3弾をかわし、くる第4弾の玉に対してオーラの塊を放つリュウ。
波動拳だ!
アテナの放った光の玉を突き破る波動拳。
アテナ「!?」
そのままアテナを直撃する!ドゴッ!
アテナ「ぐふっ!」
後方に吹っ飛ぶアテナ。
リュウ「君の実力は分かった。相当な使い手だ。
君の気ならば並の格闘家じゃ確かに手も足も出ない。
はっきり言って本戦でも十分に通用するレベルだろう。
先程は馬鹿にして悪かった。非礼を詫びよう。
だが正直、相手が悪い。それでも私の敵にはならない。」
アテナ「そのようですね。さすがは今大会の優勝候補です。」
土埃をはたきながら、目の前の相手を尊敬の眼差しで見つめるアテナ。
リュウ「どちらにしろ、ここで出場を辞退した方が良いようだ。」
厳しい表情で言い放つリュウ。
アテナ「でもまだ諦めません。中国の秘術で絶対に貴方の力を封じてみせます!
もう少し、付き合って下さい!」
笑顔が消え、真剣な眼差しでリュウを睨むアテナ。
リュウ「秘術だと?」
アテナ「はぁ!」
次の瞬間、先程よりも大きな光の玉を放つアテナ。
リュウ「!?」
難なくそれをかわすリュウ。
アテナ「とう!」
掛け声と共に、かわした光の玉が戻ってきた!
リュウ「なっ!?」(操作!?)
すんでのところでそれをかわすリュウ。
リュウ(驚いた。気を込めた玉を自在に操作できるとは。)
さっきの秘術とやらがハッタリでないとしたら注意するのはこの気の塊だ。
世界には気に不思議な力を込める術者もいると聞く。食らったらまずい!)
アテナ「やりますね!でも絶対に捕らえてみせます!」
スピードをだんだん増してきたサイコボールを左右上下にかわすリュウ。
(それなら…!)
勢いをつけて向かってきたサイコボールをかわすリュウ。
かわされたサイコボールのコントロールをアテナがほんの一瞬だけ、失う。
その隙を見逃さず、速いダッシュでアテナの目の前に詰め寄るリュウ。
アテナ「…。」
リュウ(術者を叩いてしまえば問題はない!)
アテナの胸倉を両手で掴み、そのまま首締めに持っていくリュウ。
リュウ「終わりだ!」
両腕に力を込め、一気にアテナの意識を奪おうとするリュウ。
だが次の瞬間、奇妙な感覚に力も意識も逆に奪われてしまう!
リュウ「……!?は…ひひゃあはははははははははははっははっははははは」
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「ひややひゃひゃはははははひゃはひゃひゃはははは」
リュウ(な、なんだこれ…は……ははひゃひゃははははひゃひゃはっは)
なんとアテナの両手の指がリュウの脇をくすぐっているのだ。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「ひひゃはははは、な、なにゅいをひゃははははひゃひゃひゃ」
思ってもいなかった攻撃にどうすることもできないリュウ。
10本の指はそれぞれが別の生き物であるかのように、脇を素早く動き回り、
信じられないほどのくすぐったさをリュウに与えていた。
思わず地面に倒れこんでしまうリュウ。アテナの10本の指もそれを追う。
倒れたリュウの脇を、マウントポジションの体制でアテナがくすぐる。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「ひぎゃひゃはははははああひゃはははははやはやはははっははは」
やっと脇をくすぐられていることに気付くリュウ。
アテナ「さっきのサイコボールはフェイクです。
リュウさんが私の手が届く場所まで近づいてくるのを誘いました。」
笑い悶えるリュウとは対照的に、それを見つめながら静かに落ち着いた口調で説明するアテナ。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
もちろん、指の動きは休めない。
リュウ「ははやはやはははっはははははははひゃひゃははははひゃひゃひゃひぃぃひひ」
あまりのくすぐったさに、アテナの説明も満足に聞き取れなくなるリュウ。
信じられない殺人的なくすぐったさ。頭が狂ってしまいそうだ!
(こんな…や…ははひゃ…はははははは…ぬけださ・・ひゃははははあああはやひゃひゃ)
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「ははやはやはははっはははははははひゃひゃははははひひゃはっはゃひゃひゃ」
リュウ(あひひゃひゃ! くすぎゅったひゃはやはははは…くすぎゅったいぃぃひゃははは)
顔面は紅潮し、口からは涎が飛び散っている。
アテナ「大袈裟に秘術と言いましたが、これは私の国に古来から伝わるくすぐりです。
捕らえれば耐性を付けてない者は絶対に抜け出すことはできません。」
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「やめっははやめははひゃひゃはやはやめはやめはははははっひゃひゃひゃひゃひゃひゃははは」
全身から汗が飛び散り、大声で笑え悶えるリュウ。
アテナ「どうやら耐性は全くないようですね。」
首を限界まで反らせ、涙を流しながら泣き叫ぶリュウを冷静に分析するアテナ。
10本の指はなおもリュウの脇を執拗に襲っている。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「あひゃははははひゃひゃはははっははははひゃひゃひゃはははは」
(死ぬ…しぬぅひひゃひゃはははははははひゃははひゃひゃひゃははひゃはははは)
リュウ「やめちぇ、やめちぇぇぇひひゃくりひゅひゃはははひゃひゃひゃははははひゃひゃははははは」
泣き叫び、請う。とても格闘家とは思えないほどの崩れた表情だ。
アテナ「苦しいですか?」
あくまでも冷静にリュウを観察するアテナ。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
突く、揉む、撫でる、強弱もそれぞれ別に10本の指がリュウの脇を襲っている。
リュウ「っははははははひし、ぢにゅぅぅひひやひゃはやはははっははひゃひゃはははは」
顔を限界まで紅潮させ、白目を剥き、涎を垂らし、汗を散らし、首を反らせ、泣き叫ぶリュウ。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…
リュウ「あひひひゃはあははっはははははははははははひゃひゃはひゃひゃひゃははあっはやひゃ」
アテナ「そろそろ限界のようですね。」
やっと手を止めるアテナ。

