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六カ国中最強の軍事力と広い国土を持つ大国。ただし一つの国ではなく、リクシャマー公国を中心とした4つの国の連合国家であり、正式名称はリクシャマー公国とその同盟国による連合帝国。その4つの国の王冠を被る者が皇帝と呼ばれ、帝国における最高権力者となる。
リクシャマー公国は過去にロズゴール王国より分離独立した国家であり、その他の国家も元はロズゴール王国の衛星国家であった。
名前の姓と名の間に、身分階層ごとに異なる【間名】を入れるのが特徴。
代表人物は大商人のマグドールや、【単眼神の群サイクロプス・クラウド)】創始者のグレプス・ゼダ
先進十ヵ国円卓会議に入っている

構成国家

リクシャマー公国正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国)
バロッサ
デッサ
リュベリーン
(バキスタ)……正式には国家ではないが、各国との勢力調整により、リクシャマー公国とは便宜上独立した地域であったためこの地域も「構成国」であるとみなす場合がある。また、バキスタ卿がリベラルな見識な持ち主であった際に、この地域に地方内独立国が建国され、その国がリクシャマー帝国に忠誠を誓ったという例がある。

政治

構成国家である四つの国の王を兼任する絶対者として「皇帝」が存在する。
「皇帝」とは「王の中の王」を意味する。
「皇帝」の後継者たる皇太子は便宜上、構成国家の4つのうちどれかの王という形になり(つまり最大でも4人までしか皇太子になれない)、リクシャマー公(これは第一継承権をもつ者しか名乗れない)、バロッサ公、デッサ公、リュベリーン公のいずれかの爵位を与えられる(特例としてバキスタ公の爵位が創設されたことがあるが、これは後に「収穫月の珍事」とよばれる事件により当時のバロッサ公が事故で長期にわたり行方不明になってしまい5番目の皇位継承者の扱いで揉めた結果である)。
民臣の最高権威者としては「宰相」が存在し、その下に内務大臣、外務大臣、軍務大臣等の諸大臣が配置される。
尚、皇帝が政治を行えない場合に皇太子、もしくは皇帝一族の者が「摂政」として政治を取り仕切る場合があるが、ロズゴール王国と違い、「摂政」になれる条件は「皇太子を優先とし、皇帝一族のものに限る」という以外は特に規定はない。

宗教

数多くの民族と国家による連合国家という特性から、特に国の指定の宗教はない。メクセトのような邪神でも崇めていない限は、国は宗教に対して不干渉であり、非常に寛容である。
主に信仰されている宗教はロズゴール王国と同じく、アレを中心に紀神を信仰しているが、一つだけハザーリャの扱いが異なる。ロズゴール王国ではハザーリャは半陽の悪魔として扱われているが、リクシャマー帝国では生と死、融合を司る神である。これはリクシャマー族の宗教観の影響によるところが大きい。

軍事

この時代には珍しくリクシャマー帝国には帝国建国当時から常備軍が存在した。
これは北方氷土への隕石墜落や火山の噴火により日照時間が低下し、穀物収穫量が激減して琉民が大量発生した際に彼らを土地に連れ戻すために常設的な軍事組織が必要で、その軍事組織がその緊急時の終焉後にもそのまま残って常設軍になったという経緯がある。
帝国を東西南北の軍管区に分けた国土防衛・紛争鎮圧・治安維持のための方面軍と国王直属の親衛隊、外国への派兵の際に中核となる派遣軍が存在する。
ただし、後年に中央集権化が進むまでは常備軍とはいえ寡兵であり、実際の戦闘兵力は諸侯からの募兵や傭兵に頼っていた。
  • 北方方面軍……リクシャマー公国を中心とした帝国北部の防衛・治安維持を担当
  • 東方方面軍……バキスタリュベリーンを中心とした帝国東部の防衛・治安維持を担当
  • 西方方面軍……バロッサを中心とした帝国西部の防衛・治安維持を担当
  • 南方方面軍……デッサを中心とした帝国南部の防衛・治安維持を担当
  • 親衛隊……親衛隊には以下の2種類が存在した。
  1. 近衛宮廷兵団……宮廷内警備のための軍隊
  2. 近衛軍……皇帝直属の軍隊。対外戦争で皇帝が出陣する際に護衛として付いた。
  • 派遣軍……対外戦争等の用途で中核となる軍隊
  1. 陸戦師団……派遣軍の陸戦力を担う師団
  2. 海戦師団……派遣軍の海戦力を担う師団
  3. 魔術師師団……元々は陸軍師団の一部であったが再編され一つの師団として独立。後に派遣軍の中核となった。

国旗・国色

黒地に金刺繍で剣・杖・鎌・鎚が交差するというもの。
黒はリクシャマー族に伝わる高級色であり、剣・杖・鎌・鎚は全ての階級を示す。
つまり「全ての人民の認めるところの帝国」を示す。
この国旗に使われる黒は国色として様々な政治・外交の場で使用され、宮廷衣装や派遣軍の鎧・軍服は時代により変化はあるものの基本的に黒を基調とした物が用いられている。

歴史

国名の語源

【リクシャマー帝国】の語源は、ロズゴール王国北西部に住んでいた(当時の)蛮族のリクシャマー族
後継者争いに負けて王位継承権を失った第二王子のクレフ・ヒュー・ロズゴールがこの地方に逃げ込み、リクシャマー族と手を組んで周辺諸侯や周辺王国を滅ぼして国を建国した。
その際、リクシャマー族の協力を得るために族長の娘を正妃として娶り、リクシャマー族の一員となることを誓って、姓をリクシャマーに変えた。
ただし、後の【15年戦争】(あるいは【第一次継承戦争】)の講和条約において、国名の変更が条件に出されるまで、この国の正式名称は、【正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国】だった。

