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人物

概要

ロズゴール王国の第二王子にして、リクシャマー公国の開祖。
ロズゴール王国王太子フェリシアーノの王位継承を無効として、軍務大臣と組みクーデターを画策するものの事前に発覚したため当時のロズゴール王国領辺境開拓地域へ逃亡し、現地の蛮族リクシャマー族と組み、隣国サリニュアを皮切りに次々に辺境地域周辺の諸国を武力鎮圧し、正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国を建国する。
その後、正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国の勢力拡大による地域の安全保障の崩壊を恐れた諸国との間に第一次継承戦争を起こし、正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国リクシャマー公国として諸国に認知させる。

その生まれと育ち

ロズゴール王国国王ダヴィド(乱世王)と第二王妃アニィーヤとの間に生まれた。
アニィーヤは有力貴族の出ではあったものの、当時国内で起きていた王族と貴族との対立もあり、王族である第一王妃に非常に疎まれた。そのため、幼いクレフを残してアニィーヤが夭逝してしまった後、彼が王家内でどのような扱いを受けたかは想像に難くない。この件が後のクーデター未遂に大きく影響したと考えられる。
成人後には当時の軍務大臣と共に国軍の編成(と、言っても当時は政府の常設軍が無かったため、戦いのたびに編成していた)に尽力した。
国王ダヴィドが王太子を第一王子のフェリシアーノと決めた直後、諸侯、貴族達に檄文を発し「第一王子は皇后による淫祠邪教の儀式による見ず知らずの男性との交合の末に産まれた子であり、王の血を引いていない。よってフェリシアーノの王太子就任は無効である」と主張。軍務大臣と組み、近衛軍を取り込んだクーデターを画策する。
しかしこの企みは、事前に儀仗兵隊長から国王の耳に漏れてしまい失敗する。
激怒した国王はクレフを捕らえ処刑するように命令するが、彼は追っ手の手にかかる前に辺境地域へ逃亡していた。
彼がこのような行動に出た背景には、依然として王族と貴族との間の対立が王国内に残っていたことも影響しているだろう。
どのような経緯で彼が辺境の蛮族であるリクシャマー族と通じたかについては諸説あり、未だに判明していない点も多々あるが、リクシャマー帝国の建国伝説によれば、「逃亡の際、クレフは精霊より啓示を受けたリクシャマー族に匿われ、その際に出会った族長の娘を見初めた(これは契りを交わしたという意味だと考えられる)。クレフは族長の娘を娶って妻とし、姓をリクシャマーと改めた」とある。これを文字通り解釈するのは難しいが、いずれにせよ辺境地域で最大数を誇る蛮族のリクシャマー族を取り込んだ彼は蜂起して辺境地域を制圧、その後国内のリクシャマー族との対立に手を焼くサリュニア王に「従属か?、さもなくば制圧か?」という選択肢をつきつけ(アンゲラの書状?)軍事同盟という形で軍門に下す。
サリュニアを軍門に下した彼は、正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国の建国を宣言した。

勢力拡大〜第一次継承戦争

建国を宣言した正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国は瞬く間に、周辺の開拓地、開拓衛星国を制圧、建国より数年で西方諸国地域北西部の1/3を傘下におさめた。この動きにロズゴール王国を初めとする西方諸国は脅威を感じたものの、開拓地域の経済力は低く、また彼らの基盤とするリクシャマー族も一枚岩で纏まっているわけではないことからこの勢力拡大を軽視して楽観視していた。
しかし、正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国バキスタ地方へ侵攻を開始し、これを短期間で制圧してしまう(春待月の凶事?)と、この勢力拡大を脅威とみなし、これを排除しようという機運が高まる。
西方諸国はロズゴール王国王都近郊の離宮であるヤルバキア宮殿にて代表者会議を行い、正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国の排除するための同盟を組むことを決定する。
→詳細は第一次継承戦争を参照のこと。

第一次継承戦争の終結とその後

多大な損害と、国内にゼダ家という国内国家を持つ事になったものの、諸国に正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国リクシャマー公国という形で正式に認知させた後は、国土の拡大政策から国内の安定政策へと舵を切る。成果として表立った効果を示すのは数世代後の話であるが、このことが西方諸国北西部の経済・文化圏の成立につながり、また多数あった小国家がリクシャマー公国バロッサウィリア騎士団領デッサの各勢力へと集約し、地域の治安安定と後のリクシャマー帝国の成立の起因となる。
しかし、これらの政策の成果を見ないまま、流行り病による衰弱と、第一次継承戦争時の古傷が原因で55歳で死亡した。
遺言は「幾世代かかってでも、王都の土を余の墓に敷き詰めよ」であったが、結局この遺言は実行されなかった。

人物評

「王子は非常に頭の切れる方で、決断力があり、行動力もある方であるが、若さゆえの思い込みの強さや、危うさが見受けられる」
とは、同じく一月事件を起こした軍務大臣の書簡にある言葉である。
しかし、晩年には従属したリクシャマー族の族長の文面にあるように
「王は非常に思慮深く、また用心深い方であった。一見決断の遅いように思われる彼の決断によって、我々はあの、今にして思えば、いつ敗残し、戦場に躯を晒してもおかしくはない危うい戦いを勝ち抜き、国家として認められるという栄誉を勝ち取ったのだ」
と評される人物への成長を遂げていたらしい。

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