地獄のようなくすぐりから解放され、大きく息をつくリュウ。
リュウ「はぁっ…はっ…はぁ…はっ…はっ…は、はぁぁぁぁぁぁ〜」
何時間、何日、何年もくすぐられていた気分だ。
しかしやっと身体が楽になったものの、次の瞬間、物凄いじれったさが襲ってきた。

気付くと股間が信じられないほどに膨張している。
アテナはいつの間にかマウントポジションの姿勢を離れ、横にしゃがんでいる。
自分の股間に驚いているリュウの様子を見ながら、アテナが優しく話す。
アテナ「射精したいですか? くすぐりは極度に高い快楽です。
くすぐったさを感じれば自然に身体は反応してしまいます。」
リュウ「はぁっ…はうぅぅぅ…」
リュウ(苦しい。このじれったさに気がおかしくなってしまいそうだ。)
アテナ「さぁ。これで私でもリュウさんに対抗できることを証明しましたね。」
にっこりと笑顔をつくるアテナ。
リュウの身体はくすぐりの疲労のため、完全に、指一本さえも動かない状態である。
リュウ「はぁぁ…はぁ……はぁ……」
優しく微笑みながらアテナが話す。
アテナ「明日はお互いにベストを尽くしましょう。」
立つ間際にリュウの股間をさわっと一撫でするアテナ。

次の瞬間、リュウの頭に強烈な電撃が走り、視界が真っ白になった。
ぶぶぶぴゅぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる…

くすぐりで蓄えられ続けた恐ろしいほどの性感。
それを抑えていたダムの鍵をいともあっけなく16歳の少女に開けられ、
火山が噴火したかのように、物凄い勢いで股間が精を放つ。
ぴゅーーーーーーーーーーーーぴゅーーーーーーーーーーー
背中を限界まで反らせ、紅潮した顔で泣き叫び、最高の快感に悶え狂うリュウ。
ぴゅーーーーーーぴゅーーーーーーーーーーーーーーー
リュウ「あひゃっあはっっらっあらひゃはやひゃぃいいぃぃはいいいいいいひぃぃぃ」
ぴゅーーーーーーーーーーぴゅーーーーーーーーーーー
リュウ「ひゃぃいいいいいぃぃぃはひゃはははっはひゃひゃひゃひゃはははああぁぁぁっぁ」
ぴゅーーーーーーーーーーーーー! 精がいつまでも止まらない。
リュウは今、天にも昇る気分であろう。
ぴゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リュウ「いいいいいいいいいいぃぃぃ…いっいいいぃぃぃぃひぃぃ」
よじれ悶えるリュウを背に、気にする素振りもなく去るアテナ。

真夜中の森にリュウの叫び声だけが響いていた。

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