多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

戯曲

著者:ラダムストン

内容

序幕

まるで兄弟のように仲が良かった主人公カーズガンと人質ハルバンデフだったが、ハルバンデフの部族から迎えの使者がきたことでハルバンデフは自分の部族に帰らなければならなくなる。二人は、何時の日か再会することを約束して別れる。

第二幕

様々な経験を経て、カーズガンは一人の男として、そして族長の後継者として成長していく。そして、彼が娶った妻は、父親や部族の有力者の選んだ候補者の一人ではなく、かつてハルバンデフの許婚だった幼馴染だった。だが、彼女の心はカーズガンにはなく、未だハルバンデフにあった。苦悩するカーズガン。そしてそれはやがて訪れる悲劇の幕開けでもあった。

第三幕

交渉むなしく、カーズガンの部族とハルバンデフの部族は戦争に突入する。かつての親友と刃を交えることに苦悩しながらも戦線で指揮をとるカーズガン。だが、戦闘の最中、彼の部族の集落が奇襲を受けてしまう。慌てて集落に戻ったカーズガンが見たものは、彼の幕舎の中、血塗れで立つハルバンデフと、その足元に転がる二つの死体……ハルバンデフの部族の族長とカーズガンの最愛の妻の死体だった。怒り狂うカーズガン。しかし、後一歩の所でハルバンデフを討ち損ねる。戦いに敗れて逃亡の最中、カーズガンはハルバンデフへの復讐を誓う。

第四幕

(第四幕については台本の原本が失われてしまったため、その概要が現在に伝わるのみである。当然ながら上演もされない。蛇足であるという理由からラダムストンが処分したという説もある)
第三幕をハルバンデフの視点から見た話。かつて愛した女性を兄である族長に殺された怒りにかられ、ハルバンデフは兄を殺害してしまう。その姿をカーズガンに見られ、妻の仇と勘違いされたハルバンデフはカーズガンに殺害されかかるが、運よく一命をとりとめる。族長に就任した彼は、兄の仇をカーズガンであると喧伝する。

第五幕(実際には第四幕として上演)

各地を転戦するカーズガンは次第に圧政を敷くハルバンデフに対抗する英雄として祀り上げられていく。そして、ハルバンデフが外国に遠征した隙に反乱を起こし、ハルバンデフの戦争を敗北せしめるが、買収された味方に裏切られ囚われの身になる。

第六幕(実際には第五幕として上演)

囚われの身となって10年、カーズガンはハルバンデフの息子に助け出される。ハルバンデフの息子は今や暴君と化した父親に対する反乱に手を貸して欲しい、とカーズガンに依頼する。自由の身になったカーズガンは諸国や諸地域を回りハルバンデフに対する反乱への協力をあおぐが、ハルバンデフの息子は反乱の企てが露見して処刑され、カーズガンにも追っ手が迫る。追っ手に捕まるのは時間の問題と考えたカーズガンは最後の賭けに出る。

終幕

カーズガンの死を参照。

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