帝国の成立

北方表土に落下した隕石と、同地域にて時期を同じくして起きた火山の噴火等の天変地異によって西方諸国地域における日照時間は低下し、深刻な食糧不足が発生する。
そのため、土地を捨てて食料のある他の地域へと逃亡する流民が大量発生した。
これらの流民対策として、また天変地異が収まった後に逆に肥沃な大地として蘇った北方表土の開拓を優位に進めるために、リクシャマー公国を中心とした周辺4カ国によって経済・軍事協力機構が誕生する。後にこれらの王家は互いに婚姻関係を結び、四つの王家の血筋を引く一人の王がこれらの王家の王冠を戴くことになった。
これがリクシャマー帝国の起こりである。

マグドール理論の提唱

マグドール理論の提唱は当時のリクシャマー帝国に波紋を呼んだ。
当時西方諸国を席巻していたバルサ派?氷炎術は各国の軍隊で正式採用されているものであり、大規模な工事や建築に深く関わっていた物だった。
しかし理論上氷炎術を上回る性能を誇るマグドール派の魔術は当時の魔術師に衝撃を与えた。
リクシャマー帝国の一部隊が真っ先に軍に正式採用し、その威力はその翌年に各国を激震させるに至った。
尚、キュトスの姉妹スィーリアマグドールと共同で研究を進めた際、彼女が協力したのは理論部分ではなくむしろ実践・実験の面である。
マグドールの財力をもってしても入手困難な素材・金属・設備を彼女が調達し、作り上げられた理論を実演しその効果を確かめた(より大規模に)のである。
一部ではマグドールが魔女に魂を売ったという流言飛語が流れているが、実際はマグドールがスィーリアに有用な魔術理論を提供する変わりに技術協力を提案したと言うのが正しい。
彼女は後にリクシャマー帝国を離れ、南西の竜王国へと向かう。

周知の通りマグドール理論は結局のところ、その難解さと思ったほどの成果が出なかったため廃れていくのだが、その理論の応用は一つのエポックメイキングをもたらした。
大規模な戦術兵器としての魔法の使用である。
それまでも魔術は軍隊による使用はされていたが、その詠唱時間の長さや習得の難しさのため戦場の補助兵器としての位置づけだった(ただし、トゥルサ像兵隊は除く)。
しかし、マグドール理論の、特にデフォンの弟子ゴズリングの考案したビーンズ式詠唱法の応用は複雑かつ熟練の必要な魔術を、経験の少ない魔術師に詠唱させることを可能とした。
これを受けて組織された魔術師師団は、リクシャマー帝国による北方帝国への侵攻の際に軍上層部の予想以上の効果を発揮し、これ以後各国の軍部は競って自国の軍隊に魔術師部隊を組織していくのである。
そして、それはこの世界において火薬(科学)と魔術のどちらを根幹技術とするかの分岐点となった。

パレルノ山六千人殺し

辺境討伐戦争

リクシャマー族を起源に持つリクシャマー帝国が領土拡大の際の大義として掲げたのは、皮肉にも「辺境蛮族の討伐」であった。とはいえこの時期、傭兵を主体とした、文字通りの辺境討伐戦争が行われたことは事実である。

比較的小規模な会戦が多かった辺境討伐戦争では、個人の武勇が占める割合が大きかったことから、多くの英雄が輩出された。結果、それにまつわる歌が多く伝えられている。
中でも勇者アキエルの半生を歌い上げた「純銀の叙事詩」は、正史から抹消されたティドロソフ休戦期のくだりなどが登場する点で、興味深い史料であるとされる。

国交

国同士の関係

旧来の国家との関係
ロズゴール王国は戦災を逃れた義国の貴族が祖であり、
リクシャマー帝国リクシャマー族は同じく戦災を逃れた鈴国の民衆が祖とされている。
この二国は仲が悪いのにはそういう理由もあるのだが、北方帝国は当然ながらどちらも祖ではないので、論外ということで西方諸国から嫌われている。

「嫌っている」のは血統やら由来やらを気にするごくごく一部、千人程度の領主連中なのだが、
その「ごく一部」がそこそこ口出しできるから面倒な事になっている。

ちなみに、第二次継承戦争の際に講和条件としてロズゴール王国からリクシャマー帝国に王女が輿入れしており、その王女がリクシャマー帝国の皇帝を産んでいるので両国の関係は良好のはずなのだが、なぜかその後も戦争を繰り返している。

両国が対立する理由の一つに義国鈴国の問題の他にロズゴール王国王都の中央に位置する大偉壁?と呼ばれる記念碑の存在がある。この大偉壁?にはロズゴール王国の歴代の王のレリーフが彫られているが、それらの中で開祖は13人の部下を従え、力強い足でハザーリャを踏みつけ、今まさに手にした槍を振り下ろそうとするという姿で描かれている。
これはロズゴール王国においてはハザーリャを悪魔、すなわち死を禁忌とする考え方が影響しているのだが、ハザーリャを神聖な神、すなわち死を人が避けえぬ刻であり、死を神聖なる刻とするリクシャマー帝国の人間(特にリクシャマー公国の人間)にとって許しがたい行為であり、度々リクシャマー帝国はこの開祖のレリーフを修正することが要求しているが、今日に至るまでそれが行われたことは無い。
新興国との関係
自国から独立したカリデ王国との仲は険悪であり、何度も戦争を行っている。
同じく自国から独立したはずのロクシア王国との仲も険悪のはずなのだが、王家が婚姻関係にあり、またゼダ家の仲介もあり両国の仲はまずまずである。
一度戦争で滅ぼした北方帝国との仲は、その後の利害関係もあり温厚である。

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