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魔術研究の一派、マグドール派が提唱する呪文理論であり、世界の有り様の説明でもある。

世界は或る単一要素から成り立っており、それが【理】により観測・収縮・規定されて現実が形作られている、とする。

その【?】に干渉する事で世界を変容させる事がマグドール派の魔術である。

他派の魔術に比べて自由度が非常に高い反面、非常に難しく十分な効果を期待できないため廃れた。

マグドール理論の提唱は当時のリクシャマー帝国に波紋を呼んだ。
当時西方諸国を席巻していたバルサ派?氷炎術は各国の軍隊で正式採用されているものであり、大規模な工事や建築に深く関わっていた物だった。
しかし理論上氷炎術を上回る性能を誇るマグドール派の魔術は当時の魔術師に衝撃を与えた。
リクシャマー帝国の一部隊が真っ先に軍に正式採用し、その威力はその翌年に各国を激震させるに至った。
尚、キュトスの姉妹スィーリアマグドールと共同で研究を進めた際、彼女が協力したのは理論部分ではなくむしろ実践・実験の面である。
マグドールの財力をもってしても入手困難な素材・金属・設備を彼女が調達し、作り上げられた理論を実演しその効果を確かめた(より大規模に)のである。
一部ではマグドールが魔女に魂を売ったという流言飛語が流れているが、実際はマグドールがスィーリアに有用な魔術理論を提供する変わりに技術協力を提案したと言うのが正しい。
彼女は後にリクシャマー帝国を離れ、南西の竜王国へと向かう。

周知の通りマグドール理論は結局のところ、その難解さと思ったほどの成果が出なかったため廃れていくのだが、その理論の応用は一つのエポックメイキングをもたらした。
大規模な戦術兵器としての魔法の使用である。
それまでも魔術は軍隊による使用はされていたが、その詠唱時間の長さや習得の難しさのため戦場の補助兵器としての位置づけだった(ただし、トゥルサ像兵隊は除く)。
しかし、マグドール理論の、特にデフォンの弟子ゴズリングの考案したビーンズ式詠唱法の応用は複雑かつ熟練の必要な魔術を、経験の少ない魔術師に詠唱させることを可能とした。
これを受けて組織された魔術師師団は、リクシャマー帝国による北方帝国への侵攻の際に軍上層部の予想以上の効果を発揮し、これ以後各国の軍部は競って自国の軍隊に魔術師部隊を組織していくのである。
そして、それはこの世界において火薬(科学)と魔術のどちらを根幹技術とするかの分岐点となった。

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